「節約せずに年200万円」家庭でできる貯蓄術
ゲスト花輪陽子
世帯年収600万円で年間200万円貯蓄する。
貯蓄のない世帯が10年で10ポイント増えている。原因は2つ、これまでためた人が使う側に、30代の経済状況が苦しくなってきて貯蓄できない。
FPの資格。
何がビジネスになるのか?
→自宅で執筆が多い。
浪費癖から貯蓄モードへの切り替え。
→本を読んだのがきっかけ。
失業したときにどうなるかなど学習が生きた。
貯蓄残高
40代1153
50代1609
60代2019
平均値は、億単位のお金持ちが少数いても上がる。中央値を見るべきで、40代ぐらいまではもっと下がる。
退職金が今の60代の資産になっているが、今後はそこまではいかない。
60代の貯蓄の高い理由。経済の調子が良かった。収入の2割ぐらいを貯蓄すればよかった。
一生同じ会社にいないので退職金は今後は期待できない。
今までとはライフスタイルを変える。
「昭和ライフスタイル」は時代遅れ
家や車を借金して買うのはやめてみよう。
生命保険:二人以上の勤労世帯で2.6万円ぐらい。入りすぎを見直す。
退職期:今後は期待できない。
見直す
・固定費:家賃、自動車、保険、水道光熱、通信
収入の半分以下におさえる。
なかなか動かないのが固定費。何もしなくてもかかってしまうのでこれを削らないと他にまわせない。
比較的圧縮しやすいのが保険。削ってもそれほど生活が変わらない。
見直すとは
・パートナーの会社の福利厚生を知る
7割ぐらいの会社は死亡時にいただけるお金がある。死亡弔慰金
・国からの遺族年金を知る。
子供がいる家庭で夫になにかあっても節約すれば最低限暮らせる
・シンプルな掛け捨て保険でコストカット
年間45万から4.5万へ
35才夫が死亡の場合
手取り 25万+17万 こども二人
支出 1.56億
収入 1.36億
資産1900万円
支出 から 収入と資産を引く 差額を保険で 68万円
・浪費
花輪さんの本は、浪費はほどほどという内容で助かる(笑)
家計口座を作る。
貯蓄は財形とか天引きがどちらかの会社でできれば。
ポイントは1,2にしぼる。デパートのお得意様になる。実質利回り8%。
・投資
貯蓄と投資はどう分類?
貯蓄は元本が減らないもの。投資は減るかもしれないもの。
預金以外に利回りのよいものがある。MRF, 個人向け国債。
現金と国債は同じもので財政破たんしたらどちらも価値がなくなるのに現金を信頼する人がいるのが不思議。
投資信託:手数料が高いイメージがある。手数料が安いインデックス型。最低購入金額もさがっている。コストが安い。
リスク分散:たとえば、日本株 50, 先進国25、新興国25。
練習しておかないと、老後、退職金を受け取った時にどうしていいかわからず、一本の投資信託を買ってしまうことも。
200万円はどうやってできるか。
保険
自動車:維持費を安くする
これで余裕資金を作って、たとえば、50000円貯蓄、20000円を投資して練習。
あんだんど -- andando (以前は「モータースポーツ ときどき 日常」というタイトルでした) エントリー内リンクはアフィリエイト(amazon、linkshareなど)になっているものもあります。商品モニターは報酬の有無にかかわらずできるだけ明記しています。 また、これらのリンク経由で購買などをされた方には感謝申し上げます。
2012/08/14
2012/08/01
ニュースの深層 飯田泰之 「定年65歳で何が変わるか」
ゲスト:ニッチモの海老原氏
高齢者雇用がテーマ。
逃げ切り世代というイメージは間違い。
実際には中学卒業で集団就職l。その後町工場の閉鎖などで非正規になった人が多い。もちろん、その当時大企業に入った大卒は恵まれていたが、少数。
65歳定年で若年雇用がひっ迫するというのは条件闘争の一環の発言。 過去の55から60では影響がなかった。採用数は景気に振られている。
90年以降、当初若年雇用は景気問題と言われていた。しかし、わかりやすい高齢者雇用問題に焦点が置き換わってきた。これが間違い。
65歳の仕事と新卒の仕事は重なっていない。 同じ仕事をさせるわけがない。
80年代、あのころは余裕があった、と反論される。しかし、すでに延長が始まっているのに若年採用は景気に関連しているパターンは同じ。今は景気に2年遅れて影響受けている。
採用を90年後半に絞ったので人が育たない経験がある。 だから、逆に採用を急に減らさない企業が増えたのだろう。
年金の誤解
給付の差額データ。モデルケースの人がどれだけいるのか。月20万以上の人16.1%。圧倒的多数は120万円未満しか受給してない。大多数は96-108万円を受け取っている。
厚生年金をずっと払い続けた人は制度ができていなくて(1989年以降)、少ない。
年寄りが全部恵まれているという言い方は対立をあおっているとしか思えない。
なぜ、実際の所得の話に行かないのか。
雇用についてはいろいろなケースがあり、それを全部カバーして話すのは難しい。 また、外部の人達がいろんな話をする、という2つ問題。
国民年金未納
国民年金2123万人の4割が未納(本当に払ってないのは300万人)ということ。全部(2号、3号)が7000万人が分母。払わなくていい学生などを除くと、純粋4.8%程度が未納、となる。
「4割未納」と言うからパニックになる。
未納の人は受け取らないのでひっ迫もない。実は、未納は生活保護の問題。
人事マネジメント改革
年功カーブは寝てきている。中高年給与は2倍強ぐらい。南欧よりも緩やかなカーブ。 中高年の給与を下げて雇用した。過去の事実。
日本企業。上位と下位は標準±15%。全員一律に下げている。
本来なら働ける高齢者が働けない。
欧米だと安くて熟練の人を止めさせなくていいので定年もいらない。
日本だと平均にみんな寄っているので、(仕事できるなら)安すぎたり(仕事ができないなら)高すぎたりする。
現場の仕事ができない人になっている。再就職支援休暇なんていう制度がある。
これを8年やるわけにはいかない。これが経団連の反対の理由。
欧米型給与で高齢者をやすく使えるなら若年を採用しづらくなる。これが欧米の問題。
「途中からノンエリート型人事への転換を」
欧米だと、エリートとノンエリートは全く違う。
エリートは死ぬほど働くが、ノンエリートはそれほどでもない。
会社としては全員が働いてくれる方がいい。日本型のほうが優れた面があった。
35歳ぐらいまで全員がんばって働き、そこでノンエリートとエリートで別れる制度ではどうか。
40歳定年説。欧米でも40歳からは転職率低い。
あれは全然考えていない説だろう。
でも、さぼらないように成果給をノンエリートコースに入れる。 ここで600万円ぐらいの年収があれば生活していける。
年収があがりすぎると会社はクビにしたくなる。 年収が上がらなければ雇い続ける。
35,45,55などで複線化していくマネジメントの方向が良いのかも。
今、日本雇用をモデル設計しておいてほしい。
高齢者雇用がテーマ。
逃げ切り世代というイメージは間違い。
実際には中学卒業で集団就職l。その後町工場の閉鎖などで非正規になった人が多い。もちろん、その当時大企業に入った大卒は恵まれていたが、少数。
65歳定年で若年雇用がひっ迫するというのは条件闘争の一環の発言。 過去の55から60では影響がなかった。採用数は景気に振られている。
90年以降、当初若年雇用は景気問題と言われていた。しかし、わかりやすい高齢者雇用問題に焦点が置き換わってきた。これが間違い。
65歳の仕事と新卒の仕事は重なっていない。 同じ仕事をさせるわけがない。
80年代、あのころは余裕があった、と反論される。しかし、すでに延長が始まっているのに若年採用は景気に関連しているパターンは同じ。今は景気に2年遅れて影響受けている。
採用を90年後半に絞ったので人が育たない経験がある。 だから、逆に採用を急に減らさない企業が増えたのだろう。
年金の誤解
給付の差額データ。モデルケースの人がどれだけいるのか。月20万以上の人16.1%。圧倒的多数は120万円未満しか受給してない。大多数は96-108万円を受け取っている。
厚生年金をずっと払い続けた人は制度ができていなくて(1989年以降)、少ない。
年寄りが全部恵まれているという言い方は対立をあおっているとしか思えない。
なぜ、実際の所得の話に行かないのか。
雇用についてはいろいろなケースがあり、それを全部カバーして話すのは難しい。 また、外部の人達がいろんな話をする、という2つ問題。
国民年金未納
国民年金2123万人の4割が未納(本当に払ってないのは300万人)ということ。全部(2号、3号)が7000万人が分母。払わなくていい学生などを除くと、純粋4.8%程度が未納、となる。
「4割未納」と言うからパニックになる。
未納の人は受け取らないのでひっ迫もない。実は、未納は生活保護の問題。
人事マネジメント改革
年功カーブは寝てきている。中高年給与は2倍強ぐらい。南欧よりも緩やかなカーブ。 中高年の給与を下げて雇用した。過去の事実。
日本企業。上位と下位は標準±15%。全員一律に下げている。
本来なら働ける高齢者が働けない。
欧米だと安くて熟練の人を止めさせなくていいので定年もいらない。
日本だと平均にみんな寄っているので、(仕事できるなら)安すぎたり(仕事ができないなら)高すぎたりする。
現場の仕事ができない人になっている。再就職支援休暇なんていう制度がある。
これを8年やるわけにはいかない。これが経団連の反対の理由。
欧米型給与で高齢者をやすく使えるなら若年を採用しづらくなる。これが欧米の問題。
「途中からノンエリート型人事への転換を」
欧米だと、エリートとノンエリートは全く違う。
エリートは死ぬほど働くが、ノンエリートはそれほどでもない。
会社としては全員が働いてくれる方がいい。日本型のほうが優れた面があった。
35歳ぐらいまで全員がんばって働き、そこでノンエリートとエリートで別れる制度ではどうか。
40歳定年説。欧米でも40歳からは転職率低い。
あれは全然考えていない説だろう。
でも、さぼらないように成果給をノンエリートコースに入れる。 ここで600万円ぐらいの年収があれば生活していける。
年収があがりすぎると会社はクビにしたくなる。 年収が上がらなければ雇い続ける。
35,45,55などで複線化していくマネジメントの方向が良いのかも。
今、日本雇用をモデル設計しておいてほしい。
2010/12/13
飯田泰之 「ゼロから始める経済政策」
前著「経済は損得で理解しろ」が理論を解説した基本編だとすると、この本は経済政策に焦点をあてた理論編になる。
購買力平価換算で評価した一人あたりGDPの日本の順位は、24位。ということは、日本が特殊な事情を抱えていない限り、「のびしろ」は十分にある。日本同様に高齢化している国でも日本よりも裕福な国が多くあることを考えると、「高齢化」や「少子化」が経済停滞の理由とはかんがえにくい。
では、国民が幸せになるために経済政策をどのように作って行けばいいのか。成長政策、安定化政策、再分配政策の3つについて、「今の日本」に適用するにはどうするか、という点から説明してくれる。
「ゼミナール 経済政策入門」(初心者には難しいらしい)にかわる教材として使うことを想定しているので、大学1,2年生が経済学の入門講義でレポートを書くための課題として使えるように考えられている。
特徴の一つは、理論的な背景や用語が教科書っぽく丁寧に解説されていること。
新書の経済解説本だと「今の問題」にフォーカスが当たるあまり、基礎知識は少なくなってしまう。この本はそのあたりのバランスに気を使って書かれている印象がある。
自分は「パレート改善」という概念の内容はこの新書で初めて理解した。
素人が床屋談義をするにも、この本の前半で紹介される「ティンバーゲンの定理」「マンデルの定理」は理解しておくことは必要だ。
また経済学的な観点を持ってマスコミの報道や各種委員会を冷静に眺めるべきだ。
たとえば、高速道路についての政策を考える上で、本書にあるようにインフラという観点ではなく、電力会社などと同じ政策を割り当てる案は検討してもいいのではないか。こういう論点は出てきていない(どこかの委員会の議論の中で排除されている?)。
本書の成長政策の「市場の失敗」の「外部性」についての説明の中で、公共財とは
ではどう考えるか。高速道路の建設の莫大な費用と比較してメンテナンスは費用が安いので、自然独占産業と考えた方がいい。したがって、それに適した政策である分社化によるヤードスティック、プライスキャップを割り当てるなどの方法がある。これが問題解決の糸口になるのではないか、というのが著者の提案だ。
結局のところ、政府の政策がまともかどうかを選挙の判断材料にする他ないとすれば、政策の評価も素人なりに経済学観点をもってしなければならないのだ。
購買力平価換算で評価した一人あたりGDPの日本の順位は、24位。ということは、日本が特殊な事情を抱えていない限り、「のびしろ」は十分にある。日本同様に高齢化している国でも日本よりも裕福な国が多くあることを考えると、「高齢化」や「少子化」が経済停滞の理由とはかんがえにくい。
では、国民が幸せになるために経済政策をどのように作って行けばいいのか。成長政策、安定化政策、再分配政策の3つについて、「今の日本」に適用するにはどうするか、という点から説明してくれる。
「ゼミナール 経済政策入門」(初心者には難しいらしい)にかわる教材として使うことを想定しているので、大学1,2年生が経済学の入門講義でレポートを書くための課題として使えるように考えられている。
特徴の一つは、理論的な背景や用語が教科書っぽく丁寧に解説されていること。
新書の経済解説本だと「今の問題」にフォーカスが当たるあまり、基礎知識は少なくなってしまう。この本はそのあたりのバランスに気を使って書かれている印象がある。
自分は「パレート改善」という概念の内容はこの新書で初めて理解した。
素人が床屋談義をするにも、この本の前半で紹介される「ティンバーゲンの定理」「マンデルの定理」は理解しておくことは必要だ。
また経済学的な観点を持ってマスコミの報道や各種委員会を冷静に眺めるべきだ。
たとえば、高速道路についての政策を考える上で、本書にあるようにインフラという観点ではなく、電力会社などと同じ政策を割り当てる案は検討してもいいのではないか。こういう論点は出てきていない(どこかの委員会の議論の中で排除されている?)。
本書の成長政策の「市場の失敗」の「外部性」についての説明の中で、公共財とは
- 誰かが購入すると他の人に便益が及ぶ
- 費用を払っていない人を排除できない
ではどう考えるか。高速道路の建設の莫大な費用と比較してメンテナンスは費用が安いので、自然独占産業と考えた方がいい。したがって、それに適した政策である分社化によるヤードスティック、プライスキャップを割り当てるなどの方法がある。これが問題解決の糸口になるのではないか、というのが著者の提案だ。
結局のところ、政府の政策がまともかどうかを選挙の判断材料にする他ないとすれば、政策の評価も素人なりに経済学観点をもってしなければならないのだ。
2010/09/21
飯田泰之 「 世界一シンプルな経済入門 経済は損得で理解しろ! 日頃の疑問からデフレまで 世界一シンプルな経済入門」
タイトルを見て、個人の生活に密着した「損得」の話かと思って買ったら全く違っていた。
これはタイトルで損をしている良書、なのではないだろうか。
経済学とは何なのか、から始まって、リーマンショックの原因となったサブプライムローンの解説や、信用創造、デフレなども分かりやすく説明してくれている。
不況にも供給側に問題がある「実力不足」型と需要の不足が原因の「ギャップ」型の2種類ある、という説明と、これをベースにした今の日本は両方だという解説ですっきりした。
基本的すぎるのか、一般的な地上波の解説では聞いたことが無い。
大学の教養科目の経済学は、理論的な話はほとんどしなかったから、単位を取得しただけに終わっている。学んだことはと振り返るとこの本のレベルには到底届かない。
会社員をするにしても自営するにしても、より大きな経済の仕組みに組み込まれるのだから、基礎教養としてのこのレベルの経済学の理解は必要なんじゃないだろうか。
「裁定取引」(アービトラージ)の意味がこの本でわかった。
あることの損得を考えるときには、「「埋没費用」は考えに入れてはいけない。「機会費用」は忘れずに入れる必要がある。」なんていうことも、整理して説明してくれているので、すっきりわかった(つもり)。
これはタイトルで損をしている良書、なのではないだろうか。
経済学とは何なのか、から始まって、リーマンショックの原因となったサブプライムローンの解説や、信用創造、デフレなども分かりやすく説明してくれている。
不況にも供給側に問題がある「実力不足」型と需要の不足が原因の「ギャップ」型の2種類ある、という説明と、これをベースにした今の日本は両方だという解説ですっきりした。
基本的すぎるのか、一般的な地上波の解説では聞いたことが無い。
大学の教養科目の経済学は、理論的な話はほとんどしなかったから、単位を取得しただけに終わっている。学んだことはと振り返るとこの本のレベルには到底届かない。
会社員をするにしても自営するにしても、より大きな経済の仕組みに組み込まれるのだから、基礎教養としてのこのレベルの経済学の理解は必要なんじゃないだろうか。
「裁定取引」(アービトラージ)の意味がこの本でわかった。
あることの損得を考えるときには、「「埋没費用」は考えに入れてはいけない。「機会費用」は忘れずに入れる必要がある。」なんていうことも、整理して説明してくれているので、すっきりわかった(つもり)。
2010/06/13
飯田泰之、雨宮処凛 「脱貧困の経済学」
飯田泰之、雨宮処凛の両方のイメージが少し変わった。
飯田泰之が経済学的な発言から少し踏み出して、「世間並み」という概念や、経営者は「自己責任」を回避している、というように社会的な発言をしているのが少し意外な気がした。一方、雨宮処凛は、自分の主張を曲げてはいないのだが、わからないことをごまかさないでわからないから教えてほしい、と言うし、「努力した人がお金持ちになる社会は否定しない」と言ってみたり。
現場の状況はよくわかっているが経済学的な知識を持っていない雨宮との対談になっていることで、飯田の経済学的な知識が「素人な視点」で整理しなおされていて、何が問題なのかがわかりやすくなっている。また、素人では言い返せない「そんな財源はどこにあるんだ?」といった質問への現実的な回答など、専門知識のないプレカリアート運動は現実には難しい、ということもわかる。
この本を読んでわかったこと:
2010の民主党政権は「事業仕分け」という地方自治体で行われていた方法で独法などを整理しているのだが、年金や生活保護などは全く別のやり方にしないと、ロスジェネの人たちと、団塊世代の老人たちの両方がそこそこの生活を続けることが難しい、あるいは、それ以外の世代にとんでもない負担をかけることになりそうだ、ということ。
今の再分配政策は失敗している。特に、再分配政策をしない方が若い世代には良い。→老人世代に貢いでいる状態になっている。
飯田の説明の通りに、政府と日銀は両方ともが政策ミスを連発したことでロスジェネ世代の人生を破壊してしまったのか、と思うとなんだかとってもやるせない気分。
追記:
民主党は「相続税を下げないとお金持ちが逃げ出す」と言っているがそれは優先順位で言えば一番後ろでもいいし、本書で飯田が言うように、「自己責任」であれば相続税は100%でもいいのかも。
雨宮処凛の名前で食わず嫌いで回避している人にこそ読んでほしい。
飯田泰之が経済学的な発言から少し踏み出して、「世間並み」という概念や、経営者は「自己責任」を回避している、というように社会的な発言をしているのが少し意外な気がした。一方、雨宮処凛は、自分の主張を曲げてはいないのだが、わからないことをごまかさないでわからないから教えてほしい、と言うし、「努力した人がお金持ちになる社会は否定しない」と言ってみたり。
現場の状況はよくわかっているが経済学的な知識を持っていない雨宮との対談になっていることで、飯田の経済学的な知識が「素人な視点」で整理しなおされていて、何が問題なのかがわかりやすくなっている。また、素人では言い返せない「そんな財源はどこにあるんだ?」といった質問への現実的な回答など、専門知識のないプレカリアート運動は現実には難しい、ということもわかる。
この本を読んでわかったこと:
2010の民主党政権は「事業仕分け」という地方自治体で行われていた方法で独法などを整理しているのだが、年金や生活保護などは全く別のやり方にしないと、ロスジェネの人たちと、団塊世代の老人たちの両方がそこそこの生活を続けることが難しい、あるいは、それ以外の世代にとんでもない負担をかけることになりそうだ、ということ。
今の再分配政策は失敗している。特に、再分配政策をしない方が若い世代には良い。→老人世代に貢いでいる状態になっている。
飯田の説明の通りに、政府と日銀は両方ともが政策ミスを連発したことでロスジェネ世代の人生を破壊してしまったのか、と思うとなんだかとってもやるせない気分。
追記:
民主党は「相続税を下げないとお金持ちが逃げ出す」と言っているがそれは優先順位で言えば一番後ろでもいいし、本書で飯田が言うように、「自己責任」であれば相続税は100%でもいいのかも。
雨宮処凛の名前で食わず嫌いで回避している人にこそ読んでほしい。
2009/01/10
飯田泰之 「ダメな議論 -- 論理思考で見抜く」
「おわりに」で著者はこの本を書いた動機について次のように説明している。
議論を見分ける機械的な手法としてこれらの条件を応用することで、経済学の基本をマスターする時間はないが明らかに誤った議論に誘い込まれない方法論を提示している。
4章「現代日本のダメな議論」、5章「怪しい大停滞論争」で、具体的にダメな議論を練習問題的に検討している。その対象となる文のほとんどが「どこかで見たような」言説になっている。たとえば、「現代の若者には夢がないから、ニートになるのだ」と言った(ちょっと乱暴な要約だが)議論である。これに対して「夢」の定義を不明確なままにして議論を進めることで、「反証不可能(合っているかどうかわからない)な議論」になり、結果として水かけ論になってしまう。
著者の専門である経済学で「大停滞」 に関しての「バブル悪玉論」や「国際競争力がなくなった」などの「あるグループの人々の「心に沿う」」議論がある。典型的な例文はそれぞれ欠陥をもつ文章なのだが、それぞれに「なんとなく納得できる」部分がある。それぞれの「ダメの元」をこの手法で切り出していくというところが「実用的」だ。
「日本が世界一の物価高と言った議論は実は間違い」だとか「GDPの輸出依存度は10%程度(さきほど調べてみたら16%になっていた)」など、多くの人がなぜか「常識」と感じている間違いについても指摘を行い、実際はどうなのかデータに基づいた実証的な議論を行っている。この部分は著者の理想とする理論の一実践として読める。
本書に従って考えると、たとえば、「不況の今こそ本物の理論に基づいた政策が望まれます」という文は何か意味のあることを言っているに思えるが、「本物」の経済理論とは何か、という点に関して全くあいまい(チェックポイント1 定義の誤解・失敗はないか)であるし、どういう政策なのかもぼかしている(チェックポイント2 無内容または反証不可能な言説)ので、議論としてはダメなのだ。しかし、いかにこのレベルの議論が多いことか。
私にとって(おそらく相手にとっても)何の利益も生むことがなかった論争もあります。得るところの多い論争が共通して持っていた性質が、本書でもくりかえし登場した分析的思考の諸条件です。一方、得るところのない批判の多くは、その条件を満たしていませんでした。
議論を見分ける機械的な手法としてこれらの条件を応用することで、経済学の基本をマスターする時間はないが明らかに誤った議論に誘い込まれない方法論を提示している。
4章「現代日本のダメな議論」、5章「怪しい大停滞論争」で、具体的にダメな議論を練習問題的に検討している。その対象となる文のほとんどが「どこかで見たような」言説になっている。たとえば、「現代の若者には夢がないから、ニートになるのだ」と言った(ちょっと乱暴な要約だが)議論である。これに対して「夢」の定義を不明確なままにして議論を進めることで、「反証不可能(合っているかどうかわからない)な議論」になり、結果として水かけ論になってしまう。
著者の専門である経済学で「大停滞」 に関しての「バブル悪玉論」や「国際競争力がなくなった」などの「あるグループの人々の「心に沿う」」議論がある。典型的な例文はそれぞれ欠陥をもつ文章なのだが、それぞれに「なんとなく納得できる」部分がある。それぞれの「ダメの元」をこの手法で切り出していくというところが「実用的」だ。
「日本が世界一の物価高と言った議論は実は間違い」だとか「GDPの輸出依存度は10%程度(さきほど調べてみたら16%になっていた)」など、多くの人がなぜか「常識」と感じている間違いについても指摘を行い、実際はどうなのかデータに基づいた実証的な議論を行っている。この部分は著者の理想とする理論の一実践として読める。
本書に従って考えると、たとえば、「不況の今こそ本物の理論に基づいた政策が望まれます」という文は何か意味のあることを言っているに思えるが、「本物」の経済理論とは何か、という点に関して全くあいまい(チェックポイント1 定義の誤解・失敗はないか)であるし、どういう政策なのかもぼかしている(チェックポイント2 無内容または反証不可能な言説)ので、議論としてはダメなのだ。しかし、いかにこのレベルの議論が多いことか。
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