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2013/05/06

ブックオフオンラインの不良品対応(続)

先日購入した本を読んでいたら中にボールペンでの書き込みが2箇所あった。

ブックオフオンラインから出荷される商品が満たすべき基準は以下のページに説明がある。

中古商品の品質や状態

ページのしわや折り跡程度は出荷するが、書き込みや折れ、シミは出荷されることはない。

読むのに支障はないが出荷基準を満たしていない商品なので交換してもらえるかと問い合わせメールをウェブサイトの問い合わせフォームから送信してみた。

その際、書き込み部分については画像をskydriveに置いて確認してもらった。
古い本だったこともあり交換は無理。返金処理するとのことだった。その回答は24時間以内にメールで届いた。


本を売る(買取してもらう)場合、理解しておかなければならないのが買い取り基準である。

買い取り基準

ここで、書き込みがある本は買取しないと明記されている。実際には、(書き込みをした本が買取されないことは明らかなのだが、)買取してもらえる冊数である30冊に届くように本をかき集めて送る人がちょっと痛んだ本を入れる「必要」がある場合もあるだろう。
値段がつかない本はブックオフオンラインで処分してらもえるので、買取希望者の立場で言うと「値段がつけばラッキー。つかなくても捨てる手間が省けてラッキー。」だ。

検査にかかるコストという点では、受け入れ検査や出荷検査で完璧を目指すのではなく、ひどいものを除去することを目指し、少数の検査漏れは顧客対応でカバーする、というのが現実的だし、客からしてもほしい本が安く買えるという意味では良い。

自分が経験した対応内容は客としては満足できるので、ブックオフオンラインには今のレベルを維持してほしい。


ブックオフオンライン

2013/05/04

憲法からみるPTA 強制加入は「結社しない自由」侵す (朝日新聞 2013/4/23)

憲法学者で首都大学東京准教授の木村草太さんが朝日新聞に書かれた投稿記事。今は一部分だけが朝日新聞デジタルでも読める。

http://www.asahi.com/edu/articles/TKY201304230010.html?ref=reca

憲法21条は「結社の自由」を保障する。この自由には、自由に団体を作って良いという「結社する自由」と同時に、自分の望まない団体には入らなくて良いという「結社しない自由」があることを忘れてはならない。つまり、PTAなどの団体は、その趣旨に賛同する人が自由に結成するものであり(結社する自由)、望まない人に加入を強制してはならない(結社しない自由)、というのが憲法上の大原則になる。

「PTAや保護者会といった団体の在り方について法律家がきちんと説明する努力を怠ってきたからではないか」という視点の議論は自分の身の回りで見聞きした限りでは、今までは存在しなかった。

J-WAVEの駒崎さんの回の放送のゲストで木村さんが出演されたときに、木村さんが「しない自由」があることを知っているとずいぶん楽になるということはあるのでは、とおっしゃっていた。

以前、かかわっていた地元(神奈川県海老名市)の中学校のPTAでは、地域ごとに3年生の家庭の中から委員を選ぶことになっていた。その会合に本部として出席したとき、「平日に休むとクビになるので、指名委員ならできるかも」とおっしゃっていた保護者(母子家庭だったと記憶している)がいた。そういう方にも強制的にPTA活動を割り振らねばならない状況を解消するときの理論的な根拠として「結社しない自由」は利用できる。入らない自由も憲法で保障されていますから、できるときに参加していただければいいですよ、と。そういう風に言えたら本部としてもどんなにか楽なことか。

日本国憲法は字面はわかっていても、最近にぎやかな96条問題も含め、憲法が意味するところを考えたことがなかった。「憲法改正に賛成ですか?」のアンケートに「賛成」と答える一般人はほとんど自分と同じようなレベルだとしたら。。。

現実を考えると憲法違反だろうとおかまいなく強制加入なPTAは維持されるだろう。「自由加入にしたら活動が成り立たない」という不安が現役の本部や学校には根強くある。大部分の強制的な(自動的に加入してしまう)PTAが「憲法に違反している」こと、その状態は改善しなければならないことを市・県の職員たちやPTA活動に熱心な本部の人たちに理解してもらうだけでもかなりの労力がいりそうだ。