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2010/12/29

伊藤 和磨 「腰痛はアタマで治す」

腰の「痛いところ」だけを意識するのではなく「つながり」として考えて痛みを取り除き予防の体操を行う。背骨のS字にフォーカスするマッケンジー法よりも幅広い症状に対応している印象だ。

前にマッケンジー体操も試してみたのだが、自分は腰の上の部分が痛くてマッケンジー体操だけでは改善しなかった。この本を読んで骨盤が傾いているの原因ではないかというヒントを得、記載されている体操をやってみたところ次の日から症状がずいぶん楽になった。

年をとると関節も経年劣化しているのが普通だそうだ。だから、腰痛のあるなしは関節が主な要因ではなく、筋肉や骨のズレなどがトリガーとなっている。変形した関節のX線写真を見せると、かえって腰痛が治らないという意識を持ってしまうのでよくない、という説が本書に紹介されている。「関節がおかしいんじゃ痛いのはしょうがない。」と思いこんで解消できるはずの痛みに耐えることになるから。

そういえば、以前にTV「カラダのキモチ」で、簡単な筋肉トレーニングを継続して行っている老人が変形関節の手術後歩けなかったのが今では休まずに数キロ歩ける、と言っていたのをみたことがあった。そのときは、筋トレと変形した関節の関連がわからず不思議だった。この本を読むと、そういうことだったのかと納得できる。

ポイントは、常に姿勢を保つことよりも、時々動かして正しい姿勢に戻してみること。デスクワーク中にもときどき廊下に出たりして腰椎から背骨の形を戻すようにすれば状態がわるくならない。そのための体操も紹介されている。

著者自身も腰痛でJリーグを引退し職を転々としていたそうだ。
腰痛がひどくなり職場に慣れたころに転職、というのは、不景気で勤務条件が厳しくなっている今だとストレスも相まってさらに増えそうだ。

腰痛の改善の施策(踏み台や作業環境調整)だけで職場の雰囲気が改善されたケースもあるそうだが、今の日本でそういった施策にお金を(わずかな額でも)使える企業は減っているはずだ。長い目で見ればそういった対策を行うことは割に合うはずなのだが。

最近発売されているマッケンジー法の本はわりと高額なので、最初にこの本を読んで不足だと思ったときに、マッケンジー本を買うようにすればいいだろう。

最後の方に書かれているぎっくり腰発生時の応急処置は知らない人が多いのではないだろうか。




2010/12/27

[フォーミュラ・ニッポン] 2010 第6戦 オートポリス

フォーミュラ・ニッポン

2010 第6戦 オートポリス


放送:JSPORTS
実況:ピエール北川
解説:土屋武士

予選では、アンドレ・ロッテラーがタイムを出した後にスピンしてコース上に残るというアクシデント。これが原因で赤旗中断となり、予選タイム計測が思ったように出来なかったドライバーが大量に出た。
ロイック・デュバル、J.P.オリベイラも不満気。

協議の結果、ロッテラーはこのタイムを抹消されて下位スタート。

決勝:
スタート直後のストレートで、デュバル、大嶋和也、井出有治、伊沢拓也が接触リタイア。
スタート上位の選手が、ストール気味でデュバルがその間に入り込んだが、後ろから来た石浦宏明と接触し、大嶋、伊沢、井出が接触。

SC導入となり、この間に、J.P.オリベイラ、ロッテラー、井口、平中、小暮らがピットを済ませた。
石浦もピットに入る。こちらはタイロッドが曲がっているがそのまま出る。

井口卓人
福岡県の出身。ほぼ地元レースなので出身高校から応援が500人ほどオートポリスに来ている。
8位までに入り地元でポイントを取りたい。
早目のピットインで後半はタイヤがかなり厳しい状態で山本尚貴にオーバーテイクを許すが、7位に入り初ポイント。


ケイ・コッツォリーノ
ルーキー最上位。ファステストラップも記録した。
「後半戦になってどんどんよくなっている。」(土屋)

小暮卓史
ステアリングトラブルでコースアウトしリタイア。スタンディング争いをしている中でのノーポイントのレースになってしまい、シリーズチャンピオンは不利に。

ロッテラー
J.P.オリベイラの前を走り続けて優勝。予選でのトラブルについては、「まあ、そういうこともあったけど」と。「J.P.が速いのは知っているので、向こうがどれくらいパワーを残しているか、自分にどれくらい残っているかを考えながら走っていた。」 終盤のペースはすこし抑え気味だったようだが、燃費は計算通り。

J.P.オリベイラ
SUGOでは最終ラップでガス欠をしてしまい、ポイントを逃した。おなじような燃費レースになったが無理せずに2位を確保。

平手晃平
最初にピットインせず走り続けた中では最上位に一旦出られたが、ピット後にトラブルが発生。パワーが出なくなり、ポイント圏外まで落ちてチェッカー。

燃費計算
SUGOでは大嶋が燃費レース。今回はロッテラーが燃費レースで、TOM'Sは得意なのか?「お手の物。」(土屋)
燃費の計算は、入れた量(これは時間から換算)と、車のステアリングにあるメーターに表示されるFU値(燃料の使用量)から、周回数を計算する。ところが、給油リグのハマりがわるいとかいろいろな要素があって1,2kgはズレる。

2010/12/26

[スーパーGT] 2010 第5戦 SUGO

スーパーGT

2010 第5戦 SUGO

実況:下田恒幸
解説:荒聖治、由良拓也

500クラスのポールポジションは23号車MOTUL、300は紫電。

MOTUL AUTECH GT-R
ポールポジションからのスタートは順調で、どんどんリードを広げ、途中の降雨でも安定した走行。ところが、残り20Lあたりだったか突然止まってしまった。その後、しばらくしてリスタートして何事もなかったように走り始めた。ピットレポートでは「電源がダウンした。」ほぼ勝利を手にしたとだれもが思っていた状況でのトラブルで順位を大きく下げてしまった。

KEIHIN HSV
50L付近では、3位をENEOSと争う。ENEOSが前に詰まったところを上り坂でオーバーテイク。MOTULが順位を下げたことで、ウィダーの小暮卓史とKEIHINの塚越広大がトップ争い。ウィダーが300クラスの車を避けて動いた最終ラップの下り坂でオーバーテイクし、金石、塚越ともに初優勝。

ウィダーHSV
最終ラップでオーバーテイクされた小暮卓史は「300クラスを避けたことで抵抗が生まれた。ブレーキンは踏んでいないが何メートルが損した。初めてレースカーの中で叫びました。」

ARTA HSV
ファーマンがアグレッシブなドライビング。
MJクラフト(大嶋和也)と接触、その後、PETRONAS(ロッテラー?)とも接触し、順位は上がったり下がったり。このばたばたした雰囲気が伝染してしまったようで、井出有治もピットロード出口付近で一度スピンして動かなくなったり、トラブルでピットに入ったり。

Apple 紫電
ポールポジション。「情けないことに、今ウェイトが軽いので。」と加藤寛規選手。前半の加藤のスティントを長めに設定してリードを広げ、濱口 弘がその後チェッカーまで運んだ。濱口はレースを初めて2年目で300クラス優勝。レース2年目でここまで走れて勝てるのは「うらやましいですね。」(荒)

HASEMI Z
柳田正孝とEVAの松浦孝亮がオーバーテイクバトル。
「この二人は同級生ですねぇ。」(下田)
レース後コメントで柳田は「ジュニアフォーミュラから一緒に走っている。またここで一緒に走れるとは。そのころのことを考えながら走っていた。」


GT-R
エンジンがアップデート。
空力も改善「私なんかが行くと、わかんないでしょう、っていう感じで話をされる。ドライバーはダウンフォースを感じている。」(由良)

2010/12/25

adobe digital edition のインストールエラー

adobe digital editionを勤務先でインストールしようとすると、最初のインストーラーが落ちてきたあとに、 "ダウンロードに失敗しました。resolving hostname"のエラーを出してインストーラー本体のダウンロードに失敗する。

自宅ではインストールできるので、勤務先のイントラネット上にあるプロキシーに対してDNSのリクエストを投げてしまっているのではないか、と思う。

adobeでも問題は認識されている(ただし修正されていない模様だ)。

以下のKBによれば、Adobeのインストーラは自動スクリプトや認証付きのプロキシには対応しないらしい。
Adobe Digital Editions installation fails in some proxy server networks
http://kb2.adobe.com/cps/408/kb408439.html

上記に書かれている別のKBに飛び、そこにあるスタンドアロンのインストーラを使えば良い、とのこと。

Can't install Adobe Digital Editions
http://kb2.adobe.com/cps/403/kb403051.html

手元にある電書部のepubファイルを読むために何種類かローカルなアプリケーションを試した中では、adobe digital editionが良い。

adobe digital editionの注意点は、adobeへの登録とアクティベーションが必要なことと、flashベースのアプリケーションなのでflash playerも必要になること。


adobeのebookのオンラインストアを想定しているアプリケーションらしく、ライブラリへのタイトルの追加や管理のUIは使いやすい。また、フォントは手元のPCで試した中では一番きれいに出ている。
逆に、他のリーダーで読めるファイルが一部だけ日本語フォントが表示できないことがあった。
今のところ特定のファイルだけなので、大きな問題ではないのだが、リーダーによって差があるのは不思議だ。

2010/12/19

[DTM] 2010 第8戦 オーシャスレーベン

ドイツツーリングマスターズ
DTM
2010 第8戦 オーシャスレーベン

放送:JSPORTS ESPN
実況:中島正之
解説:佐藤正勝

今シーズンはメルセデスが強い。「逆にアウディが弱い」(佐藤、中島)

オーシャスレーベンは、、、
マグデブルグという街が近い。田舎。
「周りはジャガイモ畑。朝早く行くと白い湯気が立ち込めていて幻想的な風景。」(佐藤)

予選は、ポール・ディレスタ、ブルーノ・スペングラー、マイク・ロッケンフェラー。
上位2台のメルセデスをアウディが追撃、という状態。

1コーナーが大きく回りこむ設計、パフェがトムツェックをオーバーテイク。
スペングラーが少しペースを落としで蓋になり、ディレスタが逃げる。

パフェはトムツェックとオーバーテイクバトル。

先頭は、ディレスタとスペングラー、その後ろにシャイダー。
ディレスタがピットでミスしスペングラーが前に。

シャイダーがスペングラーをパスして2位に上がるが、直後にシャイダーはタイヤをカットしてパンク。

シャイダーが遅くなったせいでスペングラーもおそくなり、ディレスタが再び先頭。

1,2位はディレスタ、スペングラー、3位にはエクストロームが入った。

「メルセデスのドライバーでチャンピオン争い。」(中島)
「アウディも空気を読まずにどんどん行ってほしい。」(佐藤)

2010/12/18

[IRC] 2010 第9戦 バルムラリー Barum Czech Rally Zlin

International Rally Challenge

2010 第9戦 バルムラリー Barum Czech Rally Zlin

最も激しいターマックラリー。

ヤン・コペッキーは地元ラリー。「自分と車を信じる。」
クリス・ミーク「今日ほど、自信のあるラリーはない。」

奴田原選手が日本人として初参戦。

DAY 1
ウィルクスは怪我から復帰で久々の登場。
SS3で鹿と衝突。SS5では木に当たる。
ハンニネンはSS5でクラッシュ。

コペッキーは28差でトップ。続いてロイクス、ブフィエ、ハンニネン、ミーク。

DAY2
コペッキーはスリックを選択。雨が降り始めてグリップがなくなりクラッシュ、リタイア。
ブフィエの車はウォーターホースが外れてしまう。

ロイクスが2位からトップに上がり、そのままフィニッシュへ。

ロイクスは走ったラリーでは3連勝。

コリン・マクレー トロフィーはコペッキーに贈られた。

2010/12/17

[NASCAR] 2010 第30戦 フォンタナ PEPSI MAX 400

NASCAR


放送:G+
解説:天野雅彦

2010 第30戦 フォンタナ PEPSI MAX 400


チェイス第4戦。ジミー・ジョンソンがポイントスタンディングでトップに。ハムリンには8ポイント差。

国歌はケニー・ロギンズ。
ジョンソンはこのコースでは5勝するコース。今回勝てばチェイスで圧倒的に有利。
コース
2マイル×200 = 400
ターン 14度、フロント11度、バック3度
ミシガンと同じレイアウトでバンクがややフラット。コースが広くラインが自由に取れる。


グリーンフラッグは、シャロン・ストーン。

スタートから、ジェイミー・マクマーレイ、マット・ケンゼス、ファン・パブロ・モントーヤ。

ラウシュ全滅
グレッグ・ビフルがエンジンブロー。「バルブが落ちたんじゃないでしょうか。」(天野)
カール・エドワーズがスローダウン。ガレージへ。
リーガン・スミスが走行中にアウト側に上がりすぎてカート・ブッシュとクラッシュ。
マット・ケンゼスがスモークを上げて走行。

と、4台ともがトラブルやクラッシュで下位に。

ボーヤー復活
シャーシ違反によりペナルティを受け、クルーチーフ、カーチーフが出場停止になっている。前レースに比べると車はよくなり、上位に出た。特に、リスタート後しばらく走ってからのペースがよくなる。
「重いと遅いようです。」(天野)
2位でフィニッシュ。


ジミー・ジョンソン
序盤は10位あたりにいたので、不調なのかと思ったが、全くそんなことはなかった。
ゴードン、ジョンソン、マーティンで5位を争うなどヘンドリック(ジュニア以外は)の車は決まっていた。
最後のスティントでは3位に上がってフィニッシュ。ハムリンが後方にいたのでさらにポイント差を広げて、5連覇に近づいた。
コメントでは「リスタートがなかったら勝てた」とのこと。

トニー・スチュアート
今シーズン2勝目。チェイスの5位に上がってきた。
トップに出てきたのは140周以降、残り7周でリスタートを決め、優勝。
友達が大けがをしたのが心配と優勝インタビューでコメント。その友達が「勝てる」と言ってくれたのだ、と。共同オーナーのハース夫妻の地元で勝てた。

デニー・ハムリン
最後尾からのスタート。今まで最後尾からスタートしたレースは20位や30位とあまりいいことが無いとTVで紹介される。
序盤には20位辺りまで上がってきたが、トップ3まで上がることができず、ジョンソンを抑えられず。トップのジョンソンにさらにポイントで差を付けられた。

山崎元 「超簡単 お金の運用術」

「ほぼベスト」であることを目指して簡単な(時間をかけすぎない)運用方法が本の初めの方に書いてあり、進むに従って少しバリエーションを提案している。

数年前に同じ著者の本を買った時は、リスクとは何かという基本から説き起こしていて理論的にはわかる、しかし、実際にどう応用したらいいのかな、と、こちらのレベルが追い付かなかったのだが、今回は、銘柄まで特定していて迷いようがない。以前はETFはあまり勧められないと書いていたような気がするが、良い商品が出てきた、ということだろうか。TOPIX連動ETFと、ニューヨーク市場のiShares MSCI KOKUSAIに4:6で投資というのが著者のおすすめ。

内容は、著者がblogなどにも書いていたものと同じなので、そこで運用方法が分かった人はあえて本書を買う必要はないだろう。


後半はコラム風に、住宅、退職金、財政破綻などについての解説。
生命保険や確定拠出年金などについての説明も分かりやすいが、だからといって情報を割愛しているわけではない。
住宅取得については、
家賃は大家さんに払って残らないが住宅は残る、という不十分な二分法で思考停止しては意味がない。住宅を買って家賃を配当してもらっていると考えてみると、利回りが低いことが多い。一方、賃貸は大家さんの利益分も積まれているので賃貸が有利とも言い切れず、市場では損得がちょうどよいところでバランスするはず
とのこと。

著者はマンションの長期的な資産価値には疑問を持っている、という点には同意できる。たぶん、マンションは古くなると資産価値はなくなるものが多いだろう(一部の高級なところを除くと)。

お金があったら(どのくらいを手元におけばいいかまで書かれている)運用してみてもいいかなと思える一冊。

しかし、この本が書かれた2008年末から日本はどんどん景気が悪くなっているというのはどうなんだ。逆にいえば投資チャンスは続いている、とも言えるわけだけど。




追記:
最近の著者のblogでは、データをさらに充実させてリスクを分析し、4:6から6:4までであれば許容範囲で、5:5がわかりやすくてよいと書かれていた。また、新興国ETFも含めて考えるなら、日本5: 先進国3.5 : 新興国 1.5でもよい、ともあった。

2010年12月10日発売の「ほったらかし投資術」(共著)では、さらに具体的ないくつかの銘柄について、投資する意味があるかどうかの評価コメントが記載されている。これによると、この本でお勧めなiSharesのMSCI KOKUSAIはまあまあ良いらしい。しかし、新興国ETFでは同じiSharesのものは「意味がない」と評価されている。ヴァンガード社のものが良いらしい。


2010/12/13

飯田泰之 「ゼロから始める経済政策」

前著「経済は損得で理解しろ」が理論を解説した基本編だとすると、この本は経済政策に焦点をあてた理論編になる。

購買力平価換算で評価した一人あたりGDPの日本の順位は、24位。ということは、日本が特殊な事情を抱えていない限り、「のびしろ」は十分にある。日本同様に高齢化している国でも日本よりも裕福な国が多くあることを考えると、「高齢化」や「少子化」が経済停滞の理由とはかんがえにくい。

では、国民が幸せになるために経済政策をどのように作って行けばいいのか。成長政策、安定化政策、再分配政策の3つについて、「今の日本」に適用するにはどうするか、という点から説明してくれる。

「ゼミナール 経済政策入門」(初心者には難しいらしい)にかわる教材として使うことを想定しているので、大学1,2年生が経済学の入門講義でレポートを書くための課題として使えるように考えられている。

特徴の一つは、理論的な背景や用語が教科書っぽく丁寧に解説されていること。

新書の経済解説本だと「今の問題」にフォーカスが当たるあまり、基礎知識は少なくなってしまう。この本はそのあたりのバランスに気を使って書かれている印象がある。

自分は「パレート改善」という概念の内容はこの新書で初めて理解した。
素人が床屋談義をするにも、この本の前半で紹介される「ティンバーゲンの定理」「マンデルの定理」は理解しておくことは必要だ。

また経済学的な観点を持ってマスコミの報道や各種委員会を冷静に眺めるべきだ。

たとえば、高速道路についての政策を考える上で、本書にあるようにインフラという観点ではなく、電力会社などと同じ政策を割り当てる案は検討してもいいのではないか。こういう論点は出てきていない(どこかの委員会の議論の中で排除されている?)。
本書の成長政策の「市場の失敗」の「外部性」についての説明の中で、公共財とは
  • 誰かが購入すると他の人に便益が及ぶ
  • 費用を払っていない人を排除できない
という性質が満たされている必要があるとなっている。実は本当の「公共財」は案外少ない。この基準で考えると、高速道路は「公共財」ではない。

ではどう考えるか。高速道路の建設の莫大な費用と比較してメンテナンスは費用が安いので、自然独占産業と考えた方がいい。したがって、それに適した政策である分社化によるヤードスティック、プライスキャップを割り当てるなどの方法がある。これが問題解決の糸口になるのではないか、というのが著者の提案だ。

結局のところ、政府の政策がまともかどうかを選挙の判断材料にする他ないとすれば、政策の評価も素人なりに経済学観点をもってしなければならないのだ。

2010/12/11

[FIA GT1] 2010 第7戦 アルガルベ

FIA GT1
2010年 第7戦 アルガルベ

放送:J-SPORTS
実況:中村義昭
解説:荒聖治

コース
 4700m
スプリンクラーを装備し、レインコンディションのシミュレーションが可能になっている。

荒聖治のコメント「海も近いし、きれい。世界で一番楽しいんじゃないか。」

予選
GT-R は、速度ではトップ3台に並ぶ。4号車(荒、ニルソン)は「バランスがよかった。」
23号車(クルム、ダンブレック)が予選トップ。
マテックのフォード5号車がオーバーテイクを見せる。
「ブレーキングが良い。」

23号車の予選優勝はGT-Rとして初。

決勝
スタートの1コーナーで接触がありマセラティがスピン。
決勝は予選よりも攻める車が多くコーナーでの接触やスピンが多発。

23号車はポールポジションからトップ走行。
しかし、ピット作業でトラブルがあり、マセラッティにパスされた。
「インパクトレンチが爆発した、とクルム選手が言ってた。」(荒)
それでもここからオーバーテイクを重ねて4位。


4号車の荒は、下りの高速コーナーでスピン、2回転して止まる。
「いきなりリアのグリップがなくなって高速コーナーでスピンしてしまった。クラッシュしなくてよかった。このまま立ち上がったらカッコイイですね。2回転していたので無理ですが。」
7位前後を走行していたがこれで順位を落としてしまった。

このレースの後で、日本に帰国していたクルムは「4位は残念だけど、スピードがあることは示せた。ヨーロッパのレースは激しい。日本のようにすぐフラッグが出ない。
日本からの応援は伝わってきているので、TVを見て全部応援してください。」

Vitaphoneマセラティ優勝。マテックフォード5号車が2位。

2010/12/10

[MotoGP] 2010 第15戦 マレーシア

MotoGP
2010年 第15戦 マレーシア


コース
5548m
右5
左10


125cc
実況:寺島淳司
解説:坂田和人

マルク・マルケスが10回目のポールポジション
スタート
テロルが先頭、マルケス、エスパルガロ、バスケス。

テロル、マルケス、エスパルガロの3人が先頭を交代しながら周回。
L7 4位以下、スミス、バスケス、コルテセが追い付いて6台の集団に。

L10 マルケスが先頭に出て引っ張る形。エスパルガロは真後ろについていく。
マルケスはエスパルガロとの差を付けられず。

L12 マルケスのコーチのアルサモラは「いいぞ」とジェスチャー。
 「マルケスはセパンで完走したことはない。ロングランのマシンの状態は把握していない。4コーナーの寝かしこみがすばらしい。」(坂田)

 L15 「スミスはブレーキングでがんばりすぎて立ち上がりが遅い。」「以前はリアブレーキを踏まなかったが、今年はリアも使っている。」(坂田)

マルケスはややリードを広げて優勝。
「勝ちパターンがいろいろある。他のライダーが見えている。」

小山は8位。「一番苦しいと思ったサーキットでシングルフィニッシュができてよかった。」

moto2
実況:高橋雄一
解説:青木拓磨

日本選手は、高橋裕紀の他に、渡辺一樹と、國川浩道。

スタート:
エリアスとルティが飛び出す。シモンはスタートで失敗して9位。
L6
 イアンノーネ、ルティ、シモン、エリアスが集団。シモンとエリアスはお互いに相手の前に出たい。
シモンがエリアスのリアタイヤを見てしまい8位まで落ちた。そこからプッシュして転倒し30位でリスタート。
ルティも転倒。

L10 高橋が転倒
L12 先頭はイアンノーネ、ロルフォ、デアンジェリス、エリアス
⇒   ロルフォ、イアンノーネ、デアンジェリス、エリアス

L14 レディングがピットに戻る。体調不良か? タルマクシが転倒。
L16 ロルフォとデアンジェリスがトップ争い。イアンノーネとエリアスが3,4位。

エリアスは4位でフィニッシュし、シリーズチャンピオンに。コメントでは「ここにいないすべての人、おじ、富沢にも感謝。」と。

MotoGP
実況:中野謙吾
解説:宮城光

ロレンソは9位以内に入れば自力チャンピオン。
ポールポジションはロレンソ、ピットから出ようとしてエンジンがかからず。エンジニアがかけ直してスタート。

ペドロサはもてぎでの骨折の影響で欠場。スペインでバイクに乗って練習しこのレースに出場する意欲を見せていたが、チームは止めた。2個所をボルトで留めているので次に骨折したら致命的。
オーストラリアから出場予定。

L1 ストーナーが周回を終えずに転倒。「タイヤの温まりがわるかったのか。」
ロッシはスタート失敗して11位に下がる。
L3 ロッシは11位から追い上げて4位。
ロレンソ、ドビツィオーソ、シモンチェリ、ロッシ。
⇒ロレンソ、ドビツィオーソ、ロッシ、シモンチェリ。
L4 カピロッシ、L7 エスパルガロ転倒
L9 ドビツィオーソ、ロレンソ、ロッシ
L10 ドビツィオーソ、ロッシ、ロレンソ。
ロッシは9コーナーでオーバーテイクする。上空からのヘリカメラの映像では、アウト側からの左コーナーの飛び込みが他の選手よりも手前。「他の選手がインをあけているように見える。」

5位集団は、シモンチェリ、青山、ヘイデンの三つ巴。

青山は集団の前に出るが、シモンチェリが強引にイン側に入って接触し後ろへ。

レース後コメントで「シモンチェリが強引に入ってきて接触したのでバウティスタに追いつけなくて残念でした。」しかし、MotoGP昇格以降で初のシングルフィニッシュ7位。

ロレンソは3位フィニッシュでシリーズチャンピオン。スペイン人のチャンピオンはあのクリビーレ以来。

優勝パフォーマンスは、スーパーマリオのマリオとルイジの変装したファンが出てきて、ロレンソは「GAME OVER」のボードを持つ。

ロッシは、「復活の走りができた。ヤマハ46勝目(ゼッケンと同じ)ができたことは重要。」と。ヤマハで走るレースは残り少ない。

「ドビツィオーソも最後までがんばれたことはよかった。」(宮城)

2010/12/09

[NASCAR] 2010 第29戦 カンザス PRICE CHOPPER 400

NASCAR
2010 第29戦 カンザス
PRICE CHOPPER 400

放送:G+
実況:福徳一志
解説:福山英朗

コース
1.5マイル×267 = 400.5マイル
ターン15度
D-shape オーバル

リストリクタープレートは使用しないレース。

パトリック・カーペンティア
90Lからのアンダーグリーンでピットタイミングを遅らせてリードラップへ。「キャリア初では?いまごろカナダでは大騒ぎでしょう。」(福山)

カイル・ブッシュ vs デビッド・リューティマン
53Lでリューティマンのリアからカイル・ブッシュが接触しリューティマンがスピン。155Lではリューティマンがカイルの後ろから当てに行き、リューティマンの方がスピン、カイルはウォールをヒットしてサスペンションをこわす。
「報復でしょうか?」(福山)
二人のコメントを聞くと、リューティマンは最初の接触に対して非常に腹を立てており、報復したことを認めていた。カイル・ブッシュは、チェイスを争っているのだからこういう行為はおかしい、と怒っていた。


ジミー・ジョンソン
プラクティスでスピン。ピットで24位まで落ちてそこから追い上げ。
シャーシアジャストも何度も試しながら、180Lあたりから上位集団に上がった。
最後にはグレッグ・ビフルの後ろで2位フィニッシュ。
チェイスに入ると強い、というこの数年のパターン。
デニー・ハムリンの順位が上がらずジョンソンが上位に来た。
「ジェフ・ゴードンのチームにセットアップを頼んでいた。」とコメント。ヘンドリックチームを上げて総力戦になっていたようだ。

ケーシー・ケイン
スタート後はトップを走行。車はよさそうに見えたが、中盤で故障してガレージへ。
修理してリスタートした。10Lap以上の遅れで事実上チェイスでは圏外へ。

グレッグ・ビフル
中盤には車のセッティングがはずれて遅くなった。リスタートがうまく決まり、最後にはトップに上がり、優勝。

ケビン・ハービック
予選24位から上がってきて、序盤には5位。最終的な順位も上位。
「予選にはあわせず、決勝に合わせた車を作っているのでしょう。予選は俺に任せろって感じでしょうか。」(福山)

2010/12/08

山崎元 「新しい株式投資論  合理的へそ曲がり」のすすめ」

株式投資に必要なものは運とセンスであり、運は自分ではどうしようもないが、センスは努力すれば身につけられる。このセンスとは「合理的なへそ曲がり」の精神だ、というのが本書のコアメッセージ。

運によるものとゲームとしての勝ち負けに分けて考え、ゲームに有利になるには、どのように考えればいいか、を整理している。

第2章の「株式投資の本当の常識」の目次を見るだけでも刺激を受ける人はいるのではないか。

  • 目標株価の設定は必要ない
  • 「分散投資は効率がわるい」のか
  • テクニカル分析は無益である
  • 経営者評価なんて無理!
  • インフレと株式投資の関係

など。「損切り」などのルールは有害であり、条件が変わらずに株価が下がっているのであれば有利(割安)になっている。このような、一般によく使われ、それについての本も出ている「常識」について間違っているかどうか、なぜ広まっているのかなどを説明する。

「財産形成」であれば適当なインデックスファンドなどを持っていればいい。ここから「できるならうまくやりたい」「平均より良い成績を出したい」と考えるのが「ゲーム」の世界になる。ゲームを有利に運ぶためのツールとして、これまでの理論が使えるか、という検討を加えたのが3章。さらに、行動ファイナンスの最近の成果にも検討を加えている。

有名な「美人投票」の話に例えると、美人を選ぶのではなく、長所があるが評価されていないと思われる半美人に投票するような感覚が「ゲーム」としては正しい方向性のようだ。


2010/12/06

[SBK] 2010 第13戦 マニクール

WorldSBK

SBK 2010 第13戦 マニクール

放送:JSPORTS
実況:下田恒幸
解説:八代俊二

今シーズンの最終戦。
シーズンの優勝はビアッジで決定。このレースでマニュファクチャラーもアプリリアが決めて「2冠」。
また、デュカティが今シーズン限りでSBKのワークス活動を撤退することが決まり、芳賀
芳賀は、来シーズンからDFXコルセに移籍してアプリリアに乗る。

レース中は芳賀とビアッジが抜きつ抜かれつのシーンがあり、「ベイリスが引退したとき、デュカティワークスに誰が入るかという話になった。ビアッジが入りたがっていたのはみんな知っていた。しかし、チームは芳賀を選んだので、ビアッジとしては、芳賀に抜かれるのはプライドが許さない、というところがあるんじゃないか。」(八代)

クラッチロウはMotoGPに。クラッチロウは「また戻ってきてからSBKチャンピオンになればいい。」とコメントしたらしい。

ハスラムはスズキからBMWに移籍するうわさ。
ヤマハは、ラバティとメランドリの二人になる。

徐々に日本メーカーの存在感が失われているのは仕方がないことなのだろうか。
デュカティワークスにとってはまさに最終戦。

コースは、加速しながら右、左に展開する。リアに負担。


race 1

スタートから、ビアッジとギントーリがトップ争い。
ビアッジが前を抑えて、ギントーリ、ファブリツィオが続く。

前半はビアッジが先頭で、ファブリツィオ、ギントーリ、クラッチロウが続く。

L8
クラッチロウがビアッジをオーバーテイクして前に。ここからクラッチロウは徐々にビアッジを引き離す。

L11
ビアッジとギントーリのバトル。ギントーリは止まり切れずにコースアウトしエスケープゾーンから同じ場所に戻ってきた。順位を上げてはいないが、「本来もっと落ちるはずだったのがキープしたということでしょう」(八代)
しかし、ギントーリはセっていたため、そのまま走り続けて黒旗にも気がつかない。

残り2周
チェカ、ビアッジ、ハスラムが3台の2位争い。

Last Lap
最後のシケインでハスラムがインに入り、ビアッジは縁石側へ。縁石が高いためジャンプした隙にビアッジをチェカもオーバーテイク。
「ハスラムに感謝しないとね」(チェカ)

race 2

スタート
ギントーリ、ビアッジ、芳賀、ファブリツィオ

ファブリツィオが芳賀に接触しつつパスして行く。
「これを見ていると、昨年、芳賀君がチャンピオンを取れなかった原因はファブリツィオにあると思う人が多いのではないか。実際そうだと思う。」(八代)

芳賀は徐々に遅れて行く。
「芳賀のフロントタイヤからのインフォメーションがないのでは。」(八代)

L9
ギントーリ、ビアッジ、クラッチロウ
から
ビアッジ、ギントーリ、クラッチロウ。

ギントーリはビアッジをオーバーテイクしようとしてリズムが狂ったのか、4位に下がり、後ろから来たファブリツィオが前に。

ビアッジ、クラッチロウ。ここから離れてファブリツィオとギントーリ。

パルクフェルメでは、ファブリツィオがバイクの上でしばらく動かなかった。

2010/12/04

[SBK] 2010 第12戦 イモラ

World Superbike
2010年 第12戦 イモラ
放送:JSPORTS ESPN
実況:下田恒幸
解説:八代俊二

コース:
左回り。抜きどころが多く、見る側、走る側に楽しいコース。

予選のスーパーポールは、トム・サイクス(カワサキ)が初ポール。
雨の予選でジョナサン・レイがクラッシュし鎖骨骨折で決勝を欠場。

レース
race 2でビアッジが次戦のマニクールでもシリーズポイントで追いつかれない差を付けて、シリーズチャンピオンを獲得。ハスラムはrace 2でリタイアとなってしまいシリーズ2位。
サイクスは、2レースとも素晴らしい走りで表彰台には乗れなかったが、ポールがまぐれではないことを示した。

「カワサキのエンジンは速いというのはシーズンを通して言われていたことだが、前半はシャーシが決まらなかった。ここにきてシャーシも決まってきた。この調子ならサイクスには来年の残留をチームは希望するのではないか。」(八代)

race 1
スタートは、サイクス、ハスラム、シュムルツ、コーサー。
ビアッジが2度コースオフして順位を最大で13位まで落とした。

サイクスはオーバーペースでタイヤを消耗し、徐々に下げる。
変わってランツィがトップに出て、後ろにチェカ、ハスラム。
チェカは残り5,6周で前にでてハスラムが続く。
最終ラップ、ハスラムはチェカをオーバーテイクするがブレーキングが間に合わずコースオフ。5位チェッカー。

ハスラムが下がったことで芳賀が3位に入った。
チェカ、ランツィ、芳賀でフィニッシュ。

「ハスラムはブレーキングが遅いのが分かっていたので脅威ではなかった。」(チェカ)
「トップを走っていたのは良く覚えていない。来年のためにもここで表彰台が取れてよかった。」(ランツィ)


race 2
スタート
サイクス、ハスラム、ビアッジ、ランツィ。
前半から、チェカが次々とオーバーテイクしてトップ。
トップに立ってからは自分のペースで引き離す。

2位のサイクスをオーバーテイクしようとしたビアッジとハスラムがコースオフ。
「もしかしたら、ミスを誘う間合いを持っているのかもしれませんね。」(八代)

L11でハスラムが白煙を上げてストップ。この時点でビアッジのチャンピオンが決まった。
ビアッジはここから大事に走り5位チェッカー。

後方から上がってきた芳賀がサイクスをオーバーテイクして2位に。
サイクスはクラッチロウを抑えながら3位を走行したが、最後にクラッチロウに抜かれて4位。

「race 1でコースアウトしたが転倒しなかったのであきらめなかった。race 2 はセッティングを変更したらよい感触で走れた。」(ビアッジ)

ビアッジはイタリア人では初のSBKチャンピオン。

「芳賀は滑らかな走りが戻ってきた」(八代)。2レース連続の表彰台。

2010/12/03

[IndyCar] 2010 第14戦 マイアミ CAFE DE BRASIL 300

IndyCar

2010 第14戦 マイアミ CAFE DE BRASIL 300

放送:GAORA
実況:村田晴郎
解説:松田秀士、松浦孝亮

start command は、エリオ・カストロネベスとトニー・カナーンのブラジル人二人。
これはスポンサーがブラジルのコーヒー生産者協同組合だから。

ダリオ・フランキティはウィル・パワーに自力で確実に勝つためには、最多リードラップを取って優勝すること。
もちろん、パワーが下位に行けばダリオの条件も緩くなる。

スタートはガナッシの2台が前、ウィル・パワーは3番手に。周回を重ねるごとにパワーは7位まで下がる。
ダリオがトップ、その後ろにディクソン。カナーンが3番手まで上がる。
ペンスキーのチームからの指示は「協力してパワーを引っ張れ。」

「ディクソンはダリオを抜かず後ろにいて防壁になればいい。」(松浦)

L55
リスタート。ブリスコー、ダリオ、カナーンが3ワイドでトップ争い。ブリスコーは一旦トップに立つがその後下がる。「ブリスコーがダリオを抑える」ことで最多リードラップの獲得を邪魔するという作戦も考えられたのだが。

L136
ウィル・パワーがウォールをヒット。このあと、車のサスペンションなどが壊れてしまい、修理して再スタートしたが、最終的にはリタイア。
「オーバーテイクのとき、外に出過ぎた。タイヤカスに乗ってしまった。」(パワー)

パワー脱落の後、ダリオはトップから下がり燃費走行に。

173L
ダリオのすぐ前で周回遅れのミルカ・デュノーがスピンしてクラッシュ。ダリオはできた。
 ダリオは10位以内でのフィニッシュが条件。

先頭は、ディクソン、ダニカ・パトリック、カナーンがバトルしながら走行し、この順番でフィニッシュした。
ダリオは8位でフィニッシュし、シリーズ優勝。

2010/12/02

[NASCAR] 2010 第28戦 ドーバー AAA 400

NASCAR

2010年 第28戦 ドーバー

放送:G+
実況:福徳一志
解説:福山英朗

モンスターマイル
おなじみのコンクリートサーキット
1マイル×400
ターン24度、フロント、バックストレッチ 9度

福山さんはここがデビューレース。「なぜドーバーでデビューするんだ。」とみんなに聞かれたそう。
それだけ難しくコーションも多いサーキット。

国歌はジェシー・ジェームズ。

レースサマリー
トニー・スチュアート、クリント・ボーヤー、カート・ブッシュがピットロードスピードオーバーでドライブルスルー。「ジョンソンパターン」(福山)で流れがジョンソンにあり、トップを走っていたアルメンディンガーがアンダーグリーンピットを済ませ、ジョンソンなどが未ピットのところでコーション発生。ここで、ジョンソンがトップに上がり、カイルやバートンを振り切って優勝。

クリント・ボーヤー
前回レース後の車検違反についてコメント。「ワイルドな一週間だったね。これまでのことは忘れてがんばる。」ピットロードスピードオーバーでペナルティ。
車が決まっておらず上位で勝負できるようすではなかった。
クルーチーフ、カーチーフが出場できないということの影響もあるだろう。

A.J.アルメンディンガー
「NASCARの走り方をつかみましたね。」(福山)
トップ走行時のアンダーグリーンピットの後にコーション発生でラップダウンになり勝負できる位置ではなくなった。しかし、ここから、自力ラップバックして10位フィニッシュ。車はかなり速かった。


マット・ケンゼス

ジョンソンの勝利をほぼ決定付けたコーションの原因。スローパンクチャーを起こし、ピットインしようとしたが、ピット入口でタイヤに異常があってブレーキがかからなかった。もう1周回る間にバーストしてシャシーが破損、コーション発生につながった。

梶原しげる 「口のきき方」

言葉づかいを切り口にしたエッセー風読み物。
一つ面白いのは、著者が社会人入学した大学院での研究成果の紹介。

若者言葉の一つである曖昧な表現「いちおう」、「とか」、「みたいな」などを使う若者は、
こうした若者言葉をたくさん使う若者は、余り使わない人に比べて、自己主張能力、すなわち自分の言いたいことをきちんと相手に伝える力をより強く持っている
一方でこうしたあいまい言葉を多用する人は
そのもとにある心理は、必要以上に密着することを避けよう、深入りは勘弁してほしいという、ある程度の距離を置いた付き合い方を求める傾向が
 という結果が見て取れるそうだ。

最後には、「秘伝 口のきき方」という章があり、
  • 自己開示
  • オープン・クエスチョンとクローズ・クエスチョン
  • 腹式呼吸
  • 採用面接のコツ
などが同じようなエッセー風に書かれている。

ここを読むと簡単にできそうに思えて、腹式呼吸の練習をしてみた。
集中して練習するときにはできるのだが、実際に仕事でしゃべっているときには腹式呼吸が自然にできるようにはなっていないので、胸式になってしまう。

2010/12/01

[MotoGP] 2010 第14戦 もてぎ

MotoGP
2010年 第14戦 もてぎ


富沢祥也の追悼式典が行われ、ご両親にメモリアルプレートの贈呈など。48は永久欠番となった。
レースではほとんどの選手がカウル、ヘルメットなどどこかに48シールや富沢の顔写真を貼って走った。

125cc
実況:寺島淳司
解説:坂田和人

スタート直後、ストレートでフォルガーとバスケスが転倒。最終コーナーの立ち上がりでファーガーハーグが転倒。「逆バンクぽくなっているのでアクセルを開けて行くと転倒がありがち」(坂田)

 トップは、テロル、マルケスの2台の争い、小山は5、6位でモンカヨ、ラバトと集団。
「モンカヨのマシンがストレートで速い。これを抜くためにコーナーで小山が頑張るしかない。これを繰り返すとタイヤに負担。モンカヨがいなければ前に追いつけるペースだが。」(坂田)

残り2Lapでタイヤが限界を超えてしまい、小山が転倒。
「小山の走りはチャンピオン争いをしたKTMの頃に戻ってきている。」(坂田)
マルケスはテロルを9Lapでオーバーテイクした後は差を広げた。

スポットの日本選手では、大久保光、山本剛大の全日本の1,2位がそのまま16,7位でフィニッシュ。

旧型のアプリリアの能力を引き出して上位を争う小山の走りは若い日本選手にも届いただろうか。

moto2
実況:青木源太
解説:青木拓磨

スタート:
エリアス、シモン、高橋裕紀、レディング

高橋は旋回性が他車に少し劣っているようで、大周りするコーナーがありインを刺される。
後半は攻めれば攻めるだけ車体が暴れてしまったと本人が言うようにペースが上がらず、デアンジェリス、アブラハムにオーバーテイクされた。

「デ・アンジェリスが突っ込み重視で、高橋選手はそれほどでもない。」(坂田)

フィニッシュ後の高橋は残念そう。

モリワキの森脇尚護は、水曜日のトレーニング中に車が跳ねた石を左目に当ててしまい、血がたまっていて瞳孔が開いたまま。距離感がつかめない、という状態で予選でも転倒があり、決勝は欠場。午前中は走ったが決勝は危険との判断。

エリアスの勝利コメントでは、モリワキのホームレースだし、祥也にもホームレースなので勝てて良かった、と。

MotoGP
解説:辻本聡

ペドロサが予選で転倒し鎖骨骨折。
ドビツィオーソがポールポジションスタート。
ロレンソは予選後にエンジンを載せ替え。

スタートでドビツィオーソが出るが、すぐにトップにストーナーが出た。
ストーナーはそのリードを広げて走りきった。

ロッシとロレンソは、ロレンソリードのまま、後半まで2台で走る。
ラスト2Lapでバトルになり、S字で1,2度サイドバイサイドから接触し、ロッシが前に。
ロレンソは最終Lapdでオーバーテイクするが、ロッシがインから刺し返す。ロレンソは再び狙うが前に出られず、4位。
後日、全日本ロードレースでサーキットバスで中野真矢さんが「S字のこのあたりでロッシとロレンソが接触しましたね。」と解説してくれた。

青山博一は、一旦は16位まで落ちてそこからオーバーテイクを重ね、最後には10位の自己最高。