ページ

2008/09/20

[私学助成] 和光デー

2008年9月20日

和光中学・高校の真光寺校舎で、和光デーが開催された。
今回は、大阪府の私学助成金の大幅削減の撤回を求める運動をしている大阪の「大阪私学助成をすすめる会」の会長の一之瀬良子さんと時 充子さんが講演をされるということもあり、参加した。

和光学園では公費助成運動推進協議会があり、公私の別なく望む教育を受ける権利を、というテーマで運動を行っている。大阪の場合は、橋下徹知事の就任後に大幅な赤字の対策のために、様々な費用のカットを進めるなかに私学助成の削減が含まれている。現状では、3年間にわたって月額約3万円弱の助成金のカットがなされることがほぼ決定である。

保護者の「すすめる会」の活動とともに、高校生による「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」も活動しているとのこと。

お話を聞く限りでは、橋下知事は(どこまでが本音かという問題はあるが)
  1. 私学の付加価値を求めるなら、公立よりお金がかかるのはあたりまえではないか
  2. 公立高校の受験機会は平等に与えられている。落ちて私学に行くのはその人の努力不足
  3. 義務教育は望めばみんな効率に通うことができる
  4. 義務教育ではない以上、所得に応じた学校を選ぶのは当然ではないか
と発言されているらしい。知事自身は北野高校のご卒業だそうなので、確かに努力の末に希望の公立高校に合格されたのだろうが、現状、大阪府の3分の1の高校生が私立高校に進学していることを考えると一律のカットはかなり深刻な影響を与えることは予想できる。それは、他の削減項目に関してもそうであろう。つまりは優先順位の問題であり、利害関係者のみならず社会システムの設計の上でどれを優先するのか、という話になるような気がする。

ここまでの赤字を積み重ねた大阪府の運営が「努力不足」なのだろう。その努力不足の責任は今の有権者や府民につけ回しされているというわけで、私学助成のみならず納得できるはずもないような。

裕福な家庭の生徒のみが通学するのならば、まだ、この話は橋下知事の認識とのずれが少ないと言い張ることも可能なのだが、実際はそうでもない。どこでも同じであろうが、公立高校を受験する際には必ず滑り止めを受験して置くことが必要である。実際に大半の公立高校では不合格の生徒を出すので、それらの生徒は滑り止めに進学することになる。
公立高校を不合格となり滑り止めの私立に進学するのは「努力不足」だと言われればそれでまででるが、学力の不足している生徒の保護者の所得が低い場合には教育機会を奪ってしまうこととなり、その後の「努力」のしようもない、ということに。受験機会が平等ならば低所得な家庭の子供が通う私学は必要ないという結論は正しいのだろうか。

ある程度の学歴がいまだに幅を利かせる場面も多々ある世の中で教育関係の助成金の削除には慎重であるべきではないか、と感じた。

私立高校の「ぜいたく」議論は、全くの間違いではないが、これは公立高校の中に選択範囲が十分に用意されているかどうかとセットになった話のように思う。実際、全く内容が同じ学校を2つ並べて学費が高いが効果は同じという私立を選ぶ家庭は費用対効果を考えるとそう多くはないだろう。

私立を選ぶ生徒が増えているとすれば、公教育への信頼が薄くなっているという面もあるのかも。

大阪府に限らず、教育に関する費用のかけ方(税金の使い方)を考え直して、より多くの生徒が望む教育を受けられる環境をどのようにしたら整備できるのか、について国レベルの施策の変更の必要性もあるのではないか、とも思う。 1自治体の助成金でこんなに大きな話になっているということは逆に言うと国レベルの施策が不足ではないのか、という疑問も。

一之瀬さんは、「普通の大阪のおばちゃんです」と自己紹介されたのでそのつもりで聞いていたが、精力的に活動されていて、自分の中にある「大阪のおばちゃん」の記憶とはかなり異なるような。「普通のおばちゃん」でもここまでやればできます、というメッセージと聞いておくのが正しいのかも。

2008/09/18

[NASCAR] 2008 第26戦 リッチモンド

CHEVY ROCK & ROLL 400.
バージニア州リッチモンド。リッチモンド インターナショナル レースウェイ( Richmond international raceway)
D字型のサーキット。
レースは天候が悪く順延、かつ、昼間に変更された。雨のため予選がなく、路面コンディションが変わっているため、コンペティション イエローが45周目に入る。バンクが14度なのだが、「ターンインのところが非常に角度が浅く難しいコース」と解説の福山英朗氏。

このリッチモンドでチェイスに出場できる12選手が確定する。12位に入れるかどうかのレーサーは数人いる。デビッド・レーガン(David Ragan)クリント・ボーヤー(Clint Bowyer)ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)
ボーヤー、レーガン(17point差)、ケイン(41point差)。

一方グレッグ・ビフル(Greg Biffle)
は出場すれば(グリーンフラッグでスタートさえすれば)チェイス確定、ケビン・ハービック (Kevin Harvick)は一度でもトップを走ればチェイス確定。ジェフ・ゴードンがまだチェイス確定ではない。そのためポイントを取りにピットで2タイヤチェンジでリードラップを狙うという奇策を取る。あとはジェフ・ゴードンはフィニッシュすること。ケインはチェイスの可能性がある唯一のダッジユーザーだそう。

マット・ケンゼス (Matt Kenseth)のピットには元クルーチーフ(現ラウシュ・レーシングの重役)が姿を見せてなにやらやっているのた映っている。オフィスで待っていられず現場に来てしまったというところか。

デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)がハービックと中盤戦のリードラップを争っている。
先頭を行くカイル・ブッシュ (Kyle Busch)の後にジュニアが当ててスピンさせるというシーンで、観客は総立ちで喝采している。今年のリッチモンドでは逆にジュニアをカイ ル・ブッシュがスピンさせたというのをTVはわざわざ流してリベンジっぽい演出。実際はブレーキングしていたジュニアの前にカイル・ブッシュが出てきたと いうことだが、「NASCAR的にはやり返したということでいいですかねぇ」と福山氏。

デビッド・ルーティマン(David Reutimann)がリードラップ。福山英朗氏「ルーティマンは感謝を忘れないドライバーだ、とチームオーナーのウォルトリップが言っていた。礼儀正しい青年だった」と。実力でリードラップは初めてではないか、とのこと。ウォルトリップレーシングはオーナーであるマイケル・ウォルトリップ (Michael Waltrip)はじめ今回は車の調子がいいようだ。


ルーティマンは今年初めて10位以内でのフィニッシュをしたばかりの若いドライバーで上り調子。チェイスに行ける順位ではないが「来年に向けてのアピールになる。」(福山氏)

レーガンはボーヤーの前に出て、かつ6台ほどの差をつけなければポイント差の関係でチェイスには出られないのだが、 接触があって後退してしまい万事休す。

ルーティマンはトニー・スチュアート(Tony Stewart)に追い越されて後ろに下がり、コーションが2,3度あった後には、ジミー・ジョンソン、トニー・スチュアート、ジュニア、ジェフ・バートンとおなじみのメンバーが並ぶ。「夏以降はジミー・ジョンソンは立て直してきましたね。」(福山氏)

最終10周は、ジミー・ジョンソンとトニー・スチュアートの一対一の勝負になった。双方のスピード差はほとんどなく、トニー・スチュアートがなかなか抜けない。ジミー・ジョンソンがそのまま優勝。

チェイスに入れなかったデビッド・レーガン、ケーシー・ケインは二人ともチームに感謝し、残念だとのコメント。入れたクリント・ボーヤーは「冷静でいることはそんなに簡単じゃない」と答えていた。

2008/09/16

[WRC] 第11戦 ニュージーランド

JSPORTS ESPNでTV観戦。

ニュージーランドは路面が平坦でドライバーには人気。一方、路肩が下がっているので端に寄りすぎると転倒の危険がある。

ここまでのシリーズポイントはセバスチャン・ローブがリードしている。

DAY1
トップスタートはローブ。砂利が多い路面で雨が降っていないため、ローブが不利。ミッコ・ヒルボネンにタイム差をつけられる。SS1の途中でローブがカーブの内側の傾斜に突っ込んでしまい、車は片輪走行状態で、転倒しそうになるがなんとか元に戻ってタイムロスだけで済んだ。「ロールしなくてラッキー」(ローブ)。
SS2はがけ崩れがあってコースが使えず、前半と後半に分割するコースとなった。ここでクリス・アトキンソン(スバル)が転倒してステージをリタイア。

SS3以降のリピートステージになると砂利が減っていて走りやすいのでローブがタイムをかなり改善した。

この「トップスタートは不利」という状況がタイム調整を誘発する。

SS4でローブがエンジンがかからなくてスタートできず、押しがけでスタートさせることになるというトラブル。ここで,3分以上スタートできなかったため、ペナルティを30秒受けるとともに、スタート順が入れ替わり、ヒルボネンがトップスタートになる。ローブは2番でスタートしてタイムをかせぎ、ヒルボネンと27秒差。これも作戦だったのでは?という話が出た。ヒルボネンは、そう思っていたようだ。

DAY 2
ヒルボネンがトップスタート、ローブが2番手。ヒルボネンはタイムが出なくてローブが追い付くのだが、DAY3のスタート順位を考慮してローブは最後で時間調整を行う。
ローブとヒルボネンがインタビューで「(時間調整をするかどうかは)状況が許せばやらないこともあるが、やるかどうかは状況次第だね」というようなあいまいな答えを聞いていて

山岸舞彩「インタビューを聞いているとすごく複雑です。」
福井敏雄氏「どこかの国の政治みたいですね。」

フォードはチームオーダーを発令して、ラトバラをトップに行かせ、ヒルボネンを2位に下がらせる作戦。ローブは3位。ここでローブは10秒以上の差を追いかけることになる。

TVでは、ローブがヒルボネンに謝りに行ったシーンが映っており、ローブも本音ではこの作戦は取りたくなかったのでは?とディレクターの中新井田氏。

DAY3
ラトバラはトップであることを考えるとあまり遅くない走りでスタート。一方ローブはスタート直後にスピンで10秒ほどロスしてしまい、作戦は失敗だったような雰囲気。このあとのステージもローブがヒルボネンよりも遅く、差が縮まる様子がない。この時点では時間調整作戦は大失敗という流れだった。途中順位は、ヒルボネン、ラトバラ、ソルドの順位。

最終1個前のSSで順調だったフォードの上位陣全部にトラブルが発生。
デュバルがスピン、ラトバラもスピンしてリタイア。ヒルボネンも前輪が壊れてしまいまっすぐ車が走らず何もないところで車が回ってしまいタイムを落とす。

最終的なフィニッシュは、ローブ、ソルド、ヒルボネン。
フォードはワン・ツーフィニッシュも可能か、という状況だっただけに、 落胆が大きい。
振り返ってみればローブはDAY 1のスピンを逃れたあたりからラッキーが続いていた。

ラトバラはここ3戦でリタイアしていて雰囲気がよくない。「あやまることしかできない。」としょげかえっていた。

2008/09/15

[NASCAR] 2008 第25戦 フォンタナ

G+でTV観戦。
カリフォルニア州フォンタナのオートクラブスピードウェイ(auto club speedway)
このオートクラブはAAA(日本のJAFのようなもの)の親会社でこのスピードウェイの命名権を購入している。

フォンタナのレースは午後から日没にかけてのレース。
すごくまぶしいので、日よけのバイザーやスモークシールドなどが必要になるとFOXの解説者が説明している。D-shaped ovalと呼ばれる形の高速コース。メインストレートが湾曲していてバックストレートが直線。
2マイルを250周する500マイルレース。名称がPEPSI 500。

カール・エドワーズ(Carl Edwards)がスタジオと無線でやりとりしている。一般からの質問にも答えている。
「ミシガンとどこが違うの?」という質問に「ミシガンよりも滑りやすい」とのこと。スタート前にこういうやりとりをするところがショー的な演出を好むアメリカのTV。

ポールポジションは、ジミー・ジョンソン(Jimmie Johnson)アルメンディンガー(A.J. Allmendinger)が自己最高の2番手スタート。
デイル・アーンハート・ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)は18位あたりにいる。このレースで40位に入ればチェイス進出が確定。普通に走れば大丈夫だろう。

20周目でコーションライトが落ちてコーションになる、というジョークのような事態。車が通った後だったので事故にはならなかった。振動で金属疲労を起こしたらしい。他の信号がTVに映っていたが錆びがすごかった。点検したり修理したりさび止めを塗ったりしていなさそう。
残り80周ぐらいのときにも信号のカバーがおちてイエローフラッグが出る、という整備不良なサーキットである。

チェースまで後2戦。当落線上のon the bubble表示になっているのはクリント・ボーヤー(Clint Bowyer)デビッド・レーガン(David Ragan)(「第2のカール・エドワーズになれるかも」桃田氏)、ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)デニー・ハムリン(Denny Hamlin)ブライアン・ビッカーズ(Brian Vickers)マーチン・トゥーレクス ジュニア(Martin Truex Jr.)ライアン・ニューマン(Ryan Newman)

解説の桃田健史氏がヘンドリック氏のコメントを紹介している。「今年はチームの車に同じことをしても全く違う結果になる。だから、それを詰めなおしている。エンジニアの毛が抜ける」そうだ。

日没に向けて路面状況が徐々に変わって行き、110周過ぎのピット(アンダーグリーン)では、トラックバーの調整を行う車が多い。

ジミー・ジョンソンが好調でほとんどリードラップで走る。2位にグレッグ・ビフル(Greg Biffle)。 この2台は全く変化なし。ピットアウト時に抜かれていてもすぐに抜き返してしまう。車が決まっている。
ジミー・ジョンソンはこのところテストをたくさんしており、「「クルーたちが家に帰れないぐらいやっていて、クルーに申し訳ない」と現地インタビューで言っていた」(桃田氏)そうだ。その結果、いい車が出来上がっているということだろう。

桃田氏の情報では、ライアン・ニューマンがスチュアート・ハースレーシングへの移籍を決めた。その後には、デビッド・ストレミー(David Stremme)が入るらしい。

TVではジョンソンとビフルのクルーチーフが談笑している映像が流れていた。一体何を話していたのだろう。ビフルは何をしても追いつくことができない。そのままチェッカーでジョンソンがポールトゥウイン。

このレースでジョンソン、ジュニアなど5位まではチェイス確定。

2008/09/09

[海老名市] 消防団団員募集


消防団の機材置き場のシャッターにこういうペイントがあった。
「消防団員は、非常勤特別職の公務員として身分が保証されています。 」とあるのだが、これが何かの動機づけになるのだろうか。

以前にも書いたとおり、海老名市では消防団員が不足気味でOBを採用することを決めている状況にある。が、基本的に消防団の中心となる年代は今後減少こそすれ増加することはない。

であれば、さしあたり人数の最も多いことが見込まれる60歳前後の世代を重点的に勧誘する方策が必要なのかもしれない。

文章を読む限り募集されるのは男性だけのようだ。記憶がはっきりしないが、自治会の組織には消防団の女性だけの部会があったような気もする。

2008/09/07

[WRC] 第10戦 ドイツ

ドイツは三種類のターマックの路面が混ざっている。これは、ドイツラリーを作るときに3つの既存のラリーを合体させたかららしい。天候の変化が激しいことで知られるドイツラリーだが、今回は埃が立つほどのドライだったとか。

DAY1

ローブがday1すべてトップタイム。

SS5がジジ・ガリの大クラッシュでキャンセル。SS6が観客が増え過ぎてキャンセルということになった。

DAY2

ローブが相変わらず速い。2位がソルド、3位がヒルボネン。SS9ではラトバラがカーブで藁の束に突っ込んでクラッシュ。ここで大きなタイムロス。

DAY2には軍用地内のコースもある。ここでは、戦車用の大きな石がある。今年はこれにあたっての大きなクラッシュはなさそう。軍用地の観客席にはたくさんの観客がいる。中新井田Dによれば軍用地なので観客は勝手に動くことができないそうで、バスで観客席まで運ばれるようだ。

ヒルボネンがパンクしてしまって時間をロスしたため、DAY2の終りでは3位がデュバル。
インタビュワーがフォードの監督に「デュバルにヒルボネンを先に生かせるように指示するのか」と聞いていたが答えは「可能性は極めて低い」

DAY3

ローブはかなりのリードを保っているので余裕の走り。ソルド は2位で堅実な走り。
アトキンソンがスタートでエンストをする。これは機材が不調なのか?
デュバルはトップタイムを連続して記録。

ヒルボネンは最後のスーパーSSまでにデュバルを逆転できず、表彰台を逃した。

「ターマック2戦がこのあとあるので、フォードは第2ドライバーをデュバルにするかもしれないね。」と解説の福井敏雄氏。「そういうことになりそうですよ」中新井田氏。

ローブはドイツ7連勝。

2008/09/06

[MotoGP] 2008 第13戦サンマリノ

サンマリノグランプリ イタリア ミサノサーキット (Misano circuit)
MotoGPは1国1開催の原則なのだが、ミサノはイタリア2回目となる。そのため、名義上はサンマリノでの開催になっている。
サーキットは低中速コーナーが多く、「ミューが低い」(岡田忠之氏)。

125cc


解説は坂田和人氏。
ガボール・タルマクシがポールポジション。

小山知良選手 22番グリッド(昨年は3位)
中上貴晶選手 25番グリッド
坂田氏「二人とも噛み合っていない様子」

125ccは年齢制限があるので若いライダーが多いのだが、今年は若いライダーが活躍している。

タルマクシの後には、ブラッドリー・スミスが2位で付いている。この2台が抜け出して3位集団との差を広げている。シリーズを狙うマイク・ディメリオとシモーネ・コルシが3位集団の中。2台は激しくやり合っている。コルシは何度も強引にインを差してディメリオを抜き返す。「見ていて気持ちのいいものではないですね」坂田氏。

後半、タルマクシがリアを滑らせてしまったところをスミスが抜き返す。タルマクシはしばらくスミスを前に行かせてついて行き、後半に抜き返す。

マイク・ディメリオはシモーネ・コルシの前を走っていた時に切り返しでスリップダウンして転倒リタイア。シリーズをにらんだ戦いで不利になった。
チャンピオンを取るには「相手の走りに惑わされずポイントを考えて自分の走りをどれだけできるか」と坂田氏。

ディメリオが転倒したあとはコルシとホアン・オリベの争い。ここでコルシはタイヤに負担をかけない走りに切り替えた。 最終ラップの最終コーナーでオリベが転倒。
「去年の走りをチェックしていれば最終コーナーでコルシが仕掛けてくることは分かっていたはず。普通のラインを走っていたオリベに敗因があったと言える」

小山知良選手 18位
中上貴晶選手 19位

二人ともマシンにトラブルを抱えたレースとなって厳しい状態。

250cc

解説は青木琢磨氏。

ポールポジションはヘクトル・バルベラ。

青山博一選手 5番グリッド (昨年2位)
高橋裕紀選手 4番グリッド

スタートは高橋選手がホールショット。
3周目がアレックス・デボンがハイサイド転倒。4周目でミカ・カリオが前を行く青山選手に追突して同チームの二人がリタイア。このところカリオがいいところがない。ピットでカリオが青山選手に話しかけているが青山選手はかなりむっとした表情。
バルベラがコーナーでパッシーニのイン側に入ってしまい、パッシーニが転倒。バルベラはトップ争いをしていると危ないシーンが一度か二度あることが多い。

高橋選手はちょっとトップを走ったがそのあとは2位から4位ぐらいの集団の中にいる。

残り4周でシモンチェリがバルベラのインに入って行って2台ともコースアウト。 直後にシモンチェリが単独転倒。

バウティスタ(予選11番手から)、高橋裕紀選手、バルベラの順にフィニッシュ。4位はベテラン、ロカテリ。
高橋選手の表彰台はスペイン以来。

アナウンサー「バルベラが2度コースアウトをし、何度も接触しながらの3位表彰台。これは力があるとみていいんでしょうか」
青木氏「いや、たまたまでしょうね。」

MotoGP

解説は辻本聡氏、ゲストは岡田忠之氏。

ケーシー・ストーナーが7戦連続ポールポジション。一方、バレンティノ・ロッシにはここは地元。
ロッシが少し追い上げ始めたタイミングで、ケーシーストーナーが残り20周で単独転倒。これは前戦と同じパターン。どのライダーもタイヤが荒れている。トスランドのオンボード映像にリアタイヤが映るのを見て、岡田氏「結構荒れている」。
中野選手は、後続から徐々にパスされて抜き返せずどんどん順位を下げる。新マシンを投入したことで速くなっているのだが、データが不足でセッティングが決まらないような印象とのこと。

トップは、ロッシ、ロレンソ、エリアス。結局、順位は変わらずそのままフィニッシュ。
カピロッシが277レース目。これはアレックス・バロスを抜く記録。


アゴスティーニに並ぶ68勝、とイタリア人合計の700勝。

中野選手はかなりパスされてしまい12位。

表彰台の下はロッシのファンで大騒ぎの状態。 ロッシはひざ当てのプラスティックを表彰台したの観客に投げ入れた。

これで、シリーズチャンピオンポイントはロッシとストーナーが75ポイント差になり、ロッシがかなり有利になった。残り5戦なので、まだ何が起こるか分からないが、ストーナーとしては、もうミスが許されない状態になった。

終了後のインタビューで、エリアスが「自分は来シーズンのチームが決まっていないのでどこかが取ってくれるとうれしい」と発言。来年はドゥカティ・アリーチェにはもういないということなんだろうか。。

中野選手「前後が跳ねるような感じがして、なんかおかしいなあ、と思いながら走った。後半は全然走れなくて3秒ぐらい遅くなった。残念だ。ニューマシンが来ているので次までになんとかしたい。」

2008/09/05

[NASCAR] 2008 第24戦 ブリストル

G+でTV観戦。

テネシー州 ブリストルモータースピードウェイ(Bristol motor speedway)。約0.5マイルを500周。
水曜日の午後から観客はソファーなどを持ち込んでキャンプ体制。木曜日の午後にチームが到着するのを観客が見学している風景がTVに映っている。デイトナのようにレースウィークを長く楽しむサーキット。レース名はSharpie 500。Sharpieはサインペンの商品名で、NASCARのドライバーは必ず携帯していなければならないらしい。

バンク角が26から30度。また、路面がちょっと白っぽく普通のアスファルトと材質が少し違っているような感じ。小さいサーキットなのでピットは直線1つでは足りず両側を使っている。

解説の桃田健史氏「ここはリスキーなコースで、ぶつかって当たり前だがぶつかりすぎるとポイントを落とす。守りに入るのがだめだが、チェイス進出がかかる8位以下12位まではポイントを守りたいと思っているはず。NASCARを見るならブリストルかデイトナを見るべき。」
クラッシュが多いサーキット。FOXの解説者が工具を紹介していたが、最後に紹介した工具は金属バット。これでフェンダーの曲がりなどを修正するそうだ。

この日にブリストルの16万人の観客がウェーブをしているのが映された。これが実際に世界記録になったらしい。すり鉢状の観客席は傾斜がきつく隙間がないのでウェーブが非常に美しい。

カール・エドワーズ(Carl Edwards)がポールポジション。デビッド・ローティマン(David Reutimann)がフロントロー(自己記録更新)。デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr)が40位と下からのスタートになっている。予選で何かトラブルがあったのか?8番のマシン(マーク・マーティンの車)には今回はエリック・アルミローラ(Aric Almirola)が登用され乗っている。

ジュニアがジャンプスタートのペナルティを受けて最後尾43位まで下がる。このところ、速いのだが運が悪い、というか、レース運びでのミスで必ず成績を下げている。ここから10台ぐらいをやっと抜いてくるが後ろの方は車が込み合っていてなかなか抜けない。

トップが入れ替わってカイル・ブッシュ(Kyle Busch)。今シーズンは車の状態もドライバーの状態も良い。どんどんと周回遅れを作って走って行く。

周回が短く15秒程度で一周するので見ている間に周回が重なって行く。

TVにサーキットの夜景が映るが、ナイトレースなので、周りに何もない中にサーキット明かりがきれいだ。

途中でジェフ・バートン(Jeff Burton)が巻き込まれ事故でリタイア。「典型的なブリストルのクラッシュだ。」と本人も言っている。と思ったらその直後には大クラッシュで赤旗。このクラッシュにケーシー・ケイン、クリント・ボーヤーなどチェイスへの進出がかかっているドライバーも巻き込まれた。

赤旗後のリスタートでは、カイル・ブッシュの後にデニー・ハムリン(Denny Hamlin)が来た。が、やはり、その後は定番でカール・エドワーズが2位になる。桃田氏「カール・エドワーズはケン・シュレーダーのところに弟子入りに行ったが百年早いと言われて断れた。それで、ダートレースなどで修業して、車のことを勉強しているので車の状態に合わせてラインを変えてくる」

「カール・エドワーズはリスタートの後2,3周しかチャンスがないから内側に入って追い越すのではないか。カイルはリスタート2,3周はリアが振れるからその時がチャンス。」桃田氏。カール・エドワーズはTVの解説のデイブ・ジャレットに対して、short runならいける、と答えている。
34周でリスタート。
カール・エドワーズが桃田氏の予想どおりの作戦で追い越した。ここで予想外だったのは、デニー・ハムリンがカイル・ブッシュの前に出て2位になったことでカイルのスピードが伸びなかったこと。カール・エドワーズがこの間に逃げたので差が開いた。

カイル・ブッシュは2位に上がったが、後にハムリンとケビン・ハービックがぴったりついてきている。
カール・エドワーズが優勝して、カイル・ブッシュが2秒ぐらい遅れて2位。

カール・エドワーズがカイル・ブッシュを抜くときに後ろから当てて抜いた。このことをカイル・ブッシュが「あいつはいつもあんな走り方だ」と怒っていた。カール・エドワーズは「やるかどうか自問自答したのだが、これがレースだ。彼もそういうことをするし。」とわかった上で当てていったと自分でも言っていた。

この二人がチェイスを確実にした。今シーズン好調の二人なのでチェイスに入ってからも争うことになるだろうから、いろいろ事件が起こるかもしれない。