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2008/03/04

海老名市:消防団員募集とOB採用


最近、あちこちに消防団員募集のポスターが貼ってある。消防団員は出場の要請があると現場に行かなければならない。ところが、会社員の場合は時間帯によっては地域内にいないことが多い。そのために人数不足になることが予想される。タウンページの2008年1月11日号に以下のような記事が掲載された。また、徐々に若い世代が減っているという現状も無視できない。
現在、海老名市消防団には208人が所属し、定員に対し20人満たない。自営業者や農家の減少、奉仕意識の低下などが原因と見られる。さらに海老名市消防団では団員の半数以上がサラリーマンで、市外への勤務者が48人を数えるなど、緊急時に出動できない可能性もある。
 特に人員不足が顕著なのは中河内地区の第9分団で団員数は10人。1分団15人の定員に5人足りない状況だ。さらには、経験したらそのまま勇退となるのが通例の分団長経験者も多く在籍し、解散の声も聞こえてくるといった状況。
 そこで市では災害発生時の一助として、今年4月から火災発生時などに消防団OBが消防団員の支援を行う「消防協力員制度」を規則として定める方向で調整を進めている。これは60歳以下で5年以上勤務した消防団OBを、市の非常勤特別職として採用し、消防団の支援等にあたらせるもの。県内では初めての試みで、市では1分団につき5人、全体で75人前後の採用を目指している。市によると「大規模災害時などには率先して活躍してもらえれば」と消防力アップに期待を寄せている。

小さい町だから消防団が必要なわけだが、同時に小さい町だから市外へ通勤する消防団員が多い、ということも起こる。60歳以下を採用とのことなので、定年制なのかどうかも気になる。内容から言うと年齢よりは実作業が可能かどうかという体力的な面が大きいと思うので、定期的な訓練がきつくなったら引退、というようなことになるのだろうか。

関東に地震が発生するのは時間の問題だろう。そのときにボランティアを組織化できる消防団員がある程度確保できていると有事の対応がスムーズになることも期待して、このOB採用がうまくいくことを期待する。

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