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2009/06/29

矢作俊彦 「ららら科學の子」

矢作俊彦を読むのは「リンゴォ・キッドの休日」以来。

登場する登場人物の唐突な感じ(わけのわかんない女子高生とか、アメリカ系中国人と帰国子女女子大生のカップルとか)は変わっていないように感じる。

主人公が学生運動でビルの上から女子学生に乱暴しようとした警官に向かって階段から冷蔵庫(金庫だったか?)を落としたことで殺人未遂になり、中国に渡り、農村で暮らした後、数十年ぶりに日本に戻ってくる。

最初の方は、今の日本を60年代の視点で切っていく社会批評的な話しがそこここに出てくる。そういう仕掛けなのかなあ、と思ったが最後の方で、主人公が妹に電話をかけたあたりから、法を破って少女を救うために南の島へ飛んだ鉄腕アトムや、(アーサー王の)ギャラハッドのように、必要なことだったと考え、妻を「取り戻す」ために中国に行く。

主人公と学生運動時代の友達の会話が「リンゴォ・キッドの休日」風なところは、相変わらずで、読み進めるのは楽だった。読後のほっとする感じは、オヤジのラノベ、と言ってもいいような気がする。

[柏ヶ谷中学校] 2009年度 ラグビー部関東大会出場



2009年6月13,14日に開催された第60回関東中学校ラグビーフットボール記念大会に、柏ヶ谷中学校のラグビー部が出場。しかも関東大会で1勝したとのこと。

創部から5,6年のはずなので、とくに恵まれた設備を持っているわけでもない学校からの出場は素晴らしい成績。大会を控えたこの週には大谷中学校でインフルエンザA(H1N1)に感染した生徒が出て大谷中学校区で学校閉鎖となっていた。中学校で感染者が出れば大会出場は無理かも、と心配したが、幸い出場の支障になるようなことはなく関東大会に参戦できた。

画像は保護者が記念に作った垂れ幕。

2009/06/28

[PTA] 素晴らしいPTAと修羅場らしいPTA

PTA系ブロガー(笑)の、とまてさん・FJNさん・まるおさん・川端裕人さんが立ち上げたサイト
素晴らしいPTAと修羅場らしいPTA
最近のPTAに対する議論をまとめたウェブサイトとしても今後の議論の場としても使えそう。

自分の場合は今の学校は「素晴らしい」でも「修羅場らしい」でもないかも。でも、部分的に小さな修羅場は所々にありそう。

自分がPTAについて考え始めたのは中学校での副会長を引き受ける前後のことだったので、発起人の方々ほど深く長く考えてはいない。今年、副会長2年目になると1年目には見えていなかったことも見えるようになった。逆に、見えなくなったことも多い気もするが。それ以前に一度は委員会にくじ引きで参加したこともあった。そのときの下っ端生活の経験と副会長で経験することはかなり違っている。


ある知り合い(PTA関係者ではなく、子どももいない)と話しをしていたときのこと。
自分「PTAの常任委員会はほとんどがくじ引きで強制なんだけど、一年間活動して終わるころには、保護者、ほとんどは女性なんだけど、「やってよかった。」「成長できた。」みたいな感想を言うんだよね。」
知り合い「日本的だなあ。日本人って、なんでも”修行化”しちゃって、几帳面にやってしまうんだよ。アメリカ人だったら、いい加減にやるんじゃないか?」
アメリカ人がいい加減にやるかどうかはわからないが、この「修行化」というのは、うちの学校のようなほぼ強制委員会労働制のPTAでもなんとかまわってしまうことの説明にはなるんだろう。
こういう感想を言う保護者でも、「自分の成長のためにもう一度やります」という人はあまり見かけないのは、やはり、やりたくなるものではないからに違いない。

また、これは別のある日、自分がやりたくない活動(合唱祭で歌を歌う)に参加しないと言った時の当時の会長の言葉。
子どもたちだってやりたくないこと(=勉強)をやっているんです。
そういう考え方もあるんだなあ、と感心した。

この考え方の枠組みをPTAで作り上げているというよりも(もちろんそういう部分もあるが)、そもそも、保護者の多くの人生の中で多少そういった組織の中で強制的に役割を割り振られてしまう経験があり、それを黙ってやり過ごせばなんとかなる(確実に一年経過すると解放される)というあきらめの中でこなしているだけの人が多いのかなあ、と。

もちろん、手を挙げてやっている人もいるので、その場合、メンバー間の温度差が大きくなるとうまくまわらなかったり。

会社組織だと「やりたくない仕事」をやることになる場面は多いけれど、給与・賃金と引き換えに労働して利益を上げている会社と、無償労働を強制されるPTAでの委員会や動員とは根本的に違うのだが、同じようなものと考えている(考えようとしている?)人にも会ったことがある。

一方で、今の学校では完全に募集のみ(くじ引きがない)純粋な(とわざわざ断らなければならないが)ボランティアで運営される活動もある。この活動(特別委員会という形でPTAの予算から費用を負担)を見ていると、本来は募集に対しての応募のみでの活動で十分なのではないか、と思う。

2009/06/27

[WTCC] 2009 Round 5,6 マラケシュ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)
2009年5月2, 3日 モロッコ マラケシュ(MARRAKECH)
放送:GAORA

実況:ピエール北川
解説:木下隆之

今回から補正ウェイト(2008のサクセスバラストのようなもの)が積まれる。
車種ごとにウェイトがかかるので、BMWとSEATが重くなりシボレーが軽くなる、というようにドライバー個人ではなく車種で同じウェイトハンデ。

マラケシュは初開催。狭いストリートコースでストレートとシケインの複合コース。カーブはあまり多くなく、長円形を回る変形オーバルのような形。まわりをホテルが取り囲みホテルからの観戦を想定した作り。
「コンクリートジャングル」とピエールも木下氏も言うようにマカオとも似た壁が近いコースでコースオフするとすぐ壁。

前戦から1カ月ほどの休みがあり、LADAはここから新マシンを投入、シボレーCruzeも熟成している。BMWはフロント周りの外観が若干変化した。

Race 5
最終結果

1ハフ(Robert HUFF)Chevrolet
2タルキーニ(Gabriele TARQUINI)SEAT Sport
3ジェネ(Jordi GENE)SEAT Sport
4イバン・ミュラー(Yvan MULLER)SEAT Sport
5モンテイロ(Tiago MONTEIRO)SEAT Sport


シケインは縁石に乗り、片輪を浮かせながら曲がっていく。
BMWが予選から不調で予選のトップがインデペンデントのエングストラーになっている。ワークスはさらに下位に沈んでいる。補正ウェイトが40kgになっている影響か。

スタートからハフがトップ。リデルのクラッシュでSCが入り、リスタートする。
ハフのシボレーの後ろは全部SEATになっている。
ハフはトップを守り切り、シボレーCRUZEに初勝利をもたらした。

「このコースはストレートエンドのカーブでのブレーキングで抜くことになるが、ブレーキに厳しいので走っているうちにブレーキがスポンジのようにふわふわになり、パッドの状態が悪くなって効かなくなる。エンジンがおそくなったりタイヤが摩耗するのは我慢できるが、ブレーキがきかないコーナーに入っていくのは怖い。」木下氏。

Race 6
最終結果

1ラリーニ(Nicola LARINI)Chevrolet
2イバン・ミュラー(Yvan MULLER)SEAT Sport
3ハフ(Robert HUFF)Chevrolet
4ヨルグ・ミュラー(Jorg MULLER)BMW Team Germany
5タルキーニ(Gabriele TARQUINI)SEAT Sport

時間がたったため、路面温度は54℃。
「タイヤの許容範囲ぎりぎり。ヨコハマタイヤのエンジニアは大騒ぎですね。」木下氏。

リバースグリッドでヨルグ・ミュラーがポールポジション。
Race 5の9位には地元のインデペンデントのベナーニがいたので、「8位に入ってポールポジションだと面白かったのですが」木下氏。

リデルはRace 5のクラッシュの影響で出走せず。シリーズチャンピオンを考えると痛い。
多くの車がスタートから突っ込んでくるのは「ブレーキ状態が悪くなることが分かっているため、今のうちにと考えているのだろう。」木下氏。

スタートでクラッシュがありSCが導入されて2周追加。

ハフはリバースで8位スタートだったが、好調で4位まで上がってくる。ヨルグ・ミュラーはハフを抑えながらの走行でカーブでオーバースピードで進入し壁にヒットしてペースが落ちる。ハフはイバン・ミュラーの後ろについてパッシングしているが、抜きどころの少ないコースでパスできず3位。

木下氏は2009年は海外のレースで活動するらしく、パートナーがトム・コロネルになるそうだ。

ラリーニは初優勝。89レース目での初優勝に本人は「信じられない。」2008年シーズン終了時点ではワークスのシートも危ういかといううわさもあった。

2009/06/26

[MotoGP] 2009 第3戦 スペイン

MotoGP 第3戦 スペイン へレス(jerez)
GRAN PREMIO bwin.com DE ESPAÑA
2009年5月3日 
放送:G+

コース長: 4423m
コース幅: 11m
右コーナー8, 左コーナー5
最長ストレート 600m


125cc
実況:右松健太 解説:坂田和人

順位ライダーチーム
1スミス(Bradley SMITH)Bancaja Aspar Team 125cc
2ガデア(Sergio GADEA)Bancaja Aspar Team 125cc
3マルケス(Marc MARQUEZ)Red Bull KTM Motosport
16中上貴晶Ongetta Team I.S.P.A.
--小山知良Loncin Racing

「へレスから流れが変わりヨーロッパラウンドで優位に立つライダーが出てくる、ということがたびたびある。イアンノーネはここまで流れを持ってきていて開幕2連勝。シモンはシーズン前テストではよかったのに、流れがつかめていない。」坂田氏。

坂田氏の言う流れを変えるレースになった。イアンノーネがまず1周目で転倒し、再スタートしたがポイントは取れず。シモンは普通に走れば2位表彰台には上がれる展開だった。しかし、残り18周でハイサイド転倒してしまいリタイア。

スミスは最初からかなりの大差でリード。ガデアとマルケスは最終ラップまでもつれた。
今年のルーキーのフォルガーが35番手スタートから2位集団まで追い上げる好走を見せたが、最終ラップで転倒クラッシュ。2台まとめて抜こうとしてスリップしたようだ。

小山はここまで旧型エンジン。ポイント圏内で走ったが転倒リタイア。「2台抜きしようと手前のコーナーで周回遅れを抜いたらラインがきつくなりハイサイド転倒。やれることをやった結果なのでしょうがない。」
中上「バイクのセッティングを詰め切れなかった。チームに申し訳ない。」

250cc
実況:青木源太 解説:坂田和人

順位ライダーチーム
1青山博一Scot Racing Team 250cc
2バウティスタ(Alvaro BAUTISTA)Mapfre Aspar Team
3シモンチェリ(Marco SIMONCELLI)Metis Gilera
12富沢祥也CIP Moto - GP250

日本では青山博一が2位、青山周平も入賞と良い成績だった。
2008年シーズンの高橋が同じチーム・同じバイクでコメントしていたことを青山も言っている。ホンダの開発は止まっているが、それはバイクが安定しているという風に考えている、と。

スタートからデボン(後半クラッシュリタイア)がホールショット。しかし、シモンチェリ、バウティスタ、バルベラが首位集団を形成。
青山は4位から、バルベラ、シモンチェリ、バウティスタとパスする。バウティスタ、シモンチェリ、青山の3台での優勝争い。青山とバウティスタの争いはバウティスタが前、青山が後ろで数周経過する。
最終ラップの最終コーナーでクロスラインから青山が抜き返し、優勝。
最後は解説の坂田氏も声援を送って解説になっていなかった。

青山とバウティスタはお互いに相手のホームコースで優勝して、自分のホームコースでは2位。

バウティスタには観客席から大きな声援。ペドロサよりも人気が高いとのこと。たしかに、レース後に青山をたたえるのを見ていても、同じスペイン人でもペドロサよりも明るい雰囲気がある。

2009シーズンで250ccが終了し、その後に開始するMoto2の600ccエンジンをホンダが供給することが発表された。

MotoGP

実況:藤井貴彦 解説:岡田忠之、宮城光

順位ライダーチーム
1ロッシ(Valentino ROSSI)Fiat Yamaha Team
2ペドロサ(Dani PEDROSA)Repsol Honda Team
3ストーナー(Casey STONER)Ducati Marlboro Team
12高橋裕紀Scot Racing Team MotoGP

次戦フランスから、予選の時間が45分から1時間に延長されることが決まった。

スタートはロレンソ、ペドロサ、ストーナー、ロッシが前。
前にペドロサ、ストーナーが出て、ロレンソとロッシから少し離れ始める。
ロレンソはロッシにパスされて少し下がり、ロッシはストーナーの後ろへ。

ロッシはストーナーを抜いた後、抜き返されるが再度抜き返してペドロサを追う。

ストーナーはペースが上がらず、後ろからロレンソが来た時には表彰台も無理かと覚悟したらしい。
「ストーナーのバイクは暴れている。ドゥカティは新シャーシを導入したのでデータは貴重」宮城氏。
ロレンソはクラッシュしてしまったため、ストーナーは3位表彰台。ストーナーはへレスは初表彰台。

ロッシはバイクのペースが後半に徐々に上がり始める。差は1秒台の前半から少しずつ縮まる。
「コンマ何秒の縮まり方はライダーとしては嫌だ。ペドロサがタイヤをコントロールできるかがカギ」岡田氏。「ロッシは追いついてもすぐには抜かない。相手のタイヤ、弱点を見極める。ペドロサは弱点を見せたくない。」岡田氏。
残り10周、ロッシがペドロサをパス。「ロッシの方がリアタイヤがグリップしている。」岡田氏「最終コーナーの立ち上がりでちょっと敏感。」宮城氏

「今後の開発につながる課題が見えた良いレースだった」岡田氏。

ストーナーのバイクは後半は左右に結構ふらつく場面があった。

5位にホンダのサテライトチームのド・ピニエが入り、6位には同じくプライベートチームのHAYATE(カワサキのバイク)のメランドリが入った。HAYATEのチームスタッフはすごく喜んでいる様子。

高橋「今回は実質的な開幕のレース。この順位では満足していない。まずシングルフィニッシュ。」

2009/06/25

[スーパーGT] 2009 第3戦 富士

スーパーGT 2009 第3戦 富士400km
2009年5月4日
放送:日テレ(ダイジェスト)
実況:矢野武
解説:由良拓也、福山英朗
ピットリポート:高橋二郎、一戸恵梨子

予選は想定よりも路面温度が低く、AコーナーではHIS KONDOレーシングのオリベイラとHASEMI TOMICA のクインタレッリがスピンやスライド。いずれも、リカバーして予選は走り切ったがタイムロス。

RAYBRICの細川は前戦でのクラッシュの原因となった行為にペナルティが課せられて出場停止。松浦孝亮が代わりに運転する。由良氏「(松浦は)昨年までの解説仲間なので応援したい」

このレースでのレギュレーションは、

  • 2ピット義務付け
  • ピットインではドライバー交代は必須
  • 1スティントは30周以上

周回数は88周。

TVは地上波のダイジェスト版の方が放送が早いためそちらを見た。JSPORTSは別料金PLUSを契約していないかなり時期が遅い。

MOTUL AUTECH

鈴鹿ではリードしていたのに終盤にトラブルで4位に後退した。予選では好調を維持していたのと、スタート順が遅かったため、路面温度が低いことを理解して対策したのとで、ポールポジション。常にトップグループを走り、ピット作業で逆転してトップに出た。最後の最後でKEIHIN NSXにひっかかり後ろからPETRONASに詰められたがリードを維持して首位。
最後に追いつかれた時は、またか、とちょっと嫌な感じがしたが、やっと今シーズン初勝利。
1号車と12号車IMPUL カルソニック GT-Rには、このレースではエアコンを装備してスポットクーラーとして試用したらしい。セパンの暑さ対策の一つ。


HIS KONDOレーシング

最初から上位を走り、序盤はMOTULに続く2番手。終盤にかけても順位を落としながらバトルに顔を出して、ARTA NSX(ファーマン)やENEOS SC430(ビルドハイム)と順位争い。ENEOSとのバトル中、1コーナーでオリベイラが窓から手を出して振っている。「抗議かごめんか。」福山氏。「あそこで手を振る余裕があるんですね。」由良氏。
予選でもスピンしながら何事もなかったようにコースに復帰したりして、オリベイラの能力の高さを示した。

NSX

由良氏によれば、08年モデルのパッケージのリアカウルを使用し、ストレートスピードを稼ぐ作戦に出ている。09はダウンフォースを優先しているとか。

ピット作戦

2回ピット義務付けに対して、チームによって対応が変わる。
RAYBRIGは1回目のピットではタイヤ交換をせず燃料のみ。これはあまりうまくいかず、松浦は苦しいドライビングになった。
ダイシンADVAN フェラーリは、タイヤ交換を少なくして、1回目はタイヤ交換なし、2回目は2タイヤ(リア)。2回ピットの作業時間が結果に大きく影響し、MOTULの27秒にたいし、PETRONASは34秒ぐらいと差がついた。

順位チームドライバーゼッケン
GT500
1MOTUL AUTECH GT-R本山 哲、ブノワ・トレルイエ1
2PETRONAS TOM'S SC430脇阪 寿一、アンドレ・ロッテラー36
3ARTA NSXラルフ・ファーマン、伊沢 拓也8
4HIS ADVAN KONDO GT-RJ.P・デ・オリベイラ、荒 聖治24
5KRAFT SC430石浦 宏明、大嶋 和也35
GT300
1ARTA Garaiya新田 守男、高木 真一43
2ダイシン アドバン Ferrari青木 孝行、藤井 誠暢81
3M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7谷口 信輝、折目 遼7
4UP START タイサンポルシェ黒澤 治樹、阿部 翼26
5ウェッズスポーツIS350織戸 学、片岡 龍也19

2009/06/23

[NASCAR] 2009 第10戦 リッチモンド

NASCAR
sprint cup シリーズ 第10戦 Crown Royal presents the Russ Friedman 400
2009年5月2日 バージニア州 リッチモンドインターナショナルレースウェイ
放送:G+、解説:桃田健史 実況:藤田大介

コースは
0.75マイルのショートオーバル。400周の合計300マイル。
ターン14度。

降雨により路面がウェット。
スタートは路面が安定しないためグリーンイエロー。ペースカー先導のまま周回を重ねた後、グリーンでリスタート。

前戦で優勝したブラッド・ケセロウスキ (Brad Keselowski)は出場せず。同じチームの車にはマイク・ブリス(Mike Bliss)が乗る。

カイル・ブッシュ (Kyle Busch)は開催日が誕生日。誕生日に勝利を挙げた。
過去に誕生日に優勝したドライバーは、ヤーブローのみ。「これは狙って勝ったわけではなく、それだけたくさん勝っているのでたまたま誕生日にも勝てたということ。」桃田氏。

国歌吹奏は軍楽隊。
"Start Your Engines"は冠レースの本人 Russ Friedman。

ウィスキーメーカーであるCrown Royalsが、Crown Royal Presents the Your Name Here 400 というレース名で主催し、この"Your Name Here"の部分にエッセーコンテストの最優秀者の名前を入れるというプロモーションを行っている。レースに自分の名前を冠にし、"Start Your Engines"コールもできるというのはよほどのお金持ちでないとできないことだ。2007年からコンテストは行われていて今回が3回目。

最終結果

順位ドライバーゼッケン
1 カイル・ブッシュ (Kyle Busch) 18
2トニー・スチュアート(Tony Stewart)14
3ジェフ・バートン (Jeff Burton)31
4ライアン・ニューマン (Ryan Newman) 39
5マーク・マーティン (Mark Martin)5
6サム・ホーニッシュ ジュニア (Sam Hornish Jr.)77
7ジェイミー・マクマーレイ (Jamie McMurray)26
8ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)24
9ケーシー・メアーズ (Casey Mears)07
10フアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya)42

トニー・スチュアート

車は一貫して速く、トップも狙える勢い。しかし、好調なのになぜかカップ戦では未勝利。
今回も2位フィニッシュ。オーナーチーム初年度でありながら、ここまで好調を維持している。今回は、同じチームのニューマンが4位、自身が2位と好成績。


サム・ホーニッシュ ジュニア

IndyCarからNASCARに転向してすぐはなかなか車に乗りきれていなかった。「最近はだいぶ乗れてきた。」桃田氏。6位フィニッシュの好成績。
しかし、レース中は、デニー・ハムリン (Denny Hamlin)のリアタイヤを後ろから接近してカットしてパンクさせたり、マルコス・アンブローズ(Marcos Ambrose)の後ろから押したり、と、大暴れ状態。


三大暴れん坊

たまたま、近いところに、サム・ホーニッシュ ジュニア、フアン・パブロ・モントーヤ、ロビー・ゴードン。「三大暴れん坊ですね。」桃田氏。これにトニー・スチュアートが加わると四大暴れん坊。しかし、最近のスチュアートは冷静になり無駄にクラッシュすることも減っている。

ドライビング・ポジション

マイケル・ウォルトリップ (Michael Waltrip)のオンボードカメラを見ながらの桃田氏の解説。「ドライビング・ポジションが近い。昔のドライバーはステアリングを抱えるようにして乗っていた。」最近の若いドライバーは腕を少し伸ばして乗ることが多い。

ジェフ・ゴードン

終盤のイエローでステイアウトを選択してリードラップへ。クルーチーフのスティーブ・レターテ(Steve Letarte)がインタビューに作戦の意図を答えて「イエローがこのあとどれだけあるか分からないから。」ピットで燃料補給・タイヤ交換しなくても走りきれれば上位を狙える、ということ。
4タイヤ交換の車には少しずつ追い越される。車のセッティングがあまり良くないので普通に走っていたらトップに出る状態ではなかった。
8位フィニッシュ。

デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)
前戦では、クラッシュを避けて2位。調子が上がったかと思ったが、今回は良いところがなく、30位前後をうろうろしていた。シリーズのポイントスタンディングは15位から20位をさまよっていてチェイス進出はこのままでは難しいかもしれない。

軍隊

リッチモンドは軍が多いことで有名。
ニューマンのピットが映ると迷彩服の軍人がいる。ニューマンのスポンサーがARMYなのでご褒美なのではないか、と桃田氏。ニューマン、とジュニアが並ぶと陸軍と海兵隊の対決。空軍、海軍もスポンサーになっているので「全部あります」桃田氏。

ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)
ブレーキトラブルで200周前後でBlack flag(黒旗)で強制的にピットイン。TVの技術解説はブレーキ機構の説明。遅すぎるのか、あるいは、オイル漏れなどがあったのか。
このトラブルが最後まで解決しなかった模様で、36位。

2009/06/22

[IndyCar] 2009 第3戦 カンザス

IndyCar Series Road Runner Turbo Indy 300
カンザススピードウェイ

2009年4月26日
放送:GAORA
実況:村田晴郎
解説:松浦孝亮

このレースの次はIndy 500となる。ここで勢いをつけてIndy 500につなげたいドライバー達。
予選では、ダリオ・フランキッティ、エリオ・カストロネベスがイン側の白線をまたいでしまう違反によりペナルティ降格。「ホワイトラインをカットしてはいけないとドライバーミーティングでもしつこく注意されるのに、ベテランがやってちゃだめです」松浦氏。

コース
1.5マイル、バンク角は15度。
200周 = 300マイル。
コース幅は17メートル。


最終結果

順位ドライバーチームゼッケン
1ディクソン (Scott Dixon)Target Chip Ganassi Racing9
2カストロネベス(Helio Castroneves)Team Penske3
3カナーン(Tony Kanaan)Team 7-Eleven11
4ブリスコー(Ryan Briscoe)Team Penske6
5ウェルドン(Danica Patrick)Motorola7
8武藤英紀Formula Dream27

女性ドライバー

ダニカ・パトリック、サラ・フィッシャー、ミルカ・デューノの3人が出場。
ダニカは一年前(2008)のもてぎで初勝利を挙げてカンザスに凱旋した。IndyCarシリーズ的にもニュースだったようで、当時の映像は何度も流される。

武藤英紀

「予選はダウンフォースを削りすぎたかもしれない。決勝は別だと思う。」予選は13位。
ビットール・メイラの前のラインを斜めに横切って空気の流れをchopしてしまい、メイラがその影響を受けてクラッシュ。
メイラは、アウトから入ったらアウトに出るのが原則なのに、斜めに入ってこられたと怒っている。
「chopするなと言われるが、レースなので。chopするとやり返される」松浦氏。

ダニカのエア・ジャッキのホースをピットアウト時に踏んでしまいペナルティでリードラップ最後尾まで降格。ここから挽回した。最後のピットでの車の調整に失敗したらしく車が悪いと無線で訴え少し順位を下げながらも頑張り、8位フィニッシュ。

ディクソン

観戦している奥さんのとなりは母親。仲が良いらしい。「うちの息子を脅かすものはなさそうねえ」「そうですね。お母様」なんて会話をしているだろう、と村田・松浦は盛り上がっている。
アンダーグリーンのピット作業が速い。
前2戦のロードコースでは全く成績を残せず、今季の初優勝となった。
かなりのリードを保っての優勝。
通算では17勝。


ウェイトジャッカー
TVでの技術解説コーナーはウェイトジャッカーの説明。
ハンドルについている2つのボタンで油圧を変え、右リアサスペンションの長さを変える。ウェルドンの場合は1回押すと2.5ポンドのウェイトが変わる。2つのボタンを同時押しでリセット。この同時押しでリセット機能はピットロードに入ってまっすぐ走る状態になったときにウェイトを即座に戻すために必要。
変更した後、5万ドルのPCでプログラミングする、とTVでは説明。
映っているPCは普通のノートPCのようなので、ソフトウェアが高価なのかも。

竜巻警報
決勝前日に雨がありラバーが全部流れている。TVでは雨が近づいてきているレーダーが映される。
200周のレースの101周走っていればレースは成立するとの説明。
竜巻の恐れがあるため、チケット完売なのに観客が少ない。

2009/06/20

久恒 啓一 「図で考える人は仕事ができる」

この本が出た当時であれば、この内容で満足した読者が多かったのかもしれない。
著者のポイントは、文章偏重では細部ばかりが強調されて肝心なところが見えなくなっているため、キーワードを抽出し図解することで複雑に見えていたこともクリアになる、コミュニケーションの手段としてもっと活用すべき、ということ。

図の例はあまりないが、あえて特徴を上げるとすると、著者は図は丸と矢印の組み合わせを基本とする、としていること。

ただし、実例がほとんどないので、これだけで表現できるのか、という疑問は残る。

最後の方は、図を使って語るキャリア論になっている。

「図解」のノウハウを手っ取り早く得たい人には不向きな本。
逆に、図の長所をこの本で説かれて自分流の図解を作るきっかけにはなるだろう。特に文章の「てにをは」に時間をかけて資料を作るよりも明快な図解で仕事を速くせよ、というように「図を書けばよい」のではなく、仕事の仕方こそが問題だという。

セコムの飯田会長にインタビューしたとの記述があちこちに見られる。飯田会長の図解を見てみたいものだ。優先順位のつけにくい箇条書きはダメだ、という飯田会長の意見はもっと強調されてもよいと思う。

比較するのは適当ではないかもしれないが、マインドマップ一派の本は、図がしつこく出てきて「わかる気がする」のでとっつきやすさはある。とっつきやすいから使いこなせるかというと、そうでもないようで、マインドマップセミナー花盛りになっている。

マインドマップ系とこの本を見比べると、スマートな教え方をする若い先生と、なかなか、答えを教えてくれない頑固じいさん、みたいな対比が見えて面白かった。

2009/06/19

菊池誠 「若きエンジニアへの手紙」

著者が直接見聞したトランジスタ草創期からのエピソードの数々。この本を読むとなんだか人に話したくなってしまう。それほどトランジスタのPN接合の発見からのエピソードは面白いものが多い。理系離れが進んでいる高校生や理科系の大学生、新人エンジニアたちがこういう本を読んで、仕事を面白くしてほしい。

著者は「研究は面白いものだ」というのが持論。
むすびには、研究は「知る喜び」に突き動かされた原始的とも言える行動なのだから、創造性の教訓じみた理屈などないと断言している。

半導体レーザーが複数の研究所でほぼ同時に実験に成功した話しや、ゾーン精製法の話しなども、教訓めいた話しよりも事実の面白さの方に引きつけられる。

著者の菊池氏の研究に向き合う姿勢が、本全体を研究のわくわくする「楽しさ」で満たしている。

それぞれの発見は、新しい理論ではないので、電気工学の学生ならば習っていることばかりだろうから、親しみを持って読めるはず。こういう「研究や開発は楽しい」という本はあまり見かけないから、この本は工学部の学生の課題図書あたりにはちょうどいいのではないか。

2009/06/16

[NASCAR] 2009 第9戦 タラデガ

NASCAR
sprint cup シリーズ 第9戦 AAron's 499
2009年4月18日 アラバマ州 タラデガスーパースピードウェイ
放送:G+、解説:桃田健史 実況:福徳一志

デイトナの兄弟コースとも言える。
高速コースで吸気制限エンジン(リストリクタープレート)での走行。
2.66マイルを188周。
バンク角は33度のTri-Ovalコース。
「路面はものすごくでこぼこ。スポッターとのコンビが重要。見えない後ろを教えてもらって位置取りする。話はパターンを決めて、最後の方になったら順位だけを教えてくれ、などと言っておく。」桃田氏。

国歌はKatie Stam (2009 MIiss America)
"Start Youe Engines"は大学のFootballコーチ。
「視聴者からのメールで、NASCARどうなってんだ。ぶつかんないじゃないか、と言われる。おとなしいレースが多い。ドッカンドッカンやっていただきたい。」桃田氏。
TVでは前日のマットケンゼスの車が宙を回転しながらコースに落ちるというクラッシュ映像。


最終結果

7周目と最終ラップに激しいクラッシュ。7周目は14台が巻き込まれるbig one.
最終ラップは、カール・エドワーズ (Carl Edwards)ブラッド・ケセロウスキ (Brad Keselowski)が前後のパックになっている状態から、一端斜め前に出たエドワーズがゴール直前でイン側を締めようとしたところ、イン側にいたケセロウスキが後ろから追突し、エドワーズの車は2回転(?)ほど宙を舞い、観客席のフェンスに激突し炎上。ケセロウスキはこれにより優勝した。デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)の前を走っていたライアン・ニューマン (Ryan Newman)はエドワーズの巻き添えになり3位。ニューマンの後ろにいたジュニアは直前の4位から2位に。


順位ドライバーゼッケン
1ブラッド・ケセロウスキ (Brad Keselowski) 09
2デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)88
3ライアン・ニューマン (Ryan Newman)39
4マルコス・アンブローズ(Marcos Ambrose) 47
5スコット・スピード (Scott Speed)82
6カート・ブッシュ (Kurt Busch)2
7グレッグ・ビフル(Greg Biffle)16
8ブライアン・ビッカーズ (Brian Vickers)83
9ジョーイ・ロガーノ (Joey Logano)20
10ジェフ・バートン (Jeff Burton)31



デビット・レーガン
前日のNationWideで優勝。レース前のインタビューで、このレースでも「勝っておいしいコカコーラが飲みたい。」と。
コカコーラがスポンサーだ。「うまく宣伝するように教育されている。」桃田氏。

スーパースピードウェイ
ドラフティングをうまく使うと速度が上がる。今回のレースでは2台がくっついて走行するパックのときが最も速くなり、ジュニアやケセロウスキもこれを利用して上位に入った。ドラフティングで順位を上げられるため、誰がトップに立ってもおかしくなく、20台以上が一度トップに立ったのでは。
ここが得意なドライバーの中には、マイケル・ウォルトリップ、エリオット・サドラー、ジョー・ネメチェックなどのベテラン勢もいる。 レース中は全員が良い位置に付ける場面があった。

ブラッド・ケセロウスキ
以前はジュニアのチームでNationWideで走っていたことがあり、DEI時代のジュニアが育てていたドライバー。予選後にエンジン交換して後ろからのスタートだったが、ドラフティングをうまく使って優勝。
最後のエドワーズとのクラッシュは、「申し訳ないとおもうが、これがNASCARだ。」と興奮気味に言っていた。一勝もできずにドライバー人生を終える人も多い中で勝てるというのは努力もし才能もある、ということだろう。ヘンドリックス レーシング (Hendricks Motorsports)のものを使っているチームなので、ヘンドリックの車が今シーズンは非常に良いということだと言える。

ジュニア
久しぶりの上位フィニッシュ。このコースが得意で「やるべきことはわかっている」というだけのことはある。マーティン・トゥーレックス ジュニア (Martin Truex Jr.)などと2台で前後に組んで上位に上がる。
このレースまでの3戦は、ヘンドリックス レーシング (Hendricks Motorsports)が3連勝していたので勝たなければならないレースだったし、勝てるチャンスはあったのだが、最終ラップの位置取りが難しいところだったのかもしれない。それでも、リードラップも走りクラッシュを避けて2位に入れたことは今シーズンの調子を考えれば上出来かな。

ルーキー
10以内にルーキーのロガーノとスピードが入った。FOXのTV放送ではHOME DEPOT提供の "ROOKIE FILE"というコーナーがある。HOME DEPOTがロガーノのスポンサーであるためこのコーナーには必ずロガーノが登場することになっている。

Race on Sunday, Sell on Monday
桃田氏が言っていたNASCARのマーケティングの言葉。日曜日にレースを見た人が月曜日にスポンサーの商品を買うらしい。今回はカイル・ブッシュ (Kyle Busch)がぺディグリー(ペットフード)で出場。犬のペイントで走る。これを見た子どもが、ぺディグリーを食べさせると僕の犬も速く走るの?とか本気で言うそうだ。

設備整備
コース上にある信号機(イエローを知らせたりするためらしい)のカバーが落下。車の走る振動を受けて緩んで外れてしまった。2008のレースでは信号が落ちてしまったこともあった。アメリカの設備点検のレベルって正直どうなんだろうと思う。「事故になるのはドライバーの運」みたいな感じなんだろうか。

ガムテープ
アメリカのレースでは"duck tape"という。日本でいうガムテープと同じもの。日本でも使うような幅の広いテープでシャーシを修復する。duck(あひる)のマークがプリントしてあるのでそういうらしい。これに対抗して最近は "Gorilla tape"があるとか。ガムテープを貼るやり方も指導されていて、スポンサーロゴを隠さないように貼ることになっている。

2009/06/14

[WRC] 2009 第5戦 アルゼンチン

世界ラリー選手権(WRC)
2009年4月24日から26日 第5戦 アルゼンチン
放送:JSPORTS ESPN
実況:山岸舞彩
解説:福井敏雄。小林直樹。

アルゼンチンの特徴は
標高が高い。天候が不安定。
熱狂的な観客。レース的じゃなく冒険的。「もっともラリーらしいラリー」福井氏。

TVではドライバーのインタビュー
ローブ「自分がミスをしてヒルボネンが勝てば並ばれる。」
ヒルボネン「トラブルなく他より速く走ることに尽きる」
ラトバラ「ヒルボネンはこのラリーが得意だから勝つ可能性がある」

最終結果

順位ドライバーチーム車種
1ローブ(Sébastien LOEB)Citroën Total WRTCitroën C4
2ソルド (Dani SORDO)Citroën Total WRTCitroën C4
3H. ソルベルグ(Henning SOLBERG)Stobart VK M-SportFord Focus RS WRC 08
4ビラグラ(Federico VILLAGRA)Munchi's FordFord Focus RS WRC 08
5ウィルソン(Matthew WILSON)Stobart VK M-SportFord Focus RS WRC 08
6ラトバラ(Jari-Matti LATVALA)BP Ford Abu DhabiFord Focus RS WRC 08

DAY 1

「スタート順の遅いラトバラが独走して、ローブを置いていくしかフォードには作戦がない。」福井氏。

初日は道が広く比較するとこれでもスムーズ。
シトロエンはフォードに対抗してソルドを走らせている。
ラトバラ「目標は3、4位。」チームはラトバラに首位に立つことを要求してミスを誘発することを嫌ったらしく、チームの作戦上は今回は控え目。初日にかく乱するだけでよいということらしい。

「今回は面白い展開。差が少ない。5位までが10秒以内。」福井氏。

ヒルボネン「差が開きそうではない。」
SS7「コースにギャップがあり、車がバランスを崩してジャンプする。客もわかっていてそういう所で見ている。客がコースに近い。」
ローブは下回りの金具がはがれている。

DAY 1終了時点の順位は、ソルド、ヒルボネン、ローブ。

DAY 2

前夜に少し雨が降ったらしく、ダストが少ない。
コースは大変化。狭くなり、標高が上がる。水渡りもあって難しい。2000m以上の標高でエンジンパワーが落ちる。
ラトバラのボンネットのピンがはずれて飛んでしまった。「落ちたボンネットはお客が奪うようにもし去ったそうです」小林氏。

段々、岩山になる。「少し当たっても致命的な故障になる。」福井氏。

ミナ・クラベルはアルゼンチンの典型コース。岩山の細いカーブの道。
次のエル・コンドルでは全くコースが変わる。天候もこのあたりが境目。

SS15で、ヒルボネンはオーバーヒート。懸命に修理するが修復できず、リタイア。

終了時点の順位は、ローブ、ソルド、ラトバラ。

STIのコーナーでは、P. ソルベルグもつけてほしいと言ったというフレキシブルタワーバー。

DAY 3

「アクロポリス的、キプロス的な悪路」福井氏。
「雨が少なく、川が浅くなったり、水が少ない。」小林氏。

ラトバラがジャンプのあとに、燃圧が下がるトラブルで遅れ、P.ソルベルグが3位に上がる。
今度はP.ソルベルグがエンジントラブルで止まってしまう。オンボードでは「信じられない。」と叫んでいる。「表彰台に上りたかった。残念。」ペター・ソルベルグ。

かわって3位に上がったのは兄のH.ソルベルグ。「ペターには気の毒だが、うれしい。」

ローブは開幕5連勝。2位ソルド。
ソルドは「グラベルでここまで速く走れたという実績。」福井氏。

「フォードはトラブルを減らさないといけない。」福井氏。

2009/06/13

[NASCAR] 2009 第8戦 フェニックス

NASCAR
sprint cup シリーズ 第8戦 subway fresh fit 500
2009年4月18日phoenix international raceway
放送:G+、解説:福山英朗。実況:藤田大介。

1マイルを312周。 500キロのレース。
バンク角が9度から11度と変化する。
バックストレートが湾曲しているのが特徴。上空から見ると三角おむすび型。
別名「デザートマイル」と呼ばれる。砂漠の中に作られたサーキット。
空力はあまり影響せず、シャーシアジャストが重要。

TVでは、
  • カール・エドワーズのタイヤチェンジャーがクビになった(前戦のミスのため)
  • ガナッシ・アーンハートレーシングの8号車アリック・アルミローラ (Aric Almirola)はスポンサーがなく撤退
というニュース。「タイヤチェンジャーはメカニックの中では花形。」福山氏。

このコースではジミー・ジョンソンが3連勝中。また、前戦で勝利したジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)が家族を帯同してのレースとなっている。

国歌はKate&Kacey。
"Start Your Engines"はMichael Strahan。

最終結果


順位ドライバーゼッケン
1マーク・マーティン (Mark Martin)5
2トニー・スチュアート(Tony Stewart)14
3カート・ブッシュ (Kurt Busch)2
4ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)48
5グレッグ・ビフル(Greg Biffle)16
6デニー・ハムリン (Denny Hamlin)11
7マーティン・トゥーレックス ジュニア (Martin Truex Jr.)1
8デビッド・ルーティマン(David Reutimann)00
9サム・ホーニッシュ ジュニア (Sam Hornish Jr.)77
10カール・エドワーズ (Carl Edwards)99


ポール・ポジションはマーク・マーティン。今シーズン3回目のポールだが、まだレースの上位5位までに入ったことはなかった。このレースは序盤から好調で、ポール・トゥ・ウィン優勝。2005年のカンザス以来の優勝。どのドライバーにも祝福される。慕われていることがよくわかる。
ベテランドライバーが多いNASCARでも50歳を過ぎての優勝はすごいことだろう。

ラグナットのトラブル
今シーズンはラグナットのトラブルが多い。ジュニア、ジョンソン、ゴードンがラグナットが飛んだり、つけそこなったりしてタイムロス。
「ルール変更でネジの長さが変わり、交換するタイヤに接着しておくラグナットがネジに押し出されて外れてしまう。」福山氏。

ロビー・ゴードン
自分のチームを立ち上げているがなかなかうまくいかない。マイケル・ウォルトリップに当てられて壁に激突。インタビュワーには「55号車(ウォルトリップ)の来シーズンのドライバーに期待している。」
と皮肉。「おまえはもう終わってるだろ、と言いたいんですねぇ。」福山氏。

デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)
今シーズンは不調。このレースでは途中のイエローでステイアウトしトップに出る。次のイエローが発生するのを待ってトップを維持したが、イエローは発生せず燃料切れでアンダーグリーンピットに入らざるをえなくなり、30位以下に後退。この後、他のドライバーもアンダーグリーンでピットインしたため、再度トップに戻るがタイヤが消耗してしまい、壁に激突しバランスを崩してまた30位以下へ。
 クルーチーフのトニー・ユーリー・ジュニアの作戦は当たりはずれが多い。このようなステイアウトや燃費走行のギャンブルが当たることがあまりなく、ドライバーのリズムを崩して順位を下げる結果になっている。今年は昨年よりも車に速さがなく、上位に入る回数が非常に少ない。これではチェイス進出は難しいのでは。31位でフィニッシュ。

チームの低迷
「ジレット・エバーンハム・モータスポーツ(GEM)から、2009年にレイ・エバーンハムが抜けるとともにチームはリチャード・ぺティ・エンタープライズと合併。エバーンハムが抜けた後、チームの成績は低迷しており、ケーシー・ケイン、エリオット・サドラーなどの調子が悪い。エバーンハムの統率力、エンジニアリング力がチーム好調の背景だったのではないか。」(福山氏)

リューティマン
前戦でも良い走りをしていたし、2009シーズンは好調。10位以内をキープしている。

無線故障
ライアン・ニューマンが残り10Lapのイエローでステイアウト。1台だけのステイアウトのためポジションキープができなかった。TVでは無線の故障、と。無線が使えずピットインの指示が届かなかったらしい。他の車はピットインして4タイヤ交換。

アラン・グスタフソン
優勝したマーク・マーティンのクルーチーフ。若いが優秀。
子どもの頃、マーティンにサインをもらったことがある。ヘンドリックで働いて、いつかマーティンのクルーチーフになりたいという希望を持っていた。

カイル・ブッシュ
最後のピットアウトで2位でピットアウトするが、ピットレーンでのスピードオーバーで同一周回の最後尾へ回されるペナルティ。17位。

2009/06/12

[SBK] 2009 第4戦 アッセン

世界スーパーバイク選手権(SBK)
2009年4月26日 オランダ アッセン TT Circuit Assen
JSPORTS ESPN
実況:高柳謙一
解説:八代俊二

解説の八代氏によれば、アッセンは以前は難しいコースの代名詞だったが、コースが変わって今はよくなり、走りやすくなった、とのこと。
1周4555m を 22周のレース。

TVでは日本人選手のインタビュー
中野真矢「チームメートがビアッジ。憧れていたビッグネーム。学ぶところが多い。力が合えばよいマシンができる。」
加賀山就臣「ノイキルヒナーは陽気。ドイツ人のイメージがちょっと変わった。スピードがある。頭でっかちになっていないので、オートバイ開発の面ではやりやすい。意見を聴きながら二人で詰めている。」

開始前にはライダーたちが横断幕を掲げてイタリアの地震への激励メッセージ。

今回もスーパーポールはベン・スピーズ(YAMAHA)。ヨーロッパの初めてのコースで成績が出せるかどうか、の試金石でもあったが、アッセンでもスーパーポールを取り、レベルが高いことを示した。

最終結果

race 1

順位ライダーチームゼッケン
1ベン・スピーズYamaha WSB19
2芳賀紀行Ducati Xerox Team41
3レオン・ハスラムStiggy Racing Honda91
4トム・サイクスYamaha WSB66
5マックス・ビアッジAprilia Racing3
6ヤコブ・シュムルツGuandalini Racing96
7ジョナサン・レイHANNspree Ten Kate Honda65
8レジス・ラコーニDFX Corse55
9ミシェル・ファブリツィオDucati Xerox Team84
10トロイ・コーサーBMW Motorrad Motorsports11
15清成龍一Ten Kate Honda Racing9
17玉田誠Kawasaki World Superbike100

順位ライダーチームゼッケン
1芳賀紀行Ducati Xerox Team41
2レオン・ハスラムStiggy Racing Honda91
3ヤコブ・シュムルツGuandalini Racing96
4ミシェル・ファブリツィオDucati Xerox Team84
5ジョナサン・レイHANNspree Ten Kate Honda65
6トム・サイクスYamaha WSB66
7カルロス・チェカHANNspree Ten Kate Honda7
8シェーン・バーンSterilgarda67
9マックス・ノイキルヒナーSuzuki Alstare BRUX76
10トロイ・コーサーBMW Motorrad Motorsports11
12加賀山就臣Suzuki Alstare BRUX71

race 1

中野が復帰戦だったのが、また転倒してしまいリタイア。
加賀山も転倒でリタイア。

ホールショットはスピーズ。そのまま前に出て逃げに入る。芳賀は4位からシュムルツを抜き3位。2位はハスラム、3位が芳賀でスピーズを追う。

13周目でスピーズが、芳賀、ハスラムを前に行かせて3位。このときスピーズはマシンの調子がよくなかったようだ。後ろがかなり離れていたので前を追えばいいだけだった、とコメント。芳賀、ハスラムもそれほどペースが上がらずスピーズとの差は開かない。

残り3周あたりでスピーズとハスラムはサイドバイサイドのバトルからスピーズが前に。さらに最終周でスピーズが芳賀を抜き優勝。
インタビューでは、芳賀がヘアピンの後のコーナーで失速したのを見て勝負をかけた、と。逆に、「芳賀はそのカーブで来ることを予期していなかったのでインをしめなかったのではないか」八代氏。

race 2

中野はrace 1での転倒の影響で不出走。

スピーズが再びホールショット。芳賀も後ろに付いていく。2周目でスピーズが転倒クラッシュでリタイア。この後は、芳賀が安全に逃げて優勝。後ろではファブリツィオはハスラムを抑える役割に結果的になっていた。

シュムルツのチームにはキリがスポーツ・ディレクターとして入っており、アドバイスをしているとのこと。ファブリツィオはワークス、シュムルツはプライベーターのデュカティ。ファブリツィオは負けるわけにはいかなかったのだが、最終周のコーナーを立ち上がってから遅くなり4位。ゴール後はバイクに向かって怒っていた。

清成、玉田はリタイア。
リタイアが10台の荒れたレースだった。

ノイキルヒナー

ノイキルヒナーはrace 1では転倒。このときバイクが倒れず左足をひっかけたノイキルヒナーを引きずってコース上をしばらく走行するという危険なこけ方。この後はレースに復帰して走行した。
race 2では、スタート直後、最終コーナーのシケインをコースアウトしショートカットを走ってまた隊列に復帰。その後は普通にレースをして9位。

イギリス人ライダー
レイとサイクスがrace 2でバトル。上位にはハスラム。という風に2009年は若手のイギリス人ライダーが元気。サイクスに関しては「大抜擢。芳賀がいたらサイクスのシートはなかった。ヤマハから芳賀とコーサーが抜けて、スピーズとサイクスになった。」

スピーズまた転倒

1位か2位か転倒かというスピーズ。今回は1位と転倒が1回ずつ。芳賀と優勝回数は変わらないレベルだがノーポイントの転倒があるので、優勝している割にはシリーズポイントが開いている。

優勝者は二人
8レースたたかったところで芳賀とスピーズ以外の優勝者がまだない。

2009/06/06

[IndyCar] 2009 第2戦 ロングビーチ

IndyCar Series TOYOTA grand prix of long beach
2009年4月19日
放送:GAORA
実況:村田晴郎
解説:松田秀士

CARTシリーズの伝統の一戦。Indyシリーズとの合併により組み込まれた。この影響でもてぎのIndy Japanが秋に移り、結果としてMotoGPが春に移った、というバタフライ効果が。。
それ以前にはロングビーチでF1が開催されたこともある。LAから地下鉄で来られるぐらいの市街地コース。レース主催者は、近所一帯の住民で騒音に耐えられない人たちに旅費を出してレース期間は町を離れてもらったらしい。

一周1.96マイルを85周。267.6キロのストリートコース。路面はコンクリートとアスファルトの混合。

最終順位

順位ドライバーチームゼッケン
1フランキッティ(Dario Franchitti)Target Chip Ganassi Racing10
2パワー(Will Power)Team Verizon Wireless12
3カナーン(Tony Kanaan)Team 7-Eleven11
4パトリック( Danica Patrick)Motorola7
5ウェルドン(Dan Wheldon)National Guard Panther Racing4
20武藤英紀Formula Dream27

エリオ・カストロネベス

脱税容疑の告訴されて初戦を欠場したカストロネベス。このレースの前日の金曜日に無罪判決が出て、土曜日には予選に参加。3号車に復活したが、ドライバーミーティングに出ていなかったのでピットアウトのやり方を間違ったり、クラッシュしたり。それでも、速さはあった。7位に入ってポイントを獲得。

ダリオ・フランキッティ

元々のスピードがあり、ピット戦略がハマった。アンダーグリーンでREDタイヤ(ソフト)からprimaryタイヤ(ハード)に変更するピットインを行う。その直後にフルコースコーションが発生して、上位に定着。何度かリスタートがあったが、ペースを保ち、2位以下を引き離す。
アンドレッティ・グリーン・レーシングのピット戦略がこのレース展開に合っていた。ダニカ・パトリックも4位まで来ている。武藤もクラッシュさえなければ10位以内には来ていたのではないだろうか。


ALMS参戦中のスコット・シャープがインタビューに答えて、「ダリオが速そうだ」と。
決勝日は奥さまであるアシュレー・ジャッドの誕生日。
トニー・カナーンとは賭けをしていて、先に自分が勝ったので髪を切らなくて良くなった、トニーにはアフロヘアにしてもらいたい、と。

武藤の不運続く

前戦の悪い流れはそのままで、24周で前方の車が玉突きしたところに後ろから突っ込む多重衝突。この後修理して再スタートできたが、順位はかなり下がってトップから14周遅れの20位。

Indy500

Indy500への参戦アナウンスがあいついでいるという取材映像。ポール・トレーシーがガイコのスポンサーで出走。リチャード・ぺティがスポンサーとなってジョン・アンドレッテイを参戦させる、など。

33台が揃わないのではと危惧されていたこともあった。今は40台を超える参戦が予定されている。
「今だから言うが、Indy500には生活費を稼ぎに行っていた。予選を通過すると1300万円ぐらいの賞金がもらえた。もちろんチームと分配するのだが。」松田氏。

この時期のversus.comの番組にはIndy500の歴史を紐解くという特集があり、アル・アンサー・シニアが47歳で優勝した、とか。


グレアム・レイホール

ピットアウト時、燃料ホースが外れないままスタートの合図が出てしまい、クルーが転倒するという事故。これでペナルティをくらい、順位が下がった。

スコット・ディクソン

昨年のチャンピオンのディクソン。武藤と同じく流れが来ていない。コーションラップで6位走行中、7位を走っていたライアン・ブリスコーに後ろから追突され、スピン。15位まで転落。ブリスこーはこのクラッシュが危険行為となり、ペナルティ。

サロンパス

コースに立ったゲート上の広告に"SALONPAS"と。あのサロンパスがスポンサーになっているらしい。
日本のモータースポーツでもスポンサーしてくれるといいな。

2009/06/04

辛淑玉「怒りの方法」

著者の「怒り」の定義は以下の部分に要約されている。
「怒る」は、言葉で自分の感情を表現すること
「キレル」は、表現する言葉を失ったときの状態
「怒る」は、人間関係を築き、つなぐためにするもの
「キレル」は、人間関係を完全に切るためにするもの

この本の前半は、著者自身の自分史から「怒り」を表現することの困難さを説明している。この中では、「私が私として生きるため」に怒るのだ、と言う。また、自分の成功体験や自信があることで、「怒り」が夢や願望(「出世して会社を変える」)になり、自分を弱いと感じるものは「怒り」を絶望(あるいは、あきらめ)にしてしまう、と。

後半は「怒り」の表現方法、「怒り」の受け止め方の手がかりとも言えるいくつかの方法論と著者自身が仕掛けた反石原都知事ムーブメントとも言えるイベントの説明である。

この執筆時点で著者は、イベント化することが「社会への新しい怒り方」となるという新しい「怒り」の表現方法を模索していたようだ。「怒り」の表現方法は「闘い」の方法論となり、仲間を作り社会に声を上げるためのイベントへと進化している。

そうしたイベント化の成功要素としては
  • 見る:そのまま見て楽しむもの
  • もらう:体験や情報をもらう
  • 参加する:その人がかかわったり主役になれる場を作ること
が挙げられている。

「学歴」が高い人は能力が高いというよりも「やればできる」「私にわからないはずがない」という自信が身に付いている、という記述には納得。この自信が「怒り」を持つための大きな力になるのだ。

今、キレル人が多いのは裏返すと、自信をなくし、効果的な表現のできない人が増加している、ということだろうか。

2009/06/02

[MotoGP] 2009年 第2戦 日本

MotoGP 第2戦 日本ツインリンクもてぎ
2009年4月26日
放送:G+

ツインリンクもてぎでの春開催は10年ぶり。
秋から春に移行したのは、アメリカでIndyCarとCHAMPカーシリーズが合体したことが遠因であるらしい。
CHAMPカーのロングビーチ戦(春)がIndyCarとの合併後にも残ることになり、Indy Japanが春に開催できなくなった。そのため、Indy Japanが秋に移動し、秋のMotoGPが春に移動。

土曜日が雨で予選は中止。金曜日のフリープラクティスの順位がグリッド順になった。
日曜日が雨上がりでウェットからドライになったため、ほとんどのチームは当日朝の走行でタイヤを決めることになったようだ。

もてぎでは、レース以外にもイベントがあり、2010年シーズンから250ccにかわって開催となるMoto2のマシンをモリワキがプレゼンテーションをした、とのこと。2010にはどこかのチームが使用するかもしれない。

125cc

順位ライダーチーム
1イアンノーネ(Andrea IANNONE)Ongetta Team I.S.P.A
2シモン(Julian SIMON)Bancaja Aspar Team 125cc
3エスパルガロ(Pol ESPARGARO)Pol ESPARGARO
12小山知良Loncin Racing
20中上貴晶Ongetta Team I.S.P.A.

実況:右松健太
解説:坂田和人

前戦カタールでは、4周で優勝決定。ポイントは半分というレース。このレースが実質的な開幕とも言える。スタート時はウェット路面だがレース進行とともにどんどん乾き、ウェットパッチが残りつつ、かなりドライになった。
序盤にトップに出たダニー・ウェッブは、ペースが上がらない。後続は徐々にペースが上がりイアンノーネはウェッブより5秒以上速いタイムで追いつき、シモンもパスしてトップへ。

小山知良は、ロンシンの昨年モデルを使って12位フィニッシュ。「今シーズンはレースを捨てて開発をしているが、今回は昨年マシンを使ってのレース。小山の実力からすればこの順位は満足できる順位ではないが。次戦以降のエンジン選択は難しい。」坂田氏。
チームスタッフは大喜びで小山を迎えた。
小山コメント「ドライタイヤを選択して、他のチームがレインだったらどうしようと思ったが、グリッド上で他チームもタイヤをドライに交換していたので、大丈夫だ、と。」

日本人選手のワイルドカードの選手たちは軒並みレインタイヤのままで決勝に臨んだため、最後尾に沈んだ。地元選手もいるのにもかかわらず、この乾き方を予想できずレインだったというのは納得できないが。


250cc

1バウティスタ(Alvaro BAUTISTA)Mapfre Aspar Team
2青山博一Scot Racing Team 250cc
3パッシーニ(Mattia PASINI)Team Toth Aprilia
6青山周平HARC-PRO
10富沢祥也CIP Moto - GP250

実況:中野謙吾
解説:上田昇

スタートから、シモンチェリ、青山(博)、タルマクシのトップ争い。青山は5コーナーのウェット路面で滑ったようでハイサイドで転倒寸前。同じ所でディメリオが転倒リタイア。

2009年シートがない青山周平はラーメン屋で働きながら、今回のスポット参戦のチャンスを得た。バイクは2002年モデルのHondaでHARC-PROから参戦。スポンサーカラーではない白のバイクで6位入賞。10ポイント獲得。5位をねらって最終ラップにアタックしたがミスがあったらしく6位。

シモンチェリはフロントがパンクしてピットイン。その後、青山(博)がトップ、バウティスタがすぐ後ろで数周。アプリリアのマシンの方に余裕があり、青山はダウンヒルストレートで簡単にパスされるが2位をキープ。

MotoGP

1ロレンソ(Jorge LORENZO)Fiat Yamaha Team
2ロッシ(Valentino ROSSI)Fiat Yamaha Team
3ペドロサ(Dani PEDROSA)Repsol Honda Team

実況:寺島淳司
解説:辻本聡

高橋裕紀がスタートラップでニッキー・ヘイデンの後ろから追突。5コーナーで転倒してリタイア。
ロッシがスタートから逃げる。ロレンソがロッシよりもペースがよく、残り16周のダウンヒルストレートでロッシをパス。終盤ロッシが少し差を詰めるがそのままゴール。
ペドロサは3位でロッシを90度コーナーで抜くが、次の5コーナーでロッシが抜き返すという勝負をしていたが、抜き返された後はすこし離され3位チェッカー。

ストーナーは3位から大きく遅れて、ドビツィオーソを最後の2周で抜き4位に上がる。

ドビツィオーソはホンダの新型マシンを与えられた。が予選で全く走っていないため、レースは新型マシンを使わずに旧型。

MotoGPではスポット参戦はなし。

2009/06/01

[IndyCar] 2009 第1戦 セントピーターズバーグ

IndyCar Series Honda Grand Prix of St. Petersburg
2009年4月5日
放送:GAORA
実況:村田晴郎
解説:松田秀士

武藤英紀のインタビュー「予選の流れがよくない。レッドタイヤで出たのはイエローが早目に出る予想だったため。結果としてイエローが出なかった。車は一瞬の速さがないが、作戦で順位も変わるから。今年はターン1のグリップが下がっている。」

2009年はアメリカでの放送を行うのがESPNからversus.comになっている。ESPNが放送しないわけではなくversus.comが13レース以上のHDによる放送の権利を得たらしい。

コースは街路と軍の滑走路を組み合わせたロードコース。ロードコースが得意な選手が前に出る。路面のでこぼこはかなりひどい。1周2.8キロを100周。

最終順位

順位ドライバーチームゼッケン
1位ライアン・ブリスコー(Ryan Briscoe) Team Penske6
2ライアン・ハンターレイ(Ryan Hunter-Reay)Vision Racing21
3ジャスティン・ウィルソン(Justin Wilson)Sonny's Bar-B-Q18
4ダリオ・フランキティ(Dario Franchitti)Air Wick10
5トニー・カナーン(Tony Kanaan)Team 7-Eleven11
15武藤英紀Formula Dream27


Honda Performance Developmentの社長 エリック・バーグマンが "Drivers Start Your HONDA Engines." 男女の選手がいるので、NASCARのように gentlemenとは言わず、driversと言う。

2009年よりソフトタイヤが導入され、ファイアストンタイヤの9セットのうち3セットがソフトタイヤ。ソフトタイヤには横から見ると赤い筋が入っている。ハードタイヤはそのままのブラックタイヤ。TV放送ではソフトがred、ハードがprimaryと区別されている。ソフトタイヤの少なくとも1セットをグリーンフラッグ状態で2周使うことが義務付けられている。

ジャスティン・ウィルソンはソフトタイヤでスタートし序盤はかなりのLap数を首位で走行。他の車はソフトから早々にハードタイヤに変えているのに、ウィルソンだけはソフトタイヤで良いペースを出している。
終盤にライアン・ブリスコーがリスタートでウィルソンをパスし、そのままチェッカー。

スコット・ディクソン

昨年のチャンピオン。このレースは終始アンラッキー。
スタートでは1コーナーでの接触に巻き込まれて順位を落とす。レース中盤ではピットイン時にウィル・パワーがピット場所を間違えてディクソンのピットインを妨害。ディクソンは自ピットに入ることができず押し戻してもらう。最後は武藤と接触し、て左フロントが曲がらなくなりタイヤバリアに直行。

ダリオ・フランキティ

NASCARで走っていたが、2009年から再びIRLに復帰。IRLよりはNASCARの方が収入は良いという話はNASCARのpodcastで聞いたことがあった。NASCARでは思うような成績がだせなかった。序盤はいきなり2位を走り最終結果は6位。

武藤英紀

解説の松田氏が車があまり良い状態ではないことが明らかだが、この状態でも粘り強く走ってひとけた順位まで上がったのはすばらしいこと。今後につながるだろう、と。終盤は9位から7位のあたりを走行するまでに調子は上がってきた。残り6周でダン・ウェルドンが止まったところに追突してリタイア。

オープニングラップのオールコースコーション

ポールポジションのグレアム・レイホールがいきなりコースアウト。オープニング・ラップのイエローは3年連続。

ダニカ・パトリック

マトスが追突した形になりクラッシュしてリタイヤ。コースサイドに歩いて移動した二人は話しあっているのがTVに映る。ダニカからすればマトスのコース取りがおかしいということのようだ。

ロジャー安川

GAORAのインタビューでレーサー鹿島がロジャー安川をインタビュー。Indy Japanには参戦が決定したことと、Indy 500には参加するための活動をしている。その他のIndyレースにも走れるように努力中。インタビュワーのレーサー鹿島はIndy Lightsに参戦するとのことで、ロジャー安川から逆に質問を受ける場面もあった。