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2014/07/13

小熊英二「社会を変えるには」

社会を変えることに役に立つ基礎教養、と著者がおわりにに書いているとおり、直接民主制や哲人王などまでさかのぼって、そもそも民主制とは何なのかまでを考える材料を提供している。

社会の見方の一つを提示しているに過ぎないという立ち位置ではあるが、日本にかぎらず「自由」になることで代議制のための「われわれ」がなくなってしまった、というのが基本的な姿勢。同じく自由が増えたことで立場が固定化されなくなった。そのため、カテゴリー分けをして対応するのがうまく機能しない。ここから、お互いが話をして「作り作られる」関係に移行していくだろう、という。

最近まで、なんとか回っていた日本社会の構造は、実はたまたまこの数十年うまく「はまっていた」に過ぎないんだなあ、と。

役所が進める介護や認知症の負担を「地域に」という話。これなんかも負担コストを払う側が参加していないから、うまくいかないんじゃないか、などとも考えた。

最初と最後が現代日本の話、中間は歴史や思想を概観した教科書のようなつくりになっている。

思想や日本史の近代はまとめて読むことはほとんどなかったので、面白かった。


2014/07/07

ダイヤモンド・オンライン 小川 たまか 「やめたいのに抜け出せない」と親たちの悲鳴が噴出

ダイヤモンド・オンラインにPTAの記事が出るのは珍しい。特別なニュースがあったわけでもないので著者の選択によるのだろう。
片働きが減り、共働きが増えるにつれてダイヤモンド・オンライン読者にもPTAが身近なものとなっている、との想定で書かれたのかもしれない。

PTAという組織の問題点として
  • 活動内容がよくわからない
  • PTA会長の仕事内容がわからない
  • 男女差
  • 仕組みを変えたくても変えられない
 が挙げられ、取材から上がってきたPTA会員(保護者)のコメントが紹介されている。タイトルは「悲鳴が噴出」とセンセーショナルだが内容は冷静なもの。

PTA参加にはメリットもあると指摘し、その上で、PTA本来の目的として
PTAのそもそもの目的は、保護者と学校、さらに地域が連携して子どもの成長を見守ることだ。核家族化が進み、地域との連携が薄れていると言われる時代。 学校・地域と連携を取ることの大切さを、それぞれの保護者が身をもって実感し、意識することからPTAの改革が始まるのかもしれない。
として、

あなたが参加するPTAは、果たして変わることができるだろうか。
と結んでいる。

会則を変えるのが難しいこと、新しい手法の導入に消極的な抵抗が多いことなど「PTAあるある」が盛り込まれていて参加経験のある人は同意できるものが多い。

自分のような本部経験者が見ると、「強制加入」を前提とした記事になっているところが問題点だと感じる。多くのPTAがまだ「強制加入」であり読者のほとんどが有無を言わせず会員になっている現実を見るとしょうがないのかな。

おそらく(推測だが)、ここまで取材されているのであれば著者は強制加入の問題はご存知のはず。ほとんど話題にならないPTAの記事を掲載するという条件下で今回の掲載になじむかどうか検討された上で、見送ったのではないか。

「やめたいのに抜け出せない」と親たちの悲鳴が噴出 今どきのPTAはなぜかくも厄介で憂鬱になったのか?

2014/07/05

[linkshare イベント] HP EliteDesk 800 G1 DM/CT

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HP製品で気になっていたものの一つ。HP EliteDesk 800 G1 DM/CT
製品ページへのリンク





受付の机の下など狭いスペースに入れることを想定。筐体の裏にはそのような狭い場所に取り付けるためのねじ止め穴などもある。小さくしてほしいという要望は常にあったそう。静音と省電力。

熱設計は非常によく検討されていて、この狭いスペースにファンがあるそうだ。

組み立てのノウハウのある製造メーカーの特徴が活かせる製品としてはこういう方向もあるのではないか。

省電力の点では、SSD使用時 の消費電力が8W。CPUは低消費電力のTタイプのものになっている。

小型化のため、拡張ボードは挿せない。しかし、
  •  グラフィックに関して言うと3画面をデフォルトでサポートしている。
  •  また、USBは6個のUSB3.0。
  • メモリは購入時カスタマイズで8GBにできる。
など、日常的な用途であれば十分だ。

拡張は必要ないが画面が大きいほうがいいという人は、家庭用としてこのタイプの製品と大き目のディスプレイを買うのがいいのではないか。ミニタワーよりも小さく、ノートよりも画面が大きいので取り扱いが楽だろう。

自分の場合、会社支給のノートPCが重くて持ち運びたくない。私物が使える状況ならばこの小型PCだけを持って行き、ディスプレイを借りて仕事ができるかもしれない。(キーボードとマウスは小型のものを持っていくしかないだろう)。

2014/07/01

[linkshare イベント] ウィラートラベル

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linkshare社のイベントにて。
高速バスのウィラートラベルのブース。

この会社は自社便と共同運航便を持っている。

バスについて力を入れているのは快適な座席の開発。(座席が開発できるとは知らなかった)

リクライニングシートの実物が展示されている。こちらは『ニュープレミアム』。
座ってみると、横幅も奥行きも余裕があった。
普通のバスに座るように腰かけると腰が奥まで届かず、座ってから後ろにずれる必要がある。自分の身長は約175cmだから、かなり座席サイズは余裕を持たせているということになる。
体の大きい人でもゆったり座れるだろう。このシートはふくらはぎをサポートするフットレストがしっかりしているので足が楽。

2つが隣り合ったシートは、1列4席タイプの車両のもの。『リラックス』


今までのものよりキャノピーが深くなるように改善されていて、寝顔を見られたくない(たいていの人はそうでしょう)人が安心して寝られる。
座席ごとに動画が楽しめるディスプレイがあるとのこと。

ウェブサイトはPC用とスマートフォン用がある。会場で見せてもらったところ検索パターンが多い。目的地で検索すると経由も含めて表示。
無料会員登録をすると座席が指定できる。ウィラートラベルはPONTAと連携しているのでポイントが貯まるのが利点だ。

今は和歌山までの路線があるのはJR高速バスかウィラー、和歌山バス系。ウィラーのウェブサイトで検索してみたところ、和歌山まで行く便の座席は1列4席のリラックスだ。これに対してJRは3席なので乗り比べてみる必要がある。となりに人がいてもゆっくり休めるかどうかがポイントだ。

2014年6月から高速道路料金のETC割引が30%になり、ガソリンが高騰しているので老親の遠距離介護で往復を考えると高速バス(和歌山ではレンタカーを借りて移動)も選択に入るようになった。
帰宅後に疲れを残したくないから座席はゆったり寝られるものがいい。

それなら、難波までコクーンタイプの座席のバスが運行しているから、それを選択するのもおすすめですよ、とブースにいた社員の方にアドバイスされた。

難波-和歌山の電車代は安くないが難波で乗車する利点は大きい。いろいろな座席が選択できるし便数が多い。また、乗り場周辺が繁華街なので乗車前に買い物や食事が簡単にできる。一度試してみようと思う。

ブースでは説明員はユニフォーム姿で応対。

WILLER TRAVEL