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2012/09/04

[PTA] 和歌山 PTA会費を学校の経費に

消えてしまうと思うので、ここに引用しておく。
和歌山県の県立高校で保護者から集めたPTA会費の一部が校舎の修繕などの学校の経費に充てられ、平成22年度にはこうしたPTA会費からの支出が45の県立学校すべてで確認され、総額が3億円余りに上ったことが県教育委員会の調査で分かりました。

和歌山県教育委員会によりますと、平成22年度の県内全体のPTA会費の支出およそ7億3600万円のうち、3億円余りが校舎の修繕や備品の購入など学校の管理費に使われ、こうした支出は県立高校や特別支援学校など45の県立学校のすべてで確認されました。この年度には、県立学校の管理費のうちおよそ11%がPTA会費で賄われていたことになります。これを受けて県教育委員会は対応を改め、今後、基本的には学校の管理運営や教育活動に必要な経費に、PTA会費など保護者から徴収する資金を充てないことを盛り込んだ指針を作りました。
和歌山県教育委員会は、「県が支出するべきものは県が支出し、保護者の負担の軽減と効率的な学校運営を行う」としています。 (NHK 「和歌山 PTA会費を学校の経費に」 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120830/k10014655101000.html)

3億円という金額が単年度に流用されていたとのこと。PTAの承認を受けて使ったもので問題なし、との見解を当初発表した、という記憶がある。以下読売新聞から。


和歌山県の県立高校で、PTA会費などの保護者徴収金が、本来は公費を充てるべき教員の出張費や校舎修繕費などに支出されていた問題で、同県教委が実施していた調査結果が発表された30日、記者会見した西下博通教育長らは、「保護者の意向を受けてやってきた」などとして、過去の支出が不適正だったかどうかは明言は避けた。


 
県立高校卒業生としては、PTAに関心のない保護者は、ぱぱっと委任状を書いているだけで、その意向があったわけではない、というのは容易に想像がつく、というかうちの親がそうだった。学校がかなり遠いのでPTAの総会だけのために学校に行くということはなかった。
この「不適正」かどうかの基準がよくわからない。たとえば、PTAで予算が承認されているのであれば合意のもとに行われたので適正だったと言えるのだろうか。
 
この日の記者会見で、県教委側は「学校の管理運営・教育活動に必要な経費については、設置者である県が負担することが原則」と基本的なスタンスを示した。その一方、2010年度に保護者徴収金から約3億円が学校運営などに支出されたことについて、西下教育長は「これまでの慣行。保護者の意向を受けてやってきたつもり」と弁解。他の県教委幹部も「(生徒のために使われており)特に問題はなかった」などと繰り返した。
 
しかし、出張費などに使われていたということだと、公務員の経費にPTA会費を流用しちゃったということになるわけだから、、、

今の住まいがある神奈川県でも高校のエアコンをPTA費用で付けるというのはどこでもあること。
で、このエアコンを保護者のお金で付けているにもかかわらずPTAの会議のときには使わせない、などという、ルールにきびしいんだかゆるいんだかわからない規則を持っている学校もあると知人に聞いたことがある。

中学校の本部に参加していたときには、図書室の書籍代を寄付していたことがあったし、「おらが町の学校を支える」的なノリの不適切な支出はどこでもあるのではないだろうか。

これは寄付として免税になったりしないのかな?

また、抜け穴になりそうなのが以下

新たな基準では、部活動の充実や地域交流など、特色ある事業に限って、PTAなどから自発的な提案があれば、支援を受けられるとした。クラブ活動や進学など各校が特色ある教育方針を打ち出せる余地を残したが、具体的な内容はまだ不明な点が多い。

PTAからの自発的な提案というところが本部を経験した自分としてはイヤな感じ。校長や教頭などとPTA本部役員数名で、「どうでしょう、こんな感じで」と決まってしまいそうな気がする。

 
一方、文部科学省財務課の担当者は「会費から支援を受けられる経費について、具体的な例を示したことは使途の透明化を図る上で評価できる」と話した。


会費から支援を受ける経費、ってやっぱりあるのか。PTAは自由参加の団体なのだから、その方針に反対ならば加入するべきではない、という考えが文科省の担当者にはあるのだろうか。
 

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