以前に読んだ「グサリと来る一言をはね返すこころの護身術」の前にかかれた本。「グサリと来る…」が面白かったので、ブックオフオンラインに入っていたのを購入した。
後で書かれた「グサリと来る」は、他人から上から目線でグサグサ言われて言いたいことも言えずに凹んで追い込まれる人に向けてのメッセージだった。こちらは、挑発されたときにうまいこと言い返そうと思って空回りする人向け、かな。ポイントは復讐心にはやってうまく言い返してやりこめようなどと思わず相手の勢いをそらして自分が本来やりたいことをする、というところ。
言い返そうとして噛んでしまい余計に恥をかくなどということはありそうでもあるし。
両方の本は共通した部分がかなり多く、「グサリと来る」の方ではさらりと書かれていてもうちょっと知りたいと思っていた心にバリアを作って何を言われても心安らかにいることができるようになる、という部分は丁寧に説明されていてトレーニングとして使える。
共通していることは、傷つけられたり挑発されたりするのは自分の気持ち次第なので、相手のペースに乗らずにうまくそらす、というところがポイントだということ。
もうひとつの面白い共通点はあとがきである。普通のあとがきではなく、もう一つの章のようになっているのだ。
あんだんど -- andando (以前は「モータースポーツ ときどき 日常」というタイトルでした) エントリー内リンクはアフィリエイト(amazon、linkshareなど)になっているものもあります。商品モニターは報酬の有無にかかわらずできるだけ明記しています。 また、これらのリンク経由で購買などをされた方には感謝申し上げます。
2009/08/08
2009/05/06
バルバラ・ベルクハン「グサリとくる一言をはね返す心の護身術」
この種の本でアメリカ人が書いた本を読んだことがある。うまく言えないがしっくり来ない感覚が強く、見習うところまで到達できなかった。
この本の最初の2章「あなたはもっと図太くなれる」「非人情のすすめ」までを読んだときの第一印象は、「ヨーロッパ人もこんな風(日本人風)な考えをして悩んでいるんだなあ」ということだった。だから、この本は役に立つかも、とも思ったわけだ。職場でパワハラまではいかないにしても、キツい言い方をする人は必ずいるし、そういう人とも仕事上は付き合わなければならない。その参考にしようと思って読んだ。
最初の「自己軽蔑をやめよう」というのでも、「内なる批判者」を見つけ出して、オンエア時間を制限しよう、行ったことをメモしよう、大事な時には黙っていてもらおう、というようなわかりやすい(できそうな気がする)項目になっている。
自分がもっとも気に入ったのは他人の感情に対して境界線を引き巻き込まれない方法として「非人情になる」と、「防御楯を築く」というもの。最後の方の「攻撃するならご自由に!」というところまで到達するには意識的な練習が必要だろう。しかし、この程度ならできそうだ、と思えるレベルになっているところがこの本の優れた点だ。
ここに説明されているテクニックを自分なりに自然と身につけている人とそうでない人がいるので「グサリ」度の違いがあるのだ。傷つくかどうかは自分の気持ちの持ちようが大きいのだから、練習次第では傷つきにくくなることは可能な気がしてくる、というのがこの本のもっとも大きい効用かもしれない。翻訳には不自然さがなく違和感がないのもいい。
同じ著者の「アタマにくる一言へのとっさの対応術」も読んでみたくなった。
この本の最初の2章「あなたはもっと図太くなれる」「非人情のすすめ」までを読んだときの第一印象は、「ヨーロッパ人もこんな風(日本人風)な考えをして悩んでいるんだなあ」ということだった。だから、この本は役に立つかも、とも思ったわけだ。職場でパワハラまではいかないにしても、キツい言い方をする人は必ずいるし、そういう人とも仕事上は付き合わなければならない。その参考にしようと思って読んだ。
最初の「自己軽蔑をやめよう」というのでも、「内なる批判者」を見つけ出して、オンエア時間を制限しよう、行ったことをメモしよう、大事な時には黙っていてもらおう、というようなわかりやすい(できそうな気がする)項目になっている。
自分がもっとも気に入ったのは他人の感情に対して境界線を引き巻き込まれない方法として「非人情になる」と、「防御楯を築く」というもの。最後の方の「攻撃するならご自由に!」というところまで到達するには意識的な練習が必要だろう。しかし、この程度ならできそうだ、と思えるレベルになっているところがこの本の優れた点だ。
ここに説明されているテクニックを自分なりに自然と身につけている人とそうでない人がいるので「グサリ」度の違いがあるのだ。傷つくかどうかは自分の気持ちの持ちようが大きいのだから、練習次第では傷つきにくくなることは可能な気がしてくる、というのがこの本のもっとも大きい効用かもしれない。翻訳には不自然さがなく違和感がないのもいい。
同じ著者の「アタマにくる一言へのとっさの対応術」も読んでみたくなった。
登録:
投稿 (Atom)