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2014/02/25

[Lenovo] [2万円台] YOGA TABLET 8

YOGA TABLET 8は、Thinkpad YOGAのAndroid搭載モデル。


CPU:MediaTek MT8125 1.2GHz クアッドコア プロセッサー (1.20GHz)
 OS:Android 4.2
 ディスプレイ:8.0型ワイドIPS液晶(1,280x800)、マルチタッチパネル(10点)
 RAM:1GB(LPDDR2)
 フラッシュメモリ:16GB
 ワイヤレス:802.11b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠)

クーポン適用価格 :¥ 23,800-
 (☆さらにキャンペーンに応募すると《4,000円》のキャッシュバックあり)

Lenovoは徐々にtabletを強化している。今後はThinkpadのノートPCよりもこちらに力を入れていくのではないだろうか。
8型よりも画面の大きい10型もある。

画像を見ると、ちょっと斜めに角度をつけられるスタンドが出るようになっているらしい。
使うときにできるだけ液晶に正対したい人の場合はうれしいだろう。
基本的な性能は各メーカー横並びになるだろうから、端末自体の使いやすさで選択するのがいいのではないか。

追記:
Hulu.jpを確認したところ、Lenovoのandroid端末はhuluのサポート端末には入っていない。(ちょっと意外)

2014/02/21

山田 悟 「糖質制限食のススメ 」

糖尿病の食事療法として、糖質制限食が選択肢の一つとして適切であることをポイントごとに医学研究資料を検討する。また、否定的な研究についても検討している点がよい。

まず、最初に糖質をどの程度に制限するのか、という点で定義を明確にする。
バーンスタイン医師の最大130g/日をより具体的に、一食あたり20gから40gの間と定義する。
これはバーンスタインの130g/日だけでは、一食で130gを摂取し、ほかの2食で0gのような極端なケースも含まれることに対する制約という意味でもある。

健康に悪影響がないのか(この点が非常に気になる)、生活の快適性が損なわれないのか、
これまで糖質制限食の健康への悪影響を調査した論文をとりあげ、上記の定義に収まらないものや摂取する栄養が偏っていた研究などを排除すると、注意点は二つになるようだ。

動脈硬化などを引き起こす可能性。この点についてはそれを否定する研究があること、および、植物性食品を摂取すれば問題ない。

ケトアシドーシス。これについてはアトキンスダイエットのような厳格な糖質制限で起こること、事例が少ないことを紹介した上で、体内のケトンの安全な量についてはわからないこともあるとしている。

上記の定義に沿った具体的な食事は、ご飯半膳や食パン半枚とおかず、あるいは、芋などに注意して主食なしでおかずたっぷり。醸造酒を避ければ飲酒も制限なしでいい。

有名な江部医師の提案についても言及しているなど、目配りが広く、論文検証が多い点が安心感のある内容だ。



2014/02/13

水無田気流 「無頼化する女たち」

無頼化とは、
社会的に自立している
文化的規範から逸脱している
という2つの要素を持つ。

日本の男性中心社会(旧来の規範)とぶつかりながら自立していくという成功物語ではなく、表と裏のコードがある中で女性は無頼化せざるを得ない。

裏コード(育児の負担など)がどんどん巧妙に隠されるようになってはいるが、表コード(雇用機会の均等)との矛盾が解消されたわけではないから、女性の状況は厳しくなっている。何度か繰り返し書かれているのは、女性の主張として流行するものが「負け組」への視点を欠いているということ。
たとえば、「負け犬の遠吠え」は、「勝ち組負け犬」であるし、「おひとりさま」の老後はある程度の財産を持ちゆとりを得た人に当てはまる話だ。いずれも低所得層にはあてはまらない。

この本によると、育児の理想的な方法が、日本だけではなく各国で多少保守的だそうだ。日本の場合、育児や女性の家庭での役割といったことになるとかなり保守的な傾向になる。そのことと、女性の社会進出だとか、最近言われる女性の取締役を増やす、など、建前の部分の話は大きく矛盾している。

育児に関して言えば、理想像が現代の基準で見るとあまりに保守的であり、専業主婦前提のスケジュール作りがなされているため、育児そのものの大変さと検診など行政の都合に合わせるための調整がそこに加わる。

社会の矛盾が社会的に弱い女性の状況を通して露呈している、ということだろう。

「普通にしていたら子供は産めない」社会は変わっているのか?表の話(ワークライフバランス、イクメン、女性管理職増加、待機児童減少)ばかりが先行しているように見える。この本の流れでいえば、「負け組」の状況は改善していないどころか悪くなっているのではないだろうか。

追記。
西森路代との対談「女子の国の歩き方」と書き下ろしを120ページにわたって新規収録した『無頼化した女たち』(亜紀書房)が2014年2月に刊行。