しかし、入学時の費用が無償になってはいない。2010年、神奈川県立座間総合高校に子供が入学したので、そのときにかかった費用をメモしておく。
受験料 | 2000円程度/回 |
入学金 (名称は正確ではないかも) | 5600円程度 |
冬制服 | 55000円程度 |
夏制服 | 20000円程度 |
ジャージなど | 23200円 |
教科書 | 14000円程度 |
1年次費 | 25000円 |
特別教育振興費 | 3000円 |
他の神奈川県立高校に通っている子供の保護者に聞くと、どこの県立高校も入るときで10万円ぐらいかかるとのこと。高くもなく安くもない。平均的な費用だろう。制服などでリユース・リサイクルは可能なものもあるので、半額程度に圧縮できる場合も考えられる。一方で、ここに保険や通学用の新しい自転車など余計な費用が上乗せされることもある。
授業料無償化は再分配政策としては意味があるのだろうが、高校に通う費用はそれ以外のほうがたぶん大きい比率を占めるので、効果は限られるのではないか。将来的には子供が減っているのに大学進学率が上がらないことの対策などもしたほうがいいのではないかと。「脱貧困の経済学」によれば、20代,30代への今の再分配政策はやったあとのほうが状況が悪いらしいので、こども手当を含めて配布方法から見直したほうがいい気がする。
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