2010年3月7日から3月 10日 第3戦 ヨルダン
Corona Rally Mexico
放送:JSPORTS ESPN
実 況:山岸舞彩
解説:福井敏雄。古賀敬介。
1000mから海抜以下まで、アップダウンが大きい。グラベルコース。
道は崖に囲まれていたり、車の幅しかないようなところも。浮き砂利が非常に多いコースが大半のため、スタート順で結果が変わる。そのため、チームオーダーでDAY3は混乱。
最終結果
順位 | ドライバー | チーム | 車種 |
1 | ローブ(Sebastien LOEB) | CITROËN TOTAL WRT | CITROËN C4 WRC |
2 | ラトバラ(Jari-Matti LATVALA) | BP FORD ABU DHABI | FORD Focus RS WRC 09 |
3 | P. ソルベルグ(Petter SOLBERG) | Petter Solberg WRT | CITROËN C4 WRC |
4 | ソルド(Dani SORDO) | CITROËN TOTAL WRT | CITROËN C4 WRC |
5 | ウィルソン(Matthew WILSON) | STOBART M-SPORT | Ford Focus RS WRC 08 |
6 | オジェ(Sébastien OGIER) | CITROËN JUNIOR TEAM | Citroën C4 WRC |
DAY 1
ヒルボネンはハーフスピン。「2台めまではスタート順の影響を受ける。」(古賀)
雨が降った後なので草が生えている。「緑で囲まれるとコースが見えやすい。」(古賀)
最終SS7では、P.ソルベルグとソルドがスローダウン。翌日のスタート順をにらんでのこと。DAY1で順位調整をしたのはこの二人のみ。
DAY1の順位は、ラトバラ、オジェ、ローブ。
ラトバラは「30秒以上の差があるのでトップで走ってみようと考えた」
「30秒では逃げ切りは難しいかもしれない。スタート順だけでは決まらない。路面と車の2つの条件がある。」(福井)
DAY 2
40キロのステージがある。「下見で走っていても、まだあるのか、と思う。集中力を保って走るのは大変」古賀。
ヒルボネンが転倒リタイア。路肩の盛り土に右タイヤが乗り上げ、はね返されて左にジャンプした。左前輪で着地はしており、大きなダメージではなさそうに見えたが、デイリタイア。
SS10は40キロ。「どこにセッティングを合わせるのかが難しい。」(古賀)
P.ソルベルグはロングステージにはセッティングが合わない。すべてのロングステージでタイムを失った。
「シャシーが硬すぎた。ロングステージでは少しの狂いで大きなタイムを失う。」P.ソルベルグ。
オジェ。ステージをそのまま走りきった後でチームからの無線が入りタイムを知らされた。「チームの指示には従うが、遅すぎる。ゴールの4分後に連絡が来た。」
ローブはタイム調整をせずに勝てる感触がありそうなコメント。
DAY 2の順位は、ローブ、オジェ、ラトバラ。
DAY 3
スタート順を替えるためのフォードとシトロエンの駆け引きでわけのわからないことに。
本来のスタート順:ローブ、オジェ、ラトバラ、P.ソルベルグ。
1. 朝のスタート前に、オジェのエンジンがかからないというトラブル。(本当かどうかは不明)
そのためオジェは5分遅れでスタート地点に行き、50秒ペナルティを受けてスタート順を下げた。
2. ヒルボネンがスタート地点に早く着き、ペナルティを受けるがラトバラの前でスタート。
3. オジェがペナルティを受けてローブの前にスタート。
早くスタートしてもペナルティは受けるが、スタート順を変更することができる。
フォードはラトバラをローブよりもかなり後でスタートさせて良いタイムを出させたい。シトロエンもローブの先頭スタートを回避してラトバラとの条件を近づけたい。という2つの思惑からこのようなことに。
最終的なスタート順は
オジェ、ローブ、ヒルボネン、ラトバラ。
オジェはチームオーダーによって、優勝の可能性すらあったラリーから完全に脱落し、8分以上のペナルティを背負って先頭スタート。「もうやる気がなくて、人形のようでした。」(古賀)
この入れ替えで漁夫の利を得たのがP.ソルベルグ。上位のオジェがいなくなったことで3位になった。
ローブは安定したドライビングを続けていたが、一か所、危うくコースアウトしそうになった。露骨な順位操作は好きではなさそう。「今のレギュレーションには限界がある、ということだ。」
ラトバラは、「この順位では優勝は無理。」最後にはプッシュせずに2位を守った。
P.ソルベルグ「プライベーターで3位は立派じゃないか。」
2戦連続で表彰台を獲得した。ただ、チームが小規模ということもあってロングステージでのセッティングを合わせられないなど限界もありそうな感じ。
「今レースから車は今年の仕様のものを使えるようになっていますが、同じにはならないようですね。」(古賀)
「トップチームと同じものは渡すはずがない。」(福井)
「重みのあるお言葉ですね。」(古賀)
フォード、シトロエンとも監督は「我々は勝つためにここにきている。ルールを利用するのは当然だ。」とコメント。
スタート順は重要ではあるが、車の性能が劣っていれば勝てない。
「結局、速い人が勝つ。」(福井)
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