2010 第3戦 バレンシア
2010年4月11日
実況:下田恒幸
解説:八代俊二
今回は玉田誠は欠場。これは当初からのチームの予定で、資金不足のため4戦から、とアナウンスされていた。バレンシアは芳賀の得意なコース。やっと1位に上がることができた。芳賀にとってもDucati Xeroxチームにとっても共に「やっと」ではないだろうか。
チェカが地元なので、応援が多く、本人も勝たなければならないレース。バーミュレンが手術のための欠場で代役参戦になった。その代役のアンドリュースが第2レースで大破するクラッシュを起こし、
レースは赤旗中断。2ヒート制でタイムを合算した。
race1
最終結果
順位 | ライダー | チーム | バイク |
---|---|---|---|
1 | ハスラム(L. HASLAM) | Team Suzuki Alstare | Suzuki GSX-R1000 |
2 | ビアッジ(M. BIAGGI) | Aprilia Alitalia Racing | Aprilia RSV4 1000 F. |
3 | トスランド(J. TOSELAND) | Yamaha Sterilgarda Team | Yamaha YZF R1 |
4 | コーサー(T. CORSER) | BMW Motorrad Motorsport | BMW S1000 RR |
5 | 芳賀紀行 | Ducati Xerox Team | Ducati 1098R |
チェカとコーサーがスタートから先頭争い。
チェカは先頭に立つが、コースアウトしてリタイア。
ファブリツィオとバーンが転倒。いずれもドゥカティ。
ハスラム、ビアッジ、トスランド、コーサーの4台が第1集団。少し離れて、レイ、芳賀、クラッチロウ。
クラッチロウはスーパーポールを取っている。スタートで出遅れてしまい芳賀の後ろにいる。一発の速さはあるがスタートがうまくないのか。
芳賀はコーサーを抜くことができない。コーサーのBMWは直線が速い。芳賀はコーナーとコーナーの間の加速がよく、コーナーでのライディングがよい。芳賀が最終コーナー近くでオーバーテイクしたとしても直線で抜き返されてしまう。
トスランドの表彰台は2007年のドニントンパーク以来のこと。インタビューで「みんな僕のことを忘れたかも。」とおどけて見せた。芳賀がコーナリングが速いことを意識してライディングしていたとのこと。
race 2
最終結果
順位 | ライダー | チーム | バイク |
---|---|---|---|
1 | 芳賀紀行 | Ducati Xerox Team | Ducati 1098R |
2 | チェカ(C. CHECA) | Althea Racing | Ducati 1098R |
3 | ビアッジ(M. BIAGGI) | Aprilia Alitalia Racing | Aprilia RSV4 1000 F. |
4 | ハスラム(L. HASLAM) | Team Suzuki Alstare | Suzuki GSX-R1000 |
5 | レイ(J. REA) | HANNspree Ten Kate Honda | Honda CBR1000RR |
3Lapでアンドリュース(カワサキ)がメインストレートで大転倒。バイクは大破してコース上に残り、赤旗中断。離れたところでイアヌッツォ(ホンダ)も倒れた。
イアヌッツォはクラッシュについてコメントしている。 アンドリュースが突然スローダウンしたので避けることができず、アンドリュースの左のfoot pegが自分のオイルクーラーを破壊して肋骨に当たった。
赤旗後のリスタートは2ヒート制で、中断前の順位でグリッドを決めてリスタート。タイムは1,2ヒートのそれぞれのタイムを合算して順位を決める。
芳賀は5番手スタートから12Lapあたりで前を走るチェカ、ビアッジをパスしてトップに立ち、後ろにビアッジとチェカが付く。芳賀はプッシュしてビアッジとの距離を少し開けるが、終盤の2lapほどはビアッジが少し接近してくる場面もあった。
「芳賀はリアをうまく滑らせている。」(八代)
チェカはインタビューで「タイム差は小さいことは知っていた。」とコメント。芳賀は「バイクにも不安があったのでとにかく速く走ることを考えた。」
「芳賀選手は全く後ろを見なかった。この違いがチェカより1000分の25秒だけ速くゴールを通過する、という違いになったのでは。」(八代)
キャミアはタイヤが厳しくなって10Lapで転倒。
5番手集団は、レイ、バーン、ギントーリ、トスランド、クラッチロウが接近。
「アプリリアは旋回性がよい。そのかわりに前が低く後ろが高いのでブレーキングで不安定になる。」(八代)
ハスラムは4番手を単独で走って4位になり、今シーズンの表彰台を初めて逃した。
芳賀「予選で良いセッティングが見つかっていたのに、第1レースの前にサスペンションのセッティングを変更したらうまくいかず、第2レースでは戻してうまくいった。」
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