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2012/07/07

日常レベルでの海外理解

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1207050026/
相模川で高校生流され不明/厚木

流された高校生が外国籍だったからなのか、高校生の母親が一緒にいた高校生にどうして助けてくれなかったのかと問うたというような噂話も地元では流れていたりする。これが本当かどうかも不明。「外国の人は(日本人と違って)そういうことを言いそうだ」と感じている人が多いからうわさが広まるのだろう。こういうときには、何事もなく暮らしている時は感じない国の文化の違いが浮かびあがってくるものなのか。当事者が高校生だったこともあって、高校生レベルでもこういったうわさは広がっているそうだ。

今は日常的にクラスに外国籍の生徒がいる学校が多い。しかし、片方の親が日本人で子供が日本生まれ・育ちの子供とそうではない子供ではかなり状況が異なる気がする。
今回の場合は、綾瀬高校に在学していたカンボジア国籍の生徒とのことなので、日本人とかかわる生活がそれなりにできていたのではないかと想像する。が、それでも、こういった異常な状況ではいろんな情報が広まる。

相模川流域の小学校では、おそらく全員が「川は急に深くなり流れが急だから、入らないように」と言われて育っているはず。そういう環境で育っているとそもそもかなり危険なことをしている(ただし自分は大丈夫)と思っているから、友達を助けられないことがあるかも、という意識は持っているのではないだろうか。とくに今回は雨上がりの増水した川でいつもと違う場所で遊んでいたそうだから、もともと危険な状況だった。

小泉政権以降、「自己責任」でいろいろあきらめてきた日本人は、こういう状況では「自己責任だから」と言いたいことを飲み込んでしまう人も多い?その子供の家族が所属するカンボジア・コミュニティでは実際はどうなのだろう。

こういうことも「異文化」だから、いろいろな考え方がある、というレベルで納得してしまっていいのか。
地域の小学校では「国際理解」というテーマで外国籍の保護者やALTの教師を招いて活動をしたりするところもあるらしい。1年に1度だけで日常での交流で「わかりあう」ってことはないだろう。
東北大地震では異文化で育った人たちの被災ということも話題の一つだった。そういう大きな異常事態では噂話よりも大きな衝突が起こりそうな気もする。
PTAの本部で活動していたときはプリントに漢字を使いすぎないようにするなどの気遣いも必要だったりした。しかし、それだけで情報を活用することはできていたのだろうかなあ。

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