ページ

ラベル WRC の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル WRC の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2012/08/18

[WRC] 2012前半戦memo

ギリシア Rd6

ペターソルベルグは最終日に2位につけつつ、トラブルでリタイア。
その後、ローブがパンクしたので、ペターがいれば勝てたかも。

ニュージーランド Rd7
ヒルボネンが最初はリード、その後ローブが巻き返したところでチームオーダー。

2012/05/06

[WRC] 2012 第5戦 ラリー・アルゼンチン

2012 第5戦 ラリー・アルゼンチン

栗田佳織
福井敏雄、古賀敬介

DAY1

ソルドはminiが不出場、ラトバラ欠場でレンタルでフォードをドライブ。

ローブが不調「(ミスが多いのは)セッテイングが決まってない。誰かが決めたセッティングを利用しているのだと思うが、それがうまく決まってない。」福井
「現地でテストできないですからね。」古賀
「直し直し行くしかない。」福井

ペターは午前中でトップに。「ペターだけが目いっぱい走っている。」福井

ペターSS4で岩にヒットしてステアリングアームを破損。壊れてコーナーのクリッピングに止まった。
デイリタイア。轍の中に岩が出てきてそれに当たった。

ローブ、ヒルボネン、ソルド。

DAY 2

有名なウォータースプラッシュを見た福井さんが「あ、方向が逆ですね。」
栗田「なんでわかるんですか(笑)」
古賀「毎年何度も行ってますからね。」

アルアティアは壊れた足回りを修理して再スタート。
「ダカールが役に立っている。」
「大体のドライバは直せます。」
「一番やりたくなかったのはカンクネン(笑)」

ソルドによるとミニとフォードは全然違うらしい。シトロエンの方がミニと近い。

午前を終わったところでシトロエンはチームオーダー発令。順位をローブ、ヒルボネンの順で固定。

DAY 3
ヒルボネン「安全に走った。レッキの方が速かった。」
「このぐらいの皮肉は許されますね。」古賀、福井

オジェが速い。「来年に向け着々と準備」。ミケルセンはトップマウントが外れリタイア。

エル・コンドル「ここは1,2を争う良いステージ。」

ソルド、3位でスタート。トラブルで最終ステージでリタイア。

「何度も言うようですが、このお客さんはどっから来るのか。どうやってくるのか。」福井
「車で入り込んでるんでしょうね。それと、5kmぐらい歩いてくる人たちもいた。」古賀

ローブ、ヒルボネン、オストベルグの順で終了。

2012/04/09

[WRC] 2012 第4戦 ポルトガル

栗田佳織
福井敏雄
古賀敬介


DAY 1
ローブがナイトステージでロールオーバー。
ペースノートの聞き違いで右のところを左へ。
「めずらしい。天候など外乱の影響か。」(福井)
ロールケージを破損でレースからリタイア。

ラトバラ、P.ソルベルグが 1,2。


DAY 2
雨。泥の路面。
轍が掘れるとそこから脱出が大変。(福井)
「溶ける寸前のチョコレートのような路面」(古賀)
ラトバラ、コースオフしてデイリタイア。
「岩にあたってサスペンションを壊した。」とラトバラ。
P.ソルベグルも、クレストでコースオフしてデイリタイア。
「この夜はくやしくて眠れなかったらしい。」(古賀)
復帰したソルドが良いタイム。
「miniは12年モデルになった。エンジンもよくなり、車重が軽い。」(古賀)
「グラベルで距離をかせがないと。グラベルが弱点だから。」(福井)

SS8-10はキャンセル。

ヒルボネン、ノビコフ、オストベルグ。

DAY 3
雨が上がって乾き始めた路面。
「ちょうどいい。」福井
今年はルール変更でグラベルにターマックが一部入ることが可能に。
SS11もそういうコース。

フレームレートの低い樹上カメラが登場していた。

ノビコフが落ち着いたコメント。

DAY 4
ノビコフ「言葉がないよ」アクセルペダルが折れている。
ヒルボネンが初優勝。
オストベルグ、ノビコフが表彰台。

ヒルボネンはこの後の車検で失格となり、繰り上がりでオストベルグが優勝。P.ソルベルグが3位に。

2012/03/06

[WRC] 2012 第2戦 スウェディッシュラリー

世界ラリー選手権

2012 第2戦 スウェーデン rally sweden

MC 栗田佳織
解説 福井敏雄、古賀敬介

DAY 1
タナックのマシンのカラーリングがカッコイイ。「個人的に好き」(栗田)
この日はペターの家の前を通る。「自分の家の前はインカットしないで走れよ。」とドライバー仲間から言われていた。(古賀)

ローブは出遅れている。ちょっと良くなったかと思うとコースアウトなど。
ヒルボネン、ラトバラ、オストベルグと北欧勢が速い。

ペターは河川敷のコースでスピンしてしまった。
「ミッキーマウスステージ。狭くてちょこちょこまわる。」(古賀)
「もともとはGBで使われた名称。」(福井)

ソルドは雪でラジエータがつまってしまい、リタイア。

DAY 2
「ローブは上がるとトラブル」(福井)

DAY3
ペターは3位走行中にパンク。オストベルグに逆転され表彰台に届かず。
ラトバラはミスがあってタイムロスしつつも、2位ヒルボネンも慎重にドライブしており、優勝できた。

スポーツサプリメント・プロテインDNS公式「ドームショッピングゾーン」

2011/11/24

[WRC] 2011 最終戦 グレート・ブリテン

世界ラリー選手権

放送:J SPORTS
MC: 栗田佳織
解説:福井敏雄、古賀敬介

ローブとヒルボネンがチャンピオンの可能性がある。
チャンピオン争いが最終戦まで来るのは久しぶりのこと。

結末はやや意外なものだった。
まず、ヒルボネンがちょっとしたコースオフでラジエターを壊してしまい、リタイヤ。

これで楽になったローブは、リエゾン区間で対向車にぶつけられてリタイア。車線が左側通行のイギリスに慣れていない外国人が突っ込んできた、ということらしい。この外国人はソルドの友達のスペイン人だったそうだ。

「私もベルギーに住んでいたころ、イギリスに行くと慣れるまで時間がかかった。前後に車がない細い道だと大変。」(福井)

チャンピオン争いは両方ともノーポイントとなったことで、ローブの8連覇が決まった。

ラリーは、ラトバラが浮上して優勝。ミスがなく速かった。
「若い人に希望が持てていい」(福井)

ペター・ソルベルグも車が壊れた。
「パイプに亀裂が入った。シトロエンのカスタマーカーの品質に問題がありそう。」(福井、古賀)

ヘニング・ソルベルグが3位に入賞。かなり久しぶりの表彰台。

2011/10/13

[WRC] 2011 第8戦 フィンランド Neste Oil Rally Finland

世界ラリー選手権
2011年 第8戦 フィンランド
Neste Oil Rally Finland

MC: 栗田佳織
解説:福井敏雄、古賀敬介

最終結果
1  S. LOEB
2  J. LATVALA
3  S. OGIER

休み明け、後半戦の初戦。
後半、6戦中3戦がターマック。

特徴:高速グラベル。アップダウンがありジャンピングポイントも。
オーガナイザは勇気ある人たちで、改革する。今年は土曜日終了、新しいコース。

DAY1
SS1 ヒルボネンが一瞬エンスト?
「左コーナーでエンジンがいきなり止まった。」とコメント。
「これがですね、あとあと騒ぎに。」(古賀)
フォードチームの監督は「ヒルボネンのミス。」
「データロガーがあるのではっきりわかるが、アクセルを踏むのが習慣になっている人たちなのでアクセルを切るのは考えにくい。」(福井)

ローブ、オジェ、ラトバラ

DAY 2
道が湿っている。先頭スタートのローブの不利が少ない。
転倒、スピンが多い。
P. ソルベルグはエンジンが不調。
ローブはわざとペナルティ10秒を受ける。

ローブ、オジェ、ラトバラ。

福井さんの思い出「サインツが外国人として勝ったこと。」

DAY 3
ローブが先頭でも速い。
朝は道が湿っている。
このラリーにスポット参戦しているミニはラジエーターに須永つまりオーバーヒート。リタイア。

パワーステージはヒルボネン。

ローブは3日間トップスタートしながらも優勝。

2位、ラトバラ。

2011/09/25

[WRC] 2011 第7戦 ギリシャ Acropolis Rally

World Rally Championship

2011年 第7戦 ギリシャ
Acropolis Rally

MC: 栗田佳織
解説:福井敏雄、古賀敬介

コース:
路面が荒れている。一種の耐久。
パンクとオーバーヒートに注意。

結果
1  S. OGIER
2. S. LOEB
3. M. HIRVONEN

DAY 1
SS1 セレモニアルスタート。雨。
栗田「雨だったんですか。」
古賀「メインのドライバーがスタートするころに上がったんです。」
栗田「晴れ男が。。」
古賀「私のことですか?」
栗田「違います(笑)。」

マッツ・オストベルグ。ペースノートが盗まれた。コ・ドライバーのカバンごと盗まれたらしい。
オストベルグ「作り直した。」
「レッキをやているから記憶はあるが、それでは無理。仲間からノートを借りてそこに記憶を足す。」(福井)

ノビコフ、オリベイラ、メルクスタイン、ビラグラがリタイア。

SS5でローブがパンク。
DAY 1終了時点は
ペター、ローブ、ヒルボネンの順。

DAY 2
ペター「今日、30秒ぐらいのロスなら望みはある。」
オジェが追い上げ。SS8,9でかなり追い上げた。
「オジェは無茶走りじゃなくて、速く走れるところを速く走ろう、としている。だんだん有利になるとその後自分でコントロール。三日目が短い。二日目に状態を作らないと。」(福井)

ヒルボネンはSS10でスライドして松の木ぎりぎりをすり抜けた。
ヒルボネン「レースに残れてラッキー」

オジェ、ローブ、ペターの順位だった。
最後のSSのゴールで、オジェがスローダウン。これにローブが大激怒した。
「ローブはアスリートとしてリスペクトしてもらいたいのでしょう。」(福井)

チームで話をつけていたのに、ローブとしてはだまし討ち状態に。

DAY 3
オジェはスローダウンのことをレポーターに突っ込まれると
「スローダウンしたがそもそもあまり速くはなかった。」

ローブは先頭スタートでかなり不利になり、SS17ではtopのオジェとローブの差は10.5秒。

オジェはパワーステージも制覇して1位。

「スタート順争いだけだと面白くない」(福井)

2011/07/23

[WRC] 2011 第6戦 アルゼンチン

World rally championship
2011年 第6戦 アルゼンチン

観客が多い。熱狂的。

放送:JSPORTS
解説:福井敏雄、古賀敬介

DAY1
SS4 エルコンドル el condor
後半がターマック。

ドライバーが車を整備。
ラトバラ「タイヤが溶けた。」
ローブ「もう少しゆっくり走った方がいいんじゃない?」

ターマックとグラベルの違いは、サスペンションとタイヤ。

ヒルボネン「コースを推薦した人は一度走ってみるべきだ。」

ローブは早着でペナルティ1分。「遅いより早い方がペナルティが大きい」(福井)
ローブは5位でDAY1終了。

DAY2

雨が少ないせいかウォータースプラッシュがなくなっている。
ローブが1分30秒差から攻めの走り。
ラトバラはサスペンションが故障。
ペターはパワステがおかしい。

DAY3
オジェは40秒以上のリード。
ところが、フィニッシュ残り1km でロールオーバー。
車が壊れ、パワステがおかしい。
「カットしてはいけないところをカットした。パワステを壊した。」

SS18でローブが逆転してトップに。
SS19はパワーステージ。
ペターがパワーステージ1位となり、パワーステージ優勝祝賀シャンペン。

2011/06/29

[WRC] 2011 第5戦 サルディニア Rally d'Italia Sardegna

世界ラリー選手権
2011年 第5戦 サルディニア
Rally d'Italia Sardegna


結果

1 S. LOEB
2 M. HIRVONEN
3 P. SOLBERG

放送:JSPORTS ESPN
解説:福井敏雄、古賀敬介
MC:栗田佳織

今回の番組は栗田佳織が現地取材。また、フォルクスワーゲンがWRCへの参戦を発表。2013年からポロWRCでの参戦との内容。

ミニがソルドとミークでここからスポット参戦。今年は6戦に参加して車を作る。

コース:サルディニア島で開催。もともとはサンレモでやっていた。2004年からサルディニアで開催。固いグラベルで砂が乗っている。

DAY1
ラトバラがデイリタイア。ペター・ソルベルグはターボトラブル。
栗田佳織はウォータースプラッシュに行って、泥をかぶっていた。
SS4ではミークのミニがブレーキトラブルでコースアウトしデイリタイア。
「新しい車はできるだけ長く走ることが大事。」
ヘニング・ソルベルグの車は出火した。本人はしばらく気が付かず走っていたが気が付いてあわてて車を降り、係員が消火器で対応。「火の車(笑)。オフィシャルが消火器で対応というのは珍しいです。」(福井)

オジェはスローダウンして順位調整をしていた。

DAY2
ローブはトップスタートでも速い。
栗田佳織のSS9でのコメント「みんなラインがきれい。ターンが同じところだからえぐれてくる。」
ミニのデビッド・リチャーズもコースまで来ていた。
ミークはスーパーSSで再スタートしたがトラブルが出てリタイア。

スーパーSSで復帰のラトバラは6つのSSのうち5SSでトップ。
「よくある。トップ争いに関係なくなると速くなるのはしょっちゅう。」(福井)
「エンジン音が好き」(栗田)
「昔はエンジンオイルが焼けるにおいもよかった。」(福井)
栗田佳織は
「無駄な減速がない。」
「立ち上がり加速が良い。」
など、「鋭いコメント」(古賀)が多い。描いていたイラストもかわいい。

DAY3
トップのローブは逃げ切り。
2位争い、オジェ、ヒルボネン、ペター、が激化。
SS16でオジェが何かにヒットしてサスペンションが折れた。

ローブが2勝目。

今年はオジェ対ローブの争いになりそう。

2011/06/05

[WRC] 2011 第4戦 ヨルダン

World Rally Championship
2011年 第4戦 ヨルダン

放送:JSPORTS ESPN
MC:栗田佳織
解説:福井敏雄、古賀敬介

1 S. OGIER
2 J. LATVALA
3 S. LOEB


スケジュール変更。
機材の到着が数日遅れた。
当初、エジプト経由の予定。これがエジプト政情不安のため、シリア経由に変更。今度はシリアが反政府デモで混乱。次にイタリア経由の海上輸送に変更したところ、船の故障と悪天候。
「めったにないこと」(福井)

ミニのS2000が参戦。ドライバーはダニエル・オリベイラ。(DAY2でデイリタイア)

レッキカーなども届かず主催者が4WDを手配してレッキを実行。
DAY1はキャンセルされた。
夜中に機材が到着して、スタッフが徹夜で準備。
「10時間で準備しなければ。」
「フォードのほうが早く仕上がったので、勝ったと言っていた。」(古賀)

コースは、高低差が大きい。具ラベルで道の色が一緒で目印がない。ペースノートが頼りだが、ペースノートが作りにくい。

シェイクダウン:
「シェイクダウンの目的って?」(栗田)
「最終チェック。ヨーロッパ以外ではテストができないのでコースを初めて走る。
ワークスはテストができているが、プライベータはここで初めてのテスト。特に電気系システムが壊れないかなど、チェック。4本ぐらい走るが、走りすぎるとエンジンに負担がかかるのであまり多くはやらない。」(古賀)

DAY 2
初日がいきなりDAY2のコース。
高低差激しい。
サービスパークにはファイサル王子。
「ヨルダンに来てくれてうれしい。」
ローブは車から出てくるときに上半身はつなぎを脱いでいる。
「いいからだしてますね(笑)」(栗田)
「もとは体操の選手です」(福井)


「以前、ローブが他車と衝突したことがある。」(古賀)
「あれはかなり話題になりましたね。」(福井)

オジェが首位走行。

SS12でローブはコース途中で停車。時間調整した。
「方法論としては大変斬新だが、時間差は中途半端。2位にいてこの差じゃ意味がない」(福井)
ラトバラもスローダウン。
オジェはスローダウンせずに31.6秒差の首位。

DAY 3
SS17 ペター・ソルベルグ。ジャンプの着地でスピン。
カメラマンに向いて飛んで行った。崖の途中で止まった。
「ペターは速いけど、限度感が出てきた。」

ローブはミスコースして後退。
ラトバラはどんどん詰めていってトップ。最終1つ前終了時で、ラトバラとオジェは0.5差。
最終SS20はパワーステージ。
オジェが逆転して優勝。 ラトバラとは0.2秒差。

2011/04/24

[WRC] 2011 第2戦 メキシコ

World Rally Championship
2011年 第2戦 メキシコ
Rally Guanajuato Mexico

JSPORTS ESPN
MC: 栗田佳織
解説:福井敏雄、古賀敬介

特徴:高地でエンジンパワーが落ちる。だいたい20%から30%程度落ちるらしい。
いろんな要素のグラベルがあり、ジャンプやウォータースプラッシュを演出として作成するなどショー的要素も。

1 セバスチャン・ローブ (S. LOEB)
2 ミッコ・ヒルボネン (M. HIRVONEN)
3 ヤリマティ・ラトバラ (J. LATVALA)

DAY 1
ヒルボネンはトップスタートでペースが出ない。オジェ、ローブは4番手、6番手スタートでトップ争い。
ラトバラとオストベルグがパンク。「ぶつけてないので原因がわからない。」(ラトバラ)
「今年からミシュランタイヤになったので昨年までと違う。」

ノビコフが速い。「なかなかいい。元気が良い。」(福井)

ペター・ソルベルグ。3位走行中にエンジントラブル。ワイヤーハーネスが一か所外れていた。リスタートはできたが13位まで後退。
「ドライバーが直すんですか?」(栗田)
「走行中は選手二人しか作業できない。」(福井)「ペターはメカニック経験があるので車が自分で組める。」(古賀)

DAY1 終了時点は オジェ、ローブ、ヒルボネン

DAY 2
ローブは途中ステージのスタートに遅れて50秒ペナルティ。

ローブ、ペターはサイドブレーキが壊れて使えなくなった。
ペターの車はシフトレバーが折れ、ジャンプへの進入でシフトダウンできずに空中でスピンした。

大きいジャンプポイントは "el brinco" (スペイン語で 「跳躍」)と呼ばれる場所。ここは観客がジャンプを楽しみに観戦に来ている。

DAY 3
トップスタートのオジェがスピン。左サスペンションが壊れてリタイア。

ペターは、スペアタイヤを1本にして軽量化、タイヤを最後まで温存してパワーステージのポイントを狙う。「ゆっくり走った。ホイルスピンもしていない。パワーステージを狙う。」(ペター)

パワーステージについて。「何度も試したアイデア。勝たなくてもポイントが取れる。一筋縄ではいかない。ラリーを盛り上げるためにはいいのでは。」(福井)

トップのオジェが抜けたので、ヒルボネン、ラトバラが2,3位。
「昔の自分のように慎重に走った。シトロエンには速さで勝てないのはわかっていた。予期せぬ2位になってよかった。」(ヒルボネン)

「エンジントラブルは残念。ポイントが獲得できたのでよかった。」(ペター・ソルベルグ)

2011/03/26

[WRC] 2011 第1戦 スウェーデン

世界ラリー選手権
2011年 第1戦 スウェーデン

MC: 栗田佳織
解説:福井敏雄、古賀敬介

2011年の新WRカーの初戦。
ホイールベースが短く、動きがクイック。
DAY 1 ではドライバー達も慣れない車で挙動が大きい。DAY2以降は慣れてきたようだ。
2011年モデルにはスタートでのエンストを防ぐローンチ・コントロールがない。
パドルシフトからフロアシフトになっているのでオンボードカメラでは右手の動きが大きい。

DAY1
コースは新雪が積もっていて、スタート順がタイムに影響する。最初の

午前の首位はマッツ・オストベルグ。
ドライバーの中でもヤリマティ・ラトバラは「特に車が安定しなかった。」
スタートでいきなりライトが外れた。

オストベルグは「速いのは前からだが、ミスが少なくなった。」(福井)

福井さんはトヨタ時代にスウェーデンで3勝している。いずれもトップチームではないセカンドチームだった。「北欧では地元ドライバーがファクトリーをやっつけるのが生きがい。」(福井)

オストベルグが首位でステージ終了。

DAY2
画面の回転数を見ていると8000rpmあたりまで回っている。
ローブが2度パンク。「シトロエンにタイヤトラブルは珍しい。」(福井)
「初戦にしてはトラブルが少ない。S2000のインフォメーションが役に立っている。」(福井、古賀)

雪道のラリーで道幅が狭いため、スピンした車は方向転換する場所を求めて逆走する。
サンデルが逆走してローブとすれ違う。

ミッコ・ヒルボネンは慎重に走りながらタイムを出し、DAY2 終了時点では、ヒルボネン、オストベルグ、ペター・ソルベルグ。

DAY 3
2011年のルール変更により、SSにパワーステージというボーナスポイント付きのステージが設けられた。SSのトップ3には3,2,1ポイントがそれぞれ与えられる。
ラトバラはスピン。「バンパーなしで走る時間が長い。」(福井)

ペター・ソルベルグは、リエゾンで速度違反して免許停止。そのため、コ・ドライバーが運転している。ペターは隣でアドバイスして完走。

ヒルボネンは首位を守って、1年ぶりの優勝。

1 ヒルボネン
2 オストベルグ
3 ラトバラ

2010年もヒルボネンはスウェーデンを勝った。その後のメキシコで調子を崩してシーズン中は復活出来なかった。「次戦に注目です。」(福井)

2011/03/02

[WRC] 2010 第13戦 GB

世界ラリー選手権
2010年 第13戦 グレートブリテン

放送:JSPORTS
MC: 山岸舞彩
解説:福井敏雄、古賀敬介

2011年シーズンから規格変更があるので、今のWRカーでは最後のラリー。
2011年の車は1.6リットル (現行は2.0リットル)。
タイヤは2メーク。

DAY 1
雨。
朝から32kmのSS2。「最初から32kmはすごい。まだ目が覚めていない。」(福井)
ラトバラはフィンランドで免許を取る前からイギリスでラリーを走っていた。「すごい若手が出てきた、と話題だった。」(福井、古賀)

ペター・ソルベルグはギアボックストラブル。

午後は雨が強くなる。SS6でラトバラは何かにヒットしてパンク。「窓がくもって前がよく見えなかった。」(ラトバラ)
ペターはギアボックストラブルは相変わらずだが好タイム。

終了時点で、ローブ、ペター、オジェ。

DAY 2
晴れ。
スタート順の影響は、ダートでは関係なくターマックでは先頭有利。
「フォードは好きなタイプのラリーで、大陸より有利と言う定説がある。」(福井)

SS8でオジェがロールオーバーしてリタイア。
ペターとローブがSS9では首位を入れ替わるが後でローブが戻る。
オジェは「101%ではなく99%で走ることを覚えると速くなる。」(福井)

DAY 3
ペターは最終日にはなぜかペースが上がらず。

ヒルボネンはラトバラに順位を譲る。「これを見るとトラブルなのか譲ったのか微妙ですね。」(古賀)
ラトバラはチャンピオンシップで2位になり喜んでいた。

ライコネンは「ほぼノーミス。ウィルソンより速いステージもあった。」(古賀)

ローブ、ペター、ラトバラ。

2011/02/22

[WRC] 2010 第12戦 スペイン

世界ラリー選手権
2010年 第12戦 スペイン

放送:JSPORTS ESPN
MC:山岸舞彩
解説:福井敏雄、古賀敬介

今年はFIAのレギュレーション変更でミックスサーフェスが可能になったので、スペインではステージ内ミックス。グラベルの中にターマックが混ざる。

キミ・ライコネンがシェイクダウンでクラッシュし欠場。
「このラリーが一番よい成績が残せる可能性のあるラリーだったので残念がっていた。」(古賀)

DAY 1
ミックス
SS1 は霧。土埃はすくない。
車はグラベルに合わせたセッティング。
「ホイールのストロークがしやすい。グラベルの基本セッティング」
「車高を下げてサスペンションを硬くすると、車が飛ぶのでグリップが弱くなる。」(福井)

ソルドは「硬すぎたかも」
スペイン地元で勝ちたいという気持が強く空回り。

午後は晴れた。
「霧の日は晴れる。これはほぼ100%当たります。」(福井)
オジェがローブよりも速い。

DAY 2
ターマック
SS9でオジェがスピンしてクラッシュ。「ペースノートの聞き違い、と言ってました」(古賀)
SS10 ペター・ソルベルグ「ローブに少しやさしくしてくれと言ったんだ」
ソルドはペースの落ちたヒルボネンに追いついてしまい、リアに当てて抜いていく。
「ペターは成長した。」「ペターの車のデフがあっていないのでアグレッシブにドライブしなければならなかった。」(古賀)

DAY2終了時点では、ローブ、ペター、ソルド

DAY 3
SS13 ペターはタイヤ温存で5秒失った。

最終順位は ローブ、ペター、ソルド

ソルド「ペターといい戦いができた。観客のためにスライドさせすぎた。この表彰台は観客に捧げる。」
ソルドはDAY 1では全くいいところがなく、表彰台どころではなかった。DAY2のグラベルから復活できた。 自分でも言うようにソルドはプレッシャーに弱いようだ。
ローブ「C4はターマックで全勝だ。ここで勝てなかったらミックスだったからターマックではないというつもりだったが、勝ったのでターマックと言う」

TV放送での三人の優勝予想は全滅。

TVでは最後に次期WRカーのちら見せ。
シトロエン、フォード、ミニ。この中ではミニが一番ホールベースが長い。
シトロエンの完成度が高そう。

2010/11/21

[WRC] 2010 第10戦 ラリージャパン

World Rally Championship

放送:JSPORT ESPN
MC: 山岸舞彩
解説:福井敏雄、古賀敬介

今年は札幌を中心としていくつか新しいコースも設定。

ペター・ソルベルグが風邪で高熱のため、イベントを欠席。
DAY1でも熱がある状態で走行。

番組のスタッフも札幌入り。
山岸舞彩は初日のドライバーにインタビュー。
福井敏雄がギャラリーステージで観客から「ロゥブと、小さいゥを使うのはなぜですか?」と質問される。
答えは「フランス語の音は日本語の音であらわすのが難しいので一番近いと思う表記にしている。」とのこと。

DAY 1
ローブは少し調子が出ない感じで6位をキープしているが、思ったよりも追い上げられない。コメントも「この走りはチャンピオンを狙う走りじゃないね。午後は調整して追い上げたいよ。」とか。
「コメントがヒルボネンのようですね。」(福井)
ペターがDAY1でトップ順位。
ソルドはデファレンシャルオイル漏れで4WDにならず。

DAY 2
SS13でペターがフライング(0.1秒ほどジャンプスタート)してしまい、10秒のペナルティを課される。
ここではオジェがスタート順を調整して2位スタートに下がる。
「ライコネンはアクセルを踏みきるのが好きなので、こういうtwistyなコースは難しいと思う。良く頑張っている。」(古賀)
ラトバラがSS14でシャフトにトラブル。ゴムのカバーに泥が入りそれがベアリングを破壊してしまった。


DAY3
ペター「ヒルボネンが誰かが勝つならペターがいいと言ってくれたよ。スタート順は不利だががんばる。」
これをヒルボネンに聞くと「もちろん自分が優勝したい。しかし、ペターはこれまで何年も苦しんできたので勝つ資格があると思う。」

SS19でライコネンは轍にスタック。抜けだせずにリタイア。
ヒルボネンは油圧トラブルで遅れ始める。
SS20でオジェがトップ。ペターの車にはSS20でステアリングにトラブルが発生。しかし、ペターはそれを伏せたままで走行を続けていた。
オジェはリピートステージでもリードをキープしてジャパンラリー初出場で初優勝。

ローブは5位に。

ペターはDAY1,2はトップ走行してファンの期待にこたえた。
フィニッシュ2位について「プライベーターでこのレベルに車を走らせるのはみなさんが思っているよりずっと大変です。」(福井)

今回は、福井氏が解説するコーナーが番組に挿入された。

1.FIAの給油所
ガソリンは指定ガソリンを使用するため、FIAがコントロールする給油所がある。
シード選手はFIAの指定燃料、それ以外は一般のガソリンを使っている。
シード選手の燃料は700円@1l, 一般は400円@1l。
シード選手の燃料は急ぎの場合は飛行機で運ぶこともあるらしい。

2.タイヤ
タイヤはコントロールされたものを使っている。
メーカーはピレリ。今回は1700本持ってきた。コンテナは2台。
サイドの部分が強くパンクは少ない。

「これでも少ない方で、自分がやっていたころは数千本ということもあった。」(福井)

山岸舞彩も周辺の取材。物販のテントを回ったり、ファンと交流したり。
午前6時の開門と同時にサービスパークにファンが走ってくるのには驚いた。サーキットで言えばパドックパスでパドック裏に来るようなものかな。

2010/10/17

[WRC] 2010 第9戦 ドイツ

WRC 世界ラリー選手権
2010年 第9戦 ドイツ

MC: 山岸舞彩
解説:福井敏雄、古賀敬介


405.67km 48kmのSSがある。
路面の変化が大きい。DAY1 は直線とヘアピン。ハンドブレーキを頻繁に使ってターン。
DAY2は軍用車両のテストコース。コンクリート路面がひび割れている。路肩には大きなブロック。

DAY 1
SS1 ペター・ソルベルグはスローパンクチャー。調子がよかったのにいきなり遅れた。
 ストバートチームにはフランソワ・デュバルがターマック職人として助っ人。ここでは良い成績を上げたこともある。ドライブシャフトを折ってしまった。「ドライブシャフトが折れるのはしょっちゅうです」(福井)

ソルドのコ・ドライバーが変わった。これまでのコ・ドラとはあまりうまくいっていなかったので、チームのスタッフドライバーが今回からコ・ドラに。「はじめてだがうまくやっている。」と満足げなソルド。「久しぶりに元気な走り。」(福井、古賀)

 SS6 ペターはまたパンク。ローブはすこしオーバーシュートした。

DAY 1のトップはローブ。ソルドは好調でローブについて2位。

 DAY 2

S7はグラベル。ヒルボネンはタイムが出ない。「自信がもてない。車なのか自分なのかわからないが自信がない。」とコメント。「マキネンが勝てなくなったことがあった。急に遅くなるとは考えられないのだが勝てなくなった。」(福井)
S11 ヒルボネン。ギアトラブルを起こしデイリタイア。このリタイアでヒルボネンは自力チャンピオンの可能性が消えた。

SS10とSS14が40km以上のロングコース。「ローブは集中力が切れない。」(古賀)
SS14のリピートステージでは「タイヤを持たせる走りをした。」(ローブ)

DAY 3
「ライコネンは細かいコーナーでミスをしている。」(古賀)「ラリーが面白いのはここから。」(福井)
ブロックはオルタネータが故障。「9位で終われると思っていた。」とがっくり。

SS19
ライコネンはステージトップタイム。これは参戦して初めて。

ローブはドイツ8連勝。同じラリーで8連勝というのはあまりないのでは。「グロンホルムがフィンランドで4連勝というのがありましたね。」(福井)
ソルドは確実なドライブで2位。

2010/09/30

[WRC] 2010 第8戦 フィンランド

WRC
2010年 第8戦 フィンランド

MC:山岸舞彩
解説:福井敏雄、古賀敬介

フィンランド人以外がほとんど勝っていないフィンランドラリー。

今年は2日間のイベントに再構成されており、距離は変わらないのでスケジュールがきつい。

ユハ・カンクネンが8年ぶりにスポット参戦。50歳になったこととラリーの60年記念。
コメントが独特な人で、インタビュワーがステージのゴールで車について聞くと「私は車に乗って運転するだけだよ。」と細かいセッティングは要求していないらしい。
「ひげが無いと違う人に見えます。」(古賀)
「器用なドライバー。環境に自分を合わせる。」(福井)

最終順位は8位。「ヒルボネンに隣に乗ってもらって教えてもらった。イタリアでヒルボネンを隣に乗せて教えたのはそんなに前ではないのに立場が逆になった。」
「「自分にとってこれ以上はないよ。フィンランド人としては2番目の順位だ。」
と少し涙ぐみながらコメント。


DAY 1
暑かった。
地元の人たちは家の前に棒を立てて、境界を示している。この棒はラリーが終わったころには車に倒されて無くなる。

SS4ではヒルボネンが大クラッシュ。何回回転したかわからない、とコ・ドライバー。
ドライバーには怪我はなかったようだ。
「ジャンプの着地が前輪の片方だけになって、その車輪を中心に回転したかのよう。」(福井)
このクラッシュでリタイア。サービスパークではカムコーダーのビューファインダーで録画した自分のクラッシュシーンを確認していた。

ラトバラがDAY1のトップ

DAY 2
オジェが速い。「2回目のフィンランドでこれだけ速いのはすごい。」(古賀)「今年のラリーでリタイアがない。これはワークスでは使ってみたいと思うドライバー。」(福井)

早朝に雨がふってちょっとしっとりしている。ルーズグラベルが落ち着いていて良い条件。

オジェはラトバラを追ってタイムを上げる。逆にペター・ソルベルグがなぜか徐々にタイムを落とす。
ローブはオジェほどではないが順位を少し上げて3位に入った。

ラトバラの最終ステージを見守るフォードのチームテントは緊張で静かになっていた。最後の最後まで安心できないラトバラだからこそか。
ラトバラはフィンランド人としてフィンランドラリーで優勝できてよかった、3歳のころからラリーをやりたいと思っていた、と。史上最年少優勝となった。

2010/08/11

[WRC] 2010 第6戦 ポルトガル

World Rally Championship
放送:JSPORTS ESPN
司会:山岸舞彩
解説:福井敏雄、古賀敬介

2010年5月28-30日
Vodafone Rally de Portugal
ラリー・ポルトガル

ヨーロッパにもどってきたWRC。
ポルトガルはスムーズグラベル。砂埃に近い状態の路が続く。
2009年、ラトバラが200mぐらい転落する大事故を起こしたコース。
コース幅の狭いところが多く、山道に近い。

福井さんがずっと注目していたオジェがこのレースでWRC初勝利。しかもローブをおさえきった。
ドライビングに切れがあるという評価。しかもタイヤのマネジメントがうまいらしい。
今年はジュニアチームだがワークス昇格も近いか。ラトバラよりも安定しているような気がする。

最終結果

順位ドライバーチーム車種
1オジェ(Sebastien OGIER)Citroen Junior TeamCITROËN C4 WRC
2ローブ(Sebastien LOEB)Citroen Total World Rally TeamCITROËN C4 WRC
3ソルド(Dani SORD)Citroen Total World Rally TeamCitroën C4 WRC
4ヒルボネン(Mikko HIRVONEN)BP FORD ABU DHABIFord Focus RS WRC 09
5P. ソルベルグ(P. SOLBERG)Petter Solberg World Rally TeamCitroen C4 WRC
6ウィルソン(Matthew WILSON)Stobart M-Sport Ford Rally TeamFord Focus RS WRC 08



DAY 1
スタート前のドライバーのコメントは、
  • 狭い
  • テクニカル
  • 曲がりくねった
  • クレスト

スーパーSS。スタジアムの中は滑りやすくペースが出ない。ここでペター・ソルベルグはタイヤをぶつけて傷めてしまう。
掃除役のローブはペースが上がらず。オジェが速い。
「オジェは表情が落ち着いている。」(福井)
ローブの走行中にバイクが逆走してくる。「バイクが来たが向こうも見えたし、こちらも見えたから避けられた」(ローブ)。「ローブはバイクが逆走してきたのに落ち着いてます。」(古賀)
ソルドはジュニアチームのオジェが速いのでつらい立場。「フランスのシトロエン、フランス人のオジェ、スペイン人のソルド。フランス人優先ということはあるだろう。」(福井)

DAY 2
コースのリズム変化が大きい。
ローブのスタート順が下がる。ここで盛り返したいところ。
ソルド「スペアタイヤ2本。本当は4本積みたいところだが、場所がない。」
ケン・ブロックはラリー前にマルコ・マルティンに同乗アドバイスを受ける。SS4でリタイア。

ローブは最初のステージでタイムが上がらず。オジェとのタイム差が縮まらない。タイヤを大切にし過ぎた、とコメント。
「オジェはタイヤの使い方がうまい。」(古賀)
SS9,10。川渡りが危ない。難コース。
ラトバラは木にリアから衝突しリタイア。「ペースノートのミス。このあたりで唯一の木に当たるとはついてない。」
ヒルボネンが不調。「トミ・マキネンの不調と似ている。モチベーションの問題。」(福井)
オジェは表情があまり変わらない。

DAY2 を終わって、オジェとローブは20秒程度の差。

DAY 3
最初の2ステージでは、ローブが10秒程度迫る。
SS14,15は5秒ずつ詰める。
3位争いは、ペター、ソルド、ヒルボネン。
ペター「ステアリングの何かが緩んでいる。全くきかない。」
あとでわかったことだが、ステアリングのボルト2本が外れていた。
「わからなくてよかった。わかっていたら怖くて走れません。」(福井)

後半のリピートステージでは、プッシュしているにもかかわらずオジェとのタイム差が変わらない。
「オジェが速い。新たなライバルの出現。」(ローブ)
「この勝ち方はローブが今までやってきたことだったんですね。最初はリードしてあとはそのリードを維持しながら追いつかれたらちょっと引き離す。」(福井)

オジェは初優勝。「セバスチャンを抑えて勝てて完璧。」
オジェはWRC27戦目で優勝。ローブは22戦目。

2010/06/27

[WRC] 2010 第5戦 ニュージーランド

World Rally Championship
放送:JSPORTS ESPN
司会:山岸舞彩
解説:福井敏雄、古賀敬介

2010年5月7-9日

ニュージーランドはスムーズグラベル中心のラリー。路面がかまぼこ型だったりバンクしていたりして、車がゆらゆら揺れる様子がダンスのようだ、と形容される。南半球の季節は秋。
いつもよりも乾燥したラリーだ、とのこと。
400kmを走行するので長い。
「今年からFIAの規制がゆるくなり400kmまでコースを伸ばせる。」(福井)


最終結果

順位ドライバーチーム車種
1ラトバラ(Jari-Matti LATVALA)BP FORD ABU DHABIFord Focus RS WRC 09
2オジェ(Sebastien OGIER)Citroen Junior TeamCITROËN C4 WRC
3ローブ(Sebastien LOEB)Citroen Total World Rally TeamCITROËN C4 WRC
4ヒルボネン(Mikko HIRVONEN)BP FORD ABU DHABIFord Focus RS WRC 09
5ソルド(Dani SORD)Citroen Total World Rally TeamCitroën C4 WRC

6
ウィルソン(Matthew WILSON)Stobart M-Sport Ford Rally TeamFord Focus RS WRC 08



DAY 1

北のコース。ルースグラベルで先頭スタートが不利。
ローブが橋の欄干の手前でリアを振り出してサイドから欄干にぶつけてドアが閉まらなくなる。この修理のためにかなりの時間をロスして8番手あたりまで後退。
翌日のスタート順位を調整するためにスピード調整するが、オジェは失敗。コドライバーと行き違いがあった。
ペター・ソルベルグ「思い切り行く。」
ペターにとってはローブが前にいないのは誤算。
ローブは「さすがに落ち込んでいたが、心の底ではまだ勝ちをねらえると思っている。」

DAY 2
一番手スタートがペター。グラベルではかなり滑っている。当然タイムは出ない。
ペター「楽しんでいる。精一杯やっている。」
ローブとオジェのオンボードではハンドルさばきのスピードが速い。
スーパーSSはサーキットだが、コースサイドのグラベルを思い切り使うのでコース上には泥が乗る。
「サーキットは掃除が大変ですね。」(山岸)
ローブはスーパーSS以外はトップタイム。
オジェはスーパーSSではローブよりも速い。


DAY 3
DAY 2終了時点での順位は、オジェ、ローブ、ラトバラ。オジェとローブのタイム差は5秒差しかない。
「ローブが追い上げてくるとは思っていたがここまで来るとは」(古賀)
SS18ではオジェがスピン。
SS19ではローブがコースアウト。
「ペターは楽しそうですね。」(山岸)
「セカンドチームで上を破るのは楽しみなんですね。」(福井)
 SS21ではペターが電柱にヒット。ペター「どうしても優勝したかったので無理してしまった。」
 ローブもオジェもスピン。


ラトバラが2.4秒差で優勝。最終ステージでトップゴールして大喜び。
ラトバラは今回はステージトップを取らず、コンスタントにタイムを積み重ねて結果的に優勝した。

オジェはゴール直前でのスピンで、このスピンがなければ優勝できたかも。
「神様のような運転をするドライバーも人間だったということですね。」

2010/06/08

[WRC] 2010 第4戦 トルコ

世界ラリー選手権(WRC)
2010年4月16日から4月18日 第4戦 トルコ
Rally of Turkey

放送:JSPORTS ESPN
実 況:山岸舞彩
解説:福井敏雄。古賀敬介。

開催地がイスタンブールの近くに移動した。黒海とマルマラ海の両方を使う観光にもよいコース。
コースが山を切り開いて作った人工的な道を多く使うので、道幅が変わるところが時々ある。またコーナーの大きさもまちまちで、リズムが取りにくい。
DAY3に降雨のためステージキャンセルがあった。
ローブは3連勝。ヒルボネンが初戦以来の表彰台。ペター・ソルベルグは3戦連続の表彰台。


最終結果

順位ドライバーチーム車種
1ローブ(Sebastien LOEB)CITROËN TOTAL WRTCITROËN C4 WRC
2P. ソルベルグ(Petter SOLBERG)PETTER SOLBERG WORLD RALLY TEAMCITROËN C4 WRC
3ヒルボネン(Mikko HIRVONEN)BP FORD ABU DHABIFORD Focus RS WRC 09
4オジェ(Sébastien OGIER)CITROËN JUNIOR TEAMCitroën C4 WRC
5ライコネン(Kimi RAIKKONEN)CITROËN JUNIOR TEAMCitroën C4 WRC

6
ビラグラ(Federico VILLAGRA)MUNCHI'S FORD WORLD RALLY TEAMFord Focus RS WRC 08


混合路面
2010年はFIAのルール変更により、グラベルとターマックを混合したコースでもよいことになった。トルコは開催地が移動したこともあって今回はターマックが混ざるグラベルラリー。ターマックとは言っても、砂利が浮いてざらざらした路面で通常のターマックではない。「この路面でターマックだと騒がなくても良い」(福井)。このターマックでは、シトロエンチームは摩耗したタイヤを使うことでグリップをよくする作戦に出たが、路面がきれいではないため、かえってペースが落ちる、パンクを心配しながら走らなければならないなど副作用が大きかったようだ。

DAY1
大きい石が多い。キプロスやギリシアのダートラリーに近い雰囲気。
 ヒルボネンはしばらく勝てていない。「走りにバランスがない。何としても勝たなければならない。」(古賀)
ライコネン「前回、初ポイントを取ったことがよかった。完走狙いで行く、と言っていた」(古賀)
ケン・ブロックが参戦。コーナーで切り株に乗り上げてスイングアームをこわす。
オジェが好調でSS3ではトップに出た。
「この人は運転が切れてきた。よーいどんで走ったらローブよりも速いかもしれませんね」(福井)
「シトロエン内でもオジェがローブより速いという人も」(古賀)
SS7では大きいジャンプ。ジャンプしすぎて着地でタイヤがはずれたドライバーも。

DAY 1順位は、オジェ、ソルド、ヒルボネン。

DAY 2
ターマックが混ざるということで、シトロエンはユーズドタイヤを使う作戦。ところが、ターマックとはいえ「ざらざら」な路面で普通のターマックよりもスライドするドライバーが大半。「コース脇で見ていたら大量に砂利をかけられて、「どこがターマックじゃぁ!」という感じでした。」(古賀)
午前中を終わってオジェは「(ユーズドタイヤを使うのは)悪くはないが良くもない。」
ローブは、できるだけプッシュする作戦を取りたいと答える。後から考えるとこれはDAY3の雨を確信してのことだった。オジェは高速コースでいきなりタイヤバースト。何をヒットしたわけでもなくいきなりバーストしてコース脇に止まり、フロント部分が大きく壊れた。
ラトバラはSS10でロールオーバー。「ペースノートに全速力でと書いてあったので…。」
午後は各チームともグラベルタイヤでターマックを走った。

DAY 2順位はローブ、ペター、ヒルボネン。

DAY 3
雨で午前の2ステージキャンセル。
ペター・ソルベルグは逆転を狙っていたので、かなり残念そう。
午後は乾いてきたので午前にキャンセルしたステージを走行。泥道で先行するローブが有利。
ペターやソルドは緩いコーナーで止まり切れずコースアウト。ソルドはここでコースアウトして車をこわした。低速コーナーだが路面が全くグリップしない。「10秒ぐらい失った」(ペター・ソルベルグ)
ヒルボネンはコースをはずれてパンク。「すべて自分のせいだ。」
リアタイヤはバーストしたままの走行でビリビリに。

ライコネンはビラグラより上位。「ノーミス。ハーフスピンが一回あったかどうか。ゆっくり走るよ、と言っていてもスピードが出てしまうらしい。」(古賀)
「レーシングドライバーから来て、ペースノーと走行ができるようになったのは立派なもの。」(福井)

ヒルボネンは3位で久しぶりの表彰台。
ペター・ソルベルグは、2位は嬉しいが勝てるかもしれなかったので残念そう。
「2004,2005年ぐらいの絶頂期の走りが戻ってきている。」(古賀)