2010年4月16日から4月18日 第4戦 トルコ
Rally of Turkey
放送:JSPORTS ESPN
実 況:山岸舞彩
解説:福井敏雄。古賀敬介。
開催地がイスタンブールの近くに移動した。黒海とマルマラ海の両方を使う観光にもよいコース。
コースが山を切り開いて作った人工的な道を多く使うので、道幅が変わるところが時々ある。またコーナーの大きさもまちまちで、リズムが取りにくい。
DAY3に降雨のためステージキャンセルがあった。
ローブは3連勝。ヒルボネンが初戦以来の表彰台。ペター・ソルベルグは3戦連続の表彰台。
最終結果
順位 | ドライバー | チーム | 車種 |
1 | ローブ(Sebastien LOEB) | CITROËN TOTAL WRT | CITROËN C4 WRC |
2 | P. ソルベルグ(Petter SOLBERG) | PETTER SOLBERG WORLD RALLY TEAM | CITROËN C4 WRC |
3 | ヒルボネン(Mikko HIRVONEN) | BP FORD ABU DHABI | FORD Focus RS WRC 09 |
4 | オジェ(Sébastien OGIER) | CITROËN JUNIOR TEAM | Citroën C4 WRC |
5 | ライコネン(Kimi RAIKKONEN) | CITROËN JUNIOR TEAM | Citroën C4 WRC |
6 | ビラグラ(Federico VILLAGRA) | MUNCHI'S FORD WORLD RALLY TEAM | Ford Focus RS WRC 08 |
混合路面
2010年はFIAのルール変更により、グラベルとターマックを混合したコースでもよいことになった。トルコは開催地が移動したこともあって今回はターマックが混ざるグラベルラリー。ターマックとは言っても、砂利が浮いてざらざらした路面で通常のターマックではない。「この路面でターマックだと騒がなくても良い」(福井)。このターマックでは、シトロエンチームは摩耗したタイヤを使うことでグリップをよくする作戦に出たが、路面がきれいではないため、かえってペースが落ちる、パンクを心配しながら走らなければならないなど副作用が大きかったようだ。
DAY1
大きい石が多い。キプロスやギリシアのダートラリーに近い雰囲気。
ヒルボネンはしばらく勝てていない。「走りにバランスがない。何としても勝たなければならない。」(古賀)
ライコネン「前回、初ポイントを取ったことがよかった。完走狙いで行く、と言っていた」(古賀)
ケン・ブロックが参戦。コーナーで切り株に乗り上げてスイングアームをこわす。
オジェが好調でSS3ではトップに出た。
「この人は運転が切れてきた。よーいどんで走ったらローブよりも速いかもしれませんね」(福井)
「シトロエン内でもオジェがローブより速いという人も」(古賀)
SS7では大きいジャンプ。ジャンプしすぎて着地でタイヤがはずれたドライバーも。
DAY 1順位は、オジェ、ソルド、ヒルボネン。
DAY 2
ターマックが混ざるということで、シトロエンはユーズドタイヤを使う作戦。ところが、ターマックとはいえ「ざらざら」な路面で普通のターマックよりもスライドするドライバーが大半。「コース脇で見ていたら大量に砂利をかけられて、「どこがターマックじゃぁ!」という感じでした。」(古賀)
午前中を終わってオジェは「(ユーズドタイヤを使うのは)悪くはないが良くもない。」
ローブは、できるだけプッシュする作戦を取りたいと答える。後から考えるとこれはDAY3の雨を確信してのことだった。オジェは高速コースでいきなりタイヤバースト。何をヒットしたわけでもなくいきなりバーストしてコース脇に止まり、フロント部分が大きく壊れた。
ラトバラはSS10でロールオーバー。「ペースノートに全速力でと書いてあったので…。」
午後は各チームともグラベルタイヤでターマックを走った。
DAY 2順位はローブ、ペター、ヒルボネン。
DAY 3
雨で午前の2ステージキャンセル。
ペター・ソルベルグは逆転を狙っていたので、かなり残念そう。
午後は乾いてきたので午前にキャンセルしたステージを走行。泥道で先行するローブが有利。
ペターやソルドは緩いコーナーで止まり切れずコースアウト。ソルドはここでコースアウトして車をこわした。低速コーナーだが路面が全くグリップしない。「10秒ぐらい失った」(ペター・ソルベルグ)
ヒルボネンはコースをはずれてパンク。「すべて自分のせいだ。」
リアタイヤはバーストしたままの走行でビリビリに。
ライコネンはビラグラより上位。「ノーミス。ハーフスピンが一回あったかどうか。ゆっくり走るよ、と言っていてもスピードが出てしまうらしい。」(古賀)
「レーシングドライバーから来て、ペースノーと走行ができるようになったのは立派なもの。」(福井)
ヒルボネンは3位で久しぶりの表彰台。
ペター・ソルベルグは、2位は嬉しいが勝てるかもしれなかったので残念そう。
「2004,2005年ぐらいの絶頂期の走りが戻ってきている。」(古賀)
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