以前から強制加入PTAを優良だと推薦しているのはおかしいのではないか、と神奈川県とやりとりされていたまるおさんのblogにて、文部科学省から都道府県の教育委員会への文書通達が出たことを知った。
「PTAが任意加入の団体であることを前提に」と明記している部分が従来からの変更点。
「できる限り多くの保護者と教師が主体的にPTA活動に参加できる」ような組織運営の工夫をどのように評価して順位づけするのか審査する側は大変だな、と思う。
自分が中学校のPTA本部スタッフだったころの海老名市では、市P連内で順番に推薦される学校が決まっていた。順番の年度に当たれば推薦されるので、自分で自分の属するPTAの推薦文を書く。たまたま2008年度が「当たり」の年度だったので会長から頼まれて推薦文を書いた。自薦がだめ、という規定はないようだ。この推薦文で県Pの大会で海老名市代表のような形で表彰されたはず。
海老名市で(2009年度)任意加入を明確に保護者に説明しているところはないと聞いているので(2010年には変わったかもしれない)、今年度はどうするのだろう。横並びで形式的に「任意加入」だが、「全員加入している」(笑)ことにしたりするのだろうか。
柏ヶ谷中学校は会則には任意条項があるので「任意加入」は明示していると言えるのだが、保護者は入学時点で会則を見る前に会員にされているので、運営上は「任意」になっているとは言えない。
ごく少数会費を支払わない保護者はいた(会計の会費収入から逆算してみた)ので、その保護者はもしかしたらPTA活動に賛同していなかったのかもしれないが、退会という形はとっていなかった。
この体制は本部にいながら変えられないままPTAをやめたので、保護者には申し訳なかった。
上記のまるおの雑記帳blogには文部科学省からの文書内容が掲載されていた。それよれば以下のとおりだそうだ。
***
事務連絡
平成22年4月26日(右寄せ)
各都道府県教育委員会 生涯学習・社会教育担当課 御中
文部科学省生涯学習政策局 社会教育課(右寄せ)
平成22年度優良PTA文部科学大臣表彰について(中寄せ)
優良PTA文部科学大臣表彰につきまして別添のとおりご連絡させていただきます。
今年度は、優良PTA文部科学大臣表彰要項に基づき(引用者注1)、各都道府県教育委員会から提出される調査表(別添1)の記載項目と記載例を一部変更しております(引用者注2)。これは、PTAが任意加入の団体であることを前提に、できる限り多くの保護者と教師が主体的にPTA活動に参加できるよう組織運営や活動内容の工夫をしている団体を適切に評価できるようにするものです。優良PTAの推薦にあたっては、変更点をご確認いただくと同時に、以下の点に注意して審査、推薦いただけますようお願いいたします。
記(中寄せ)
<審査・推薦に当たって>
1 都道府県教育委員会における優良PTA選考の際、PTA等の関係者や学識経験者を含めた選考委員会の設置、もしくはこれに代わる既存の組織等に諮るなどの措置を講じ、適切な選考過程を経ること。
2 また、国立大学附属学校PTAや私立学校PTAについても、活動状況を十分把握の上、適切に選考されるよう配慮すること。
3 選考に当たっては、幼稚園、高等学校、特別支援学校のPTA団体のうち、必ず1団体は含むこと。
以上(右寄せ)
<提出について>
提出期限:平成22年6月14日(月)
提出方法:(略)
「海老名市は自動加入なので推薦なし」ってのも面白いと思うが、さすがにそれは無理か。
追記:
神奈川県教育委員会の担当部署はこの文書の内容を各市へ送達しないことにしたとのことが、上記blogのエントリに上がっていた。各市町村で既に動き始めているので今年は知らせないらしい。来年になったら担当者も変わってうやむやになってしまわないかな?
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