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2010/02/02

林 成之 「<勝負脳>の鍛え方」

「勝負に勝つには」という切り口で脳のことばかりではなく、スポーツ医学的な話も織り交ぜて「脳や神経の特性をどのように利用すればよいか」を説明している。

サイコサイパネティックス理論を著者流に応用していたりもするので、好き嫌いはあるかもしれないが、言っていることは、たとえば、池谷裕二の著作で言われていることと大きく違ってはいない。

最近、ある知り合いが「ちょっと調子の悪い時でも人と話す用事があると、その後は調子が良くなる」とblogに書いていた。この本でも高橋尚子が金メダルを取ったマラソンの後、自分の頭の中で友人たちと会話しながら走ったという事例を引き、会話をすると脳のある部位が刺激されるため脳の疲労を取ることができる、と説く。

性格の明るい人は脳の治療で治りやすく、性格の暗い人は治りにくい、かつ、脳の疲労を回復させる上でも性格が明るいことが重要、という。ここで「明るい」とは、「苦しい状況そのものを好きになる」ということ。脳の疲労は通常の生活のストレスでも発生するらしい。

「脳」本ブームも一段落したかな、と思っていたら最近この本の著者が新刊を出していた。


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