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2009/06/27

[WTCC] 2009 Round 5,6 マラケシュ

世界ツーリングカー選手権(WTCC)
2009年5月2, 3日 モロッコ マラケシュ(MARRAKECH)
放送:GAORA

実況:ピエール北川
解説:木下隆之

今回から補正ウェイト(2008のサクセスバラストのようなもの)が積まれる。
車種ごとにウェイトがかかるので、BMWとSEATが重くなりシボレーが軽くなる、というようにドライバー個人ではなく車種で同じウェイトハンデ。

マラケシュは初開催。狭いストリートコースでストレートとシケインの複合コース。カーブはあまり多くなく、長円形を回る変形オーバルのような形。まわりをホテルが取り囲みホテルからの観戦を想定した作り。
「コンクリートジャングル」とピエールも木下氏も言うようにマカオとも似た壁が近いコースでコースオフするとすぐ壁。

前戦から1カ月ほどの休みがあり、LADAはここから新マシンを投入、シボレーCruzeも熟成している。BMWはフロント周りの外観が若干変化した。

Race 5
最終結果

1ハフ(Robert HUFF)Chevrolet
2タルキーニ(Gabriele TARQUINI)SEAT Sport
3ジェネ(Jordi GENE)SEAT Sport
4イバン・ミュラー(Yvan MULLER)SEAT Sport
5モンテイロ(Tiago MONTEIRO)SEAT Sport


シケインは縁石に乗り、片輪を浮かせながら曲がっていく。
BMWが予選から不調で予選のトップがインデペンデントのエングストラーになっている。ワークスはさらに下位に沈んでいる。補正ウェイトが40kgになっている影響か。

スタートからハフがトップ。リデルのクラッシュでSCが入り、リスタートする。
ハフのシボレーの後ろは全部SEATになっている。
ハフはトップを守り切り、シボレーCRUZEに初勝利をもたらした。

「このコースはストレートエンドのカーブでのブレーキングで抜くことになるが、ブレーキに厳しいので走っているうちにブレーキがスポンジのようにふわふわになり、パッドの状態が悪くなって効かなくなる。エンジンがおそくなったりタイヤが摩耗するのは我慢できるが、ブレーキがきかないコーナーに入っていくのは怖い。」木下氏。

Race 6
最終結果

1ラリーニ(Nicola LARINI)Chevrolet
2イバン・ミュラー(Yvan MULLER)SEAT Sport
3ハフ(Robert HUFF)Chevrolet
4ヨルグ・ミュラー(Jorg MULLER)BMW Team Germany
5タルキーニ(Gabriele TARQUINI)SEAT Sport

時間がたったため、路面温度は54℃。
「タイヤの許容範囲ぎりぎり。ヨコハマタイヤのエンジニアは大騒ぎですね。」木下氏。

リバースグリッドでヨルグ・ミュラーがポールポジション。
Race 5の9位には地元のインデペンデントのベナーニがいたので、「8位に入ってポールポジションだと面白かったのですが」木下氏。

リデルはRace 5のクラッシュの影響で出走せず。シリーズチャンピオンを考えると痛い。
多くの車がスタートから突っ込んでくるのは「ブレーキ状態が悪くなることが分かっているため、今のうちにと考えているのだろう。」木下氏。

スタートでクラッシュがありSCが導入されて2周追加。

ハフはリバースで8位スタートだったが、好調で4位まで上がってくる。ヨルグ・ミュラーはハフを抑えながらの走行でカーブでオーバースピードで進入し壁にヒットしてペースが落ちる。ハフはイバン・ミュラーの後ろについてパッシングしているが、抜きどころの少ないコースでパスできず3位。

木下氏は2009年は海外のレースで活動するらしく、パートナーがトム・コロネルになるそうだ。

ラリーニは初優勝。89レース目での初優勝に本人は「信じられない。」2008年シーズン終了時点ではワークスのシートも危ういかといううわさもあった。

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