NASCAR
sprint cup シリーズ 第9戦 AAron's 499
2009年4月18日 アラバマ州 タラデガスーパースピードウェイ
放送:G+、解説:桃田健史 実況:福徳一志
デイトナの兄弟コースとも言える。
高速コースで吸気制限エンジン(リストリクタープレート)での走行。
2.66マイルを188周。
バンク角は33度のTri-Ovalコース。
「路面はものすごくでこぼこ。スポッターとのコンビが重要。見えない後ろを教えてもらって位置取りする。話はパターンを決めて、最後の方になったら順位だけを教えてくれ、などと言っておく。」桃田氏。
国歌はKatie Stam (2009 MIiss America)
"Start Youe Engines"は大学のFootballコーチ。
「視聴者からのメールで、NASCARどうなってんだ。ぶつかんないじゃないか、と言われる。おとなしいレースが多い。ドッカンドッカンやっていただきたい。」桃田氏。
TVでは前日のマットケンゼスの車が宙を回転しながらコースに落ちるというクラッシュ映像。
最終結果
7周目と最終ラップに激しいクラッシュ。7周目は14台が巻き込まれるbig one.
最終ラップは、カール・エドワーズ (Carl Edwards)とブラッド・ケセロウスキ (Brad Keselowski)が前後のパックになっている状態から、一端斜め前に出たエドワーズがゴール直前でイン側を締めようとしたところ、イン側にいたケセロウスキが後ろから追突し、エドワーズの車は2回転(?)ほど宙を舞い、観客席のフェンスに激突し炎上。ケセロウスキはこれにより優勝した。デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)の前を走っていたライアン・ニューマン (Ryan Newman)はエドワーズの巻き添えになり3位。ニューマンの後ろにいたジュニアは直前の4位から2位に。
デビット・レーガン
前日のNationWideで優勝。レース前のインタビューで、このレースでも「勝っておいしいコカコーラが飲みたい。」と。
コカコーラがスポンサーだ。「うまく宣伝するように教育されている。」桃田氏。
スーパースピードウェイ
ドラフティングをうまく使うと速度が上がる。今回のレースでは2台がくっついて走行するパックのときが最も速くなり、ジュニアやケセロウスキもこれを利用して上位に入った。ドラフティングで順位を上げられるため、誰がトップに立ってもおかしくなく、20台以上が一度トップに立ったのでは。
ここが得意なドライバーの中には、マイケル・ウォルトリップ、エリオット・サドラー、ジョー・ネメチェックなどのベテラン勢もいる。 レース中は全員が良い位置に付ける場面があった。
ブラッド・ケセロウスキ
以前はジュニアのチームでNationWideで走っていたことがあり、DEI時代のジュニアが育てていたドライバー。予選後にエンジン交換して後ろからのスタートだったが、ドラフティングをうまく使って優勝。
最後のエドワーズとのクラッシュは、「申し訳ないとおもうが、これがNASCARだ。」と興奮気味に言っていた。一勝もできずにドライバー人生を終える人も多い中で勝てるというのは努力もし才能もある、ということだろう。ヘンドリックス レーシング (Hendricks Motorsports)のものを使っているチームなので、ヘンドリックの車が今シーズンは非常に良いということだと言える。
ジュニア
久しぶりの上位フィニッシュ。このコースが得意で「やるべきことはわかっている」というだけのことはある。マーティン・トゥーレックス ジュニア (Martin Truex Jr.)などと2台で前後に組んで上位に上がる。
このレースまでの3戦は、ヘンドリックス レーシング (Hendricks Motorsports)が3連勝していたので勝たなければならないレースだったし、勝てるチャンスはあったのだが、最終ラップの位置取りが難しいところだったのかもしれない。それでも、リードラップも走りクラッシュを避けて2位に入れたことは今シーズンの調子を考えれば上出来かな。
ルーキー
10以内にルーキーのロガーノとスピードが入った。FOXのTV放送ではHOME DEPOT提供の "ROOKIE FILE"というコーナーがある。HOME DEPOTがロガーノのスポンサーであるためこのコーナーには必ずロガーノが登場することになっている。
Race on Sunday, Sell on Monday
桃田氏が言っていたNASCARのマーケティングの言葉。日曜日にレースを見た人が月曜日にスポンサーの商品を買うらしい。今回はカイル・ブッシュ (Kyle Busch)がぺディグリー(ペットフード)で出場。犬のペイントで走る。これを見た子どもが、ぺディグリーを食べさせると僕の犬も速く走るの?とか本気で言うそうだ。
設備整備
コース上にある信号機(イエローを知らせたりするためらしい)のカバーが落下。車の走る振動を受けて緩んで外れてしまった。2008のレースでは信号が落ちてしまったこともあった。アメリカの設備点検のレベルって正直どうなんだろうと思う。「事故になるのはドライバーの運」みたいな感じなんだろうか。
ガムテープ
アメリカのレースでは"duck tape"という。日本でいうガムテープと同じもの。日本でも使うような幅の広いテープでシャーシを修復する。duck(あひる)のマークがプリントしてあるのでそういうらしい。これに対抗して最近は "Gorilla tape"があるとか。ガムテープを貼るやり方も指導されていて、スポンサーロゴを隠さないように貼ることになっている。
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