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2009/06/16

[NASCAR] 2009 第9戦 タラデガ

NASCAR
sprint cup シリーズ 第9戦 AAron's 499
2009年4月18日 アラバマ州 タラデガスーパースピードウェイ
放送:G+、解説:桃田健史 実況:福徳一志

デイトナの兄弟コースとも言える。
高速コースで吸気制限エンジン(リストリクタープレート)での走行。
2.66マイルを188周。
バンク角は33度のTri-Ovalコース。
「路面はものすごくでこぼこ。スポッターとのコンビが重要。見えない後ろを教えてもらって位置取りする。話はパターンを決めて、最後の方になったら順位だけを教えてくれ、などと言っておく。」桃田氏。

国歌はKatie Stam (2009 MIiss America)
"Start Youe Engines"は大学のFootballコーチ。
「視聴者からのメールで、NASCARどうなってんだ。ぶつかんないじゃないか、と言われる。おとなしいレースが多い。ドッカンドッカンやっていただきたい。」桃田氏。
TVでは前日のマットケンゼスの車が宙を回転しながらコースに落ちるというクラッシュ映像。


最終結果

7周目と最終ラップに激しいクラッシュ。7周目は14台が巻き込まれるbig one.
最終ラップは、カール・エドワーズ (Carl Edwards)ブラッド・ケセロウスキ (Brad Keselowski)が前後のパックになっている状態から、一端斜め前に出たエドワーズがゴール直前でイン側を締めようとしたところ、イン側にいたケセロウスキが後ろから追突し、エドワーズの車は2回転(?)ほど宙を舞い、観客席のフェンスに激突し炎上。ケセロウスキはこれにより優勝した。デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)の前を走っていたライアン・ニューマン (Ryan Newman)はエドワーズの巻き添えになり3位。ニューマンの後ろにいたジュニアは直前の4位から2位に。


順位ドライバーゼッケン
1ブラッド・ケセロウスキ (Brad Keselowski) 09
2デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)88
3ライアン・ニューマン (Ryan Newman)39
4マルコス・アンブローズ(Marcos Ambrose) 47
5スコット・スピード (Scott Speed)82
6カート・ブッシュ (Kurt Busch)2
7グレッグ・ビフル(Greg Biffle)16
8ブライアン・ビッカーズ (Brian Vickers)83
9ジョーイ・ロガーノ (Joey Logano)20
10ジェフ・バートン (Jeff Burton)31



デビット・レーガン
前日のNationWideで優勝。レース前のインタビューで、このレースでも「勝っておいしいコカコーラが飲みたい。」と。
コカコーラがスポンサーだ。「うまく宣伝するように教育されている。」桃田氏。

スーパースピードウェイ
ドラフティングをうまく使うと速度が上がる。今回のレースでは2台がくっついて走行するパックのときが最も速くなり、ジュニアやケセロウスキもこれを利用して上位に入った。ドラフティングで順位を上げられるため、誰がトップに立ってもおかしくなく、20台以上が一度トップに立ったのでは。
ここが得意なドライバーの中には、マイケル・ウォルトリップ、エリオット・サドラー、ジョー・ネメチェックなどのベテラン勢もいる。 レース中は全員が良い位置に付ける場面があった。

ブラッド・ケセロウスキ
以前はジュニアのチームでNationWideで走っていたことがあり、DEI時代のジュニアが育てていたドライバー。予選後にエンジン交換して後ろからのスタートだったが、ドラフティングをうまく使って優勝。
最後のエドワーズとのクラッシュは、「申し訳ないとおもうが、これがNASCARだ。」と興奮気味に言っていた。一勝もできずにドライバー人生を終える人も多い中で勝てるというのは努力もし才能もある、ということだろう。ヘンドリックス レーシング (Hendricks Motorsports)のものを使っているチームなので、ヘンドリックの車が今シーズンは非常に良いということだと言える。

ジュニア
久しぶりの上位フィニッシュ。このコースが得意で「やるべきことはわかっている」というだけのことはある。マーティン・トゥーレックス ジュニア (Martin Truex Jr.)などと2台で前後に組んで上位に上がる。
このレースまでの3戦は、ヘンドリックス レーシング (Hendricks Motorsports)が3連勝していたので勝たなければならないレースだったし、勝てるチャンスはあったのだが、最終ラップの位置取りが難しいところだったのかもしれない。それでも、リードラップも走りクラッシュを避けて2位に入れたことは今シーズンの調子を考えれば上出来かな。

ルーキー
10以内にルーキーのロガーノとスピードが入った。FOXのTV放送ではHOME DEPOT提供の "ROOKIE FILE"というコーナーがある。HOME DEPOTがロガーノのスポンサーであるためこのコーナーには必ずロガーノが登場することになっている。

Race on Sunday, Sell on Monday
桃田氏が言っていたNASCARのマーケティングの言葉。日曜日にレースを見た人が月曜日にスポンサーの商品を買うらしい。今回はカイル・ブッシュ (Kyle Busch)がぺディグリー(ペットフード)で出場。犬のペイントで走る。これを見た子どもが、ぺディグリーを食べさせると僕の犬も速く走るの?とか本気で言うそうだ。

設備整備
コース上にある信号機(イエローを知らせたりするためらしい)のカバーが落下。車の走る振動を受けて緩んで外れてしまった。2008のレースでは信号が落ちてしまったこともあった。アメリカの設備点検のレベルって正直どうなんだろうと思う。「事故になるのはドライバーの運」みたいな感じなんだろうか。

ガムテープ
アメリカのレースでは"duck tape"という。日本でいうガムテープと同じもの。日本でも使うような幅の広いテープでシャーシを修復する。duck(あひる)のマークがプリントしてあるのでそういうらしい。これに対抗して最近は "Gorilla tape"があるとか。ガムテープを貼るやり方も指導されていて、スポンサーロゴを隠さないように貼ることになっている。

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