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2008/09/16

[WRC] 第11戦 ニュージーランド

JSPORTS ESPNでTV観戦。

ニュージーランドは路面が平坦でドライバーには人気。一方、路肩が下がっているので端に寄りすぎると転倒の危険がある。

ここまでのシリーズポイントはセバスチャン・ローブがリードしている。

DAY1
トップスタートはローブ。砂利が多い路面で雨が降っていないため、ローブが不利。ミッコ・ヒルボネンにタイム差をつけられる。SS1の途中でローブがカーブの内側の傾斜に突っ込んでしまい、車は片輪走行状態で、転倒しそうになるがなんとか元に戻ってタイムロスだけで済んだ。「ロールしなくてラッキー」(ローブ)。
SS2はがけ崩れがあってコースが使えず、前半と後半に分割するコースとなった。ここでクリス・アトキンソン(スバル)が転倒してステージをリタイア。

SS3以降のリピートステージになると砂利が減っていて走りやすいのでローブがタイムをかなり改善した。

この「トップスタートは不利」という状況がタイム調整を誘発する。

SS4でローブがエンジンがかからなくてスタートできず、押しがけでスタートさせることになるというトラブル。ここで,3分以上スタートできなかったため、ペナルティを30秒受けるとともに、スタート順が入れ替わり、ヒルボネンがトップスタートになる。ローブは2番でスタートしてタイムをかせぎ、ヒルボネンと27秒差。これも作戦だったのでは?という話が出た。ヒルボネンは、そう思っていたようだ。

DAY 2
ヒルボネンがトップスタート、ローブが2番手。ヒルボネンはタイムが出なくてローブが追い付くのだが、DAY3のスタート順位を考慮してローブは最後で時間調整を行う。
ローブとヒルボネンがインタビューで「(時間調整をするかどうかは)状況が許せばやらないこともあるが、やるかどうかは状況次第だね」というようなあいまいな答えを聞いていて

山岸舞彩「インタビューを聞いているとすごく複雑です。」
福井敏雄氏「どこかの国の政治みたいですね。」

フォードはチームオーダーを発令して、ラトバラをトップに行かせ、ヒルボネンを2位に下がらせる作戦。ローブは3位。ここでローブは10秒以上の差を追いかけることになる。

TVでは、ローブがヒルボネンに謝りに行ったシーンが映っており、ローブも本音ではこの作戦は取りたくなかったのでは?とディレクターの中新井田氏。

DAY3
ラトバラはトップであることを考えるとあまり遅くない走りでスタート。一方ローブはスタート直後にスピンで10秒ほどロスしてしまい、作戦は失敗だったような雰囲気。このあとのステージもローブがヒルボネンよりも遅く、差が縮まる様子がない。この時点では時間調整作戦は大失敗という流れだった。途中順位は、ヒルボネン、ラトバラ、ソルドの順位。

最終1個前のSSで順調だったフォードの上位陣全部にトラブルが発生。
デュバルがスピン、ラトバラもスピンしてリタイア。ヒルボネンも前輪が壊れてしまいまっすぐ車が走らず何もないところで車が回ってしまいタイムを落とす。

最終的なフィニッシュは、ローブ、ソルド、ヒルボネン。
フォードはワン・ツーフィニッシュも可能か、という状況だっただけに、 落胆が大きい。
振り返ってみればローブはDAY 1のスピンを逃れたあたりからラッキーが続いていた。

ラトバラはここ3戦でリタイアしていて雰囲気がよくない。「あやまることしかできない。」としょげかえっていた。

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