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2013/07/19

ダイヤモンド・オンライン「違法工事でも罰則なく無能な業者を儲けさす!?綾瀬アスベスト飛散事故を例に法の欠陥を暴く」

神奈川県綾瀬市にて小学校の工事でアスベスト飛散が発生した。事前にわかっていながら対策を講じることなく工事が行われたことが情報請求により確認できているとのこと。

罰則がかなりゆるく設定されているため、業者に対してのペナルティは事実上ないに等しく、地元住民が訴訟を起こしている。

違法工事でも罰則なく無能な業者を儲けさす!?綾瀬アスベスト飛散事故を例に法の欠陥を暴く
http://diamond.jp/articles/-/38993

2011年5月下旬に神奈川県綾瀬市で起こったアスベスト飛散事故を事例に説明していこう。この事故は、同市の綾瀬小学校旧校舎解体工事で、2本の煙突内側にアスベスト(発がん性の高いアモサイト)を70~90%と高濃度に含む断熱材があるにもかかわらず、対策なしに解体し、アスベストを飛散させたものだ。
<中略>

県は小島組への聞き取り調査でこれを確認していたが、公表しなかった。じつは県は綾瀬市ら関係自治体とひそかに対応を協議する会合を持ち、しかも最初の段階で「いたずらに問題を拡大しない」との方針を出していた。いわば違法行為をした発注者とそれを取り締まる県が“談合”して事態の沈静化を図るべく対応を決めていたわけだ。なお、この飛散事故隠ぺいについて、小島組は認めるが、綾瀬市は否定している。
 最近は、古い一軒家を解体する工事が多い。アスベストが入っているのを承知で何も対策をせず解体してしまう業者もいることだろう。

綾瀬市の件では、後始末の処理を小島組が受注している、という。東電関連企業が除染を請け負ったというのと似たようなもので行政と業者の間には親密な関係があることが推察される。

ところが、綾瀬市や小島組にそうした常識はない。あげくに今回の訴訟でこうした事実を指摘されると、アスベストを飛散させたことで「むしろ少ない工事費で済んだ」と開き直る始末なのだからタチが悪い。
 一時期のアスベスト騒ぎのときには、解体せずそのままにしておくという建物があったように記憶している。いずれ、それらの建物も解体することになるだろう。それを考えると法律改正したほうがいいのではないか、と思う。


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