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2008/12/10

[NASCAR] 2008 第36戦 ホームステッド

NASCAR 第36戦 フロリダ州ホームステッド マイアミスピードウェイ (Homestead Miami speedway)

解説は石見周氏。

ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)の3連覇がかかっている。2位のカール・エドワーズ (Carl Edwards)との間には141ポイント差があるので、36位以内でフィニッシュすればシリーズチャンピオンを獲得できる。エドワーズが逆転優勝するには、ジョンソンが最下位(43位)かつエドワーズが2位以上になることが条件。

このレースはトニー・スチュアート(Tony Stewart)にとっても記念のレース。10年在籍したジョー・ギブズ レーシング (Joe Gibbs Racing)を離れ、来季からは自分が共同オーナーとなるスチュアート・ハース・レーシングに移籍する。JGRでは2回のチャンピオンを獲得した。インタビューではちょっと涙声である。各クルーとハグしてから車に乗り込む。「優勝旗をボンネットに飾って終わりたい。」

エドワーズは前日のNationwideでレースには優勝したがシリーズでは2位となり、クリント・ボーヤー(Clint Bowyer)にチャンピオンを攫われた。

今回の国家はNe-Yoが歌う。あたりまえだがうまい。

スタート順はエドワーズ4番グリッド、ジョンソン30番グリッド。

サーキットは1.5マイル。バリアブル・バンキングシステムでイン側が18度、アウト側が20度。ピットウィンドウは50から55周。石見氏によれば燃費は1.7から1.8キロ/リッター。

フロントローはデビッド・ルーティマン(David Reutimann)とスピード。レッドブルチームはオーナーズポイントを取得するためにブライアン・ビッカーズ (Brian Vickers)を84号車、スコット・スピード (Scott Speed)を83号車に乗せ換えている。ビッカーズにポイント取得を託する。これが裏目に出て83号車の方が速くフロントローに来ている。オーナーズポイント順で35位までに入ると初戦から5戦までの決勝進出が保証されるという特典がある。

オーナーズポイント順は
33 Gene Haas 66号車
34 Robby Gordon 7
35 Redbullチーム 84
36 Rob Kaufmann 47
37 Gorge Gillete Jr. 10

Redbullは当落線上にいる。

フォードのフュージョンのハイブリッドカーがパレードラップを先導している。2010年発売予定の車のお披露目。
スタート直後からマット・ケンゼス (Matt Kenseth)がトップ。19周あたりでエドワーズがトップに入れ替わる。ケンゼスとエドワーズが同じチーム(ラウシュ)だが譲った雰囲気ではない。ジョンソンは18位まで上昇。

TVに映ったピットでは、ナットを回すエアドライバーに潤滑剤をスプレーしたり、タイヤの空気圧の調整やピットウォールの隙間にコードが挟まらないようにガムテープでふさいでいる。

序盤はコーションがなく、52周でジョンソン、エドワーズがピットイン。ケンゼスが自分のピットを見落とすミスで順位が下がる。 大きなクラッシュもなく折り返しまで経過し、上位の順位はエドワーズ、デビッド・レーガン(David Ragan) 、リューティマン。

126周あたりからのアンダーグリーンピットではビッカーズがピット速度違反でドライブスルーペナルティ。オーナーズポイントを得るには上位が必要なのだが、大丈夫か?
このとき、エドワーズが1位、ジョンソンは9位。ピットイン後に15周でイエローが発生したときにもジョンソンは4タイヤ交換。保守的な作戦だ。

デイル・アーンハート インク(Dale Earnhardt Inc.)チップガナッシ レーシング (Chip Ganassi Racing)は合併が発表された。車がダッジからシェヴィに変わる。フアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya)はこのチームに所属することになる。「2009年シーズンは活躍できそう」石見氏。

残り周回が少なくなったところでジョンソンが一度2タイヤ交換のギャンブルでトップを奪う。これは5ポイントを取る作戦か。このあとは無理せず徐々に後退した。
最後の20周ぐらいのアンダーグリーンピットをエドワーズは燃費走行でステイアウトし、そのリードを保って優勝。ジョンソンは2タイヤで20位に復帰し追い上げて15位。スチュアートは上位を走る場面もあったがフィニッシュは9位。

レース順位は、エドワーズ、ケビン・ハービック (Kevin Harvick)ジェイミー・マクマーレイ (Jamie McMurray)

ジョンソンは3年連続のシリーズチャンピオンをクルーチーフのチャド・カナウス (Chad Knaus)とともに獲得。ドライバーで3年連続は2人目だが、同じ組み合わせでクルーチーフも3年連続はカナウスが初めて。

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