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2012/02/12

伊達 淳一 「はじめてのデジタル一眼レフ」

コンデジでただシャッターを押すだけから、EVを変えてブラケット撮影、というレベルにはなったものの大本の考え方というか理屈が今までわかっていなかった。だから、「なんとなく」撮れているだけだった。

この本で初めてわかったことがいろいろある。たとえば:
「ケラレ」とか「偽色」という言葉、ヒストグラム(今のコンパクトデジタルカメラでも表示させる)の意味と使い方、デジタル一眼専用レンズと普通のレンズの違い、撮像素子に付くゴミのこと、レンズのコーティングの意味、などなど。

これがわかったらすぐに素晴らしい写真が撮れるわけではないが、解説記事を読んだり知人の話を聞いたりするとき、あるいは、変な写真になったときの原因などの理解が深くなることで参考にできる情報が増える。

本書の後半では、レタッチのやり方をソフトウェアのメニューに従って説明している。おそらく初心者向けにわかりやすい機能に絞っての説明なのだが、これがわかりやすい。その後ろにあるユーティリティソフトウェアの説明は実際の作業で使っている人なりのノウハウが含まれている。

フリー版と有償版でどの機能がないかなんてことも書いてあって、この人も実際に「この機能がないじゃん」とPCの前で思ったんだろうなあ、と想像して読んでしまった。

丁寧すぎてもまどろっこしいし、ハイレベルだとわかりづらいし、という解説書のバランスをうまくとっている。少し前に書かれた本なので最新機種の話は載っていないけど、そういった「最新機種のすすめ」みたいな本よりも使えそう。


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