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2012/02/14

AERA 2010年11月1日号 「PTAは本当に変われないのか」を読んだ

自分自身は「あなたの責任でなんとかして」と言われて夜の9時に出張先から電話をかけまくったり、「子供を預けてホステスのようにお酌をしたり」したことはなかった。
ま、男性だから当然か。
地元の公立小中学校では女性が「ホステスのように」お酌することはなかった、というか、いまどき、そんなことを強要してもいい地域があるというのにちょっと驚いた。

とはいっても、本部で副会長をしていた経験から言うと、レベルの差はあっても「参加へのプレッシャー」はあるし、入会退会が自由というのは否定される雰囲気はあったし今でもある。
PTAのようなしっかり枠組みのある組織が大好きな人も世の中にはいるので、ボランティアでいいじゃない、というと、それは大胆すぎるから無茶だ、と言われたことが多かった。

AERAでは、ある小学校PTAは、たとえば、働いている人が多いから会合は夜か土曜日と書かれている。これはうらやましい。市P連、県P、教育委員会からの「お願い」などには対応していないんだろうか?P連に入っていないのならこの状態はあり得る。

古いところはたいていP連から抜けられずにいるから、教育委員会などから降ってくるスケジュールがある。だから、週末がつぶれたり、平日昼間の2時間だけの会合に出席させられたりするのだ。

「うまくいっているからPTAはいい」んじゃなくて、PTAが不要だ、という状況を作ることが重要だと思う。このPTAがうまくいっているというのは、不用品の再活用みたいな話に見えた。
最後に、秋津の岸さんが出てきてPTAにルールがあるとしたら「優しさに包まれ、自由に笑顔で入退会できること」とおっしゃっている。

いや、ほんとに、これがルールだったら逆にみんな参加したくなっちゃうかもね、と思ったよ。

自分は今は会員ではないので過去(2009年度までの)の話。地元の海老名市立柏ヶ谷中学校では、卒業生保護者や地域の方も一部でかかわる「花いっぱい」という活動がある。校庭に花を育てる作業(種まきから植え替え、水やりなどなど)をする。作業そのものは継続的だが(水がないと枯れちゃうし、種まきなどは植え替えのかなり前から行う必要があるし)参加者は、都合によって参加する。とはいっても中心になってスケジュールをたてたりする人は必要なので、受け皿というか活動を維持するための仕組みはボランティアなりに大変ではある。

この活動はPTAの予算を使っていろいろ購入する形で運営していた。
仮にこういう活動をボランティアに転換して、校庭に花があったらうれしいからお金はちょっと出してもいいよ、っていう人たちからサポートしてもらうように変えると言ったら今の参加者は賛成するのかな?リスクが大きいと感じるだろうか?

考えてみると今のPTAの活動はある程度のお金が集まることを想定しているものが多くなっている。
なんだか、国の予算がある程度大きいとそこに群れる人が集まる、みたいな構図にちょっと似ている。違いは、ほとんどの人は子供の卒業とともに抜けたら戻ってこない、ということか。

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