世界ツーリングカー選手権 (FIA World Touring Car Championship (WTCC))
マカオでの最終戦。レースとしては23戦、24戦になる。
GAORAで観戦。
実況はピエール北川氏、解説は木下隆之氏。
第23戦
ポールポジションはアラン・メヌ。アンディ・プリオールが2番手。
ドライバーズタイトルはまだ決まっていない。イバン・ミュラーがトップ。2位以上に入れば、ポイント2位のガブリエル・タルキーニがトップになったとしても自力で優勝が可能。
日本人選手は
青木 孝行 19番手スタート
加納 政樹 25番手スタート
織戸 学 27番手スタート
マカオは公道を使ったストリートコースで、海側から山側に登って降りる。海側は割合い広く対抗2車線を全部使えるが山に登るにつれて徐々に狭くなり、2台並べないところが多い。また、山側にはすごいヘアピンがあり、ここを頂点として降りはじめるコース。これまでセアトは勝ったことがないが、「ディーゼルターボによりストレートスピードが上がったので海側で引き離し山では抑えるレースが可能になるので、セアト有利」木下氏。
サイドミラーを飛ばして攻めるぐらいで丁度いいぐらいというドライバーもいるらしい。
サクセス・バラストは最大限の70kgの選手が10人以上いる。
ローリングスタートから先頭メヌが逃げる。後にプリオール、イバン・ミュラー、ロバート・ハフ、リカルド・リデルと続く。最初の周回のリスボアコーナーでハフとプリオールが並んでコーナーに入り、どちらかはサイドミラーを飛ばした。
リデルが5周目でスローダウン。
アレッサンドロ・ザナルディが山側でトラブルから斜めに停止してしまいコースをせまくしているぐらいで、狭いコースでクラッシュが多いと言われるマカオにしては車どうしのクラッシュが少ない。
最終周にかけてメヌとプリオールの差が詰まってきて、メヌはタイヤスモークを上げて逃げる。
プリオールはメヌをパスするまでのスピードはなく、メヌ、プリオールの順にフィニッシュ。
タルキーニが7位フィニッシュ、イバン・ミュラーが3位となり、ミュラーはドライバータイトルを確定させた。
インデペンデントクラスは、セルジオ・エルナンデスがタイトルを確定させた。
セアトはマニュファクチャラーズタイトルとドライバーズタイトルの両方を獲得。
インタビューではミュラーは、同じチームのリデルがトラブルを起こしたので不安に思っていたことと、オイルがコース上にあってゆっくり走らざるを得なかったこと、小さいトラブルを抱えていたことなどを話していた。プリオールに追いつかれたのはそのためだったようだ。
「WTCCに使用されるS2000クラスの車はそれほどエンジンパワーが大きくないので、ドライバーがうまければコントロールすることができるため面白いレースが見られる」木下氏。
青木選手、加納選手はリスボアでクラッシュ。織戸選手は16位。
第24戦
リバースグリッドとなり1位から8位が逆順でスタンディングスタート。
日本人選手は
青木 孝行 23番手スタート
加納 政樹 26番手スタート
織戸 学 16番手スタート
8位のジェームズ・トンプソンがポールポジション。車はアコード、エンジンはM-TEC(無限)。
ニコラ・ラリーニはシボレーのファクトリーチームで今シーズン一人だけ勝っていない。「来年に向けて成績を上げたいところ」木下氏。
フェリックス・ポルテイロがピットで作業をしていてピットからスタート。結局、すぐにピットインしてリタイアとなった。ティアゴ・モンテイロ、ザナルディもピットスタート。第1レースと第2レースの間隔が短いので修復が難しいトラブルも多い。
「スタート直後のFFはブレーキングが(前だけなので)厳しい。」リスボアで後ろからパスされるかも、と木下氏。
スタートからラリーニが明らかなフライングスタート。トンプソンはリスボアにトップで飛び込めた。
アンドレ・クートがカーブでクラッシュ。ヨルグ・ミュラーも巻き込まれた。TVでも音が聞こえるほどのクラッシュ。
この後、トム・コロネル、ラリーニ、ジェネ、エルナンデスもリタイア。気温・路面温度が高くなっており、車にトラブルなのか。
後2周のところでトンプソンがクラッシュ。ビデオを見るとリアが滑っている。「アコードのリアがあれだけ滑るのは考えづらいのでオイルにのっていたのでは」木下氏。
このあと、トンプソンは壊れたままでピットを目指して走り、オイルをコースに撒く。このオイルに乗って上位もクラッシュ多発し、完走フィニッシュできたのは10台。
ハフ、イバン・ミュラー、プリオールの順にフィニッシュ。織戸選手が7位に入った。青木選手はトラブルで止まったが完走扱いで15位。
インデペンデントはベテランのフランツ・エングストラーが1位になって大喜び。
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