JSPORTS ESPN
最終戦ウェールズ。ドライバーチャンピオンは前戦で決定したが、マニュファクチャラーズのタイトルは今回で決まる。
解説は福井敏雄氏。
「ここの一番の特徴は天候。天候のデパートだ。」福井氏。
STOBART FORDチームからは、バレンティノ・ロッシが出場。
DAY1
降雪でSS1はキャンセル。
57キロにコースが短縮。
タイヤのカッティングが禁止。かつ、タイヤの種類も1種類なので、リスク回避のためキャンセルが増える傾向にある。
SS2からスタートだが路面状況があまりよくない。ロッシは非常に慎重に走っている。セバスチャン・ローブは8位。セバスチャン・オジェが1位。シトロエンはオジェをローブ2世の位置づけで育てようとしている。
SS3では、ミッコ・ヒルボネンは11位。なぜか不調。
SS5のウォータースプラッシュでヒルボネンは車のコントロールを失って転倒。ここまでの全戦でポイントを獲得しているがこの転倒で40位前後まで後退したため、今回は難しくなった。
SS6からは雨。
SS7
クリス・アトキンソンが崖の下に転落。ロールケージが折れたが、ドライバーにはけがはない。
DAY 1終了時の順位は、ヤリ・マティ・ラトバラ、ローブ、PGアンダーソンの順。
山岸舞彩が番組のクイズでポイントをためたので、福井邸でお食事会が催され、その様子が放映された。福井氏の自宅は鎌倉山にあるらしい。和牛や羊が出されている。
DAY 2
イギリスのラリーでは "black ice"がある。これは見えない氷という意味。路面に薄い氷が張っていて滑りやすい。
オジェはタイヤが滑って路肩で転倒。
「スバルは2009シーズンはマーカス・グロンホルムが乗るという噂がある。テストはしているとの情報。」と中新井田D。(収録時点では、スバルのWRC撤退はまだ報道されていなかった)
スズキはDAY1は悪天候がエンジン性能差を帳消しにしていて健闘したが、DAY2で天候がよくなると高速になるため、厳しい。
DAY2終了時の順位は、ラトバラ、ローブ、ダニエル・ソルド。ヒルボネンは9位まで上昇。
DAY 3
気温が低く路面がかなり滑る。
ローブは2番手スタートの利を活かして、前半ステージで逆転したい。結果は1.4秒差で2位。
SS18でローブが逆転したのだが、スタートでフライングしたとの裁定があり10秒のペナルティを受け再び2位に。録画を見る限りではフライングではなさそう。福井氏も「大丈夫ですね」と。
SS19が終わったところでラトバラは「全力を尽くしたからこれで負けれた仕方がない。」
全レース終了して、4.9秒差でローブが優勝。イギリスラリーは初優勝。ここで勝ったことで全ラリー(とはいえ2009年以降初開催もあるし今は開催していないところもあるが)を制覇したらしい。テニスのグランドスラムのように同じ開催地に固定されていないため、そういう一般的な言い方はないらしい。
DAY1以外は天候が安定しており、気温が低いなりに観客も楽しめたのではないだろうか。逆にいえば観客の中でも変化の激しい天候でのレースを楽しみにしていた人たちは残念かも。
また、今回の勝利のポイントにより、シトロエン・トタルはマニュファクチャラーズポイントでも首位となり、両タイトルを獲得した。
福井氏「グロンホルムが引退して抜けた後、フォードはよくやった。」
確かに、今年はローブの独壇場かと思われたが、ヒルボネン、ラトバラ、デュバルのフォード勢はいい勝負をしていた。ラリージャパンまで優勝を決めさせなかったのだから。
2009年は、スバル、スズキがWRCからの撤退を発表し、ファクトリーチームはフォード、シトロエンのみとなりそうだ。2009年中には世界不況から自動車業界が回復してレースを安心して見られるようになるといいのだが、フォードは本体の再生で大変だろうか。
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