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2011/03/06

大野更紗 「困ってる人」

TBSラジオ Digで荻上チキが紹介していたウェブサイトでの連載.
podcastを約 1ヶ月半程度遅れて聞いているので紹介が放送されたのはかなり以前のことになる。

困ってる人
http://www.poplarbeech.com/komatteruhito/index.html

ポプラ社のウェブマガジン「ポプラビーチ」上に隔週の連載。

現在、庶民レベルでは数週間で強制的に退院させられる、ということが広く知れ渡ってきている。
 入院そのものよりも「こんな状況で退院させられてどうしよう」という入院後の病院難民な状況が一般化してきている。広い意味での満足な「医療」は受けられていない。

一方、病院の勤務医の状況もひどくなっているのは、以前に読んだ本「病院はもうご臨終です」(仁科桜子)でも書かれていた通り。

そのような状況で原因がよくわからない「難病」にかかった女子がビルマ難民援助活動などをしていた援助する側から、「困ってる」「援助される」側に立場が変わった、という通り一遍なお話ではなく、このような状況に対して何もしないことを制度化した今の医療行政とか、その中で「戦っている」医師の存在とか…。これが女子目線を忘れない独特なユーモアを交えた文章で書かれている。

大量の文字をどのようにして入力できているのかなどと細かいことが心配になる。blogの作成は身体的に負荷が重いらしく、twitterによる入力が現在の主な発信方法。

医療行政のために患者や医師が存在しているのではなく、患者や医師のための行政であるはずなのに。

後で読んだときにわからなくなるのでメモしておこう。
2011.2.27日時点では、民主党管直人内閣が超低空飛行を続行中。

追記:
書籍化されたとのこと。