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2012/04/18

[読売新聞] 2012年4月6日  PTA会費、学校経費に流用

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20120406-OYT8T00848.htm


茨城、愛知、大阪、大分など少なくとも14府県の府県立学校約200校で過去5年間に、本来公費で賄うべき校舎修繕費や教員の手当などにPTA会費といった保護者徴収金を支出していたことが読売新聞社の調べでわかった。

今も支出が続くケースがあり、「学校設置者が学校経費を負担する」と定めた学校教育法などに違反する可能性がある。文部科学省は「学校は法の趣旨に沿い、公費と(PTA会計などの)私費を区別すべきだ」としている。

PTA会費などの「校舎修繕費」への流用は茨城、愛知、和歌山、岡山、大分の5県であった。茨城県では2009年度の包括外部監査で県立高2校で判明し、県教委は10年6月、適正な処理を県内各校に通知した。

「教員ら関係者への手当、研修・出張・交通費など」には群馬、滋賀、和歌山、岡山、徳島、香川、愛媛、大分、沖縄の9県で保護者徴収金が使われていた。沖縄県の5県立高では始業前補習の担当教員にPTA会費から手当が支給されていた。
2012年4月6日 読売新聞)
これが法律に違反しているとは知らなかった。教員たちは知っていたのだろうか。 少額ではあるが自分も覚えがある。
神奈川県だと、高等学校が「PTAの費用でエアコン工事をしていただきました」と言っていることが多い。以前に学校見学に行った大和西高校や、地元の海老名高校でも同様な話を聞いたことがある。学校側の話では、「県が予算をあまり割り当てないので工事の順番が回ってこない。そのため、子供たちのためにとPTA費用で工事をしている。」という趣旨だったと記憶している。あのエアコン工事は良いのだろうか?

自分もPTAとして学校設備の修繕に費用を出したことがある。PTAの本部役員をしていた10年以上前に、東柏ヶ谷小学校の体育館のカーテンが破れた際に、市の予算が今からでは確保できないからPTAの予備費から負担をお願いできないかと校長(教頭だったかも?)から依頼されて購入した。

これは、日本で広く行われているらしく、インターネット検索で「PTA費用 エアコン」などと検索するとかなりの数のPTA文書がヒットする。これがすべて本物だとは限らないとしても、かなりの数の学校でPTAが「子供のために」と言われてエアコン工事費用や修繕を負担している図式はあるのではないだろうか。検索結果を見ると、「子供にエアコンは必要なのか」と批判している文書も見つかる。そういうPTA会員も当然いるだろう。

元をたどると、PTAが全保護者から費用を徴収してしまう仕組みに問題があるともいえる。イベントなどで都度集金するならば、こういった流用は発生しにくいはずだ。逆に、明示的に「寄付」として行う方法を取る可能性もあるかもしれない。

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