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2010/03/10

押切もえ 「モデル失格」

CamCanもAneCanもコンビニで表紙を見るだけなので押切もえのことはあまり知らなかった。「太宰治の小説「人間失格」を読み返すたびに…」から始まる「はじめに」を立ち読みして興味が湧いたので、購入。

自分の「欠点」(と本人は思っているらしい)を治そうとしたり「個性」として活かしたり、と、特に変わったことはしていない。しかし、読んでいると本人は「普通」と思っていることの中に「普通じゃない」頑張りを感じる。当然、頑張らなければ生き残れないモデル業界で30歳になって活躍しているわけだから、すごく頑張っているはず。

前半はモデルになる前から今までのこと、後半は読者に答える形(?)での「ポジティブ」論。

でも、本当はその「どうせ」という気持ちこそが、自分自身の一番の敵だったんです。本当にできようが、できまいが、今の時点では実はどうでもいいこと。まずは「逃げ」の発想をやめることが、夢への第一歩です。
オヤジでもいろいろ考えるところがある本なので、CamCanの読者層が読むとさらにいろいろ感じるだろう。

仕事がないころの押切もえがマスクを付けてショートケーキのイチゴを一日置いていた、というのは、モデルの仕事が不定期に入るため、こういう日雇契約の仕事が便利だったということだろう。こういう流動性の高い雇用がないと困る人がいるのだ。民主党政権がやろうとしている日雇派遣全面禁止をしてしまうとこういう雇用がなくなるので、未来の押切もえが困るはず。
大人はいろいろ余計なお世話で法律を作り続けてしまうが、それよりは、仕事を短期に渡り歩いてでもなんとか食べていける環境を用意してあげることの方が重要なんじゃないか。



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