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2010/04/19

[PTA] 強制加入じゃなくなったら?

柏ヶ谷中学校のPTA規約に任意条項「会員になることができるものは以下のとおり。」があることに気が付いたのはもう卒業間際だったので、自分自身は退会するタイミングがなかった。本部スタッフを引き受けていたこともあるし、途中で抜けることによるトラブルも大きそうだったし。

ただ、任意で「昨年度は介護と下の子どもで忙しかったので参加しなかったが、今年度は活動できるので参加します。」というような身軽な会になればいいと思う。そうなったとき、今の強制加入PTAに慣れているひとに違和感がありそうなことを考えてみる。

PTA予算 PTAやその上位団体である市P連、県P、日Pは、下部団体の構成員が多いことは重要。これらの団体は集金団体という役目もあるから。
たとえば、海老名市の市P連では、「43円×世帯数+4000円(この部分は世帯数により変動したはず)」を上納金として各学校の単位PTAに課している。この中から日Pにも上納される。そういえば、平成23年度あたりには日Pへの上納金は10円に値上げされるらしい。
さて、海老名市では年度末に「来年度はこれだけ納めます」という書類を市P連に提出しなければならない。

PTA会員が毎年度申し込みをする形になっていると年度が始まって加入数が確定するまで予算が決まらないので、おそらく、予算にある程度のバッファをもたせておき、加入数が少ないときにはどこをけずるかを決めておくような運営が必要になるだろうし、市P連などお金を納めさせる側もその部分の予算は確定できない。今の会費は世帯ごとに3000円。

会費はなしにしてという運営もありかもしれない。今は年間3000円だが、こんなにはいらないかもしれない。強制加入の今ですら予備費に10万円単位でお金が余る状況だし。

運営
毎年同じ委員会が同じ予算で同じことをする、というのをやめればいいだけかな。
これが、今のPTAに慣れきった人にはハードルが高そう。

集まった人数でできることをやる。これだと本当に楽になる。所属の中学校のPTAは三年生保護者だけが常任委員になる資格があるので地域ごとに割り振った人数を強制的に出してもらうための寄り合いを1月ごろからやる。これのために
  • 地区ごとの名簿作成
  • 対象者に手紙を配布
  • 決めるための会合の運営
などの作業が校外委員の分担になる。これがすべてなくなり、「来年度のPTAに参加される方は申し込んでください」という手紙を全世帯に配布するだけになるのならどんなに楽だろう。
集まった人数の中で「やりたい作業、やるべき作業」をできるだけやる、ということになれば。

自分の経験だと「これはPTAさん、お願いします」という学校側が想定している作業はいくつかある。PTAの人数次第だが、少ない前提で学校がボランティアを募集してやればいいんじゃないか。


行政・学校・地域
学校評議員や入学式・卒業式の来賓にはPTA会長(あるいは本部スタッフ)が指名されることが多い。小学校のPTA本部スタッフだったとき、入学式のスピーチで教育委員会からの来賓が「困ったことがあったらPTAに相談してください。」などと。これは9年前の話なのでさすがに今ではそういう困った人は教育委員会にはいないと思うが。

PTAとは関係なく地域ボランティア(自治会などで指名される)を引き受けている人が「行政・役所も何か困ったことがあると、地域地域と言うが、それだけのサポートを平生からしているのか」と怒っていた。この「地域」をPTAに置き換えても同じことだと思う。

そういう「便利な」PTAがなくなることで学校や地域に影響があるのかどうか。

学校にかかわるボランティア
柏ヶ谷中学校のことしかわからないが、PTAと独立にボランティアができる素地がほとんどない。PTAが強制加入の現状では、PTAがなんでもやることになる。今でも負荷が重いPTAが活動を追加する、ということがまずあり得ない。
学校の中でのボランティア活動に一定の条件だけを設け(たとえば、宗教・政治関連はダメよ、とか)、それ以外には一年有効の入門証とか、連絡先とか責任者とか、まあ、学校の中は市の財産なはずだから、役所っぽい受付をすればいいんじゃないだろうか。

一方で、PTAが学校支援ボランティアにも協力しましょう、なんて県Pが昔言ったらしいのだが、PTAがそもそもボランティアだと言って活動をなんとか維持している単位PTAの気持ちをあまり分かっていない発言のような…。

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