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2009/03/17

[PTA] PTA活動の継続性とボランティア

しばらく前になるが、海老名市が公開しているストリーミングコンテンツ(市長・市議会議長対談)に柏ヶ谷中学校の花いっぱい推進委員会で育てているパンジーが使われた。

追記。花いっぱい活動をメインにしたストリーミングコンテンツ「柏ヶ谷中学校 花いっぱい運動」が2009年3月16日アップされた。

そのことが海老名市の公式blog上でも紹介されている。
海老名市ウェブサイトのblogウェブ魚拓はこちら

他にも柏ヶ谷中学校の花いっぱい推進委員会の活動として、第47回 9月4日 花いっぱい3月10日 門出が紹介されている。PTAの個々の委員会活動が学校以外で取り上げられることは珍しいので、海老名市がこの活動に注目しているということかもしれない。活動を取り上げていただけるのはPTA本部や活動しているメンバーにとってはうれしいことだし励みになる。一方で少し不安もあるのでそれについて書いてみる。

PTA本部に参加した経験から、この活動は他の委員会と異なり活動の継承が非常にうまくいっていることが現在のような成果を上げているポイントではないか、と思っている。現役の保護者のみならず卒業生の保護者もかかわることが可能だったり、生徒との共同作業が多岐に渡るなど、学校側のサポートが適度(やりすぎず、少なすぎず)であることも継続の重要な要素だろう。

小中学校の校内には何らかの形で花や樹木があり、その手入れが必要となる。柏ヶ谷中学校の花いっぱい運動はそういった既存の花や樹木の手入れ、という面もあるが、他方、校内が「荒れていた」時代に中学校に協力していた地域の人や保護者が生徒たちとの共同作業を行う場として開始した、という側面も持っている。その動機付けがここまでの継続のエネルギーとなっているのではないかな、と個人的には感じている。

こういった活動が市の教育委員会などの行政のレベルで注目され、行政側が「水平展開」を目指す場合、そもそもの発生理由から切り離された活動として他の学校への導入が行われることになる。そうした場合、それぞれの学校での活動に対する動機付けは十分なものになるのかという不安がある。

別のエントリに書いたことだが、委員会のメンバー募集は学校からの呼びかけはあるが任意参加である。行政からの導入が行われた場合、そのような任意性は確保されるのだろうか。自分が見るところでは、この任意性がレベルの高い活動の一つの要素になっている。もちろん、強制ならば活動レベルが高くならないと言うことは全くなく、PTAの他の委員会の活動がうまくいっていないということはないのだが、自律性という点で最後にはくじ引きでもメンバーを決める委員会とは異なる。

贅沢かもしれないが行政はある学校で継続して成果を上げている「活動そのもの」を他の学校に展開するのではなく、そうした自然発生的な活動が「自動参加のPTA」という枠からはみ出しても、というか、はみ出すことを促進・(あるいはPTAの任意参加という本来の姿の徹底を)整備するべきではないのかな、とも感じる。
この活動は行政が方向付けをしなかったからこそうまく行ったのだと言ったらいいすぎなんだろうか。

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