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2009/03/27

小山薫堂 「考えないヒント」 ―アイデアはこうして生まれる

著者は、2009年の米アカデミー賞外国語映画部門で受賞した「おくりびと」の脚本を書いたことで注目された。あるラジオで電話による生出演したときに、「たまたまですよ」と言ったのが記憶に残っていた。この本を読み返してみると、自分は偶然力が強い、と言っているのを見てなるほど、と思った。

アイデアが出たらそれを努力によってより良くすることは可能なのだが、アイデアを出すことは長時間座って頑張れば良いアイデアが出ることはない。良いアイデアを出すには「アイデア体質」になるしかなく、それに向かっての努力をする必要がある、というのがこの本の主張。

会社勤め人間としては、次から次とこんなにうまくいくのかなあ、と思う部分も確かにある。

一方で、いわゆる自己啓発本が「会社という枠から脱出してみる」テーマが多いところを見ると、元から自由なスタンスで書かれているこの本の内容は使えるかもしれない。

たとえば、「勝手にテコ入れ」は、会社での理不尽な指示をもっと面白く従ってもらうにはどうするかを考えてみる、というような場面に応用できる。

何よりも、著者のように毎日わくわくして目が覚めるという境地になりたい会社員は多いかも。

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