NASCAR
第3戦 SHELBY 427
2009年3月1日 ラスベガスモータースピードウェイ
1.5マイルを285周 427.5マイル
バンクはターンで20度、ストレートで9度。
Goodyear社がタイヤを新しく開発したので、トラブルはないだろうとのこと。
放送:G+、解説は天野雅彦氏。実況は藤田大介アナ。
最終順位
カイル・ブッシュは地元で初勝利。トヨタも初勝利。
カイルは43位から1位。クリント・ボーヤーが37位から2位。
カイル・ブッシュとカート・ブッシュの兄弟はネバダ州出身なので、ラスベガスは地元レース。NASCARではほとんどのトラックはシーズンに2回レースがあるがラスベガスは1回しか開催されない。従って勝つチャンスが少ない。
今回は冠スポンサーはキャロル・シェルビー(Carrol Shelby)という車の設計などをする人が経営する会社。市販車をベースにしたデザインなので日本で言うと光岡自動車みたいな感じかも?しかし、レースの冠スポンサーを一回できるだけの規模の会社、ということだろう。コースのオーナーとも友達なのでここで開催するのだとか。
周回数も伸びて400から427へ。427はアメリカでエンジンの大きさを表すときによく出てくる数字(立方インチ)なので、車会社のシェルビーをスポンサーにするのでちょっとシャレになっている。ペースカーはシェルビーによる最近の製品であるコブラを使用する。
国歌はラスベガスでロングランしているミュージカル JERSEY BOYSのキャストによるコーラス。
シェルビー氏が"Start Your engines."のご発声。
予選後にトヨタ車はエンジンを交換したため、降格で最後尾付近からのスタートとなった。カイル・ブッシュも降格された。これがなければ、ポールポジションがカイル・ブッシュ、予選2番はカート・ブッシュだったため、兄弟でのフロントローだった。
マット・ケンゼス (Matt Kenseth)の開幕三連勝
今回勝てば開幕三連勝達成のケンゼスは予選から不調で予選は不通過のため、オーナーズポイントでの本戦出場。車の調子はよくなかったようで、スタート後5周あたりでエンジントラブルでリタイアし、そのままトラックに車を積んで帰ってしまった。
トッド・ボダイン(Todd Bodine)
ボダイン三兄弟の末弟。三年ぶりの出場。トラックレースを中心に活動していて今回はスポンサーがついて予選から出られたのか出場。本業のトラックレースの方は通年スポンサーがなく苦境に立っているとの報道もあり、長年活動していたが今シーズンはどうなるのか、というところらしい。
ジョンソンのシリーズ4連勝について
「3年連続でも十分難しいのに、これが4年連続となるとさらに難しいとみんな思っている。しかし、取材は多くなっていて、時間を取ってもらうのも難しいこともある。今年の優勝は昨年9勝の実績からエドワーズが有力。人気はジュニアがNo.1だが実力がついてこない」天野氏。
ジョンソン不調
レースは序盤からジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)が常にトップ集団にいる。ここにカート・ブッシュ、ハービックなどもいる。
中盤のアンダーグリーンのピットインで、ジェフ・ゴードンがピットロード入口でピットインに失敗してスリップしながらまたコースに戻った。が、直後、このスリップでできたタイヤの傷が原因と思われるバーストでフロント部分を大破してしまう。同じタイミングのピットインでジョンソンはピットをオーバーランしてしまい時間をロスして順位を大きく下げた。「アンダーグリーンのピットインではだれかと一緒に入った方が空力的にいいので、ジョンソンが入るのを見たゴードンのクルーチーフが一緒に入れと急に指示したのではないか。ゴードンのようなベテランでも急に言われると減速が難しい。」天野氏。
ジョンソンは残り6周で単独スピンを喫し、24位。「一度のピットでのミスから何もかもがおかしくなった」天野氏。
カイル・ブッシュは最後尾から順位を上げていく。80周ごろにはピットに対して「自分の前にいる車は今のところみんな自分より速い」と文句を言っていたが、350周あたりになるとトップに出てきて他の車よりも安定して速い。「時間帯が夕暮れになって路面温度が下がったためによくなったのではないか。」天野氏。
このあたりになるとカイル・ブッシュに続いて、ラボンテ、ビッカーズ。
カイルはこの位置をキープして優勝。ボーヤーやバートンと抜きつ抜かれつして最後に抜き返して2位。
「ラボンテは今年はライドがないと言われていた。イェイツ(と提携したホールオブフェーム・レーシング (Hall of Fame Racing))に乗れることになり、ここまでやれているのはすごい。フォードの底上げが期待できる。」天野氏。
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