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2011/09/20

[らでぃっしゅぼーや] 放射性セシウム自主規制

らでぃっしゅぼーやの産地限定ぱれっと以外のぱれっとでは東日本の農産物も配達されてくる。

もともと、らでぃっしゅぼーやは無農薬・減農薬が基本だ。農薬の使用は結構細かいルールがある。これは、国レベルの基準よりも細かく決定されていて生産者の記録文書もいろいろあるらしい。このハードルを越えた生産者だけがらでぃっしゅぼーやに付き合ってくれる、ということでもある。

震災以降の放射性物質についても同様に基準を設けている。最近らでぃっしゅぼーやからメールで届いた新しい基準は次のようなもの。

牛乳、水は、20Bq/kg。 野菜や肉は、50Bq/kgを自主規制値とする。これは国の基準(暫定規制値)の10分の1だ。

なお、放射性セシウムが当社の自主規制値を超過
暫定規制値以下ある
51~500Bq/kg(牛乳・飲料水については21~200 Bq/kg)検出された商品については
契約生産者か買い取りますが、会員さまにお届けはいたません
 国の暫定規制値以下の産品買い取りは、生産者には負担がかからないのはよい。しかし、らでぃっしゅぼーやとしては、販売しないものを買い取るのだから、コスト要因になる。契約している身としては、これがらでぃっしゅぼーやの経営を圧迫しないか気になる。今の生活でらでぃっしゅぼーやの野菜がなくなると困るから。

自宅は関東なので、ぱれっとの野菜はほとんどが東日本産になる。今週だと、にんじん(茨城)、じゃがいも(青森、北海道)、さつまいも(千葉、茨城)、カボチャ(山梨、北海道)、キャベツ(群馬)、小松菜(神奈川)、ミニセロリ(群馬)、ミニトマト(千葉)、とうもろこし(群馬)、ぶなしめじ(長野)、巨峰(山梨)。これを見ると、検査体制が整ったらでぃっしゅぼーやでよかった、と思う会員が多いはずだ。

東日本産の農産物は「ただちに健康に影響はない」という責任ある地位の人たちにこそしっかり食べてもらいたいものだ。あの方々のほとんどは放射線感度の低い年齢(50歳以上)なのだ。

今週、配達された野菜と一緒に入っていた紙には自主検査結果がプリントされていた。これを見ると、上記の検査基準でブルーベリー以外は検出限界未満。


しかし、よく考えれば元来ゼロが正常なセシウムなどが検出限界未満だから安全とは言えない。放射性物質が少ないということだ。

ラディッシュぼーやのウェブサイトの以下のページ:
【震災関連】【更新】今後の放射性物質の検査体制について

には
不検出が望ましいことに変わりはありません。50Bq/kgという基準について、この基準を到達点とするのではなく、できるだけ低いレベルを求めて今後も体制を整えて参ります。
 となっている。今後はらでぃっしゅぼーやの自主規制はさらに低い基準になる可能性がある。検査基準を下げると検査の時間が延びるなど工数が増える。らでぃっしゅぼーやは原発事故で余計な作業をすることになったわけである。これも広義の原発被害ではないだろうか。

放射性物質が土壌にしみこんだり、農産物に吸収されたり、雨風で拡散するなどして、すべての農産物の線量は時間とともに低くなるはず。役所が基準を改定せずに、このまま高止まりしたら「なんでもあり」になってしまい、その結果、農産物の安全性はますます信頼されなくなる事態もあり得るのでは。

実家の近くの家では、息子(国立大学の原子力工学科卒)がいち早く2010年産玄米を大量に買いだめて貯蔵しているのだそうだ。その息子の家の子供(その家のご主人にはお孫さん)に安全なものを食べさせたい、というのが理由らしい。大学での知識が自分を守るために活用されていることは喜ばしい(笑)。原発関係者の多くは危険性を理解しているので同じような行動をとっているかなあ、などと考えたりもする。

自分はそこまではできないのでらでぃっしゅぼーやを活用してみることにした。

らでぃっしゅぼーやのサービスの一つに、低農薬・無農薬の米を定期的に購入する「お米倶楽部」というものがある。放射線検査基準を信頼するというのと、産地を固定した米を食べたい、という理由から、費用がかなりかかるが久しぶりに契約してみた。

らでぃっしゅぼーやも含めて、有機農産物宅配ビジネスにはいろんなプレッシャーがあるだろうけど頑張ってほしい。

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