2010年のダカールラリー
2009年と同様にアルゼンチン - チリ のレース。
1月1日にブエノスアイレスでセレモニアルスタート。日本でも正月から駅伝などのレースがあるが、日本のような「新年」っぽくない。季節が違うから当たり前か。
川渡りが設定されていて、応援する観客は水につかってはしゃいでいる。ラテンアメリカの観客は車に近づくことが多いのでWRCなどでは警戒されるが、ダカールラリーでも同じ状況のようだ。
前半はDAY 7まで連続7日間走行して一日休息日がある。
スタートのアルゼンチンから北上してチリに入り、折り返して南下する。
三菱の撤退で自動車部門の日本メーカーはなくなっており、市販車部門にトヨタ車体がランドクルーザーを2台参加させている。トラック部門では日野自動車がHINO TEAM SUGAWARAをサポート。
前半はアタカマ砂漠やそのあとの大砂丘でスタックや砂によるトラブルが多い。
マルク・コマ (Marc COMA)
休息日にMoto部門の M.コマ(KTM)に6時間のペナルティの裁定が下り、ツキがない中で2位まで順位を上げてきたコマには打撃になるとともに、「ドゥスプリ独走になるのでラリーが面白くなくなった」と抗議する関係者もいた、とか。ペナルティはリエゾンでリアタイヤを交換したことによる。
ドゥスプリが給油ポイントでコマのリアタイヤの摩耗がすくないことに気が付き、カメラマンに写真を撮らせた。これをもとに競技委員会が裁定したらしい。ラリー中に細かいことに気がつくのはトップライダーの能力の高さ故なのだろう。
コマはステージ1で、チェックポイント不通過によるペナルティ22分を受けている。
KAMAZ
トラック部門では独走体制。初日からトップのチャギュインとカピロフの1-2。砂丘ではゆっくり走っているのにスタックしない。他のトラックは上りからくだりになる頂点でつっかえて止まったりしている。
ランドクルーザー
トヨタ車体のスポンサーで参戦。ジボン・三浦の車は砂丘でのスタックが放映されていたがそれでも市販車部門では1位に。
BMW vs. VW
BMWもVWも複数台体制。BMWは三菱からペテランセルとロマが移籍。
BMWはロマ、シシェリがトラブル。ロマは2度転落してリタイア。
VWはドゥビリエがトラブルで時間をロスしたが、サインツがその穴を埋めてVWのリードを保ち、VWチームの士気を維持。
VWのサインツはトップに一旦立った後はそのままキープして、VW全体は1から3位に並ぶ。
ハマー
中国メーカーに買収されたブランド。今年もロビー・ゴードンが自らのチームで参戦。
「2WDなので、横滑りする。」
チリに入ってからの平地で速く、DAY 4 ステージ優勝。
砂丘でスタックが多く、優勝争いにはまだ届かず。
ティム・コロネル(Tim Coronel)
2009年は兄のトムと一緒に参戦。2010はマクレーのバギーで一人乗り。コ・ドライバーがいない単独走行。DAY7の砂丘ではスタックしてしまいサポートトラックを待って脱出。制限時間直前で休息日のお昼頃にステージを完走。顔は砂まみれ。
折り返しでの順位は以下の通り。
moto部門
順位 | 選手 | メーカー | 国 |
---|---|---|---|
1 | ドゥスプリ(DESPRES) | KTM | フランス |
2 | ロドリゲス (RODRIGUES) | YAMAHA | ポルトガル |
3 | ウレバルセター (ULLEVALSETER) | KTM | ノルウェー |
自動車部門
順位 | 選手 | メーカー | 国 |
---|---|---|---|
1 | サインツ (SAINZ) | Volkswagen | スペイン |
2 | アルアティア (AL-ATTIYAH) | Volkswagen | カタール |
3 | ミラー (MILLER) | Volkswagen | アメリカ |
トラック部門
順位 | 選手 | メーカー | 国 |
---|---|---|---|
1 | チャギュイン (CHAGIN) | KAMAZ | ロシア |
2 | カピロフ (KABIROV) | KAMAZ | ロシア |
3 | ファンヴィレット (VAN VLIET) | GINAF | オランダ |
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