レギュレーション
2011年よりバイク部門にレギュレーション変更があり、450ccのみに限定される。アプリリアはこのレギュレーションを見据えて2010から参戦。ロペスが3位に入った。
誘導ミス
こんなことがあるのか。ステージ12でバイクのコースを誘導するはずの警官がジャンクションの分かれ道の反対側に選手を誘導。途中で気がついた選手たちは10分ほどで戻ってきて、警官の制止を振り切って(!)正しい道へ。運営委員会はタイムを翌日に修正したらしい。これには先頭のマルク・コマなど数人が被害にあった。日本の競歩か何かでも不慣れな運営側が周回数を間違うという事故がかなり前にあったけれど、おなじようなものか。ダカールの場合は先頭から数台だったので順位が上の選手が多く、チームからは抗議されたのではないか、と思う。
チーム・ランドクルーザー
ジボン・三浦組はステージ10でコースアウトし窪みに落ち、エンジンストップ。
ステージ最下位でビバークまで帰ったが、リタイア。三橋は完走し市販車部門でトップ。総合で17位。
4輪バギー
アルゼンチンの選手がパトロネリ(PATRONELLI)兄弟で1-2フィニッシュ。兄弟ではダカールラリー初。
アルゼンチンではこの選手は有名になり、ラリーへの興味を増幅させた。
サインツ初優勝
WRCでは2度の総合優勝の実績のあるカルロス・サインツ。アルアティアとの差が数分のレベルで最後の数ステージはお互いにちょっとピリピリした雰囲気。ステージ13では、フィニッシュ後にお互いの走りについてクレームをつけあう場面も。サインツは砂丘よりもグラベルの路面が得意なので、ステージ13の最後の砂丘ではアルアティアよりも遅く差は2分台。
しかし、最後のリードは守りきり優勝。挑戦4年目で初タイトル。
VolksWagen上位独占
三菱撤退後の穴はVWが埋めた。1位から3位までをVWが独占。前半の順位をそのまま維持してVWとしても満足のいく結果。ただ2009年チャンピオンのドゥビリエだけがトラブルのため少し遅れた。
ロビー・ゴードン
2009年の3位からは落ちて8位。全く満足しておらず、「優勝しに来たのにこれでは不満。新しい車で来年も挑戦」。パワーのあるハマーで直線を飛ばし観客の人気は上々。これが終わるとNASCARがすぐ始まる。
シェルコ
無名のバイクメーカーだったが、序盤でカステがいきなりのステージ優勝を飾ると注目を集めた。「KTMも見学に来たよ。」
日野チーム菅原
菅原義正/羽村勝美組が排気系のトラブルでコース違反(ポイント不通過?)により失格してしまい、連続完走記録が途絶えてしまう。菅原照仁/鈴木誠一組はトラック部門総合7位で市販車部門の優勝、ならびに排気量10リットル以下車両の優勝。
最終結果
moto部門
順位 | 選手 | メーカー | 国 |
---|---|---|---|
1 | ドゥスプリ(DESPRES) | KTM | フランス |
2 | ウレバルセター (ULLEVALSETER) | KTM | ノルウェー |
3 | ロペス(LOPEZ CONTARDO) | アプリリア | チリ |
自動車部門
順位 | 選手 | メーカー | 国 |
---|---|---|---|
1 | サインツ (SAINZ) | Volkswagen | スペイン |
2 | アルアティア (AL-ATTIYAH) | Volkswagen | カタール |
3 | ミラー (MILLER) | Volkswagen | アメリカ |
トラック部門
順位 | 選手 | メーカー | 国 |
---|---|---|---|
1 | チャギュイン (CHAGIN) | KAMAZ | ロシア |
2 | カピロフ (KABIROV) | KAMAZ | ロシア |
3 | ファンヴィレット (VAN VLIET) | GINAF | オランダ |
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