婦人公論という雑誌に川端裕人氏(blog)が「みんなのPTAを探して」という記事を2007年4月から連載している。なぜPTA活動を嫌がる人が多いのかということをきっかけにしてPTAの現状、経緯、今後についての1年間にわたる連載である。この中で反響を呼んだことの一つに「PTAへの参加は任意ではないのか?」という疑問というか主張がある。
川端裕人氏による「みんなのPTAを探して」のブログ転載版。 PDF版はこちら。
川端裕人氏による「みんなのPTAを探して」のブログ転載版。 PDF版はこちら。
川端氏の問題意識の中でも最大の問題とされているものがPTAの自動加入・強制加入の問題である。川端氏はPTAを任意加入したとしてもPTA活動が衰退することはない、かえって盛んになるケースもありうる、との意見のようだ。連載の中でも触れられている日本PTA全国協議会の発行文書の中ではその逆で、「網羅的な機械的参加」は議論の対象になってきたが、それが定着している現状では継続していくことがPTAの発展に寄与する、という論旨になっているらしい。
教職員側で川端氏に取材を受けた校長先生(OB、現役)が書かれているblogがある。「退職校長のblog」と「小学校長のお仕事:PTAのメリットは」。これらは川端氏から取材を受けた小学校の校長あるいは経験者がその立場から任意加入や活動のメリットを語ったもので親側である川端氏とは少し違う視点から書かれている。
前者の校長のblogにある「ひらかれたPTA」はこの校長が赴任した小学校での特色あるPTA活動が書かれている。また、この校長は任意加入と案内をし、その上で「みんなに参加してもらえるようにやっています」と言うしかないのでは、という意見だ。
自分自身が来年度からかかわるPTAにおいて入学式に「PTAには任意加入です。自由に参加してできる活動がたくさんありますので、ご興味のある方は参加をお願いします。」と言えるかというと、ちょっと無理かな。というか、まだ内定しているだけで承認はされていない。入学式でPTAのことをしゃべれるのは今年度のPTA本部なのだ。
また、任意加入になるということは予算額(つまり、会費)が変動するということなので、大体の予算を立てたのち、会員が確定したら調整するのだろうか?しかし、4月、5月からの活動もあるのだから、これでは困るような?
と、任意加入を選択するとそれなりに大変なことがいろいろとあるのではないだろうか?活動自体は人手でなんとかなるとしても、印刷代や交通費などのような必要経費はいずれにしてもかかる。
などなど、任意加入に移行するにはそれなりに準備を入念にしておく必要があるのではないだろうか?
とはいえ、今年度、来年度ではないかもしれないが、近い将来、必ず任意加入を明記して保護者に呼び掛けをすることになるだろう。その準備は今から始めなければいけないのかもしれない。少なくとも本部では検討していくことになるのではないかと思う。
それまで自分としては何をすればいいのか、全くわからない状態だ。これから仕込みをしていかなければ。
0 件のコメント:
コメントを投稿