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2011/06/11

[らでぃっしゅぼーや] 自主検査

自宅で契約して野菜の宅配を購入しているらでぃっしゅぼーやからメールで

「【速報】静岡県産煎茶で放射性物質が検出されましたのでご報告いたします」

というお知らせが。

この度、
自主検査により静岡県産煎茶で放射性物質が検出されましたので
ご報告いたします。

放射性物質の自主検査(第三者機関に依頼)を行っており、その一環として
製茶につきましても検査を行っておりました。

その、静岡県の一部の産地の製茶において暫定規制値を上回る
放射性セシウムが検出されましたので、ご報告申し上げます。

昨日、静岡県による検査において、当社の自主検査と同様に、
該当産地において暫定規制値を上回る放射性セシウムが検出されたとの
発表がなされておりますので、当社といたしましても
公表させていただくことと致しました。


らでぃっしゅぼーやは使用可能な農薬などを限定して生産農家と契約。栽培された野菜を買い取って会員に配達するというビジネス形態だ。放射線に限らず「安全な野菜」を食べたい人が会員であるというニーズから放射線の自主検査も行っていた。自主検査結果も行政の基準に準じて対応しますよ、というお知らせが東京電力福島第1第2原子力発電所の事故後にメールで来ていた。

その自主検査結果で基準値を超えたものがあったので販売せず回収の通知を会員に送付した。検査結果をらでぃっしゅぼーやから静岡県に知らせたところホームページでの公表をやめるように県から要求されたとのこと。

以下はそれを報道した朝日新聞の記事からの抜粋。

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┌─────────────────────────────────────┐
│ 放射性物質検出、静岡県が公表を制止 食品通販業者に  │
└─────────────────────────────────────┘

静岡県が、自主検査で国の基準を超える放射性物質が検出されたと
ホームページ(HP)で公表しようとした東京都内の食品通販業者に、
公表を控えるよう求めていたことが分かった。

有機野菜などの会員制宅配サービスを行う「らでぃっしゅぼーや」(東京都港区)。

同社は自主検査で基準を超えたと6日に県に報告。
この際、HPでの公表を県が控えるよう求めたという。

同社は商品を購入した会員に、経緯と商品回収の意向を伝える手紙を
郵送したという。

県経済産業部は「消費者への連絡など最低限のことはやっている。
HPで出すとかえって不安を広げかねない」と説明している。

▼記事はこちら>>
http://www.asahi.com/national/update/0610/TKY201106090710.html

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らでぃっしゅぼーやは会員に注文品を配達しているので、購入データから回収のお願いを購入した全員に対して知らせることができるが、小売店舗では店舗やチラシで通知するぐらいしかできない。その場合、自治体の広報は重要な情報源になるのだが。。


セシウムを主とする降下物による汚染だろうから、一帯の土壌や農作物も同様に汚染されていると考えるべきだろうし、即座に公表するべきだと思うのだが、県の「HPで出すとかえって不安を広げかねない」という理由で情報を小出しにすると「静岡県の食品」全体に対しての情報公開度の疑問が広がってしまい逆効果なのでは。

小出 裕章「原発のウソ」によれば、少量の被ばくでは健康被害が起こらないということに根拠はなく、逆に少量のほうが健康被害が大きいという説も発表あるらしい。


50歳以上になると放射線が体に与える影響が少ないそうで、保護者は食べても子供には食べさせないという選択肢は必要ではないか。

原子力発電所を地域内に持ち、東海地震の震源に近い静岡県が放射線関連情報について、かなり慎重な公開姿勢だということは2030年ごろに来ると言われている地震の際の原発情報の発信が適切に行われないのでは、という疑問が湧いた。

放射線検査を行うことでらでぃっしゅぼーや側のコストは上がっているはずだが、会員である自分としては「ちゃんとやってくれている」という安心感が増した対応だ。

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