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2010/11/24

松岡 圭祐「万能鑑定士Qの事件簿 」シリーズ

海老名駅の三省堂で物色中に表紙だけ見てシリーズのIをジャケ買いしてしまった。
かなり薄い本なのでその日のうちに読み終わり、続編のIIとIIIを買って読了。

1の最後には、2へ続く、という案内と、このエピソードは2で完結する、という情報が書かれている。

ストーリーは、ヒロインの凛田莉子が事件を解決する。1は、莉子が鑑定士になるまでの簡単な背景と最初の事件の導入、2で完結し、3は別の事件が1冊で完結する。

ストーリー展開のテンポが自分には適度なので通勤電車やちょっとした空き時間で読み切れた。

すごい記憶力と推理力を持った美人なヒロインという設定が現実離れしているが、背景設定がリアルに書き込まれているので、フィクションとして楽しめる内容。文体はライトノベルほど軽くはないが、それに近い雰囲気がありさらさら読める。

ただ、自分の場合は、シリーズの3までくると、解決パターンが似ているところに目が行ってしまい「4はもういいかな。」と思った。4では、著者の別シリーズ「千里眼」の登場人物が登場するらしいが、そちらのシリーズは一冊しか読んでいないので、それほど惹かれない。

アマゾンのレビューには、角川のビジネスにやられた、というような内容があった。このシリーズの文庫は1冊が500円以上する。一冊の値段にすると「やや高い」ぐらいなので買ってしまうのだが6冊では3000円を超えると気が付くと、「高い」と思うだろう。1冊で500円分の楽しみはあったけれど。

著者の方も、同じパターンを続けるわけがないので4以降は展開がもっと波乱に富んでいるだろう。3を乗り越えるかどうか、がこのシリーズを読み続けられるかどうかの分かれ道なのかも。今回は乗り越えられなかったので、次に読みたくなるまで休眠します。

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