著者の基本的なデジタルカメラに対する考え方は、たくさん撮って失敗したものは捨て、画像処理ソフトウェアでの修正を想定する、ということ。これを「ガバサク」理論と名付けている。
だから、メモリとバッテリーはたくさん用意し、撮った画像は検索に便利なように大容量ハードディスクに保存する。
また、多くの場合、露出補正はマイナスにしておき、オートブラケット機能で上下の露出でも撮影する。これをやると1回に3枚の画像を撮影するのでメモリが必要なのだ。露出がマイナスなのは画像処理ソフトウェアで処理すると暗いところは明るくできるが、白く飛んだところはどうしようもない、という理由からだ。従って「オート露出」は信用していない。
自分が持っているデジタルカメラは、ソニーのDSC-W80。本の中では「中途半端」と呼ばれている部類のものだ。この本を読むまではオートブラケットがPモードにあることも知らずに、常に「おまかせ」モードで撮影していた。オートブラケットを使うと、3枚撮れているので不要なものも増えるかわりに、失敗を回避できることもある。
「おまかせ」でもそれなりに撮影できていたから気にならなかったけれど、次のデジタルカメラを買う前にこの本を読んだことで、選び方がちょっと変わるかも。著者によれば、コンパクトデジタルを買うよりは、メーカーが良心的に作っている中型機を買ったほうがいいそうだ。
ソニーだと、DSC-HX100Vあたりかな。