本書は、現在(2008年)に、判明している医学的な知見を紹介、開発中・検討中の治療法についても取材している。疫学的調査として有名な「ナン・スタディー」に関しては何度も触れており、そこから読み取れる事実についてページを割いている。研究は進歩しているがワクチンなど決定的な治療法が実用になるのは10年のオーダーで時間がかかるとのこと。
予防に関しては、常識的な線であると言っていい。適度な運動、相手のある活動、食生活、睡眠など。サプリメントについても触れており、同じ名称(たとえば、「イチョウ葉エキス」)でも医療用に用いられる欧州と日本のサプリメントでは精製方法がことなるため、同じ効果があるかどうかはわからない点なども割り引かずに明確にしている。
現実的な費用で治療が受けられる10年後(20年後?)までは、今から、運動や食生活、友達とのおしゃべりなどの活動、サプリメント、睡眠で予防しながら待つ、というのが今の時点での普通の市民の選択のようだ。
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