タイトルからは「カルト宗教」の発生の研究書かと誤解されそうだ。実際には著者が様々なカルト宗教とかかわった経験から、その問題点をつづったものになっている。その中には著者がかかわった「救出カウンセリング」の説明もある。
著者が繰り返し書いているところによれば、カルトは「先進国病」であり若者の迷い(自分探し)が深くなっていることと、神秘やオカルトへの接近 (そういうこともあるかもしれない、と思う人が多い)が原因とのこと。
カルト宗教のテクニックの一つであるマインド・コントロールについての説明の箇所はこういったことを平易に説明した本が少ないので、短い章だが価値がある。
普通の健康な人ならマインドコントロールにかかる可能性があり、専門家の間ではかかりやすい人は「自分だけは大丈夫」と思っている人だと言われているほどだとか。このあたりを読んでいると、最近、頻発している「振り込め詐欺」の被害者が自分だけは大丈夫と思っている、というのと似ている。おそらく、どちらも、普通の人であれば被害者となる可能性があるということなのだろう。
親子のかかわりについての記述やカウンセリングにあたっての親の「覚悟」を要求する態度は宗教学者であり教育者でる筆者の信念を感じる。カルト問題に対する簡単な解決策などないと言い切る著者の若者論・教育論としても読める。
あんだんど -- andando (以前は「モータースポーツ ときどき 日常」というタイトルでした) エントリー内リンクはアフィリエイト(amazon、linkshareなど)になっているものもあります。商品モニターは報酬の有無にかかわらずできるだけ明記しています。 また、これらのリンク経由で購買などをされた方には感謝申し上げます。
2008/11/30
2008/11/29
[NASCAR] 2008 第35戦 フェニックス
NASCAR 第35戦 アリゾナ州フェニックス フェニックスインターナショナルレースウェイ
(G+で観戦)
解説は天野雅彦氏。
1.0マイルを412周。ピットウィンドウは80から85周。
ターン1がRが大きく、ターン3がタイト、という変形サーキット。
ポールポジションがジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)。ジョンソンとカール・エドワーズ (Carl Edwards)のポイント差が162点差になると優勝が決まる。
スタートのトップはジェイミー・マクマーレイ (Jamie McMurray)。デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)はすごくリアが滑っている。「レース後半を見据えてのセッティングかも。」レース後半は冷えてくるためグリップの状態がかなり変わるらしい。
カイル・ブッシュ (Kyle Busch)はぺディグリーのカラーリングで犬の大きな絵が描いてある。
途中カート・ブッシュ (Kurt Busch)とライアン・ニューマン (Ryan Newman)が前列に。「ペンスキー レーシング (Penske Racing)のワン・ツーは珍しいものを見ているような」天野氏。
30周あたりで雨が降り出してレース中断。
エドワーズは14位からなかなか前に上がれず。ジョンソンは常に上位を確保。カート・ブッシュ、ジョンソン、マクマーレイというトップ3争い。
85周でジョンソンがトップに立ち、5ポイントのボーナスを獲得。
149周のピットアウトでエドワーズは9位まで上昇。ヘンドリックス レーシング (Hendricks Motorsports)勢は4台がトップ10圏内。
オーナーポイント争いも激化。35位以内であれば開幕から最初の6戦の予選が免除されるため、ポイントをかせぐために走っている選手もいる。今の当落線上は以下のオーナーたち。
「A.J.アルメンディンガーはRedbullの新チーム、トヨタの車、で条件は良さそうに見えたが、オーナーポイントが0の状況からのスタートは新人には厳しい。オーナーポイントのある古いチームから出た方がよかったのでは」天野氏。
200周が過ぎてエドワーズの車のセッティングがよくなった。
フロントグリルにテープを張る作業が遅く、ジョンソンのピットアウトが2位。
フロントグリルにどれくらいガムテープを貼ると温度がどう変化するかという細かいデータをチームは持っている。
ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)は速度が上がらない。エンジンバルブが曲がっているのではないかとチーム関係者は言っている。行けるところまで行くしかないとのこと。結局、残り43周でエンジンが壊れてリタイアした。
ジョンソンはコーションラップでのピット後、チームからの無線でタイヤがスロー・パンクチャーを起こしていたことが判明した、と連絡を受けている。そんまま走っていたら緊急ピットインかクラッシュにつながっていたかもしれない。ジョンソンは運もあるようだ。
残り39周で大クラッシュ。デビッド・ギリランド (David Gilliland)のマシンの下にスピードの84がつっこんだ。目の前でタイヤが回っていた、とか。この事故で赤旗。TVのインタビューでは二人とも笑っていた。確かに、この状況は笑うしかないかも。
リスタートでエンジンがかからない車があり、他の車に押してもらって押しがけしている。トニー・スチュアート(Tony Stewart)はニューマンに押してもらっている。来年は二人が同じチームになる。
この赤旗の後、2,3回のコーションが発生。ジュニアはデニー・ハムリン (Denny Hamlin)にかわされて6位後退。ジョンソンは常にトップを維持。
残り3周でグリーン・ホワイト・チェッカーとなり、チェッカーの順位は、ジョンソン、カート・ブッシュ、マクマーレイ。ゴールの後にクラッシュがまた発生。
(G+で観戦)
解説は天野雅彦氏。
1.0マイルを412周。ピットウィンドウは80から85周。
ターン1がRが大きく、ターン3がタイト、という変形サーキット。
ポールポジションがジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)。ジョンソンとカール・エドワーズ (Carl Edwards)のポイント差が162点差になると優勝が決まる。
スタートのトップはジェイミー・マクマーレイ (Jamie McMurray)。デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)はすごくリアが滑っている。「レース後半を見据えてのセッティングかも。」レース後半は冷えてくるためグリップの状態がかなり変わるらしい。
カイル・ブッシュ (Kyle Busch)はぺディグリーのカラーリングで犬の大きな絵が描いてある。
途中カート・ブッシュ (Kurt Busch)とライアン・ニューマン (Ryan Newman)が前列に。「ペンスキー レーシング (Penske Racing)のワン・ツーは珍しいものを見ているような」天野氏。
30周あたりで雨が降り出してレース中断。
エドワーズは14位からなかなか前に上がれず。ジョンソンは常に上位を確保。カート・ブッシュ、ジョンソン、マクマーレイというトップ3争い。
85周でジョンソンがトップに立ち、5ポイントのボーナスを獲得。
149周のピットアウトでエドワーズは9位まで上昇。ヘンドリックス レーシング (Hendricks Motorsports)勢は4台がトップ10圏内。
オーナーポイント争いも激化。35位以内であれば開幕から最初の6戦の予選が免除されるため、ポイントをかせぐために走っている選手もいる。今の当落線上は以下のオーナーたち。
- BILL DAVIS
- ROBBY GORDON
- ROB KAUFFMAN
- Dietrich Mateschitz (Red Bull)
- ROGER PENSKE
「A.J.アルメンディンガーはRedbullの新チーム、トヨタの車、で条件は良さそうに見えたが、オーナーポイントが0の状況からのスタートは新人には厳しい。オーナーポイントのある古いチームから出た方がよかったのでは」天野氏。
200周が過ぎてエドワーズの車のセッティングがよくなった。
フロントグリルにテープを張る作業が遅く、ジョンソンのピットアウトが2位。
フロントグリルにどれくらいガムテープを貼ると温度がどう変化するかという細かいデータをチームは持っている。
ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)は速度が上がらない。エンジンバルブが曲がっているのではないかとチーム関係者は言っている。行けるところまで行くしかないとのこと。結局、残り43周でエンジンが壊れてリタイアした。
ジョンソンはコーションラップでのピット後、チームからの無線でタイヤがスロー・パンクチャーを起こしていたことが判明した、と連絡を受けている。そんまま走っていたら緊急ピットインかクラッシュにつながっていたかもしれない。ジョンソンは運もあるようだ。
残り39周で大クラッシュ。デビッド・ギリランド (David Gilliland)のマシンの下にスピードの84がつっこんだ。目の前でタイヤが回っていた、とか。この事故で赤旗。TVのインタビューでは二人とも笑っていた。確かに、この状況は笑うしかないかも。
リスタートでエンジンがかからない車があり、他の車に押してもらって押しがけしている。トニー・スチュアート(Tony Stewart)はニューマンに押してもらっている。来年は二人が同じチームになる。
この赤旗の後、2,3回のコーションが発生。ジュニアはデニー・ハムリン (Denny Hamlin)にかわされて6位後退。ジョンソンは常にトップを維持。
残り3周でグリーン・ホワイト・チェッカーとなり、チェッカーの順位は、ジョンソン、カート・ブッシュ、マクマーレイ。ゴールの後にクラッシュがまた発生。
2008/11/26
ポール・クルーグマン「クルーグマン教授の経済入門」
経済学の本を本屋で探してもオーソドックスな理論を素人にわかるように説明してくれた本は見つけられない。逆に、直近のいろいろな現象(サブプライムローン問題)の解説や、詳細に突っ込まない概要や以前の構造改革のレビューなどはたくさんある。
アメリカでも状況は同じようなものらしい。クルーグマンはこの本で経済全体を見渡した解説を試みている。クルーグマンによると、経済にとって大切なこと(たくさんの人の生活水準を左右するもの)は3つしかない。それは、生産性、所得配分、失業。これ以外は間接的にしか重要ではない。まず最初にそう言いきってこの本は始まる。
クルーグマンはもちろん3つの最重要問題以外のことにも目を向けて解説している。たとえば、貿易赤字、財政赤字、G7などなど。そのなかで1章を日本に関する記述に割り当てている。この章は、翻訳者の山形も言うとおり「日本がどう見られているかというかなりバランスのとれた文になっている。」
簡単に内容をまとめてみると:
ということになる。
他にも、
クルーグマンは2008年のノーベル経済学賞を受賞した。この本はその業績との直接の関係はない。
原著第3版を山形浩生が翻訳した。以前の版に入っていた章を復活させて翻訳していたり、「日本がはまった罠」というちょっとお堅い論文をおまけにつけたり、というサービスをしてくれている。
アメリカでも状況は同じようなものらしい。クルーグマンはこの本で経済全体を見渡した解説を試みている。クルーグマンによると、経済にとって大切なこと(たくさんの人の生活水準を左右するもの)は3つしかない。それは、生産性、所得配分、失業。これ以外は間接的にしか重要ではない。まず最初にそう言いきってこの本は始まる。
クルーグマンはもちろん3つの最重要問題以外のことにも目を向けて解説している。たとえば、貿易赤字、財政赤字、G7などなど。そのなかで1章を日本に関する記述に割り当てている。この章は、翻訳者の山形も言うとおり「日本がどう見られているかというかなりバランスのとれた文になっている。」
簡単に内容をまとめてみると:
まず、日本は輸出はしても輸入はあまりしない国であるという事実がある。そのため、日本のやり口はちょっと違う、と見られている。また、90年代までは、日本はアメリカに投資はしたが、アメリカから日本への投資は難しかった。 さらに、アメリカに進出した企業は日本から部品などを輸入する量が他の企業と比較すると多かった。
一方、とはいえ、アメリカ経済全体を考えると、日本が、というよりも貿易や国際競争が左右するのは「ほんの端っこのとこでしかない。」
おまけに日本のバブル崩壊からの経済の不調が長く続いたため日本問題自体がなくなってしまった。
ということになる。
他にも、
- インフレを我慢するコストは実はたいしたことはなく、逆に、インフレを抑えることは生活に影響が大きい
- アメリカの貯蓄率が下がったことが貿易赤字の裏返し
クルーグマンは2008年のノーベル経済学賞を受賞した。この本はその業績との直接の関係はない。
原著第3版を山形浩生が翻訳した。以前の版に入っていた章を復活させて翻訳していたり、「日本がはまった罠」というちょっとお堅い論文をおまけにつけたり、というサービスをしてくれている。
2008/11/25
[WRC] 第14戦 札幌
世界ラリー選手権 第14戦 ラリー・ジャパン 札幌
(JSPORTS ESPN)
冠スポンサーはパイオニアになり、名称が「パイオニア カロッツェリア ラリージャパン」。
2008年は帯広から札幌に舞台を移してのラリージャパン。特徴としては
このラウンドでセバスチャン・ローブが3位以内に入ればシリーズチャンピオンが決まる。今回はロウテンバッハがシトロエンからジャパン初出場。
セレモニアルスタートではローブがシトロエン印のはっぴ姿。これはファンからもらったらしい。ドームでのアナウンスはピエール北川氏。
フォードチームは、ヤリ・マティ・ラトバラが復帰。ミッコ・ヒルボネンは2年連続の優勝をねらう。シトロエンは、ローブの優勝とともに、マニュファクチャラーズタイトルを取るためにダニエル・ソルドにも頑張ってもらわねばならない。
DAY 1
林道コース。林道を横切る形で雨水溝がありそのふたの周りが車が通るにつれて掘れてくる。この部分で跳ねる車がある。フォードはローブより上位に車を並べてローブの優勝を阻止する作戦。
この日は夕張を通るコースもあり、ここで福井氏は観客でTVの視聴者と会話したりサインや撮影など。
フランソワ・デュバルがクラッシュして大事故。車の損傷がひどくロールケージを切断してコ・ドライバーを救出し、すぐ病院に搬送して手術。骨折と内臓にも影響があったが命に別条はなかったらしい。日本人ドライバーが救急隊員にアドバイスして救出を手助けした。
ローブはデュバルのリタイアで4位から3位に上がることになった。ソルドはツキがなく、ターボ系のトラブルでリタイア。(スーパーラリーで復帰)
DAY 2
天気がよく、DAY 1よりも道が広くなった。ペター・ソルベルグはセッティングを変えたのが当たり調子が良い。沿道にはスバルファンが多い。林道コースのため、鹿がコース内に立ち入っている。ヒルボネンの前方を鹿が横切ったシーンも。
ペター・ソルベルグはコースオフでリア部分をかなり破損。その後、走り切ったため、破損が広がり大修理となった。結果、スーパーSSで復帰したらしい。
終了時点の順位は、ヒルボネン、ラトバラ、ローブ。
DAY 3
この日のスーパーSSはJSPORTS plusで生中継された。札幌ドームでの開催なので雨でも観戦は楽。ただしコースが一部外に出ているので車が雨水を中に運んでコースはかなり滑る。ドームでのスーパーSSは史上初。
レースは雨が降っていて滑りやすい。
ローブも大きくスピン。車の電気系に水が入り動作しなくなったため、車が思ったように操作できなかったらしい。ラトバラはヒルボネンに迫るが追い越すわけにはいかないので2位キープ。
ゴールはヒルボネン、ラトバラ、ローブの順。ローブは5年連続のチャンピオンを決めた。
スズキが5位、6位に入賞した。これはスズキとしては今季の最高成績。
(JSPORTS ESPN)
冠スポンサーはパイオニアになり、名称が「パイオニア カロッツェリア ラリージャパン」。
2008年は帯広から札幌に舞台を移してのラリージャパン。特徴としては
- コンパクトになった
- 人の行き来が楽になった
このラウンドでセバスチャン・ローブが3位以内に入ればシリーズチャンピオンが決まる。今回はロウテンバッハがシトロエンからジャパン初出場。
セレモニアルスタートではローブがシトロエン印のはっぴ姿。これはファンからもらったらしい。ドームでのアナウンスはピエール北川氏。
フォードチームは、ヤリ・マティ・ラトバラが復帰。ミッコ・ヒルボネンは2年連続の優勝をねらう。シトロエンは、ローブの優勝とともに、マニュファクチャラーズタイトルを取るためにダニエル・ソルドにも頑張ってもらわねばならない。
DAY 1
林道コース。林道を横切る形で雨水溝がありそのふたの周りが車が通るにつれて掘れてくる。この部分で跳ねる車がある。フォードはローブより上位に車を並べてローブの優勝を阻止する作戦。
この日は夕張を通るコースもあり、ここで福井氏は観客でTVの視聴者と会話したりサインや撮影など。
フランソワ・デュバルがクラッシュして大事故。車の損傷がひどくロールケージを切断してコ・ドライバーを救出し、すぐ病院に搬送して手術。骨折と内臓にも影響があったが命に別条はなかったらしい。日本人ドライバーが救急隊員にアドバイスして救出を手助けした。
ローブはデュバルのリタイアで4位から3位に上がることになった。ソルドはツキがなく、ターボ系のトラブルでリタイア。(スーパーラリーで復帰)
DAY 2
天気がよく、DAY 1よりも道が広くなった。ペター・ソルベルグはセッティングを変えたのが当たり調子が良い。沿道にはスバルファンが多い。林道コースのため、鹿がコース内に立ち入っている。ヒルボネンの前方を鹿が横切ったシーンも。
ペター・ソルベルグはコースオフでリア部分をかなり破損。その後、走り切ったため、破損が広がり大修理となった。結果、スーパーSSで復帰したらしい。
終了時点の順位は、ヒルボネン、ラトバラ、ローブ。
DAY 3
この日のスーパーSSはJSPORTS plusで生中継された。札幌ドームでの開催なので雨でも観戦は楽。ただしコースが一部外に出ているので車が雨水を中に運んでコースはかなり滑る。ドームでのスーパーSSは史上初。
レースは雨が降っていて滑りやすい。
ローブも大きくスピン。車の電気系に水が入り動作しなくなったため、車が思ったように操作できなかったらしい。ラトバラはヒルボネンに迫るが追い越すわけにはいかないので2位キープ。
ゴールはヒルボネン、ラトバラ、ローブの順。ローブは5年連続のチャンピオンを決めた。
スズキが5位、6位に入賞した。これはスズキとしては今季の最高成績。
2008/11/24
[NASCAR] 2008 第34戦 テキサス
NASCAR 第34戦 テキサス州テキサスモータースピードウェイ (Texas Motor Speedway)
コースは1.5マイル。バンク角が24度。ピットウィンドウは50から55周。
解説は石見周(おさむ)氏。
春のレースではカール・エドワーズ (Carl Edwards)が勝利している。春と秋の2連勝(sweep)ができるかどうかが注目。予選が4戦ぶりに実施された。ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)とマーティン・トゥーレックス ジュニア (Martin Truex Jr.)が1列目スタート。
チェイス戦の流れから言うと、ここでジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)が勝てばほぼ決まる。上位3位までのエドワーズかグレッグ・ビフル(Greg Biffle)が勝ってジミー・ジョンソンが下位であれば逆転優勝も可能。
「テキサスと最終戦のマイアミはラウシュ・フェンウェイレーシング (Roush Fenway Racing)が強く、次戦のフェニックスはヘンドリックス レーシング (Hendricks Motorsports)が強いと思う。」石見氏。
トニー・スチュアート(Tony Stewart)はバックアップカーに車を変えたので最後尾まで下げられてスタート。
ジミー・ジョンソンはペースが上がらない。一方エドワーズは好調でどんどん順位が上がる。「ラップタイムが安定している」石見氏。
フアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya)が6位。後半は10位以内に貌を出せるようになってきた。
シーズンが終わりに近くなり、新人ドライバーが起用されている。ブラッド・ケセロウスキー、ジョイ・ロガーノ、スコット・スピードが走っている。ケセロウスキーはジョンソンと同じような順位で走っているせいかよくTVに映される。
98周付近でエドワーズがジョンソンをラップダウンに。ジョンソンは25位前後をずっと走っている。上がりも下がりもしていないようだ。ピットインのときの調整もあまりせずそのまま。
「ウェッジをいじったぐらいでは変わらないということかも。」石見氏。
レースはイエローの発生が少なくラップダウンが大量。中盤ではスチュアートが18位でテイルエンドに。ラウシュは5台中5台が10以上にいる。エドワーズ、ビフル、マクマーレイが上位。
今シーズンはDodgeを使っているチームの成績が総じて振るわない。
「チーム成績が悪いとスポンサーが離れるので、成績の悪いDodgeには車種としての性能調整をNASCARとして考えることになるかも。」「どこのチームもスポンサー獲得が厳しい」
残り83周。
カイル・ブッシュ (Kyle Busch)が2位まで上がる。
モントーヤはもらい事故でクラッシュ。前戦に続き今回も上位を走りながらリタイア。
このクラッシュのコーションラップ中に、2タイヤ交換の車が何台かいてエドワーズが一旦後退。
エドワーズは4位前後から上位に上がらず順位キープで走行。突然遅くなっている。
「燃費を抑えるためにゆっくり走っているとしか考えられない。」石見氏。
遅いと言っても4位前後はキープできる速度なので、ここで燃料補給のためのピットインを一度節約できれば勝てる。ピットウィンドウを考えると15周程度節約する必要がある。ピットでも「再計算する」と言っている。
この作戦に気が付いたデイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)、ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)も同じように速度を落として走行。残り5周でジュニアはガス欠でピットイン。おそらく、速度を落とすのが少しだけ遅かったのだ。このピットインで20位あたりに後退。
エドワーズは走りきることができた。
フィニッシュ順位は、エドワーズ、ゴードン、ジェイミー・マクマーレイ (Jamie McMurray)。ジョンソンは最後に少しだけ順位を上げることができて15位。
コースは1.5マイル。バンク角が24度。ピットウィンドウは50から55周。
解説は石見周(おさむ)氏。
春のレースではカール・エドワーズ (Carl Edwards)が勝利している。春と秋の2連勝(sweep)ができるかどうかが注目。予選が4戦ぶりに実施された。ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)とマーティン・トゥーレックス ジュニア (Martin Truex Jr.)が1列目スタート。
チェイス戦の流れから言うと、ここでジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)が勝てばほぼ決まる。上位3位までのエドワーズかグレッグ・ビフル(Greg Biffle)が勝ってジミー・ジョンソンが下位であれば逆転優勝も可能。
「テキサスと最終戦のマイアミはラウシュ・フェンウェイレーシング (Roush Fenway Racing)が強く、次戦のフェニックスはヘンドリックス レーシング (Hendricks Motorsports)が強いと思う。」石見氏。
トニー・スチュアート(Tony Stewart)はバックアップカーに車を変えたので最後尾まで下げられてスタート。
ジミー・ジョンソンはペースが上がらない。一方エドワーズは好調でどんどん順位が上がる。「ラップタイムが安定している」石見氏。
フアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya)が6位。後半は10位以内に貌を出せるようになってきた。
シーズンが終わりに近くなり、新人ドライバーが起用されている。ブラッド・ケセロウスキー、ジョイ・ロガーノ、スコット・スピードが走っている。ケセロウスキーはジョンソンと同じような順位で走っているせいかよくTVに映される。
98周付近でエドワーズがジョンソンをラップダウンに。ジョンソンは25位前後をずっと走っている。上がりも下がりもしていないようだ。ピットインのときの調整もあまりせずそのまま。
「ウェッジをいじったぐらいでは変わらないということかも。」石見氏。
レースはイエローの発生が少なくラップダウンが大量。中盤ではスチュアートが18位でテイルエンドに。ラウシュは5台中5台が10以上にいる。エドワーズ、ビフル、マクマーレイが上位。
今シーズンはDodgeを使っているチームの成績が総じて振るわない。
「チーム成績が悪いとスポンサーが離れるので、成績の悪いDodgeには車種としての性能調整をNASCARとして考えることになるかも。」「どこのチームもスポンサー獲得が厳しい」
残り83周。
カイル・ブッシュ (Kyle Busch)が2位まで上がる。
モントーヤはもらい事故でクラッシュ。前戦に続き今回も上位を走りながらリタイア。
このクラッシュのコーションラップ中に、2タイヤ交換の車が何台かいてエドワーズが一旦後退。
エドワーズは4位前後から上位に上がらず順位キープで走行。突然遅くなっている。
「燃費を抑えるためにゆっくり走っているとしか考えられない。」石見氏。
遅いと言っても4位前後はキープできる速度なので、ここで燃料補給のためのピットインを一度節約できれば勝てる。ピットウィンドウを考えると15周程度節約する必要がある。ピットでも「再計算する」と言っている。
この作戦に気が付いたデイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)、ジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)も同じように速度を落として走行。残り5周でジュニアはガス欠でピットイン。おそらく、速度を落とすのが少しだけ遅かったのだ。このピットインで20位あたりに後退。
エドワーズは走りきることができた。
フィニッシュ順位は、エドワーズ、ゴードン、ジェイミー・マクマーレイ (Jamie McMurray)。ジョンソンは最後に少しだけ順位を上げることができて15位。
2008/11/18
[SBK] 第14戦 ポルティマオ
世界スーパーバイク選手権 第14戦 ポルトガル ポルティマオ
解説は八代俊二氏。
新設されたサーキットでの開催。F1を観光地に誘致したいという目的でサーキットが建設されたらしい。コースはアップダウンが激しくトリッキーだが良いサーキット。今回からバイクにオンボードカメラが装備されている。
グリッドにはミハエル・シューマッハが来ており、上位の有名ライダーと話をしている。開催日がF1の最終戦ブラジルと同日だったのだが、F1には行かず、SBKに来たという。現役の二輪ライダーとしては最終レースだしベイリスが引退するので逃せないということだろうか。
RACE 1
ファブリツィオがビアッジにぶつかり転倒させてしまう。ビアッジはえらく怒っている。ファブリツィオは誤るばかり。先頭にはベイリス。2位グループはクラッチロウ、チャウス、ジョナサン・レイが先頭で芳賀選手もこのグループにいる。
残り10周あたりではレオン・ハスラム、芳賀選手、チェカが上がって、チャウスをかわす。ハスラムも芳賀選手、チェカ、コーサーに抜かれて後退。
芳賀選手は残り7周でマシントラブルでスローダウンしリタイア。
ベイリスはTVにも映らないぐらいの前方で独走。2位争いはチェカ、コーサーの順にチェッカー。
最終コーナーから上がってきて前輪が浮くぐらいの傾斜がある。コーナーによっては、ブレーキングポイントが下りの先にあって見えないところもあるらしい。
日本人選手は
加賀山就臣選手 13番手 15位フィニッシュ
玉田誠選手 26番手 19位フィニッシュ
青山周平選手 23番手 18位フィニッシュ
中富伸一選手 22番手 13位フィニッシュ
清成龍一選手 19番手 8位フィニッシュ
清成選手は骨折から復帰の初戦。
RACE 2
スタートはビアッジが良く前に出たが1コーナーで接触があり、後退。ベイリスがトップに出ると後を引き離してRACE 1と同じ展開に。
芳賀選手はジャンプスタートでライドスルーペナルティ。RACE 2でもあまりツキがない。
「ノイキルヒナーは普通に会うと色白の好青年。それが災いしているのかな、と思った」八代氏。
レイはコーナーから飛び出してランオフを走るシーンがたびたびあり、RACE 2全般を通してそういう状態。
チャウスがクラッシュしてリタイア。
チェッカーはベイリス、ファブリツィオ、ハスラム。
日本人選手は
芳賀紀行選手は10番手 14位フィニッシュ
加賀山就臣選手 13番手 23位フィニッシュ
玉田誠選手 26番手 24位フィニッシュ
青山周平選手 23番手 26位フィニッシュ
中富伸一選手 22番手 17位フィニッシュ
清成龍一選手 19番手 11位フィニッシュ
「今シーズンのカワサキのマシンは神経質だった、と関係者から聞いた。ちょっとした気温の変化などでマシンの感じが変わってしまったらしい。」八代氏。
ベイリスはこれでレースを引退する。最後のRACE 2も勝ち、このレースで連勝、SBKのチャンピオンシップも取って花道を飾った。
解説は八代俊二氏。
新設されたサーキットでの開催。F1を観光地に誘致したいという目的でサーキットが建設されたらしい。コースはアップダウンが激しくトリッキーだが良いサーキット。今回からバイクにオンボードカメラが装備されている。
グリッドにはミハエル・シューマッハが来ており、上位の有名ライダーと話をしている。開催日がF1の最終戦ブラジルと同日だったのだが、F1には行かず、SBKに来たという。現役の二輪ライダーとしては最終レースだしベイリスが引退するので逃せないということだろうか。
RACE 1
ファブリツィオがビアッジにぶつかり転倒させてしまう。ビアッジはえらく怒っている。ファブリツィオは誤るばかり。先頭にはベイリス。2位グループはクラッチロウ、チャウス、ジョナサン・レイが先頭で芳賀選手もこのグループにいる。
残り10周あたりではレオン・ハスラム、芳賀選手、チェカが上がって、チャウスをかわす。ハスラムも芳賀選手、チェカ、コーサーに抜かれて後退。
芳賀選手は残り7周でマシントラブルでスローダウンしリタイア。
ベイリスはTVにも映らないぐらいの前方で独走。2位争いはチェカ、コーサーの順にチェッカー。
最終コーナーから上がってきて前輪が浮くぐらいの傾斜がある。コーナーによっては、ブレーキングポイントが下りの先にあって見えないところもあるらしい。
日本人選手は
加賀山就臣選手 13番手 15位フィニッシュ
玉田誠選手 26番手 19位フィニッシュ
青山周平選手 23番手 18位フィニッシュ
中富伸一選手 22番手 13位フィニッシュ
清成龍一選手 19番手 8位フィニッシュ
清成選手は骨折から復帰の初戦。
RACE 2
スタートはビアッジが良く前に出たが1コーナーで接触があり、後退。ベイリスがトップに出ると後を引き離してRACE 1と同じ展開に。
芳賀選手はジャンプスタートでライドスルーペナルティ。RACE 2でもあまりツキがない。
「ノイキルヒナーは普通に会うと色白の好青年。それが災いしているのかな、と思った」八代氏。
レイはコーナーから飛び出してランオフを走るシーンがたびたびあり、RACE 2全般を通してそういう状態。
チャウスがクラッシュしてリタイア。
チェッカーはベイリス、ファブリツィオ、ハスラム。
日本人選手は
芳賀紀行選手は10番手 14位フィニッシュ
加賀山就臣選手 13番手 23位フィニッシュ
玉田誠選手 26番手 24位フィニッシュ
青山周平選手 23番手 26位フィニッシュ
中富伸一選手 22番手 17位フィニッシュ
清成龍一選手 19番手 11位フィニッシュ
「今シーズンのカワサキのマシンは神経質だった、と関係者から聞いた。ちょっとした気温の変化などでマシンの感じが変わってしまったらしい。」八代氏。
ベイリスはこれでレースを引退する。最後のRACE 2も勝ち、このレースで連勝、SBKのチャンピオンシップも取って花道を飾った。
2008/11/17
[NASCAR] 2008 第33戦 アトランタ
NASCAR 第33戦 ジョージア州アトランタモータースピードウェイ (Atlanta Motor Speedway)
チェイスももう7戦。
1.5マイルの周回を325周。高速コースでライン取りが自由なので、同じドライバーが違ったラインを通ることもある。バンクは24度。ピットウィンドウは50から55周。
解説は天野雅彦氏。
予選は雨天中止のため、オーナーズポイント順のグリッド。ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)がまたもポールポジション。
スタートからカール・エドワーズ (Carl Edwards)がジョンソンをかわしてトップへ。
「スタート時間を考えると気温が下がるのでグリップが改善する。そのときにハンドリングが改善することもある」天野氏。
デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)は3位まで上がってくる。ずっとアウトのラインを走行しているが調子はいいようだ。ジョンソンがトップで走り、エドワーズが2位に付けているシーンが流れている。エドワーズの調子は上向きか。
ジョンソンはポイントを考えると、優勝でなくてもいいので、ちょっと慎重なのかトップをキープせず5位あたりに下がったりする。このときジュニアとジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)が前へ。
今回はカイル・ブッシュ (Kyle Busch)はハロウィンカラーのM&M。
アンダーグリーンのピットインが発生したとき、ジョンソンがピットへの進入で減速できず、速度違反でドライブスルーペナルティを受け順位を下げる。
TVではジョンソンのクルーチーフ、チャド・カナウスのインタビュー「ドライバーがリラックスして走るためには速い車を作らなければならない。」
トニー・スチュアート(Tony Stewart)は10位より後を走っている。「今年は目立たない一年でした。(来年の新チーム結成について)NASCAR以外ではチームを成功させているので楽しみ。」天野氏。
ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)はスピンしてコーションの原因に。ここまでずっとルースでぐりップしていなかった。「重症ですね」天野氏。
ピットに入ったジュニアの車のティアオフ(フロントグラスに貼ってあるシート)がはがれ損なってひらひらしている。これがはがれないとピットにもう一度入るのか、と見ていたが、リスタートで飛んで行った。ジミー・ジョンソンはラッキードッグパスで同一周回まで復帰。
「マット・ケンゼス (Matt Kenseth)はルースと言っているが、ラウシュ・フェンウェイレーシング (Roush Fenway Racing)のドライバーはドライビングおたくな人たちなので、そういう車でも走らせてしまう」
ブライアン・ビッカーズ (Brian Vickers)は前戦で車両規則違反があり、ドバイバーズポイント、オーナーズポイントを150ポイント減算された。「RedBullのチームは徐々に力をつけてきていますね。」今回もスコット・スピード (Scott Speed)を起用している。
ジュニアの車が壁をヒットしているが走行は可能。「たぶん路面温度が下がってバランスが悪いのでは」天野氏。
ジョンソンのピットのすぐ後がエドワーズのピット。ジョンソンはそれを計算してちょっと斜めに突っ込む形でピットに止めるのでエドワーズはピットアウトではかなり急激に右に切らないと出られず、スピードが乗らない。それと、たびたびジョンソンのピットクルーに接触しそうになる。
「終盤の大事なところでゴードンの車があまりよくない方向になっている」天野氏。
ゴードン、フアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya)、カイル・ブッシュが集団になっている。カイル・ブッシュは上位フィニッシュできそうな様子。
終盤にコーションが集中して発生。このあたりからドライバーは良い位置を取ろうと作戦を練っている。
288周付近でマイケル・ウォルトリップ (Michael Waltrip)が単独クラッシュ。
このレースで一番クラッシュが多かったのはウォルトリップだろう。
タイヤのバーストを2回発生させて右リアのボディを壊してしまい、これを修復して走っていたのだが、結局リアのタイヤが安定していなかったかボディが触っていたのかクラッシュした。それも修復した後のパネルが壊れてしまって290周あたりでデブリによるコーションを起こした。
「今日はウォルトリップはレースをある意味コントロールしています。(笑)」福徳アナ。「沢山映りますしね」天野氏。
ジュニアはピットロードの出口付近でカート・ブッシュ (Kurt Busch)、エドワーズとぶつかる。
モントーヤが上昇して6位を走行していたのだが、残り20周あたりのピットアウト時にボーヤーと激しく接触し車の右前を破損。このためにポジションを下げて走行していたところでクラッシュに巻き込まれてレースをリタイア。6位まで上がっていただけに慎重にピットインして当てられたのは残念。
エドワーズが16周でのリスタートでトップへ。ジョンソンはコーションでピットインして4輪交換し、フレッシュタイヤで猛プッシュ。11位から2位まで上げてエドワーズに続いてフィニッシュ。
ジュニアは最後のピットで車の調整に失敗したらしく、ペースが落ちてしまい11位フィニッシュ。終盤までは4位をキープして走っていたので残念。チェイス優勝はないと思うが、レースでの1勝は期待したい。
ゴードンもこの14年間必ず1勝しているのだが、2008年シーズンはまだ勝利がない。
チェイスももう7戦。
1.5マイルの周回を325周。高速コースでライン取りが自由なので、同じドライバーが違ったラインを通ることもある。バンクは24度。ピットウィンドウは50から55周。
解説は天野雅彦氏。
予選は雨天中止のため、オーナーズポイント順のグリッド。ジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)がまたもポールポジション。
スタートからカール・エドワーズ (Carl Edwards)がジョンソンをかわしてトップへ。
「スタート時間を考えると気温が下がるのでグリップが改善する。そのときにハンドリングが改善することもある」天野氏。
デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)は3位まで上がってくる。ずっとアウトのラインを走行しているが調子はいいようだ。ジョンソンがトップで走り、エドワーズが2位に付けているシーンが流れている。エドワーズの調子は上向きか。
ジョンソンはポイントを考えると、優勝でなくてもいいので、ちょっと慎重なのかトップをキープせず5位あたりに下がったりする。このときジュニアとジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)が前へ。
今回はカイル・ブッシュ (Kyle Busch)はハロウィンカラーのM&M。
アンダーグリーンのピットインが発生したとき、ジョンソンがピットへの進入で減速できず、速度違反でドライブスルーペナルティを受け順位を下げる。
TVではジョンソンのクルーチーフ、チャド・カナウスのインタビュー「ドライバーがリラックスして走るためには速い車を作らなければならない。」
トニー・スチュアート(Tony Stewart)は10位より後を走っている。「今年は目立たない一年でした。(来年の新チーム結成について)NASCAR以外ではチームを成功させているので楽しみ。」天野氏。
ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)はスピンしてコーションの原因に。ここまでずっとルースでぐりップしていなかった。「重症ですね」天野氏。
ピットに入ったジュニアの車のティアオフ(フロントグラスに貼ってあるシート)がはがれ損なってひらひらしている。これがはがれないとピットにもう一度入るのか、と見ていたが、リスタートで飛んで行った。ジミー・ジョンソンはラッキードッグパスで同一周回まで復帰。
「マット・ケンゼス (Matt Kenseth)はルースと言っているが、ラウシュ・フェンウェイレーシング (Roush Fenway Racing)のドライバーはドライビングおたくな人たちなので、そういう車でも走らせてしまう」
ブライアン・ビッカーズ (Brian Vickers)は前戦で車両規則違反があり、ドバイバーズポイント、オーナーズポイントを150ポイント減算された。「RedBullのチームは徐々に力をつけてきていますね。」今回もスコット・スピード (Scott Speed)を起用している。
ジュニアの車が壁をヒットしているが走行は可能。「たぶん路面温度が下がってバランスが悪いのでは」天野氏。
ジョンソンのピットのすぐ後がエドワーズのピット。ジョンソンはそれを計算してちょっと斜めに突っ込む形でピットに止めるのでエドワーズはピットアウトではかなり急激に右に切らないと出られず、スピードが乗らない。それと、たびたびジョンソンのピットクルーに接触しそうになる。
「終盤の大事なところでゴードンの車があまりよくない方向になっている」天野氏。
ゴードン、フアン・パブロ・モントーヤ (Juan Pablo Montoya)、カイル・ブッシュが集団になっている。カイル・ブッシュは上位フィニッシュできそうな様子。
終盤にコーションが集中して発生。このあたりからドライバーは良い位置を取ろうと作戦を練っている。
288周付近でマイケル・ウォルトリップ (Michael Waltrip)が単独クラッシュ。
このレースで一番クラッシュが多かったのはウォルトリップだろう。
タイヤのバーストを2回発生させて右リアのボディを壊してしまい、これを修復して走っていたのだが、結局リアのタイヤが安定していなかったかボディが触っていたのかクラッシュした。それも修復した後のパネルが壊れてしまって290周あたりでデブリによるコーションを起こした。
「今日はウォルトリップはレースをある意味コントロールしています。(笑)」福徳アナ。「沢山映りますしね」天野氏。
ジュニアはピットロードの出口付近でカート・ブッシュ (Kurt Busch)、エドワーズとぶつかる。
モントーヤが上昇して6位を走行していたのだが、残り20周あたりのピットアウト時にボーヤーと激しく接触し車の右前を破損。このためにポジションを下げて走行していたところでクラッシュに巻き込まれてレースをリタイア。6位まで上がっていただけに慎重にピットインして当てられたのは残念。
エドワーズが16周でのリスタートでトップへ。ジョンソンはコーションでピットインして4輪交換し、フレッシュタイヤで猛プッシュ。11位から2位まで上げてエドワーズに続いてフィニッシュ。
ジュニアは最後のピットで車の調整に失敗したらしく、ペースが落ちてしまい11位フィニッシュ。終盤までは4位をキープして走っていたので残念。チェイス優勝はないと思うが、レースでの1勝は期待したい。
ゴードンもこの14年間必ず1勝しているのだが、2008年シーズンはまだ勝利がない。
2008/11/13
川端 裕人 「PTA再活用論」
2008年度のPTA本部を引き受けることになり、今、世の中ではPTAはどうなっているのかと検索していたとき、川端裕人氏の婦人公論の連載(この著作の元になったもの)を掲載したウェブサイトに行き当たった。(みんなのPTAを探して ブログ版参照)
その連載は、PTAの苦労(もちろん得るものも多いのだが)を、メジャーな雑誌上で明らかにし分析した成果と言えると思う。その連載をもとにして追加取材されたものが本書。連載の終盤で世間の耳目を集めた「和田中のP連脱退提案」など最新の話題も入っている。地域P連の活動の負担感のような、あまり一般には知られていない(けれど大きな)問題も取り上げられている。
川端氏の一貫した主張であるPTAの任意加入は主張されつつも、自動加入のPTAでもボランティアベースの素晴らしい活動ができていることも認めている。そういうバランスの良さが本書のいいところ。
管理人のところでは、「自動加入」であり委員会は「過去を踏襲」している。しかも各委員会の委員は三年生の保護者からくじ引きで決める。そういった「強制されている」感が満載なのが現実だ。
読んでみて、川端氏の言うように「自立した市民が、みずから学んだ成果を共同体に還元する」可能性はあるのだろうか?という問いと、「保護者は今のPTAに悲鳴を上げている」現実を変えなければ早晩、破綻するという予感が強くなった。それとともに「うちの学校だけが特別な状況ではなく、多くの学校が悩んでいる」状況が確認できた安心感もある。
このPTAにある同調圧力・前例踏襲・「義務・負担・強制」は実は現在の社会のどこにでも存在しがちなものだろう。「日本の社会にとって本質的な「何か」を孕んだ巨大な問題系」であると川端氏の書いている通りだ。今の社会の問題であり、次世代に引き継ぐ前に改善するべきものだ。
PTA現役本部役員であり、2009年ももしかしたら本部役員を担当する者として、
「よくぞここまで書いてくれました。パスは受け取りました。(どう転ぶかはわからないけれど)」
と感謝を送りたい。
その連載は、PTAの苦労(もちろん得るものも多いのだが)を、メジャーな雑誌上で明らかにし分析した成果と言えると思う。その連載をもとにして追加取材されたものが本書。連載の終盤で世間の耳目を集めた「和田中のP連脱退提案」など最新の話題も入っている。地域P連の活動の負担感のような、あまり一般には知られていない(けれど大きな)問題も取り上げられている。
川端氏の一貫した主張であるPTAの任意加入は主張されつつも、自動加入のPTAでもボランティアベースの素晴らしい活動ができていることも認めている。そういうバランスの良さが本書のいいところ。
管理人のところでは、「自動加入」であり委員会は「過去を踏襲」している。しかも各委員会の委員は三年生の保護者からくじ引きで決める。そういった「強制されている」感が満載なのが現実だ。
読んでみて、川端氏の言うように「自立した市民が、みずから学んだ成果を共同体に還元する」可能性はあるのだろうか?という問いと、「保護者は今のPTAに悲鳴を上げている」現実を変えなければ早晩、破綻するという予感が強くなった。それとともに「うちの学校だけが特別な状況ではなく、多くの学校が悩んでいる」状況が確認できた安心感もある。
このPTAにある同調圧力・前例踏襲・「義務・負担・強制」は実は現在の社会のどこにでも存在しがちなものだろう。「日本の社会にとって本質的な「何か」を孕んだ巨大な問題系」であると川端氏の書いている通りだ。今の社会の問題であり、次世代に引き継ぐ前に改善するべきものだ。
PTA現役本部役員であり、2009年ももしかしたら本部役員を担当する者として、
「よくぞここまで書いてくれました。パスは受け取りました。(どう転ぶかはわからないけれど)」
と感謝を送りたい。
PTA再活用論―悩ましき現実を超えて (中公新書ラクレ 294) 川端 裕人 中央公論新社 2008-10 売り上げランキング : 9375 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2008/11/11
[WRC] 第13戦 フランス ツール・ド・コルス
世界ラリー選手権 第13戦 フランス -- ツール・ド・コルス。
コルシカ島でのラリー。
路面はターマック。
道幅が狭く、路面はガタガタ。カーブが多く、カーブの半径が小さい。車のタイヤ、サスペンションなどに厳しい。ターマックの得意なセバスチャン・ローブ、ダニエル・ソルド、フランソワ・デュバルが優勝候補。
解説は福井敏雄氏。
DAY 1
路面の状態からタイヤはハードを選択したドライバーばかり。
「200メートルの緒kる戦の探すのが難しい、と言われる。シフトチェンジが多く、昔はそれで手袋がぼろぼろになった。毎日、それをファンにプレゼントしていた。」福井氏。
SS3でソルドがコースオフし、修理不可能でレースからリタイア。
SS3終了でローブとミッコ・ヒルボネンの差は14秒。
コースをインカットするドライバーが多く、後の方のスタートでは砂利が路面に浮いている。
DAY1 終了時では、ローブ、ヒルボネン、デュバル、ペター・ソルベルグ。
DAY 2
DAY 1よりも道が細くなっている。すれ違いも無理なほどの田舎の山道と行った風情のコース。
すでにローブが独走。
クリス・アトキンソンはパンクして5位争いから大きく後退。ヤリ-マティ・ラトバラはペターを逆転して4位。
スズキはトニ・ガルデマイスターが燃圧が下がるトラブルでペースダウンし後続に追いつかれてしまう。P・G・アンダースンはコースアウトして斜面を転落。
アンドレアス・ミケルセンはバンパーを壊したり、スピンしたりしたが、勢いはいい。
「2009年はスバルワークスに入るかもしれないドライバーでルックスも良い。これから伸びるので注目しておいたほうがいい」福井氏・中新井田ディレクター。
「ノルウェー人ドライバーは無鉄砲なところがあり、フィンランド人だともうちょっと大胆で無謀。」福井氏。
ローブは全ステージ制覇を追及せず、確実に優勝を狙う作戦のようだ。
DAY 3
110キロぐらい走るので気が抜けない。ヒルボネンはSS13の最初でパンクして5位転落。ところがこれで上位をねらう位置に浮上したペター・ソルベルグもSS14でパンク。ペターはこのあともう一度パンクして転落。
ペターが下がったことで、フォードはチームオーダーを発動しやすくなり、ヒルボネンを前に行かせるためにデュバルとラトバラがペナルティを受けた。ローブはこの作戦は織り込み済み。
ローブが優勝。2位がヒルボネン。シリーズ優勝はラリー・ジャパンに持ち越しとなった。
コルシカ島でのラリー。
路面はターマック。
道幅が狭く、路面はガタガタ。カーブが多く、カーブの半径が小さい。車のタイヤ、サスペンションなどに厳しい。ターマックの得意なセバスチャン・ローブ、ダニエル・ソルド、フランソワ・デュバルが優勝候補。
解説は福井敏雄氏。
DAY 1
路面の状態からタイヤはハードを選択したドライバーばかり。
「200メートルの緒kる戦の探すのが難しい、と言われる。シフトチェンジが多く、昔はそれで手袋がぼろぼろになった。毎日、それをファンにプレゼントしていた。」福井氏。
SS3でソルドがコースオフし、修理不可能でレースからリタイア。
SS3終了でローブとミッコ・ヒルボネンの差は14秒。
コースをインカットするドライバーが多く、後の方のスタートでは砂利が路面に浮いている。
DAY1 終了時では、ローブ、ヒルボネン、デュバル、ペター・ソルベルグ。
DAY 2
DAY 1よりも道が細くなっている。すれ違いも無理なほどの田舎の山道と行った風情のコース。
すでにローブが独走。
クリス・アトキンソンはパンクして5位争いから大きく後退。ヤリ-マティ・ラトバラはペターを逆転して4位。
スズキはトニ・ガルデマイスターが燃圧が下がるトラブルでペースダウンし後続に追いつかれてしまう。P・G・アンダースンはコースアウトして斜面を転落。
アンドレアス・ミケルセンはバンパーを壊したり、スピンしたりしたが、勢いはいい。
「2009年はスバルワークスに入るかもしれないドライバーでルックスも良い。これから伸びるので注目しておいたほうがいい」福井氏・中新井田ディレクター。
「ノルウェー人ドライバーは無鉄砲なところがあり、フィンランド人だともうちょっと大胆で無謀。」福井氏。
ローブは全ステージ制覇を追及せず、確実に優勝を狙う作戦のようだ。
DAY 3
110キロぐらい走るので気が抜けない。ヒルボネンはSS13の最初でパンクして5位転落。ところがこれで上位をねらう位置に浮上したペター・ソルベルグもSS14でパンク。ペターはこのあともう一度パンクして転落。
ペターが下がったことで、フォードはチームオーダーを発動しやすくなり、ヒルボネンを前に行かせるためにデュバルとラトバラがペナルティを受けた。ローブはこの作戦は織り込み済み。
ローブが優勝。2位がヒルボネン。シリーズ優勝はラリー・ジャパンに持ち越しとなった。
2008/11/09
[NASCAR] 2008 第32戦 マーティンズビル
NASCAR 第32戦 バージニア州マーティンズビルのマーティンズビルスピードウェイ
サーキットは0.526マイルの短いサーキット。コーナーのRが小さいのでペーパークリップサーキットとも呼ばれる。バンクが12度と小さく、ストレート部分はほぼフラット。前回のレースでは127周分のコーションラップがあった。イエローフラッグが多発する。ピットウィンドウは135から145周。
解説は福山英朗氏。
予選が雨で流れたためオーナーズポイント順のグリッドとなってポールポジションはここまで一位のジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)。
スコット・スピード (Scott Speed)が35番手からスタート。今回がデビュー。今までは下位レースで腕を磨いていた。
デビッド・レーガン(David Ragan) は予選でクラッシュして車を交換し最後尾からのスタート。13位争い(賞金は100万ドル)をしているのでここでポイントが取れないと不利に。
デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)はピットインのピットロード速度違反でドライブスルーペナルティを受けスピードの後ろまで下がる。ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)は"No Power"と言ってコース上で停止。カート・ブッシュ (Kurt Busch)もガレージに。
アリック・アルミローラ (Aric Almirola)がトップに出て数十周をキープ。今回 "U.S. Army"の8号車で走る。「マーク・マーティン (Mark Martin)の陰に隠れているが、良くなっている。」福山氏。
ジミー・ジョンソンは調子がよさそう。順位が下がっても追い抜いて上位に上がってくる。
このサーキットはコーションが多くラップダウンが少ない。
ジェイミー・マクマーレイ (Jamie McMurray)はピット作戦で一度ステイアウトしてトップに出た後しばらくキープ。車が決まっている。
このところツキがないカイル・ブッシュ (Kyle Busch)は今回もトラブル発生。故意にコーションを発生させたとして2周のペナルティを受ける。
「自分がパンクして壁に当たった後、そのままピットに入ってラップダウンになるのを避けようとして、コース上に止まってコーションを発生させた」普通のパンクだけではイエローは発生しないからだ。
「どのドライバーに聞いてもpatientと言われる。ドライバーとして成長しないとタイトルは取れない」福山氏。
グレッグ・ビフル(Greg Biffle)はガス欠でアンダーグリーンピットしたら、それから10周ぐらいしてイエローフラッグ。もうちょっと粘れればイエローだったが、ちょっと不足だけでラップダウンになってしまう。
ジミー・ジョンソンとジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)がかわるがわる先頭交替。
前回優勝のジェフ・バートンは16位あたりまで下がっている。リチャード・チルドレス レーシング(Richard Childress Racing)の3台のうちバートン以外は上位なので、車がよくないのかも。
「前60後40のブレーキバランスにしている。これが前90とするとターンで曲がらなくなる」福山氏。
ジョンソンは350周ぐらいまで無傷だったが、ビル・エリオット (Bill Elliott)がアウト側から寄ってきてジョンソンの右前にぶつかり、ちょっとへこませた。カイル・ブッシュとトニー・スチュアート(Tony Stewart)が右前のタイヤバーストでピットへ。右前タイヤに負担が大きい。
マクマーレイは好調を維持して5位前後にいたが、残り100周でガレージへ。デファレンシャルギアが壊れてしまったようだ。
残り数十周で、上位はジョンソン、カール・エドワーズ (Carl Edwards)、ジュニア。
残り3周でコーションが発生したため、グリーンホワイトチェッカーに。リスタートでの順位は、ジョンソン、ジュニア、エドワーズ。
ジョンソンは後半一貫して速く、ジュニアとの差は縮まらない。ジュニアはリアがふらつき気味だが2位を維持してエドワーズを抑えきってチェッカー。
サーキットは0.526マイルの短いサーキット。コーナーのRが小さいのでペーパークリップサーキットとも呼ばれる。バンクが12度と小さく、ストレート部分はほぼフラット。前回のレースでは127周分のコーションラップがあった。イエローフラッグが多発する。ピットウィンドウは135から145周。
解説は福山英朗氏。
予選が雨で流れたためオーナーズポイント順のグリッドとなってポールポジションはここまで一位のジミー・ジョンソン (Jimmie Johnson)。
スコット・スピード (Scott Speed)が35番手からスタート。今回がデビュー。今までは下位レースで腕を磨いていた。
デビッド・レーガン(David Ragan) は予選でクラッシュして車を交換し最後尾からのスタート。13位争い(賞金は100万ドル)をしているのでここでポイントが取れないと不利に。
デイル・アーンハート ジュニア(Dale Earnhardt Jr.)はピットインのピットロード速度違反でドライブスルーペナルティを受けスピードの後ろまで下がる。ケーシー・ケイン(Kasey Kahne)は"No Power"と言ってコース上で停止。カート・ブッシュ (Kurt Busch)もガレージに。
アリック・アルミローラ (Aric Almirola)がトップに出て数十周をキープ。今回 "U.S. Army"の8号車で走る。「マーク・マーティン (Mark Martin)の陰に隠れているが、良くなっている。」福山氏。
ジミー・ジョンソンは調子がよさそう。順位が下がっても追い抜いて上位に上がってくる。
このサーキットはコーションが多くラップダウンが少ない。
ジェイミー・マクマーレイ (Jamie McMurray)はピット作戦で一度ステイアウトしてトップに出た後しばらくキープ。車が決まっている。
このところツキがないカイル・ブッシュ (Kyle Busch)は今回もトラブル発生。故意にコーションを発生させたとして2周のペナルティを受ける。
「自分がパンクして壁に当たった後、そのままピットに入ってラップダウンになるのを避けようとして、コース上に止まってコーションを発生させた」普通のパンクだけではイエローは発生しないからだ。
「どのドライバーに聞いてもpatientと言われる。ドライバーとして成長しないとタイトルは取れない」福山氏。
グレッグ・ビフル(Greg Biffle)はガス欠でアンダーグリーンピットしたら、それから10周ぐらいしてイエローフラッグ。もうちょっと粘れればイエローだったが、ちょっと不足だけでラップダウンになってしまう。
ジミー・ジョンソンとジェフ・ゴードン(Jeff Gordon)がかわるがわる先頭交替。
前回優勝のジェフ・バートンは16位あたりまで下がっている。リチャード・チルドレス レーシング(Richard Childress Racing)の3台のうちバートン以外は上位なので、車がよくないのかも。
「前60後40のブレーキバランスにしている。これが前90とするとターンで曲がらなくなる」福山氏。
ジョンソンは350周ぐらいまで無傷だったが、ビル・エリオット (Bill Elliott)がアウト側から寄ってきてジョンソンの右前にぶつかり、ちょっとへこませた。カイル・ブッシュとトニー・スチュアート(Tony Stewart)が右前のタイヤバーストでピットへ。右前タイヤに負担が大きい。
マクマーレイは好調を維持して5位前後にいたが、残り100周でガレージへ。デファレンシャルギアが壊れてしまったようだ。
残り数十周で、上位はジョンソン、カール・エドワーズ (Carl Edwards)、ジュニア。
残り3周でコーションが発生したため、グリーンホワイトチェッカーに。リスタートでの順位は、ジョンソン、ジュニア、エドワーズ。
ジョンソンは後半一貫して速く、ジュニアとの差は縮まらない。ジュニアはリアがふらつき気味だが2位を維持してエドワーズを抑えきってチェッカー。
2008/11/07
ビョルン・ロンボルグ 「地球と一緒に頭も冷やせ!」 -- 温暖化問題を問い直す
2008年の洞爺湖サミット(福田総理大臣時代)に間に合うように訳出された一冊。急いで翻訳した効果があったかどうかは不明だが。
ロンボルグはアル・ゴアの「不都合な真実」をはじめとした温暖化防止至上主義のあいまいな部分や誇張を明確にして、物事の優先順位を冷静に考えることを提案している。
冒頭にはホッキョクグマの話が取り上げられている。温暖化のせいでホッキョクグマが溺れて死ぬエピソードが一過性のもので、実は全体としては増えている。また、狩猟により年に四九頭が射殺されているのをやめることで救うこともできる、という説明をしつつ、この議論の構図が温暖化の議論に共通していることをロンボルグは示唆している。
管理人が個人的に最も気になっていたのは、温暖化している(これ自体はロンボルグも否定はしていない) ことでマラリアなどの伝染病が日本でも流行るのではないか、ということだった。これについてもかなりのページを割いて検討されている。それによると、
京都議定書をきっちり守るには膨大な費用がかかるが、それだけ費用をかけても今ある心配事は解消しない。それに比べて同じ費用をうまく配分することでもっと幸せな未来を手に入れる可能性がある。そういった観点で何を先にやるべきかという優先順位を検討するべきではないのか?ということがロンボルグの一貫した主張。
温暖化防止論で主張されている主要な観点を統計や論文によって検証し、どこまでが誇張で実際の予想ではどの程度悪化するのか、といったことが細かく提示されている。この本の良いところは参考文献が示されているので読者も確認することができ、この本を出発点にして自分なりに論証することが可能な点だ、と思う。
参考文献リストはソフトバンククリエイティブのウェブサイトからダウンロード可能。
この本を読んだ後で調べると、国立環境研究所 地球環境研究センター のウェブサイトのQ&Aなど研究機関はアル・ゴアほど極端なことは言っていないことに気がつく。「温暖化防止熱」を一旦リセットして冷静になる効果がある本。
ロンボルグはアル・ゴアの「不都合な真実」をはじめとした温暖化防止至上主義のあいまいな部分や誇張を明確にして、物事の優先順位を冷静に考えることを提案している。
冒頭にはホッキョクグマの話が取り上げられている。温暖化のせいでホッキョクグマが溺れて死ぬエピソードが一過性のもので、実は全体としては増えている。また、狩猟により年に四九頭が射殺されているのをやめることで救うこともできる、という説明をしつつ、この議論の構図が温暖化の議論に共通していることをロンボルグは示唆している。
管理人が個人的に最も気になっていたのは、温暖化している(これ自体はロンボルグも否定はしていない) ことでマラリアなどの伝染病が日本でも流行るのではないか、ということだった。これについてもかなりのページを割いて検討されている。それによると、
- マラリアが蚊の中で成長するには16度以上であり、かつ、40度以下(蚊が死なない範囲)でなければならない。そのため、温暖化により16度以下に下がらない地域が増えるとマラリアのリスクが増すことになる。
- 50年から100年前には、ヨーロッパやアメリカではマラリアは広く伝染していた。
- 温暖化にもかかわらずこの100年ぐらいの間にマラリアは上記の地域ではほぼ絶滅した。
- 京都議定書にアメリカとオーストラリアが参加して順守したとしてもリスクは80年で0.2%減るだけ
- 年間30億ドルかければ2015年には半減させることできると予想されている
京都議定書をきっちり守るには膨大な費用がかかるが、それだけ費用をかけても今ある心配事は解消しない。それに比べて同じ費用をうまく配分することでもっと幸せな未来を手に入れる可能性がある。そういった観点で何を先にやるべきかという優先順位を検討するべきではないのか?ということがロンボルグの一貫した主張。
温暖化防止論で主張されている主要な観点を統計や論文によって検証し、どこまでが誇張で実際の予想ではどの程度悪化するのか、といったことが細かく提示されている。この本の良いところは参考文献が示されているので読者も確認することができ、この本を出発点にして自分なりに論証することが可能な点だ、と思う。
参考文献リストはソフトバンククリエイティブのウェブサイトからダウンロード可能。
この本を読んだ後で調べると、国立環境研究所 地球環境研究センター のウェブサイトのQ&Aなど研究機関はアル・ゴアほど極端なことは言っていないことに気がつく。「温暖化防止熱」を一旦リセットして冷静になる効果がある本。
2008/11/05
[DTM] 第10戦 ル・マン
ドイツツーリングカーマスターズ選手権 第10戦 ル・マン
JSPORTS ESPNでTV観戦。
コースはウェット。
解説は佐藤正勝氏。
ル・マン24時間レースで8回優勝しているトム・クリステンセンがポールポジション。コースの一部は24時間レースでも使うので「目をつぶっても走れる」と佐藤正勝氏と中島アナ。
スタートでクリステンセンが遅れる。逆に、ティモ・シャイダー、マティアス・エクストロームが1,2番手。
ポール・ディレスタはレインタイヤでスタートしたがペースが上がらず、ピットに入ってスリックタイヤで出てきた。これよって、アレクサンドロ・プレマの後ろに下がり、ディレスタ対プレマのバトルになる。
残り18周あたりで雨が降り始める。この時点ではエクストローム、シャイダー、シュナイダー、クリステンセン。この時点では、パフェ以外はほとんどがスリックタイヤ。
ディレスタは規定のピットインをまだ1回残しており、残り14周でピットに入り、レインタイヤに交換。
スリックの車はかなりすべり始める。上位を走るエクストローム、シャイダー、クリステンセンも残り12周あたりからレインタイヤに交換。
雨が強くなる中、3番手プレマと4番手パフェ、5番手シャイダーと6番手シュナイダーが接近。ちょっとした接触があってパーツが飛んでいる。シャイダーが大きく膨らんだところをイン側に入ったシュナイダーがパスして逆転。
フィニッシュはエクストローム、ディレスタ、プレマ、パフェ。ディレスタは他より1回多いピットをこなして2位に入賞。レインタイヤに交換したのが早く、他の車に対して優位に立てた。
シリーズポイントはシャイダーとディレスタが2点差になっている。
JSPORTS ESPNでTV観戦。
コースはウェット。
解説は佐藤正勝氏。
ル・マン24時間レースで8回優勝しているトム・クリステンセンがポールポジション。コースの一部は24時間レースでも使うので「目をつぶっても走れる」と佐藤正勝氏と中島アナ。
スタートでクリステンセンが遅れる。逆に、ティモ・シャイダー、マティアス・エクストロームが1,2番手。
ポール・ディレスタはレインタイヤでスタートしたがペースが上がらず、ピットに入ってスリックタイヤで出てきた。これよって、アレクサンドロ・プレマの後ろに下がり、ディレスタ対プレマのバトルになる。
残り18周あたりで雨が降り始める。この時点ではエクストローム、シャイダー、シュナイダー、クリステンセン。この時点では、パフェ以外はほとんどがスリックタイヤ。
ディレスタは規定のピットインをまだ1回残しており、残り14周でピットに入り、レインタイヤに交換。
スリックの車はかなりすべり始める。上位を走るエクストローム、シャイダー、クリステンセンも残り12周あたりからレインタイヤに交換。
雨が強くなる中、3番手プレマと4番手パフェ、5番手シャイダーと6番手シュナイダーが接近。ちょっとした接触があってパーツが飛んでいる。シャイダーが大きく膨らんだところをイン側に入ったシュナイダーがパスして逆転。
フィニッシュはエクストローム、ディレスタ、プレマ、パフェ。ディレスタは他より1回多いピットをこなして2位に入賞。レインタイヤに交換したのが早く、他の車に対して優位に立てた。
シリーズポイントはシャイダーとディレスタが2点差になっている。
2008/11/04
[WTCC] 2008 第21,22戦 岡山
GAORAでTV観戦。
WTCCとなってからは日本初開催となる岡山国際サーキットでのレース。
実況はピエール北川氏。解説は木下隆之氏。
WTCCは「スプリント喧嘩レース」と木下氏。初めてのサーキットということでドライバーたちが様子を見ながらの走行かと思ったら「ほとんどのドライバーが一周目から全開。度肝を抜かれた」とピエール。
現在参加しているメーカーは、BMW、セアト、ホンダ、シボレーの4車種。BMWが速いらしい。
予選は
1. アウグスト・ファーフス (BMW)
2. ヨルグ・ミュラー (BMW)
3. ガブリエル・タルキーニ (セアト)
タイヤは横浜ゴムのワンメイク。
日本人ドライバーは4人が参戦している。
青木孝行 BMW
谷口行規 ホンダ
織戸 学 シボレー
加納 政樹 BMW
岡山は雨模様。できれば晴れのバトルが見たかったのだが。
中継はおそらくWTCC側スタッフがやっている。ほとんどの車の中を撮影しドライバーがそれに応えて手を振るなどの答えを返す。チームによっては日本語でドライバー名を書いていたり、セアトのように「ディーゼルパワー」とリアやフロント貼っていたりする。
現地レポートの辻野ヒロシ氏によると「1コーナーとウィリアムズにお客さんが集まっている」とのこと。これを聞いてスタジオは大笑い。「何かが起こるのを期待しているのね。(笑)」
岡山のコースは高低差があり、直角コーナー、ダブルヘアピンがあるテクニカルコース。
抜きどころが少ないと言われる。
Round 21
ローリングスタートから突っ込む1コーナーでは止まり切れずコースアウトする車も。
後ろからスタートだったアンディ・プリオールのドライビングがうまい。
2コーナーで前を行くモンテイロを一旦アウトに車を寄せてインが空いたところでラインをクロスさせてインから抜いていく。「鳥肌が立つほどうまい」木下氏。
15周のスプリントレースなので一周目から抜きに行かないと勝てない。そのため、日本のレースと比較すると、どこでも抜いているような印象がある。しかも、雨なのにコースアウトやスピンがあまりない。コースの特性がわかって走っているようだ。
途中でトップに立ったリカルド・リデルがトップチェッカー、プリオールは3位。でフィニッシュ。
これでセアトがマニュファクチャラーズタイトルを決めた。
日本人選手の成績
青木孝行 15番手スタート 15位
谷口行規 23番手スタート 21位
織戸 学 21番手スタート リタイア
加納 政樹 28番手スタート 24位
「これぞプロのレース、見れて幸せ」ピエール。二人とも満足の様子。
Round 22
少し雨が小ぶりの様子。
8位までのリバースグリッドでスタンディングスタートとなる。日本でもおなじみのトム・コロネルがポール。
青木選手はウォームアップ中にリタイア。織戸選手はピットスタート。
コロネルはスタートで下がってしまった後でトップ争いに復帰。
アレックス・ザナルディがコースオフでリタイア。
コロネルは後から迫ってくるファーフスと接近戦。コロネルは2008シーズンにワークスのシートが確保できずガソリン車のセアトに乗っている。セアトのワークスはディーゼル車であり、そちらの方が速い。ファーフスは同国人のJ.P.オリベイラと親しいらしい。岡山の走り方を教えてもらっているのでは?とスタジオの二人。
最後までぎりぎりで抑えきってコロネルが優勝。
「F3チャンピオン、フォーミュラ・ニッポンのチャンピオン、スーパーGTの勝利も岡山だった。ほとんどがここで起こったよ。Glad to be back」とインタビューで答えるコロネル。すごくうれしそう。
日本人選手の成績
青木孝行 15番手スタート リタイア
谷口行規 21番手スタート 19位
織戸 学 29番手スタート 18位
加納 政樹 24番手スタート 21位
記者会見でピエールが「ほんとですか?」と言っていたが、コロネルはフロントがスリック、リアがレインタイヤという選択だったらしい。「何の冗談だと思った」と木下氏。
最後まで雨が降っている状態だったのでレインの方が速かったのではないか、と。
参加メーカーが少なく盛り上がりに欠けるかと思ったが、15周のスプリントレースのせいか、ドライバーはかなり攻めるのでバトルの場面が多く楽しめるレースだ。
わがままを言えば、岡山まで行くのは少し遠いので鈴鹿サーキットでやってくれないだろうか。
WTCCとなってからは日本初開催となる岡山国際サーキットでのレース。
実況はピエール北川氏。解説は木下隆之氏。
WTCCは「スプリント喧嘩レース」と木下氏。初めてのサーキットということでドライバーたちが様子を見ながらの走行かと思ったら「ほとんどのドライバーが一周目から全開。度肝を抜かれた」とピエール。
現在参加しているメーカーは、BMW、セアト、ホンダ、シボレーの4車種。BMWが速いらしい。
予選は
1. アウグスト・ファーフス (BMW)
2. ヨルグ・ミュラー (BMW)
3. ガブリエル・タルキーニ (セアト)
タイヤは横浜ゴムのワンメイク。
日本人ドライバーは4人が参戦している。
青木孝行 BMW
谷口行規 ホンダ
織戸 学 シボレー
加納 政樹 BMW
岡山は雨模様。できれば晴れのバトルが見たかったのだが。
中継はおそらくWTCC側スタッフがやっている。ほとんどの車の中を撮影しドライバーがそれに応えて手を振るなどの答えを返す。チームによっては日本語でドライバー名を書いていたり、セアトのように「ディーゼルパワー」とリアやフロント貼っていたりする。
現地レポートの辻野ヒロシ氏によると「1コーナーとウィリアムズにお客さんが集まっている」とのこと。これを聞いてスタジオは大笑い。「何かが起こるのを期待しているのね。(笑)」
岡山のコースは高低差があり、直角コーナー、ダブルヘアピンがあるテクニカルコース。
抜きどころが少ないと言われる。
Round 21
ローリングスタートから突っ込む1コーナーでは止まり切れずコースアウトする車も。
後ろからスタートだったアンディ・プリオールのドライビングがうまい。
2コーナーで前を行くモンテイロを一旦アウトに車を寄せてインが空いたところでラインをクロスさせてインから抜いていく。「鳥肌が立つほどうまい」木下氏。
15周のスプリントレースなので一周目から抜きに行かないと勝てない。そのため、日本のレースと比較すると、どこでも抜いているような印象がある。しかも、雨なのにコースアウトやスピンがあまりない。コースの特性がわかって走っているようだ。
途中でトップに立ったリカルド・リデルがトップチェッカー、プリオールは3位。でフィニッシュ。
これでセアトがマニュファクチャラーズタイトルを決めた。
日本人選手の成績
青木孝行 15番手スタート 15位
谷口行規 23番手スタート 21位
織戸 学 21番手スタート リタイア
加納 政樹 28番手スタート 24位
「これぞプロのレース、見れて幸せ」ピエール。二人とも満足の様子。
Round 22
少し雨が小ぶりの様子。
8位までのリバースグリッドでスタンディングスタートとなる。日本でもおなじみのトム・コロネルがポール。
青木選手はウォームアップ中にリタイア。織戸選手はピットスタート。
コロネルはスタートで下がってしまった後でトップ争いに復帰。
アレックス・ザナルディがコースオフでリタイア。
コロネルは後から迫ってくるファーフスと接近戦。コロネルは2008シーズンにワークスのシートが確保できずガソリン車のセアトに乗っている。セアトのワークスはディーゼル車であり、そちらの方が速い。ファーフスは同国人のJ.P.オリベイラと親しいらしい。岡山の走り方を教えてもらっているのでは?とスタジオの二人。
最後までぎりぎりで抑えきってコロネルが優勝。
「F3チャンピオン、フォーミュラ・ニッポンのチャンピオン、スーパーGTの勝利も岡山だった。ほとんどがここで起こったよ。Glad to be back」とインタビューで答えるコロネル。すごくうれしそう。
日本人選手の成績
青木孝行 15番手スタート リタイア
谷口行規 21番手スタート 19位
織戸 学 29番手スタート 18位
加納 政樹 24番手スタート 21位
記者会見でピエールが「ほんとですか?」と言っていたが、コロネルはフロントがスリック、リアがレインタイヤという選択だったらしい。「何の冗談だと思った」と木下氏。
最後まで雨が降っている状態だったのでレインの方が速かったのではないか、と。
参加メーカーが少なく盛り上がりに欠けるかと思ったが、15周のスプリントレースのせいか、ドライバーはかなり攻めるのでバトルの場面が多く楽しめるレースだ。
わがままを言えば、岡山まで行くのは少し遠いので鈴鹿サーキットでやってくれないだろうか。
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