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2011/10/12

山崎 元、 水瀬ケンイチ 「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド 」

日本の金融・財政政策の失敗で株価も思わしくない。そのような状況で独り勝ちするためにアクティブに運用するデイトレーダーではなく、いったん設定したら後はほったらかしたい、しかも、そこそこ良い結果を得たい。この本にある方法論でそれが可能かというと、そうではない。
しかし、インデックス運用が不利ではなく、それどころか平均的に運用すればアクティブファンドよりは良い結果が出る。市場が下がっているときは平均的に下がるので、その点では、市場と同じように低下していく、ということになる。

この本の良いところは、具体的な会社名、ファンド名が提示され目安になるところ。
ネット証券のどこが良いのか、日本株、世界株のどのインデックスファンドがよさそうか、選択のポイントとなる指標はどれか、などが商品名、社名をあげて書かれている。

山崎元の担当部分は、彼の今までの本やウェブサイトに書かれていることのサマリーになっているので、これを読めば過去のほかの本は買わなくてもいいのではないか。

インデックスファンドとETFの組み合わせで投資する(とは言っても今のだだ下がりの状況では迷ってしまうが)手順はその通りやってみることができるレベル。