Indianapolis motor speedway
2009年5月24日
放送:GAORA
実況:村田晴郎
解説:松田秀士、松浦孝亮
第93回 インディアナポリス 500
ケーブルTVではHDの両端をカットして放送しているので字幕が見づらい。
インディアナポリスモータースピードウェイ2.5マイル を 200周
バンクは9度と小さい。
上から見ると楕円よりは長方形の角が丸いように見え、それぞれのターンは微妙に上り下りが違うようで、やさしいターンと難しいターンがあるとのこと。
この本番の前の調整から予選を含めてほぼ1カ月チームはこのインディアナポリスに滞在して走りこむ。また、特徴の一つとしてセレモニーがやたら多い。
予選で良い成績が出ると予選の記者会見がある。
観客は30万人程度。ただし、交通整理は強制的に一方向に車を誘導するので30分ぐらいで観客ははける。
国歌は歌わないようで、ジム・ネイバーズが "Back Home Again Indiana"という歌を独唱。
その後、"Ladies and Gentlemen, Start Your Engines"はメリー・ハルマン・ジョージさん。
武藤英紀はDay1でバンプアウトされて16位スタート。
珍しい3列スタート。「真ん中はいや」松田氏、松浦氏。
最終結果
順位 | ドライバー | チーム | ゼッケン |
1 | カストロネベス(Helio Castroneves) | Team Penske | 3 |
2 | ウェルドン(Dan Wheldon) | National Guard Panther Racing | 4 |
3 | パトリック(Danica Patrick ) | Boost Mobile/Motorola | 7 |
4 | ベル(Townsend Bell ) | Herbalife-KV Racing Technology | 8 |
5 | パワー(Will Power) | Team Verizon Wireless | 12 |
10 | 武藤英紀 | Formula Dream | 27 |
序盤はガナッシがペンスキーをリードしていた。ペンスキーは後半から盛り返し、ガナッシが下位に沈んだ。序盤は三味線を弾いたのかとの話もあったが、エリオは車にトラブルを抱えていたらしい。ガナッシは前方の車のスリップに入ると空力が変わって遅くなったのでは、というのが、現地の天野雅彦氏の推測。
エリオは今年は刑務所の壁が見えた状況から生還しての勝利でアメリカ人好みのドラマチックなindy 500になった。武藤英紀はシングルまで上がっていたが隣のピットのジャスティン・ウィルソンがピットロードで半回転してしまい、出口をふさぐ形になったあおりをくらって18位に後退。そこから盛り返したが10位フィニッシュ。戦後のインタビューでは、10位という順位については「何も思わないですね」とご機嫌斜め。
大クラッシュ
100Lap付近で、トニー・カナーンがウォールに向かって突っ込んで車の右前が削れるようなクラッシュ。後日、このクラッシュの衝撃は170Gだったと報道された。
175Lap付近で、ラファエル・マトスとビットール・メイラがクラッシュ。メイラは車が縦になったまま腹をウォールにこする形でウォールにたたきつけられた。ストレッチャーに乗せられてリタイア。マトスも車から抜けだすのに時間がかかっていた。
ヘルメット
「日本から持って行ったヘルメットだと空気の流れで頭が引っ張られてぐらぐらしていた。ウィッカーという小さい金具を後頭部に付けて整流するだけでかなり改善する。」松田氏。ルールでは5mm以上の突起物をつけることはできない。
タイヤ
今回から1種類のタイヤを使用することになった。左タイヤ(イン側)が直径6mm小さい。
エリオ・カストロネベス
2009年シーズンは脱税容疑で起訴され初戦欠場だった。2戦目から復帰し、ここで優勝。本人はすこし涙を見せながらのインタビュー。いつもはうるさいくらいしゃべるが、いつもの陽気な感じとは違った。
預言者松浦
リスタートで「エリオはここでディクソンを捕まえたいし、ダリオも前を逃がしたくないのでリスタート勝負ですね」と言ったとおり、エリオは勝負をかけ、ディクソンを追いぬいてトップへ。「さすがですね。」という振りに答えて、「こんだけわかってんのに、なんで勝てなかったんだって話ですよね。」と自分でツッコミ。
アンドレッティ家の呪い
出場回数は多いのになぜか勝っていないアンドレッティ家。
リスタート直後、モラエスがクラッシュし、これにマルコ・アンドレッティが巻き込まれリタイア。
マルコはインタビューでも悔しそう。
「ボクももてぎで(スタート直後クラッシュしたとき)あんな感じの半泣きだったな、と」松浦氏。
インディではコースが長いこともあり、スポッターが二人いる。したがって一人はアルバイトの手伝い。そのスポッターとのコミュニケーションがうまくいかないのかも、と松浦氏。
松田氏の「ぼくはスポッターなしで走ってた」 という発言には松浦氏が驚いていた。
TVではアンドレッティ家の呪いの特集が流れる。
ロジャー安川
2009年の出場を目指してスポンサー集めをしていた。スポンサーは集まり、コンケスト・レーシングに交渉に行くことになっていたが、前日にドライバーがジャンケイラに決定してしまい交渉もできずじまい。
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