2009年6月24日から28日 第8戦 ポーランド
ラリー・ポーランド
放送:JSPORTS ESPN
実況:山岸舞彩
解説:福井敏雄。古賀敬介。
ポーランドは歴史のあるラリー。36年ぶりの開催。コースはフィンランドに似て、柔らかいグラベル。狭い森の中のコースもある。
今回のまさかは2つあった。一つはセバスチャン・ローブがまたトラブルでステージリタイア。もう一つは最終日のスーパーSSでヤリ-マティ・ラトバラが2位目前でクラッシュしてリタイア。
最終結果
順位 | ドライバー | チーム | 車種 |
1 | ヒルボネン(Mikko HIRVONENA) | BP FORD ABU DHABI WORLD RALLY TEAM | FORD Focus RS WRC 09 |
2 | ソルド(D. SORDO) | Citroen Total WRT | CITROEN C4 WRC |
3 | H. ソルベルグ(H. SOLBERG) | STOBART VK M-SPORT | FORD Focus RS WRC 08 |
4 | P. ソルベルグ(P. SOLBERG) | PETTER SOLBERG MSN | Citroen XsaraM |
5 | ウィルソン(M. WILSON) | STOBART VK M-SPORT | FORD Focus RS WRC 08 |
6 | ホロウチェク(K. HOLOWCZYC) | STOBART VK M-SPORT | FORD Focus RS WRC 08 |
DAY 1
SS3でローブが木の切り株にぶつかる。ペースノートに書いていなかった。砂をかぶっていてわからなかった。サスペンションをこわしてしまいリタイア。ここでローブは後続に切り株があるから気をつけろと携帯電話で連絡。
最終順位はヒルボネン、ラトバラ、ソルド。
DAY 2
ソルドがプッシュするので、ラトバラ、ヒルボネンも速くなる。
道幅が狭い。初開催ということでペースノートをリピートステージまでに変更することもできる。が、それに木を取られると運転に集中できない。
ローブはスーパーラリーで復帰するが20分のペナルティ加算があって29位あたりからのスタート。
「ステージの平均速度を調べてみたら120kmまでは行かないが、117, 118kmは出ている。FIAでは120km以下にせよというルールがあってこれにひっかかるのはフィンランドだけだった。ポーランドもかなり高速なラリーだ」福井氏。
H.ソルベルグとオジェは4位争い。オジェはエンジントラブルでスローダウン。それを知らずにH. ソルベルグは猛プッシュ。「(オジェのトラブル)知らなかったからプッシュしてしまったよ。」とコメント。
DAY 2の最後にはローブがかなり順位を上げてきたので、シトロエンチームからジュニアチームのオジェとノビコフにスローダウンしてローブを先に行かせるように指令。このため10分以上コース上で車を止めていた。
ヒルボネンもラトバラもスピードが出て楽しいようだ。インタビューにも「明日はもっと速いんじゃないか」と笑顔で答えている。福井氏が言うように別次元に入っているようだ。北欧系のドライバーはラリー入門がこういう高速系なので スピード感覚があっているということか。
DAY 3
ヒルボネンは普通に走れば勝てる状態。
最後のスーパーSSで、ラトバラがコースサイドのドラム缶に当たってガードレースにぶつかりリタイア。フォードチームはワンツーフィニッシュを祝うためのシャンパンを用意して全員で迎えに来たが目の前の事故でウィルソン監督は激怒。
勝利後、ヒルボネンは「何と言っていいかわからないが自分の優勝はうれしい」としんみり。
ラトバラは「解雇されても文句は言えない」と反省。担当メカニックは車の陰で泣いていた。
このクラッシュで1ずつ順位が上がり、ソルドが2位に。
福井氏の経験では「ポディウムに上がれば優勝というところでドーナツターンをしてギアをこわした。前進ができなくなったサインツはバックでポディウムに上がったことがある」と。しかし、ここまでミスのないラトバラが最後にミスというのも…。
ローブはポイントを獲得できたが、シリーズのポイントではヒルボネンが初の首位に。
「過去1ポイント差でチャンピオンを逃したドライバーも多い。今年はレースが少ないので余計に影響がある。」福井氏。
STiに取材するコーナーでは2009のニュルブリュクリンク24時間の出場の様子が短縮版で流れた。
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