この会長の懇親会費は単P持ち出しがある。一年に何回かこういった負担の発生があり、PTAとして予算を計上して支出することにしている。本部が持ち出しで参加するものとしてはもう一つ市P連主催の「情報交換会」「教育長と語る会」というものがある。情報交換会は実質ホテルを借りてのパーティーみたいなものだし、語る会も懇親会付属だったはず。なんだかんだで個人負担はきびしいので、10万円の予算をPTAで予算化している。
この10万円を自分たちの活動に使えるなら使いたいところだが、仮にこの予算を廃止したところで懇親会や情報交換会には参加せざるを得ないので、本部役員持ち出しになるだけのことだろう。そうなると結果的に本部役員がPTA活動に間接的に寄付しているような状況ができてしまう。
単Pの立場とすれば一番簡単なのは、市P連で「景気回復まで当分懇親会・情報交換会は見合わせる」とでも言ってくれることなのだが。
もうひとつ、当たり前のことだけど今回初めて気が付いたのが、PTA会長への「充て職」の多さだ。
市によって違うだろうが海老名市の場合は23の役職を各校会長に強制的に割り振っている。その中には市P連会長職と連動しているものもある。だから会長校の順番に当たると大変なのだが、それ以外の学校のPTA会長に割り当てるものがあり、うちの学校のPTAの会長にも1個回ってきている。19校にまんべんなく回るようにしてあるのだと推測。
- 県PTA協議会理事 (会長校のPTA会長)
- 県PTA協議会代議員(2人)
- 市社会教育委員
- 市学校保健会副会長
- 市学校保健会委員
- 市学校給食センター運営協議会副会長
- 市学校給食センター運営協議会会計監査
- 市学校給食センター運営協議会委員
- 市学校図書館協議会委員
- 市交通安全対策協議会委員
- 市防犯協会委員
- 市交通防犯市民のつどい実行委員
- 市青少年問題協議会委員
- 市廃棄物対策推進協議会委員
- 市部活動振興会理事
- 厚木土木事務所県民懇談会委員
- 県央地区社会環境健全化推進連絡会議委員
- 次世代育成支援対策委員会委員
- えびなの森想像事業実行委員
- 地域禁煙サポート会議委員
- 海老名市放課後子どもプラン運営委員会
会長経験者に聞いたところ、これらの「充て職」の会議は「平日の午後1時から1時間」などと指定されてくるそうだ。その会議だけのために有給休暇や使用外出を使うわけにもいかず欠席することが多かった、とのことだった。会議の中には作文コンクールや絵画コンクールの審査なんていうものもあるらしい。それでも問題は起こらないとのことなので、役所の官僚組織の優秀さに感謝、というところかもしれない。
市P連の重要な機能である集金に関しては、各校ごとの分担金が議事録にある。今回の改正で課金スキームが変わった。
市P分担金10円×世帯数+4000県P分担金33円×世帯数
の合計になる。県P分担金から日本PTA全国協議会への 6円×世帯数 が上納されていると思うのだが、県Pのウェブサイトなどからはわからない。
先日、日Pの広報誌をダウンロードして読んでいたところ、平成23年度に値上げすることが日Pの総会で承認されたらしい。また上納金が値上げされるわけだ。もし世帯数減少をカバーするための値上げだとすると今後延々と値上げされることになるのだが。
年間43円(県P33円、市P10円)で十分高額だと考えていたのだが、他の地域ではもっと高額なところもあるようで、札幌市厚別区PTA連合会をみると年 230円とあった。政令指定都市だと高額なんだろうか。リンク先のページにはそれなりに存在意義が書かれているのだが、そもそも保護者・教員のボランティア組織であるPTAの上部組織がこのように肥大化するのはおかしいというのが末端PTAに本部役員として参加している自分の感覚だ。PTA組織も一度肥大したものを崩すのはなかなか大変なようだ。官僚組織の肥大化を皮肉ったのはパーキンソンの法則だっけ?
市P連の情報公開度は自分からみると十分なレベルになっている。昨年の事業報告など見るとなかなか面白い。
0 件のコメント:
コメントを投稿