2009年3月21, 22日 プエブラ (WikiPediaへのリンク)(Puebla メキシコ)
放送:GAORA
実況:ピエール北川
解説:木下隆之
Autódromo Miguel E. Abedに移って南米シリーズの第2戦が開催された。
ウェイトを積まないガチンコレースはここまで。次回以降はサクセスバラストが発生する。
コースはオーバルとロードコースを半分ずつぐらい使う変則コース。路面はかなりでこぼこがあり、高速のオーバルですらあまりなめらかではなさそう。
標高の高いコースなので吸気がターボかそうではないかでは性能差が出そう。
予選結果は、BMWのファーフス、プリオールがフロントローに並ぶ。全戦のクリティバから時間がなかったので車の大幅な性能向上は考えにくい(木下氏)。このコースはSEATが良い成績を残しているので、意外と言える。
Race 3
最終結果
1 | リカルド・リデル(Rickard RYDELL) | SEAT Sport |
2 | アウグスト・ファーフス(Augusto FARFUS) | BMW Team Germany |
3 | アンディ・プリオール(Andy PRIAULX) | BMW Team UK |
4 | イバン・ミュラー(Yvan MULLER) | SEAT Sport |
5 | ヨルグ・ミュラー(Jorg MULLER) | BMW Team Germany |
スタートはリデルがうまく飛び込んで2位につけ、さらにファーフスをかわして1位。ファーフスは離されずにリデルに付いていき、テール・トゥ・ノーズで追いかけている。プリオールはタルキーニがはらんだところを後ろから当てながら抜き3位。
最終周にかけて、プリオールがファステストを出してファーフスに追いつき、この二人のバトルになる。このすきにリデルが逃げてしまった。車を止めた後、ファーフスとプリオールは何か言い合っているような感じで話をして、最後にはお互いをポンポンと祝福していた。
Hパターンとシーケンシャル
BMWのギアシフトはHパターンのままにしているそうだ。これは市販車により近い状態の車でレースをするというポリシーから来ている。BMWでは唯一シーケンシャルになっているのが、ザナルディである。彼は足に障害があるためそのようなメカ構造を取っているとのこと。
シーケンシャルは単純にシフトアップやダウンの時間が短いの加速が良い。また、操作しながら横Gに耐えなければならないHパターンはやっぱり大変。(木下氏)
Race 4
最終結果
1 | イバン・ミュラー(Yvan MULLER) | SEAT Sport |
2 | アンディ・プリオール(Andy PRIAULX) | BMW Team UK |
3 | リカルド・リデル(Rickard RYDELL) | SEAT Sport |
4 | アウグスト・ファーフス(Augusto FARFUS) | BMW Team Germany |
5 | セルジオ・エルナンデス(Sergio HERNANDEZ) | BMW Team Italy-Spain |
スタートはリバースグリッドでラリーニ(シボレー)がポールポジション。しかし、ここではシボレーは分が悪く、スタートからジェネ、J.ミュラー、タルキーニ、Y.ミュラーというあたりが上位を占める。タルキーニが「いじめられ役」(木下氏)。ラリーニが後ろをふたをしてしまい「ラリーニドラインビングスクールになっています。」(ピエール)
ファーフス
混戦で少し弱いところがある。「ブラジルに行ったら大富豪の息子だったりするかも。キュートな奥さんをもらっているし。育ちがいいので松田次生選手のように最初のころはバトルに弱さが見えるのか」(ピエール北川氏)。
ジェネ、J.ミュラーがトップを争いJ.ミュラーはファステスト。J.ミュラーは6Lap目でちょっとアンダーが出て加速が鈍り、タルキーニにコーナーでインから押し出されてコースアウト。タルキーニはキレ気味で、自身もスピンしてコースアウトする。
この後は現チャンピオンのY.ミュラーと旧チャンピオンのプリオールが2,3位で競り合いながら、8Lap、先頭のジェネがインを広く空けたところに飛び込み1,2位に浮上。
そのままチェッカーとなった。
メキシコは新型インフルエンザA型で混乱した状況になっているとの話もあるので、このレースの開催がもしもうちょっと後だったら無観客レースとなった可能性もあるかも。
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