著者は水商売ビジネスからコンサルタント、人材育成などを生業としている。
中小企業の社長からよく相談を受ける人材育成について、社長に語る形式で書かれた本。
何度も繰り返されるテーマは「人間はアウトプットすることでしか変わらない」。
だから、研修でインプットだけをするよりも、あいさつや指示を復唱させたり、という形から入ることにも意味がある、と説く。
また、一部の手のかかる社員を親代わりにしつけをするような状況は好ましくないので、自分の経営方針に合わないと判断したら早目につぎの転職先に送り出すべきだ、関係が「冷え切った鉄」になったら打つことはできないのだから、と、言う。
タイトルが「ダメな奴でも」とあるので、どんなダメな奴でもたたいて使うのかと思って読んでいたら、そうでもない。ある判断基準で「どうしても合わない」人間は次に送り出す。そして、社長は限られた少数と深くかかわり、その他とは、形から入る。
深くかかわる部分が「ラブ&リスペクト」。
中小企業の社長でなくても、人間関係論として読むと面白い。
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